JPS5937045B2 - エノキダケの菌掻機 - Google Patents

エノキダケの菌掻機

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JPS5937045B2
JPS5937045B2 JP52047699A JP4769977A JPS5937045B2 JP S5937045 B2 JPS5937045 B2 JP S5937045B2 JP 52047699 A JP52047699 A JP 52047699A JP 4769977 A JP4769977 A JP 4769977A JP S5937045 B2 JPS5937045 B2 JP S5937045B2
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JP
Japan
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culture bottle
rotating ring
scraping rod
enoki mushroom
bed
Prior art date
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JP52047699A
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JPS53134640A (en
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良三 中村
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエノキダケの菌種機に関し、一層詳細には倒立
させた培養ビンを一定角ずつ間欠的に回転させ、下方か
ら上下運動する掻出し杆を共働させることにより古い種
菌と共に若干の菌床部分まで理想的な状態で剥ぎ増るこ
とのできる菌種機に関するものである。
エノキダケ栽培の過程において、培養ビンに培養基を充
填し、種菌を接種した後、培養基に菌糸体が蔓延した時
点で培養基の上部表面に接する古い種菌を除去して新し
い菌糸を露出させ空気に接触させることによって、子実
体の発生すなわち発茸を促進し、かつ成育の足並みを揃
える「種菌」作業が行われる。
この菌種作業において、一般に接種時の古い種菌と菌床
との境界面で古い種菌部分を剥離して取出す、いわゆる
子種が行われていた。
しかるに菌種の改良に伴い、良質のエノキダケが得られ
る菌種が作られているが、一般に優れた品質の子実体を
発生させる菌種は雑菌に犯され易い欠点がある。
雑菌は接種時に菌床に侵入付着することが多く、キノコ
菌に特に大きい影響を与える放線菌は、キノコ菌糸が蔓
延した時点からキノコ菌を栄養にして急速に繁殖を開始
し、しかも好気性菌であるために菌種によって菌床が空
気に接触することによって一層成長が促進される。
このような雑菌の影響を受けないようにするために菌種
は前述の子種では不十分であって、菌床の表面まで一定
厚さに掻き取るようにして雑菌を除去することが必要で
ある。
子種を機械的に行う方法としては、培養ビンを倒立させ
ておいて、回転軸の先端に掻取刃又は掻取杆を取り付け
て種菌を掻き取るものや、数本の掻出杆を周縁部から挿
入して摘出する方式のものがある。
しかるに菌種を種菌の部分に止まらず、菌床の表面の一
定厚さまで剥離させるようにするためには従来の方法で
は不十分である。
前述の掻取刃又は掻取刃を回転させるものは菌床表面の
菌糸体の組織を破壊し、再度菌糸体の組織が出来るまで
芽出しの時期を遅れさせることになる。
また複数本の掻出杆を周縁部から挿入する方式を改良し
て掻吊杆が菌床境界面より若干深部まで達したところで
Vベルトがスリップ空転して掻吊杆が停止するようにし
ておき、培養ビンを上昇させて掻吊杆で摘んだ部分を摘
出する方法が試られたが、完全に停止させることが困難
なことと、菌種後の菌床表面が荒れて乾燥しやすく、こ
れを防止するために手入れをすると一層雑菌の侵入や菌
糸体の組織破壊につながる欠点がある。
発明者は手作業で行う場合の菌種の動作を機械的に行う
べく鋭意研究の結果、倒立させた培養ビンを一定角ずつ
間欠的に回転させ、これに対して掻吊杆を直立させて、
上下方向に直線的又はたて長惰円状に運動させ、培養ビ
ンと掻吊杆を共働させることにより所期の目的が達せら
れることを認めた。
すなわち本発明の目的はエノキダケの栽培過程における
菌種工程において培養ビン中の古い種菌部分および苗床
の境界面より若干深部まで菌床から剥離するように摘出
できる倒立させた培養ビンを間欠的に一定角度ずつ同方
向に回転させる装置と、この装置と共働して培養ビンの
停止時に上下動する、上端部を内側に折曲した掻吊杆と
から成り、この掻吊杆が培養ビンの口端部内壁面の一側
を摺動しながら上昇し、上死点で培養ビンの菌床表面よ
り若干深い所まで挿入され、内−fUUへ押圧しながら
降下するように期制され、種菌と共に菌床表面まで若干
剥離して掻き取るようにしたことを特徴とするエノキダ
ケの菌種機を提供することにある。
以下本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
1は掻吊杆で、下端部2は回転腕3又は回転円盤に回転
自在に軸支されリンク機構を形成している。
掻吊杆1の上端部分には折曲部4で折曲した先端部5を
設ける。
掻吊杆1は、例えば全長170mrn、巾13mm、厚
さ1.2朋の鋼鉄材を成形したものを用いる。
6は培養ビンで倒立して口端部7が回転リング8に嵌合
支承されている。
9は菌床部、10は種菌部である。
11は菌床部9と種菌部10の境界面である。
掻吊杆1と培養ビン6の位置関係は、倒立した培養ビン
6の口端部7に対して、掻吊杆1が先端部5を内側にし
て、折曲部4が培養ビン6の口端部7の内壁面の一側を
摺動しながら昇降し、上死点では先端部5が菌床部9よ
り10mrn程度深いところまで達し、下死点では先端
部5が培養ビン6の目端部7より引き出されて回転リン
グ8の内壁面に接触する位置にくるようにする。
回転リング8はラチェット力式やジエネバ方式等により
(図示せず)間欠的に回転し、回転リング8が停止して
いる間に回転腕3が1回転するように同期調整がなされ
ている。
この場合回転リング8の回転角は7分の1回転程度が適
蟲である。
すなわち掻吊杆1は7回の上下運動で1本の培養ビン6
の菌種を完了する。
このように構成されていて、回転腕3が下から次第に上
昇していくと、掻吊杆1は折曲部4が回転リング8内壁
から培養ビン6の口端部7の内壁面の一側へと摺動しな
がら上昇していき、回転腕3が上死点に達する附近では
掻吊杆1の折曲部4が支点となって先端部5が菌床部9
の境界面より若干深いところで中心に向って喰い込んで
いき、回転腕3が矢印の方向へ降下するのに伴って種菌
と共に菌床表面まで若干剥離して掻き出す。
掻吊杆1が培養ビン6の口端部7から抜は出た後、回転
リング8と共に培養ビン6が一定角度回動し、次に掻吊
杆1が再び上昇する。
以上の動作を例えば7回反復することによって種菌およ
び菌床表面の一部まで完全に除去される。
この場合、菌床表面の中央部分は掻吊杆1の毎回の操作
によって事後的に剥離されるために新しく表われた菌床
表面は中央部分が円垂形状に若干凹み、しかも表面は菌
糸体の組織が破壊されずに白く残り、平滑面を形成して
いる。
なお、掻吊杆1は第2図に示されているように、培養ビ
ン6の口端部7の内壁面の一側を摺動しながら直線的に
上下動するようにし、上死点近くでスプリング12等で
内側へ引くようにしながら降下させれば前述のようなリ
ンク機構でなくても同様な動作をさせることができる。
以上本発明に係るエノキダケの菌種機によれば古い種菌
および菌床の境界面より若干深部まで確実に菌床から剥
離して雑菌の存在しない新しい菌床表面を露出させるこ
とができ、しかも露出表面が平滑で乾燥しやすくなるお
それもなく、中央が若干凹んだ形状になっているため、
発育の速い中央部に発生した子実体と、比較的発育の遅
い周辺部分に発生した子実体の頭部の高さが一定に揃い
以後の発育に有益な効果をもたらす等の著効を奏する。
以上本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明したが
、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明
の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはも
ちろんのことである。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の実施例を示し、第1図は培養ビン6と掻
吊杆1の位置関係を示す一部断面説明図、第2図は掻吊
杆1の斜視説明図、第3図は掻吊杆1の他の運動機構を
示す一部断面説明図である。 1・・・・・・掻吊杆、2・・・・・・下端部、計・・
・・・回転腕、4・・・・・・折曲部、5・・・・・・
先端部、6・・・・・・培養ビン、7・・・・・・口端
部、8・・・・・・回転リング、9・・・・・・菌床部
、10・・・・・・種菌部、11・・・・・・境界面、
12・・・・・・スプリング。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 倒立した培養ビンを受けて一定方向に一定周角度で
    間欠的に回転する栽培ビンの回転リングと、この回転リ
    ングの下方から回転リングの空間部を通って栽培ビン内
    に挿入され、回転リングの停止時に培養ビンの目端部内
    壁面の一側を摺動しながら上昇し、菌床表面より若干上
    部を上死点として内側へ押圧されながら降下するときに
    、種菌と共に菌床表面まで若干剥離して掻き取るように
    運動を規制された、上端部を内側に折曲した掻出杆とか
    ら成るエノキダケの菌種機。 2 掻出杆をリング機構に取り付けた特許請求の範囲第
    1項記載のエノキダケの菌種機。 3 掻出杆を直線的に上下動させ、上死点附近で掻出杆
    の中間部分を内側へ付勢するようにした特許請求の範囲
    第1項記載のエノキダケの菌種機。
JP52047699A 1977-04-25 1977-04-25 エノキダケの菌掻機 Expired JPS5937045B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52047699A JPS5937045B2 (ja) 1977-04-25 1977-04-25 エノキダケの菌掻機

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JP52047699A JPS5937045B2 (ja) 1977-04-25 1977-04-25 エノキダケの菌掻機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53134640A JPS53134640A (en) 1978-11-24
JPS5937045B2 true JPS5937045B2 (ja) 1984-09-07

Family

ID=12782528

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52047699A Expired JPS5937045B2 (ja) 1977-04-25 1977-04-25 エノキダケの菌掻機

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JPS53134640A (en) 1978-11-24

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