JPS5936Y2 - 穀粒袋詰め回収装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、脱穀処理後の穀粒が供給される穀粒ホッパー
の下端の袋詰め用吐出口より、この吐出口の下部に装備
された回収袋へ穀粒を回収する、主としてコンバインに
装備される穀粒袋詰め回収装置に関する。

この種の穀粒回収装置では、回収袋への穀粒過供給を防
止すべく、吐出口開閉用シャッターを設け、このシャッ
ターを前記回収袋の満杯検出に伴って、開放状態から閉
塞状態に自動的に切換えるように構成することが考えら
れており、従来では、前記吐出口部分に、吐出口開閉用
シャッター、シャッター開放状態ロック機構及び回収袋
の満杯検出に伴ってロック機構を解除する機構を、夫々
別個に組付けることが行なわれていたが、複数の諸装置
をホッパー下部の狭い空間内で組付ける作業が煩雑なも
のになるとともに、シャッターとシャッター開放状態ロ
ック機構の相対的な組付誤差調節が困難となっていた。

本考案は、上記問題を解消せんとするものであって、穀
粒ホッパーからの穀粒流下経路を横切るシャッターをス
ライド自在に装着したシャッター案内枠に、ホッパー下
端への取付部分を形成し、前記シャッター案内枠に対し
て前記シャッターの開放姿勢を維持するロック装置及び
、前記ロック装置を解除するソレノイドを取付け、更に
、前記シャッター案内枠に穀粒満杯検出具を設けた穀粒
吐出筒がホッパーの下端の吐出口に連通ずるように取付
け、前記穀粒満杯検出具と前記ソレノイドとを連動させ
て、前記穀粒満杯検出具の検出結果に伴なって前記ソレ
ノイドが作動すべく構成しであることを特徴とする。

すなわち、ホッパー下端の吐出口部分に組付けるべきシ
ャッター等からなる諸装置を１つの二二ットにしている
が故に、別工程で予め組立てたユニットを吐出口に組付
けさえすればよいことになり、もって、雪泥した問題を
解消して、組付けを楽に行ない得るようになった。

以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。

図は、コンバインに装備される穀粒回収装置を示し、脱
穀処理後の穀粒が、搬送筒１内に螺旋スクリュー２を内
装してなる穀粒搬送装置を介して持上げ搬送された後、
穀粒ホッパー３内へ前記螺旋スクリュー２の上部に設け
た回転羽根４にて飛散供給されている。

前記ホッパー３には、４つのロート状流下案内部３ａ・
・・・・・が形成されるとともに、これら流下案内部３
ａ・・・・・・の下端吐出口３ｂ・・・・・・には、穀
粒吐出筒５・・・・・・が連通連接されている。

これら穀粒吐出筒５・・・・・・の下部には、下部両端
部分を一対の支持杆６・・・・・・に挿通支持され、下
部を受台７に載置支持された状態で穀粒回収袋８・・・
・・・が配備されている。

又、前記各吐出筒５・・・・・・には、この筒５・・・
・・・内の穀粒流下通路を開閉する板状のシャッター９
・・・・・・、このシャッター９・・・・・・の開放状
態をロックする機構及び前記回収袋８・・・・・・の満
杯検出に伴ってロック機構を解除する機構としての電磁
ソレノイド１３等がユニットとして組付けられており、
以下このユニットについて詳述する。

尚、各吐出筒５・・・・・・と共に組付けられるユニッ
トは同様に構成されるものであって、以下これらユニッ
トの内の１つについて、第２図イ９０乃至第３図につい
て詳述する。

すなわち、前記吐出筒５の上部には、前述の様に吐出口
３ｂへ連結するための枠体を兼ねたシャッタ案内枠１０
がポル１〜連結されるとともに、この案内枠１０内に、
前記シャッター９が吐出筒５の上部で穀粒ホッパー３か
らの穀粒流下経路を横断する状態でスライド移動自在に
支承されている。

前記シャッター９は、前記スライド移動に伴い、穀粒挿
通用の開口部９ａを吐出筒内に位置させた開放状態と、
前記開口部９ａを吐出筒５の外部に位置させる閉塞状態
に切換えられるべく構成され、且つ、スプリング１１．
１１にて閉塞状態がわに弾性付勢されている。

又、前記シャッター案内枠１０からは、前述のシャッタ
ーロック機構及びこのロック機構を解除する機構として
の前記電磁ソレノイド１３を支承する支持枠１２がボル
ト連結されている。

つまり、前記シャッター９から一体連設された突片１４
を保合ロックする揺動部材１５が前記支持枠１２に枢支
連結されている。

この揺動部材１５は、前記突片１４から離脱する方向に
弾性付勢されるとともに、前記電磁ソレノイド１３と連
結された受止め部材１６にて係止保持されるべく構成さ
れている。

この受止め部材１６は、前記支持枠１２に枢支連結され
るものであって、前記揺動部材１５を受止め支持する姿
勢と受止めを解除する姿勢とに切換揺動自在に構成され
るとともに、常時は、前記揺動部材１５を受止め支持す
る姿勢に弾性付勢されている。

そして、前記吐出筒５に穀粒満杯検出具１７を設け、前
記回収袋８内に穀粒が一杯になるに伴い、前記吐出筒５
内に侵入してくる穀粒にて押圧操作される穀粒満杯検出
具（電気スイッチ）１７がらの電気信号に基づいて、タ
イマーで規定された一定時間だけ前記電磁ソレノイド１
３に通電されると、前記受止め部材１４を受止め解除姿
勢側へ揺動させるべく構成されている。

従って、前記シャッター９は、揺動部材１５及び受止め
部材１６等から構成されるロック装置にて常時開放状態
に保持されるとともに、回収袋８内に穀粒が一杯になっ
てソレノイド１３が作動すると、弾性付勢力にて閉塞状
態に切換えられる。

又、前記ソレノイド１３への通電は、一定時間後に自動
的に停止されるものであって、この状態において、シャ
ッター９を開放状態がわへ引張り操作すれば、突片１４
が揺動部材１５に係合してこの揺動部材１５を揺動させ
ることになり、この揺動部材１５が受止め部材１６に受
止め支持されてシャッター９か゛開放状態にリセットさ
れることになる。

以上の構成によると、前記羽根４にてホッパー３内へ供
給される穀粒は、吐出筒５より順次回収袋８・・・・・
・内へ回収されるとともに、ホッパー３内に堆積され、
各回収袋８・・・・・・内に所定量穀粒が回収されると
各シャッター９が自動的に閉塞状態に切換えられる。

そして、ホッパー３内に所定量の穀粒が回収されると、
機体を停止して満杯袋を全部取出したのち、新たな袋を
交替配備するとともに、シャッター９・・・・・・を開
放状態にリセットして、ホッパー内の貯留穀粒を装置数
し、ホッパー内穀粒を全部製回収して取出したのち、再
び新しい空袋を装填するとともに、全シャッター９・・
・・・・を開放ノセットして次の刈取収穫作業に移るの
である。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案に係る穀粒袋詰め回収装置の実施例を示し
、第１図は斜視図、第２図イ５０はシャッター装着部の
縦断側面図、第３図は第２図イにおけるＩＩＩ−ＩＩＩ
線断面図である。 ３・・・・・・穀粒ホッパー、３ｂ・・・・・・吐出口
、８・・・・・・回収袋、９・・・・・・シャッター、
１３・・・・・・ソレノイド、１５゜１６・・・・・・
ロック装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 穀粒ホッパー３からの穀粒流下経路を横切るシャッター
   ９をスライド自在に装着したシャッター案内枠１０に、
   ホッパー３下端への取付部分を形威し、前記シャッター
   案内枠１０に対して前記シャッター９の開放姿勢を維持
   するロック装置１５．１６及び、前記ロック装置１５．
   １６を解除するソレノイド１３を取付け、更に、前記シ
   ャッター案内枠１０に穀粒満杯検出具１７を設けた穀粒
   吐出筒５がホッパー３の下端の吐出口３ｂに連通ずるよ
   うに取付け、前記穀粒満杯検出具１７と前記ソレノイド
   １３とを連動させて、前記穀粒満杯検出具１７の検出結
   果に伴なって前記ソレノイド１３が作動すべく構成しで
   ある穀粒袋詰め回収装置。