JPS5936876Y2 - マイクロ波加熱装置 - Google Patents
マイクロ波加熱装置Info
- Publication number
- JPS5936876Y2 JPS5936876Y2 JP16055879U JP16055879U JPS5936876Y2 JP S5936876 Y2 JPS5936876 Y2 JP S5936876Y2 JP 16055879 U JP16055879 U JP 16055879U JP 16055879 U JP16055879 U JP 16055879U JP S5936876 Y2 JPS5936876 Y2 JP S5936876Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heated
- heating furnace
- microwave
- heating
- rat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案はマイクロ波加熱装置の改良に関する。
近年、生体例えばラット(ねずみ)のような小動物に局
部的にマイクロ波を照射して、その効果を研究すること
が盛んに行なわれている。
部的にマイクロ波を照射して、その効果を研究すること
が盛んに行なわれている。
特に、精神、神経医学や薬理学等では、小動物(マウス
やラット等)の脳内生理学研究に応用されている。
やラット等)の脳内生理学研究に応用されている。
一般に脳内の各種アミンは脳内酵素により、合成や分解
が容易に而も短時間に行なわれてし1うので、各種環境
下あるいは薬物影響下での信頼性のある脳内アミン分析
結果を得るためには、前記脳内酵素を短時間で不活性化
する必要がある。
が容易に而も短時間に行なわれてし1うので、各種環境
下あるいは薬物影響下での信頼性のある脳内アミン分析
結果を得るためには、前記脳内酵素を短時間で不活性化
する必要がある。
この脳内酵素の不活性化方法として、マイクロ波を小動
物の頭部に照射して急激に昇温させる方法がとられてい
る。
物の頭部に照射して急激に昇温させる方法がとられてい
る。
このような方法において、従来用いられてきたマイクロ
波加熱装置を示すと第1図や第2図のようになる。
波加熱装置を示すと第1図や第2図のようになる。
即ち、第1図a、bは導波管1の終端面に垂直に、被加
熱物であるラット2を固定したホルダー3を挿入する場
合であり、第2図a、bは導波管4の巾広面に垂直に、
ラット5を固定したホルダー6を挿入する場合である。
熱物であるラット2を固定したホルダー3を挿入する場
合であり、第2図a、bは導波管4の巾広面に垂直に、
ラット5を固定したホルダー6を挿入する場合である。
尚、図中、Pはマイクロ波電力を示す。
ところが上記のような従来の装置では、いずれの場合も
、ラット2.5のような胴部分への電界の集中度が悪く
、頭部全体が昇温するため加熱時間が長い視床下部部分
が過熱し熱損傷しやすい、という欠点がある。
、ラット2.5のような胴部分への電界の集中度が悪く
、頭部全体が昇温するため加熱時間が長い視床下部部分
が過熱し熱損傷しやすい、という欠点がある。
この考案は上記事情に鑑みなされたもので、被加熱物を
損傷することなく選択加熱することができ、而も加熱時
間が短かくて済むマイクロ波加熱装置を提供することを
目的とする。
損傷することなく選択加熱することができ、而も加熱時
間が短かくて済むマイクロ波加熱装置を提供することを
目的とする。
以下、図面を参照してこの考案の一実施例を詳細に説明
する。
する。
この考案のマイクロ波加熱装置は、第3図及び第4図に
示すように構成され、第3図は一部を切欠して示す斜親
図であり、第4図は断面図で被加熱物を挿入した状態を
示している。
示すように構成され、第3図は一部を切欠して示す斜親
図であり、第4図は断面図で被加熱物を挿入した状態を
示している。
即ち、図中1は矩形導波管からなる加熱炉であり、この
加熱炉7にはマグネトロンのようなマイクロ波発振源(
1示せず)が連結されていて、動作時には矢印方向にマ
イクロ波電力Pが供給される。
加熱炉7にはマグネトロンのようなマイクロ波発振源(
1示せず)が連結されていて、動作時には矢印方向にマ
イクロ波電力Pが供給される。
このような加熱炉Iの巾広面には、略中夫に挿入孔8が
設けられてトリ、この挿入孔8を取巻くように電波シー
ルドを兼ねた角状の被加熱物挿入筒9が巾広面に略垂直
に着脱自在に突設されている。
設けられてトリ、この挿入孔8を取巻くように電波シー
ルドを兼ねた角状の被加熱物挿入筒9が巾広面に略垂直
に着脱自在に突設されている。
更に前記加熱炉I内には、板状の導電体製主電極10.
11及び補助電極12.13が対向して巾広面に突設さ
れており、主電極io、itと補助電極12.13は図
示の如く前記挿入孔8のE下に位置している。
11及び補助電極12.13が対向して巾広面に突設さ
れており、主電極io、itと補助電極12.13は図
示の如く前記挿入孔8のE下に位置している。
つ1す、各電極10,11゜12.13ば、加熱炉I内
に挿入される被加熱物の近傍に位置するように突出して
いる訳である。
に挿入される被加熱物の近傍に位置するように突出して
いる訳である。
そして使用時には、第4図から明らかなように被加熱物
例えばラット14をマイクロ波透過率の良い被加熱物固
定用ホルダー15内に固定し、このホルダー15を被加
熱物挿入筒9及び挿入孔8を介して加熱炉7内に挿入す
る。
例えばラット14をマイクロ波透過率の良い被加熱物固
定用ホルダー15内に固定し、このホルダー15を被加
熱物挿入筒9及び挿入孔8を介して加熱炉7内に挿入す
る。
このとき主電極10と主電極110間隙の近傍にラット
14の胴部分14aが位置するように設定されている。
14の胴部分14aが位置するように設定されている。
そして胴部分14aと加熱炉I終端部1での寸法Cは、
略1/4 λ2の整数倍となっている。
略1/4 λ2の整数倍となっている。
又、上記の場合における各部分の寸法関係や使用例を示
すと、マイクロ波として周波数2450Mdzを用い、
導波管型加熱炉Iとしては、巾広部寸法すを10.92
cm、巾狭部寸法aを5.46cn1としている。
すと、マイクロ波として周波数2450Mdzを用い、
導波管型加熱炉Iとしては、巾広部寸法すを10.92
cm、巾狭部寸法aを5.46cn1としている。
従って、加熱炉γ内の電界モードはTEol となり、
主電極10.11及び補助電極12.13は電界に平行
な位置となる。
主電極10.11及び補助電極12.13は電界に平行
な位置となる。
又、主電極10.11及び補助電極12,13の横巾を
略4cmとし、主電極10.11間の間隙を略2.5c
rr1、主電極io、iiと補助電極12.13の距離
を略4.5crnとし、ラット14重量を略250tr
とすると、マイクロ波出力5KWのとき、加熱時間は略
1.2秒で、脳の部分14aの温度のみ略90℃にする
ことができる。
略4cmとし、主電極10.11間の間隙を略2.5c
rr1、主電極io、iiと補助電極12.13の距離
を略4.5crnとし、ラット14重量を略250tr
とすると、マイクロ波出力5KWのとき、加熱時間は略
1.2秒で、脳の部分14aの温度のみ略90℃にする
ことができる。
さて次に第5図の拡大図によりラット14の胴部分14
aのみが加熱できる理由を説明する。
aのみが加熱できる理由を説明する。
マイクロ波電力Pば、加熱炉7内を通過する際に主電極
io、i1により通過中が狭められるため主電極to、
ii間の電界は、他の部分より強くなるが、電極下方に
ラット14の頭部があるため、電界は線分16のように
なると思われ、脳14a内を大部が通過し、脳14aの
前後方向をムラなく加熱する。
io、i1により通過中が狭められるため主電極to、
ii間の電界は、他の部分より強くなるが、電極下方に
ラット14の頭部があるため、電界は線分16のように
なると思われ、脳14a内を大部が通過し、脳14aの
前後方向をムラなく加熱する。
同時に補助電極12.13との間にも、線分16よりは
弱い電界17、及び18が存在して、脳の深さ方向の加
熱を補助すると思われる。
弱い電界17、及び18が存在して、脳の深さ方向の加
熱を補助すると思われる。
因に加熱直後に頚部を切断すると、頭部上側は筋肉類が
完全に熱変色しているにも拘ず下側は血液が全く凝固し
ていない。
完全に熱変色しているにも拘ず下側は血液が全く凝固し
ていない。
尚、第6図に模擬的に温度分布図を示す。
この考案のマイクロ波加熱装置は上記説明及び図示のよ
うに構成され、生体の一部のみを集中的に加熱する構造
となっており、従来方法のように頭部全体が加熱されな
いため時間短縮となるのは明らかであり、脳全体を均一
に加熱できる。
うに構成され、生体の一部のみを集中的に加熱する構造
となっており、従来方法のように頭部全体が加熱されな
いため時間短縮となるのは明らかであり、脳全体を均一
に加熱できる。
更に付随効果として層部分以外は加熱されにくいため、
脳汁等が鼻腔等より飛び出す可能性が少ないので、加熱
炉I内をあ1り汚さない特長もある。
脳汁等が鼻腔等より飛び出す可能性が少ないので、加熱
炉I内をあ1り汚さない特長もある。
尚、上記実施例では説明の都合上、ラット14の頭部即
熱の例を述べたが、被加熱物はラット14Vc限らず他
の生体へも応用でき、主電極及び補助電極の形状組合せ
により、選択加熱することができる。
熱の例を述べたが、被加熱物はラット14Vc限らず他
の生体へも応用でき、主電極及び補助電極の形状組合せ
により、選択加熱することができる。
以上説明したようにこの考案によれば、実用的価値大な
るマイクロ波加熱装置を提供することができる。
るマイクロ波加熱装置を提供することができる。
第1図及び第2図はいずれも従来のマイクロ波加熱装置
を示す断面図、第3図及び第4図はこの考案の一実施例
に係るマイクロ波加熱装置を示す一部切欠斜視図と断面
図、第5図は第4図の要部を拡大して示した断面図、第
6図はこの考案の装置により被加熱物(ラット)を加熱
した場合の温度分布図である。 I・・・・・−ha炉、8・・・・・・挿入孔、9・・
・・・・被加熱物挿入筒、10,11・・・・・・主電
極、12,13・・・・・・補助電極、14・・・・・
・ラット(被加熱物)、15・・・・・・ホルダー。
を示す断面図、第3図及び第4図はこの考案の一実施例
に係るマイクロ波加熱装置を示す一部切欠斜視図と断面
図、第5図は第4図の要部を拡大して示した断面図、第
6図はこの考案の装置により被加熱物(ラット)を加熱
した場合の温度分布図である。 I・・・・・−ha炉、8・・・・・・挿入孔、9・・
・・・・被加熱物挿入筒、10,11・・・・・・主電
極、12,13・・・・・・補助電極、14・・・・・
・ラット(被加熱物)、15・・・・・・ホルダー。
Claims (1)
- 矩形導波管よりなりマイクロ波電力が供給される加熱炉
と、この加熱炉の巾広面に穿設され被加熱物を内部に挿
入するための挿入孔と、前記加熱炉に挿入される被加熱
物の近傍位置1で突出して前記加熱炉内に設けた複数の
電極とを具備し、前記被加熱物の必要加熱部分を前記電
極の近傍に配置して選択加熱しうるように形成したこと
を特徴とするマイクロ波加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16055879U JPS5936876Y2 (ja) | 1979-11-20 | 1979-11-20 | マイクロ波加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16055879U JPS5936876Y2 (ja) | 1979-11-20 | 1979-11-20 | マイクロ波加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5678195U JPS5678195U (ja) | 1981-06-25 |
JPS5936876Y2 true JPS5936876Y2 (ja) | 1984-10-11 |
Family
ID=29671687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16055879U Expired JPS5936876Y2 (ja) | 1979-11-20 | 1979-11-20 | マイクロ波加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5936876Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60198089A (ja) * | 1984-03-22 | 1985-10-07 | 丸山 悠司 | 生化学用供試体容器 |
-
1979
- 1979-11-20 JP JP16055879U patent/JPS5936876Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5678195U (ja) | 1981-06-25 |
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