JPS5936643Y2 - 蒸気タ−ビン - Google Patents

蒸気タ−ビン

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Publication number
JPS5936643Y2
JPS5936643Y2 JP6369679U JP6369679U JPS5936643Y2 JP S5936643 Y2 JPS5936643 Y2 JP S5936643Y2 JP 6369679 U JP6369679 U JP 6369679U JP 6369679 U JP6369679 U JP 6369679U JP S5936643 Y2 JPS5936643 Y2 JP S5936643Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
pressure
turbine
pressure turbine
labyrinth
Prior art date
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Expired
Application number
JP6369679U
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English (en)
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JPS55163406U (ja
Inventor
隆 池田
Original Assignee
株式会社東芝
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Publication date
Application filed by 株式会社東芝 filed Critical 株式会社東芝
Priority to JP6369679U priority Critical patent/JPS5936643Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、高圧タービンと中圧タービンとを一体結合し
た蒸気タービンの改良に関する。
一般に、60MW前後の出力を超える蒸気タービン設備
は、第1図に示すように高圧タービンHP、中圧タービ
ンIP、低圧タービンLPを一つの共通軸で結んだ串形
形式のものが採用されているが、これでは多くのスペー
スを占めることから。
近時、第2図に示すような高圧タービンHPと中圧ター
ビンIPとを一体結合したいわゆる高中圧対向一体形式
のものが採用されるようになってきた。
すなわち、第2図において、高圧タービン1から排出さ
れた蒸気は再熱器2において再熱され、その再熱蒸気が
中圧タービン3を通しで低圧タービン4に供給され、各
タービンにおいてそれぞれ仕事が行なわれ、仕事を終え
た排気蒸気は復水器6に至るように構成されている。
また、高圧タービン1と中圧タービン2との境界面には
ラビリンスバッキング5が配設されており、これによっ
て高圧タービン1に供給される蒸気と中圧タービン3に
供給される蒸気とは区分されている。
ところが、このような高中圧対向一体形式の蒸気タービ
ンにおいて、高圧タービン1に送れる蒸気圧力が高いと
、ラビリンスバッキング5を通して中圧タービン2に相
当量の蒸気が漏洩することが往々にしてあり、このため
、高圧タービン1の各段落に送られる蒸気量が減少し、
その出力の低下を招来するばかりでなく、中圧タービン
2に送られる再熱蒸気と漏洩蒸気とが混合し、これによ
って再熱蒸気のもつエンタルピが下り、以後に続く低圧
タービン3も含めて段落効率が大巾に減少することにな
る。
本考案は、このような点に鑑み、高中圧対向一体形式の
蒸気タービンにおいて、ラビリンスバッキングからの漏
洩蒸気を高圧タービンの途中段落に配設した抽気蒸気管
に送ることによって中圧タービン、低圧タービンの段落
効率の低下を防止するようにした蒸気タービンを提供す
ることを目的とする。
以下、第3図を参照して本考案の一実施例について説明
する。
第3図において、符号10は高中圧対向一体形式の単室
であって、この車室10の内部ケーシング11には、ロ
ータ12が内蔵せしめられており、このロータ12は高
圧タービン13と中圧タービン14との共通軸になるよ
う構成されている。
また、上記ロータ12には矢印Q1.Q2の蒸気流れの
方向に向って翼が長く、かつ蒸気通過面積が増大するよ
うに形威された一対の段落からなる高圧タービン13の
ノズル15a、動翼16aおよび中圧タービン14のノ
ズル15b、動翼16bの列がそれぞれ形式されている
また、車室10の中央には蒸気管17が装着されており
、この蒸気管17はロータ12の中央部を囲繞するよう
に形成されたノズルボックス18に連接せしめられ、さ
らに、このノズルボックス18はここに送給された蒸気
が高圧タービン13の各段落群の方に流れるよう形成さ
れている。
一方、ノズルボックス18には、これと背中合せに配設
されたラビリンスバッキング19が装着せしめられてお
り、このラビリンスバッキング19を基点として中圧タ
ービン14が形式されている。
上記ラビリンスバッキング19には、蒸気溜室20a、
20bが設けられており、これら蒸気溜室20a、 2
0bは連通路21を介して、高圧タービン13の途中段
落に開口する高圧抽気蒸気管22に連通されている。
なお・、符号23(ヨ中圧タービン14の途中段落に開
口する中圧抽気蒸気管を示し、また、符号24は第1図
の再熱器2に至る高圧送気管を、他方、符号25は第2
図の低圧タービン4に至る中圧送気管をそれぞれ示す。
しかして1.蒸気管17を通してノズルボックス18に
供給された蒸気は、矢印Q1で示すようにノズルボック
ス18を経てノズル15a、動翼16aからなる各段落
群を通過し、ここで順次仕事を終えた蒸気は高圧送気管
24、再熱器2を介して中圧タービン入口管26に送ら
れ、中圧タービン人口管26に送られた再熱蒸気はここ
でも上述と同じようにノズル15b、動翼16bからな
る各段落で順次仕事をした後、中圧送気管25を介して
低圧タービン4に送られる。
一方、ノズルボックス18から漏れた蒸気は、矢印Q2
で示すようにラビリンスバッキング19を通過後、蒸気
溜室20a、20bに寄せ集められ、ここがら破線Q3
および実線Q4で示されるように連通路21を介して高
圧抽気蒸気管22に至る。
第4図乃至第5図は、従来の実施例のようにラビリンス
バッキングから漏洩した蒸気が中圧タービンにそのまま
送られた場合と、本考案による実施例のようにラビリン
スバッキングから漏洩した蒸気が一部連通路を通して高
圧抽気蒸気管に引き抜かれ、残りが中圧タービンに送ら
れた場合とをそれぞれ比較した熱精算図である。
これらの図において、高圧タービン13に送られる蒸気
量、中圧タービン14に送られる蒸気量をそれぞれ15
00 T / H。
1200 T / Hとして同一条件にした場合の試算
結果は図示のような数値になる。
ここで、第5図(本考案による例)と第4図(従来例)
とを比較すると、その蒸気漏洩量が増加しているが、こ
れはラビリンスバッキング19において、蒸気溜室なら
びに連通路を設けることによって蒸気の漏洩を封止する
ラビリンスバッキングが少なくなったことに起因するも
のである。
しかしながら、ラビリンスバッキングから漏れた蒸気量
185T/Hのうち、約1/3が高圧抽気蒸気管によっ
て引き抜かれ、また、残り約2/3が中圧タービン14
に送られるが、それでも第4図の従来例に比較し、約1
/3程度減少する。
その結果、ラビリンスバッキングからの漏洩蒸気と再熱
器2からの再熱蒸気との混合蒸気のエンタルピーは、第
4図の従来例に比較し、0.4Kcan /kg上昇し
、この事は蒸気タービン全体の熱効率に換算すると0.
1%の上昇が認められる。
この0.1%の熱効率の向上は、この種の蒸気タービン
設備にとって極めて顕著な成果といえる。
このように本考案によれば、高中圧対向一体形式の蒸気
タービンにも・いて、ラビリンスバッキングから漏れる
蒸気を蒸気溜室ならびに連通路を介して高圧抽気管によ
って引き抜くようにしたから、タービン全体の熱効率が
向上し、それにともなって翼に対するドレンによる侵食
現象も緩和される等、この種のものにあっては極めて実
用的に供し得ることが期待される。
なお、本実施例では、ラビリンスバッキングに蒸気溜室
を設け、この蒸気溜室と高圧抽気蒸気管とを連通せしめ
る連通路とを設けることで説明したが、これに限らず従
来、ラビリンスバッキングから漏れる蒸気によって負荷
しゃ断時、蒸気タービンが過速しないようにラビリンス
バッキングの開口部を通してブローダウン弁が設けられ
でいるが、このブローダウン弁の人口側前から上述高圧
抽気蒸気管に連通路を設けて良いことは勿論である。
この場合、連通路には漏洩蒸気の逆流防止の観点から逆
止弁を設けることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ高圧タービン、中圧ター
ビン、低圧タービンの配列形式の代表例を示す図、第3
図は本考案による蒸気タービンの縦断側面図、第4図は
従来例による熱精算を示す図、第5図は本考案による熱
精算を示す図である。 1.13・・・・・・高圧タービン、2・・・・・・再
熱器、3゜14・・・・・・中圧タービン、4・・・・
・・低圧タービン、10・・・・・・車室、12・・・
・・・ロータ、15a、 15b・・・・・・ノズル、
16a、 16b・・・・・・動翼、18・・・・・・
ノズルボックス、19・・・・・・ラビリンスバッキン
グ、20a、20b・・・・・・蒸気溜室、21・・・
・・・連通路、22・・・・・・高圧抽気蒸気管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 高圧タービンと中圧タービンとを一体結合し、この結合
    部の中央に配設された蒸気管およびノズルボックスを介
    して蒸気を高圧タービンに流し、高圧タービンを通った
    蒸気を再熱後、中圧タービンに流すようにした蒸気ター
    ビンにお・いて、上記ノズルボックスの背中合せに配設
    されたラビリンスバンキングに蒸気溜室と、この蒸気溜
    室と高圧タービンの途中段落に連接した高圧抽気蒸気管
    に連通せしめる連通路とをそれぞれ設け、上記ラビリン
    スバッキングから漏洩する蒸気の少なくとも一部は連通
    路を介して高圧抽気蒸気管に流すようにしたことを特徴
    とする蒸気タービン。
JP6369679U 1979-05-15 1979-05-15 蒸気タ−ビン Expired JPS5936643Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6369679U JPS5936643Y2 (ja) 1979-05-15 1979-05-15 蒸気タ−ビン

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JP6369679U JPS5936643Y2 (ja) 1979-05-15 1979-05-15 蒸気タ−ビン

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Publication Number Publication Date
JPS55163406U JPS55163406U (ja) 1980-11-25
JPS5936643Y2 true JPS5936643Y2 (ja) 1984-10-09

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ID=29297737

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JP6369679U Expired JPS5936643Y2 (ja) 1979-05-15 1979-05-15 蒸気タ−ビン

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JPS55163406U (ja) 1980-11-25

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