JPS5936627Y2 - 片引き窓サツシ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、窓開口部の左右の一側に嵌殺し窓部を、他方
の側には可動障子部を配設する片引き窓サツシの改良に
関する。

この種の片引き窓サツシにおいては、断熱防音性能を向
上させるべく、嵌殺し窓部にペアガラスを使用して二重
ガラス構造とすることが知られている。

このペアガラスよりなる二重ガラス構造は、ペアガラス
自体の製作に手数を要するため価格が高く、万一ガラス
が破損したような場合その補修に手間と費用を要し、ま
た、ペアガラスの内部側ガラス面がくもったり埃が堆積
したような場合は、これを払拭し或いは清掃することが
困難であるという欠点を有している。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、この種片引
き窓サツシの嵌殺し窓部を改良して前記欠点を解消しえ
たものである。

すなわち、本考案の片引き窓サツシは、その嵌殺し窓部
な二重の固定ガラス障子で構成し、その中、室内側障子
は取外し可能に設けた。

このように構成したので、常時は嵌殺し窓部はペアガラ
ス同様の二重ガラス構造を備える一方、必要に応じて室
内側障子を取外して、清掃その他を容易に行うことが可
能な片引き窓サツシを提供しつるものである。

以下に本考案を図示の実施例図に基づいて説明する。

窓開口部は内枠１と外枠２で構成され、これらの内外枠
１，２は断熱材３，３を介在して結合される。

前記窓開口部の左右の一側に嵌殺し窓部Ａを、他方の側
には可動障子部Ｂを配設する。

本例では、左右の内外枠１，２の中間に方立４を設け、
この方立４と右側の内外枠１，２との間に嵌殺し窓部Ａ
を、他方υ側には室内外の可動障子５．５を備えた可動
障子部Ｂを配設している。

嵌殺し窓部Ａは、二重の固定ガラス障子６，７からなり
、その中、室内側ガラス障子７は取外し可能に設けられ
る。

前記室外側ガラス障子６は、外枠２の上下左右枠と補助
枠片６１とで形成されるコ字状溝部にガラス６２を嵌着
してなる。

すなわち、外枠２の上枠垂下片２１，２１とウェブ２２
、下枠立上り片２３．２３とウェブ２４、右枠突出片２
５と補助枠片６１及び方立４の突出片４１と補助枠片６
１によるコ字状溝部にガラス６２を嵌着してガラス障子
６が形成される。

一方、室内側ガラス障子７は、内外枠１，２とは別途独
立に構成されるものであって、４１ｉ７１゜１１を枠組
４するとともに、これにガラス７２を嵌着して形成され
る。

このガラス障子７は、内外枠１，２の結合箇所に形成さ
れる嵌合部８に嵌装されて、取外し可能に設けられるこ
とになる。

なお、可動障子部Ｂの可動障子５，５は、前記嵌殺し窓
部Ａを室内外側において挾むように配設され、内外枠１
，２、方立４及び室内側ガラス障子７との間で気密状態
が図られるように形成されている。

実施例では可動障子５を複数設けたが、室外側或いは室
内側にひとつのま配設するようにしてもよいことはいう
までもない。

本考案の片引き窓サツシは以上説明したように、窓開口
部の左右の一側に嵌殺し窓部を、他方の側には可動障子
部を配設し、前記嵌殺し窓部は二重の固定ガラス障子で
構成するとともに、室内側ガラス障子は取外し可能に設
けたので、嵌殺し窓部はペアガラスを用いなくてもこれ
と同様の二重ガラス構造となり、しかも、室内側障子は
必要に応じて取外すことができるので、二重ガラス構造
の内部側ガラス面がくもったり埃が堆積したような場合
も容易にこれを払拭、清掃することができ、したがって
、ペアガラス同様の断熱防音性能を備えるも、そのペア
ガラスが有していた種々の欠点を本考案は解消すること
ができたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案片引き窓サツシの実施例を示す縦断面図、
第２図は同上の横縦面図である。 Ａ・・・・・・嵌殺し窓部、Ｂ・・・・・・可動障子部
、１・・・・・・内枠、２・・・・・・外枠、４・・・
・・・方立、５・・・・・・可動障子、６．７・・・・
・・ガラス障子、８・・・・・・嵌合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 窓開口部の左右の一側に嵌殺し窓部Ａを、他方の側には
   可動障子部Ｂを配設する片引き窓サツシにおいて、前記
   嵌殺し窓部Ａは二重の固定ガラス障子６，７からなり、
   これらのガラス障子の中、室内側ガラス障子７は、框７
   １．７１を枠組みするとともにこれにガラス７２を嵌着
   して形成され、しかも該ガラス障子Ｔを室内側から取外
   し可能に設けたことを特徴とする片引き窓サツシ。