JPS5936314Y2 - 色彩選別機の樋体固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は色彩選別機の樋体固定装置の改良に関する。

従来公知の流下樋の樋体固定装置は第３図のように角柱
形部材を組合せた梯形状本体に回動枠３３を半円弧状に
回転するようにして枢着し、器枠３３に縦横２方向の長
孔と複数個のボールドを備えた角度調節盤３４を固着し
、該調節盤３４に流下樋３５が嵌挿できる断面Ｖ字形の
支持樋体部３６を装着する構造であるから、光電選別室
の上部蓋体３７を着脱したり、流下樋３５を装脱せんと
する場合は、回動枠３３を図中２点鎖線で示す位置に回
動して行うことになるから、樋体固定部３３．３４．３
５．３６の移動範囲の空間が拡大してこれを内蔵する本
体構造を大形にする必要性を生ずると共に、回動する枠
３３に対し、別体に形成した角度調節盤３４と支持樋体
部３６を相互に組合せするので、装置の組立は煩雅にな
ると共に、前記流下軌跡Ａに対する流下樋３５の位置決
めが複雑で時間を要し、また複数個の流下樋を一体的に
連結して一緒に上下動する機構の自動化を困難にするな
どの欠点を有するものである。

本考案は色彩選別機にお・ける流下樋の樋体固定構造を
可及的に簡潔化すると共に、任意多数の流下樋を装着し
た固定枠を上方に移動して固定枠を吊金具により吊架固
定し、複数個の光電選別室の清掃および修理を簡単に実
施できるようにし、もって選別精度を良好に保持するこ
とを目的とする。

本考案の実施例を第１図お・よび第２図について説明す
ると、選別機枠１の上部に振動装置２のある振動送穀樋
３を装設し、その供給側に供給ホッパー４を設けると共
に、その排出側を流下樋５に連結し、該流下樋５を樋体
固定装置６に固定してその流下樋５の下端を、光電装置
と噴射装置を内設した光電選別室７の型枠８に設けた上
部蓋体９の挿入口に嵌挿し、流下樋５から流出する異色
粒混入粒子の流下軌跡Ａに光源１０と受光素子１１から
なる光電装置を対設すると共に、その近傍に噴射装置の
噴射ノズル１２を設けてそれぞれを型枠８内周壁面に固
定し、また前記軌跡Ａの延長上に集穀筒１３を設けて型
枠８底壁面に固設すると共に、その底壁面−例に異色粒
子の排出口１４を開設する。

前記樋体固定装置６は、流下樋５を嵌入して止金具１５
によって固定する樋体取付金具１６の上下部に設けた嵌
合部１７．１８を、固定枠１９の上下部に設けた両軸体
２０．２１にそれぞれ嵌合装着して固定し、また前記固
定枠１９の両側枠２２．２２には移動用軸受２３・・・
・・・、２３・・・・・・が設けてあり、前記光電選別
室７の型枠８の両壁部に固設した基軸用軸受２４．２４
に案内用基軸２５．２５を植設し、該案内用基軸２５．
２５の上部を連結材２６によって連結して固定枠移動用
枠体３８を構成し、案内用基軸２５．２５に移動用軸受
２３・・・・・・、２３・・・・・・を嵌挿して固定枠
１９を上下移動自在に装架しである。

前記固定枠１９に固設した係止用金具２８を係止して固
定枠１９を吊架固定する吊金具２７は、固定枠１９の上
方移動線上の固定枠移動用枠体３８上部の連結材２６に
枢着してあり、前記係止用金具２８を係止した吊金具２
７から係止用金具２８を離脱すると固定枠１９は案内基
軸２５．２５に添って下方に移動し、固定枠１９に装着
した流下樋５・・・・・・の下端は各光電選別室７・・
・・・・の上部蓋体９・・・・・・の挿入口が嵌入して
固定枠１９の下動が制限され、前記各流下樋５・・・・
・・の下端は前記光電室７・・・・・・との所定位置の
流下軌跡に復帰できるように形成しである。

また前記基軸用軸受２４は、その基板２９の下部に設け
た同軸３０を中心に回動し、基板２９面両側の長孔３１
．３１を移動して角度を調節し、螺子３２・・・・・・
によって各部を締着して固定するように形設しである。

上述の構成にしたから、供給ホッパー４から振動送穀樋
３に流下する原料の異色粒混入粒子は振動送穀樋３の振
動作用によって下部の流下樋５に流下し滑流して光電選
別室７内を所定の流下軌跡Ａに沿って飛行状に流出する
。

そして前記選別室７内では、流下する粒子中の異色粒子
から得られる光量変化を受光素子１１によって検出し、
その検出信号によって噴射ノズル１２が作動して適時に
噴風し、その噴風作用によって前記異色粒子を流下軌跡
Ａから離脱し、離脱した粒子は排出口１４から流下して
排除され、また軌跡Ａに沿って流出する整粒子はそのま
ま集穀筒１３を介して機外に取出されて次行程に委ねら
れる。

上述の選別行程において、前記光電選別室７ではその噴
風作用によって生ずる粒子から飛散粉塵が光源１０およ
び受光素子１１の各透明壁面に付着して光源１０から投
光される光量が減退し、また受光素子１１の検出感度が
冒されてその検出選別作用に誤動作を生じたり、また室
７内の機部が故障したりすると、光電選別室７の上部蓋
体９を離脱開口して前記透明壁面の清掃または故障機部
の取替・修理などを実施する必要がある。

しかして、本考案の樋体固定装置は、固定枠１９を案内
用基軸２５に沿って上方に移動して固定枠移動用枠体３
８上部の連結材２６に枢着した吊金具２７に、器枠１９
に固設した係止用金具２８を係止して固定枠１９を吊架
固定でき、各光電選別室７・・・・・・の上部蓋体９の
挿入口に嵌挿した流下樋５の下端は上動して空間を生じ
、上部蓋体９それぞれを取除くと各光電選別室内の清掃
および修理が簡単に実施でき、また前記固定枠１９の係
止用金具２８を吊金具２８から離脱して案内用基軸２５
に沿って下方に移動すると、固定枠１９に装着した流下
樋５・・・・・・の下端は各光電選別室７・・・・・・
の上部蓋体９・・・・・・の挿入口に嵌入して固定枠１
９の下動が制限され、流下樋５・・・・・・の下端は各
光電選別室７・・・・・・への所定の流下軌跡に復帰す
る。

以上のように本考案の樋体固定装置は、流下樋を装着し
た固定枠の両側枠に移動用軸受を固設して案内用基軸に
嵌挿して上下移動自在に装架すると共に、固定枠を案内
用基軸に沿って上方に移動し、固定枠移動用枠体上部の
連結材に枢着した吊金具に固定枠に固設した係止用金具
を係止して固定枠を吊架固定できるので、光電選別室の
清掃お・よび修理が簡単に実施できる。

また、係止用金具を吊金具から離脱するだけで固定枠に
装着した流下樋は光電選別室への所定位置の流下軌跡に
復帰して直ちに選別作用が実施できる等の効果を奏する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の側断面図、第２図は本考案の
実施例の樋体固定装置の拡大斜視図、第３図は公知例の
色彩選別機の側面図である。 １・・・・・・選別機枠、２・・・・・・振動装置、３
・・・・・・振動送穀樋、４・・・・・・供給ホッパー
、５・・・・・・流下樋、６・・・・・・樋体固定装置
、７・・・・・・光電選別室、８・・・・・・型枠、９
・・・・・・上部蓋体、１０・・・・・・光源、１１・
・・・・・受光素子、１２・・・・・・噴射ノズル、１
３・・・・・・集穀筒、１４・・・・・・排出口、１５
・・・・・・止金具、１６・・・・・・樋体取付金具、
１７・・・・・・嵌合部、１８・・・・・・嵌合部、１
９・・・・・・固定枠、２０・・・・・・軸体、２１・
・・・・・軸体、２２・・・・・・側枠、２３・・・・
・・移動用軸受、２４・・・・・・基軸用軸受、２５・
・・・・・案内用基軸、２６・・・・・・連結材、２７
・・・・・・吊金具、２８・・・・・・係止用金具、２
９・・・・・・基板、３０・・・・・・回軸、３１・・
・・・・長孔、３２・・・・・・螺子、３３・・・・・
・回動枠、３４・・・・・・角度調節盤、３５・・・・
・・流下樋、３６・・・・・・支持樋体部、３７・・・
・・・上部蓋体、３８・・・・・・固定枠移動用枠体、
Ａ・・・・・・流下軌跡。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 異色粒混入粒子を流下樋から集穀筒に流下すると共に、
   その流下軌跡に光電選別室を形設して異色粒子を分離選
   別するように形成した選別行程を機枠内に複数個並列状
   に装置した選別装置において、前記選別行程の各流下樋
   を装着した固定枠を固定枠移動用枠体に上下移動自在に
   装架し、前記固定枠に係止用金具を固設するとともに、
   前記固定枠の上方移動線上の前記固定枠移動用枠体の上
   部に前記係止用金具に係止して該固定枠を吊架固定する
   吊金具を枢着したことを特徴とする色彩選別機の樋体固
   定装置。