JPS5935247Y2 - 余剰麻酔ガス中の笑気の分解装置 - Google Patents

余剰麻酔ガス中の笑気の分解装置

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JPS5935247Y2
JPS5935247Y2 JP3268780U JP3268780U JPS5935247Y2 JP S5935247 Y2 JPS5935247 Y2 JP S5935247Y2 JP 3268780 U JP3268780 U JP 3268780U JP 3268780 U JP3268780 U JP 3268780U JP S5935247 Y2 JPS5935247 Y2 JP S5935247Y2
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JP
Japan
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gas
container
laughing
anesthetic
decomposing
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JP3268780U
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English (en)
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JPS56133842U (ja
Inventor
英則 祇園
Original Assignee
株式会社クラレ
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は余剰麻酔ガス中の笑気の分解装置に関するもの
である。
手術室に漏洩した麻酔ガスを長期間吸入することにより
、手術室で働く医師、看護婦らに健康障害が起こること
が明らかにされている。
そのため米国のNational In5titute
for 0ccupational −8afety
and Health (N I OS H)は手術
室内の漏洩麻酔ガス濃度を笑気25 ppm、 /’ロ
セン0.5ppm以下に抑えるように勧告している。
このような情勢から、最近、手術室の麻酔ガス汚染対策
が注目されるようになり、余剰麻酔ガスの排出装置を設
置する病院も少しづつ現われ始めた。
この排出装置は患者の呼気である余剰麻酔ガスをポンプ
で吸引し、その11屋外へ排出する装置である。
この排出装置の使用は、手術室内の麻酔ガス濃度を低下
させるのには確かに有効であるが、他方、麻酔ガス汚染
を病院周辺地域へ拡散し、二次公害となる恐れがある。
したがって、排出装置を用いて余剰麻酔ガスを排出する
際には、その11排出するのではなく、その中に含1れ
ている麻酔ガスをできる限り除去または無毒化する必要
がある。
手術室で主として使用されている麻酔ガスは笑気(東酸
化窒素、N20)と・・ロセン(1,1,1−)IJフ
ロロ−2−フロモー2−クロロエタン)である。
・・ロセンなど笑気以外の麻酔ガスは活性炭に良く吸着
されるので、余剰麻酔ガス排出装置に活性炭キャニスタ
−を組み込むことによって、比較的容易に吸着除去する
ことが可能である。
それに対し、笑気については現在のところ実用的な除去
方法は知られていない。
そのため、余剰麻酔ガス中の笑気はその11屋外に排出
せざるを得ないのが現状である。
かかる事実に鑑み本願出願人は余剰麻酔ガス中の笑気を
無毒化処理するため、各種触媒による笑気の分解を種々
検討してきた。
その結果、酸化第二銅と酸化クロムの混合物を成分とす
る触媒が、触媒活性が高く、二酸化窒素、−酸化窒素の
副生量が少なく、・・ロセンにも被毒されにくいことを
見い出し、すでに特許出願を行っている。
(特願昭54−37947号)しかしながらかかる触媒
により有効に笑気を分解するには、余剰麻酔ガスは25
0〜650℃で、0.2秒以上触媒に接触させることが
必要である。
250°C以下では、笑気を窒素と酸素に十分分解する
ことが困難であり、また、650℃以上の高温を病院等
の施設で採用することは安全上からも好ましい。
したがって笑気の分解装置は上記条件を充していること
はもちろん、触媒を加熱するエネルギを有効に使用して
、エネルギロスの少ない安全な装置を提供する必要があ
る。
本考案者は上記条件を充す笑気を効率よく分解すること
のできる笑気ガス分解装置を提供するため鋭意検討した
結果本考案に到達したものである。
すなわち笑気を窒素と酸素に分解する触媒が充填された
、上部に分解されたガスの排出口を有する容器と、該容
器の上部より下部へ挿通された余剰麻酔ガス排出装置の
ガス排出装置のガス排出管と連結される連結口を有する
先端が封止されたガス供給管と、鉄管の容器底部に穿設
された複数のガス流出孔と、該容器底部よりガス供給管
内に気密に挿通された供給ガス予熱ヒータと、該容器の
外側に設けられた触媒を加熱するヒータで構成されてな
る余剰麻酔ガス中の笑気の分解装置である。
次に本考案装置の→りを図面により説明する。
第1図は本考案装置の使用説明図であり、該装置は麻酔
器1に近接して、麻酔器内の流路圧力が一定圧力以上に
なると麻酔器より麻酔ガスを排出させる機能を有するガ
ス捕捉器2と、該捕捉器の出口に設けられたT字管の一
端に排出ガスを空気により希釈するニアリザーバ3と、
該丁字管の他端に連結された送出管4と連結されるガス
のフローモニタや圧力モニターなどを内蔵する排出モニ
ター5と、該モニターと排出管6により連結されガスを
吸引排出するポンプ7で構成される余剰麻酔ガス排出装
置のガス排出ポンプ7の排出口と本考案の笑気の処理装
置9に供給されるガス供給管8が連結されている。
上記余剰麻酔ガス排出装置は実開昭54−26896号
などに開示された装置を使用することができる。
笑気の処理装置の詳細な構造を第2図に示す。
該装置は上部に分解されたガスの排出口10を有する円
筒容器11内に触媒12が充填されている。
該容器の前記排出口10を通って上部に麻酔ガス排出装
置より排出されたガスを導入するガス導入口13を有す
るガス供給管14が容器底部に貫通して設けられており
、鉄管の容器底部の領域には複数のガス噴出孔15が穿
設されている。
鉄管には下部よりガス予熱ヒータ16が遊挿されている
該ヒータはガス供給管の下端に取り付けられたフランジ
17fC気密に固定されている。
容器11の外側は平板状の電熱ヒータ18で取り囲1れ
ている。
さらに全体は断熱材19で被覆されている。
本装置に使用される容器やガス供給管の材質は650℃
位の高温に耐え、かつ耐久性のあるものであればよく、
ステンレス鋼などが好ましい。
また容器は円筒、角筒など種々の形状を採用することが
できる。
触媒充填量は笑気の分解率が95ダ以上となるように充
填する必要があり、そのためには麻酔ガス排出量やガス
加熱温度などにより適宜選択することができる。
またヒータは電熱ヒータでもスチームでもよい。
しかしながら温度制御の容易な電熱ヒータが本考案の装
置には好寸しい。
次に本発明装置の使用方法を説明する。
麻酔器より排出される余剰麻酔ガスは余剰麻酔ガス排出
装置を構成するニアリザーバにより空気で稀釈されて排
出ポンプで排出された後、本考案の笑気の分解装置9を
構成するガス供給管14に導かれ、鉄管に遊挿された予
熱ヒータ16と鉄管の外側に充填された加熱された触媒
により、予熱されながら鉄管の容器底部領域に穿設され
たガス噴出孔15から容器内に導入される。
予熱されたガスは250〜650℃に加熱された触媒と
接触し、ガス中に含捷れる笑気が触媒と反応して窒素と
酸素に分解された後、容器上部に形成されたガス排出口
10より大気に放出される。
本考案装置は安全を期すため全体を筐体内に設置し、分
解された高温のガスを筐体内の空気で希釈して温度を低
下させた後、大気に放出してもよい。
そのためには筐体は高温のガスを希釈するだけの容積を
有している必要がある。
′!た、筐体を使用せずその11大気に放出してもよい
ことはいう1でもない。
第1図では1台の余剰麻酔ガス排出装置に分解装置1台
を組み合わせたものであるが、排出装置数台と組み合わ
せ使用することもできる。
上記構成により、本考案装置は以下のような余剰麻酔ガ
ス中の笑気の処理装置としての利点を有している。
(1)小型化でき、据付場所が自由である。
(2)安価である。
(3)放熱ロスを抑え、エネルギーを有効利用できる。
(4)組み合わせる排出装置が1台〜数台1で拡張でき
る。
(5)連続使用、繰り返し使用に対し充分適用できる。
(6)笑気の分解処理の様な特殊な使用目的のみならず
、他のガスの分解処理としても普遍的に適用できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案装置の一例であり、第1図は本考案装置の
使用説明図であり、第2図は構造説明図である。 1・・・・・・麻酔器、9・・・・・・笑気の処理装置
、11・・・・・・容器、14・・・・・・ガス供給管
、15・・・・・・ガス噴出孔、16・・・・・・ガス
予熱ヒータ、18・・・・・、ヒータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 笑気を窒素と酸素に分解する触媒が充填された、上部に
    分解されたガスの排出口を有する容器と、該容器の上部
    より下部へ挿通された余剰麻酔ガス排出装置のガス排出
    管と連結される連結口を有する先端が封止されたガス供
    給管と、絞管の容器底部に穿設された複数のガス流出孔
    と、該容器底部よりガス供給管内に気密に挿通された供
    給ガス予熱ヒータと、該容器の外側に設けられた触媒を
    加熱するヒータで構成されてなる余剰麻酔ガス中の笑気
    の分解装置。
JP3268780U 1980-03-12 1980-03-12 余剰麻酔ガス中の笑気の分解装置 Expired JPS5935247Y2 (ja)

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JPS56133842U JPS56133842U (ja) 1981-10-09
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