JPS5934977B2 - 電力ケ−ブルの絶縁抵抗測定装置 - Google Patents
電力ケ−ブルの絶縁抵抗測定装置Info
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- JPS5934977B2 JPS5934977B2 JP51018201A JP1820176A JPS5934977B2 JP S5934977 B2 JPS5934977 B2 JP S5934977B2 JP 51018201 A JP51018201 A JP 51018201A JP 1820176 A JP1820176 A JP 1820176A JP S5934977 B2 JPS5934977 B2 JP S5934977B2
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- Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
- Electric Cable Installation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は送電中であつてもその電力ケーブルの絶縁本体
及びシースの絶縁抵抗をそれぞれ切換えて測定すること
のできる電力ケーブルの絶縁抵抗測定装置に関するもの
である。
及びシースの絶縁抵抗をそれぞれ切換えて測定すること
のできる電力ケーブルの絶縁抵抗測定装置に関するもの
である。
電力ケーブルの絶縁本体（絶縁層）の劣化状態の把握が
不十分であると、送電中に於いて不時のケーブル絶縁破
壊を起すことがあり、その場合は送電を中止しなければ
ならないので、その電力ケーブルにより送電されて稼動
中の製造装置等に於ける工程が中断されることになり、
従つて生産に大損害を生ずることになる。
不十分であると、送電中に於いて不時のケーブル絶縁破
壊を起すことがあり、その場合は送電を中止しなければ
ならないので、その電力ケーブルにより送電されて稼動
中の製造装置等に於ける工程が中断されることになり、
従つて生産に大損害を生ずることになる。
そこでケーブルの絶縁本体の絶縁抵抗を監視してその絶
縁状態を把握しておくことが必要となる。その為従来は
送電を一時中断し、停電中にケーブルを幹線から切離し
てその後にケーブルの導体と大地との間又は導体と遮蔽
層との間に一定の直流電圧を印加し、それによつて流れ
る電流を測定してそのケーブルの絶縁状態を知る直流高
圧法等を用いてケーブルの絶縁状態を把握していた。又
、たとえ前述の絶縁抵抗測定方法により絶縁本体の絶縁
状態を劣化していないと判つても、シースが外傷を受け
たり薬品に侵されたりして蝕害を受けていると、シース
の役目が失なわれるので、その結果金属シース及び絶縁
本体が直接ケーブル外周の悪条件（水分或いは薬品等に
よる）に曝されることになり、金属シーズの腐蝕、穿孔
、或いは絶縁本体への水分、薬品等の侵入により重大な
事故へと発展する惧れがある。
縁状態を把握しておくことが必要となる。その為従来は
送電を一時中断し、停電中にケーブルを幹線から切離し
てその後にケーブルの導体と大地との間又は導体と遮蔽
層との間に一定の直流電圧を印加し、それによつて流れ
る電流を測定してそのケーブルの絶縁状態を知る直流高
圧法等を用いてケーブルの絶縁状態を把握していた。又
、たとえ前述の絶縁抵抗測定方法により絶縁本体の絶縁
状態を劣化していないと判つても、シースが外傷を受け
たり薬品に侵されたりして蝕害を受けていると、シース
の役目が失なわれるので、その結果金属シース及び絶縁
本体が直接ケーブル外周の悪条件（水分或いは薬品等に
よる）に曝されることになり、金属シーズの腐蝕、穿孔
、或いは絶縁本体への水分、薬品等の侵入により重大な
事故へと発展する惧れがある。
このように、ケーブル使用者にとつては、絶縁本体の絶
縁抵抗の監視は、ケーブルの寿命の終焉を示す不時の絶
縁破壊という事故を破壊前に予測するのに必要であり、
又シースの絶縁抵抗の監視は、絶縁本体を保護しなけれ
ばならない役目を有するシースの部分的寿命の終焉及び
絶縁本体に対する外界の脅威（悪条件）が直接加わり始
める状態になることを予測し、その対策を速かに講じる
のに必要であるので、両方共に短かい測定間隔でそれら
の絶縁抵抗値の推移を把握することが要望されることに
なる。
縁抵抗の監視は、ケーブルの寿命の終焉を示す不時の絶
縁破壊という事故を破壊前に予測するのに必要であり、
又シースの絶縁抵抗の監視は、絶縁本体を保護しなけれ
ばならない役目を有するシースの部分的寿命の終焉及び
絶縁本体に対する外界の脅威（悪条件）が直接加わり始
める状態になることを予測し、その対策を速かに講じる
のに必要であるので、両方共に短かい測定間隔でそれら
の絶縁抵抗値の推移を把握することが要望されることに
なる。
然しながら、従来はこれらの絶縁状態を測定するには送
電を停止させ、接続箱、終端箱等各所に於いて接地され
ている箇所を全部開放しなければならない為、手数と時
間が多く必要であつた。
電を停止させ、接続箱、終端箱等各所に於いて接地され
ている箇所を全部開放しなければならない為、手数と時
間が多く必要であつた。
しかもケーブルを停電させるチヤンスは１年に１度程度
しかなく、この限られた時間中に全部のケーブルの絶縁
本体及びシースの絶縁抵抗を測定することはその端末を
幹線や負荷から切離し、又復旧するのに要する時間と測
定に要する時間を考えると不可能に近い。従つて測定洩
れのケーブルや測定間隔が長すぎたケーブルが出てきて
、絶縁良好と思つていたケーブルが実は危険な状態迄絶
縁状態の劣化が進行していたりしてそれを検知すること
ができずに不測の事故が発生することがあつた。そこで
、停電をさせずに測定を行なう為に、例えば、第１図に
示すような送電下に於けるシース絶縁抵抗測定装置が提
案された。即ち図中１は防蝕層により大地と絶縁された
遮蔽層を有する３心電力ケーブル、２は接続箱、３は終
端箱、４はシース絶縁監視装置の回路を示す。そして該
シース絶縁監視装置４は終端箱３に於いてケーブル１の
遮蔽層に接続した接地線５の途中に挿入したスイツチ６
と該スイツチ６の両端間に接続したチヨークコイル７、
電流計８、電池Ｅ１可変抵抗９とを直列に接続した測定
回路Ａ及び前記スイツチ６の両端間に蓄電器１０及び放
電ギヤツプ１１とを並列に接続した保護回路Ｂとにより
構成されている。そして前記スイツチ６はシースの絶縁
抵抗測定時以外は常時閉成して遮蔽層を接地しておくの
である。ここでシースの絶縁抵抗をＲｘとする。先ず閉
成されているスイツチ６をそのままとし、可変抵抗９を
最大抵抗値の所から摺動させ電流計８がフルスケールを
示すように調整する。次にスイツチ６を開放すれば電流
はケーブルから測定回路Ａの電流計８を流れるから電流
計８の指示によりシース絶縁抵抗Ｒｘの抵抗値を検出す
ることができる。即ち通常遮蔽層の絶縁抵抗はＭΩのオ
ーダーであるから、シースが健全ならば前記電流計８の
指示は最小感度（例えば０．０１ｍＡ）以下であり、接
地障害が存在すればその障害の程度により指示値が増大
する。従つて電流計８の指示によリシースが健全か、障
害があるか認定することができる。そこでスイツチ６を
投入し、抵抗９を最大値位置に戻して測定を終了するの
である。然し古いケーブルに前述の如きシース絶縁の監
視装置を取付けて監視を続けシース絶縁が不良と判つて
も、或いはその結果によりシース不良点の修理を行なつ
たとしても、ケーブルに既に侵入した水分、薬品等の為
に絶縁本体の絶縁劣化が進行し、それによる事故の発生
を防止することはできなかつた。本発明は前記欠点を除
去した新規な発明であつて、その目的はケーブルの絶縁
本体の絶縁抵抗とシースの絶縁抵抗とを送電中に於いて
もスイツチの操作等により随時測定し得るようにするこ
とにある。
しかなく、この限られた時間中に全部のケーブルの絶縁
本体及びシースの絶縁抵抗を測定することはその端末を
幹線や負荷から切離し、又復旧するのに要する時間と測
定に要する時間を考えると不可能に近い。従つて測定洩
れのケーブルや測定間隔が長すぎたケーブルが出てきて
、絶縁良好と思つていたケーブルが実は危険な状態迄絶
縁状態の劣化が進行していたりしてそれを検知すること
ができずに不測の事故が発生することがあつた。そこで
、停電をさせずに測定を行なう為に、例えば、第１図に
示すような送電下に於けるシース絶縁抵抗測定装置が提
案された。即ち図中１は防蝕層により大地と絶縁された
遮蔽層を有する３心電力ケーブル、２は接続箱、３は終
端箱、４はシース絶縁監視装置の回路を示す。そして該
シース絶縁監視装置４は終端箱３に於いてケーブル１の
遮蔽層に接続した接地線５の途中に挿入したスイツチ６
と該スイツチ６の両端間に接続したチヨークコイル７、
電流計８、電池Ｅ１可変抵抗９とを直列に接続した測定
回路Ａ及び前記スイツチ６の両端間に蓄電器１０及び放
電ギヤツプ１１とを並列に接続した保護回路Ｂとにより
構成されている。そして前記スイツチ６はシースの絶縁
抵抗測定時以外は常時閉成して遮蔽層を接地しておくの
である。ここでシースの絶縁抵抗をＲｘとする。先ず閉
成されているスイツチ６をそのままとし、可変抵抗９を
最大抵抗値の所から摺動させ電流計８がフルスケールを
示すように調整する。次にスイツチ６を開放すれば電流
はケーブルから測定回路Ａの電流計８を流れるから電流
計８の指示によりシース絶縁抵抗Ｒｘの抵抗値を検出す
ることができる。即ち通常遮蔽層の絶縁抵抗はＭΩのオ
ーダーであるから、シースが健全ならば前記電流計８の
指示は最小感度（例えば０．０１ｍＡ）以下であり、接
地障害が存在すればその障害の程度により指示値が増大
する。従つて電流計８の指示によリシースが健全か、障
害があるか認定することができる。そこでスイツチ６を
投入し、抵抗９を最大値位置に戻して測定を終了するの
である。然し古いケーブルに前述の如きシース絶縁の監
視装置を取付けて監視を続けシース絶縁が不良と判つて
も、或いはその結果によりシース不良点の修理を行なつ
たとしても、ケーブルに既に侵入した水分、薬品等の為
に絶縁本体の絶縁劣化が進行し、それによる事故の発生
を防止することはできなかつた。本発明は前記欠点を除
去した新規な発明であつて、その目的はケーブルの絶縁
本体の絶縁抵抗とシースの絶縁抵抗とを送電中に於いて
もスイツチの操作等により随時測定し得るようにするこ
とにある。
前記の目的を達成する為に本発明は、幹線に接続された
電力ケーブルを測定時に選択する選択スイツチ、前記電
力ケーブルの遮蔽層に接続された蓄電器を含む保護装置
を常時は短絡して前記遮蔽層を接地し、前記選択スイツ
チにより選択された電力ケーブルの遮蔽層を大地から切
離す接地スイツチ、直流電源と電流測定器を含むシース
絶縁抵抗測定回路、電流測定器を含む絶縁本体絶縁抵抗
測定回路、前記シース絶縁低抗測定回路と前記絶縁本体
絶縁抵抗測定回路とを切換えて前記選択スイツチにより
選択された電力ケーブルの遮蔽層に接続する切換スイツ
チ、該切換スイツチにより前記絶縁本体絶縁抵抗測定回
路を接続したときに前記幹線の交流電圧に重畳して直流
電圧を印加する直流電源を有する電力ケーブルの絶縁抵
抗測定装置としたものである。
電力ケーブルを測定時に選択する選択スイツチ、前記電
力ケーブルの遮蔽層に接続された蓄電器を含む保護装置
を常時は短絡して前記遮蔽層を接地し、前記選択スイツ
チにより選択された電力ケーブルの遮蔽層を大地から切
離す接地スイツチ、直流電源と電流測定器を含むシース
絶縁抵抗測定回路、電流測定器を含む絶縁本体絶縁抵抗
測定回路、前記シース絶縁低抗測定回路と前記絶縁本体
絶縁抵抗測定回路とを切換えて前記選択スイツチにより
選択された電力ケーブルの遮蔽層に接続する切換スイツ
チ、該切換スイツチにより前記絶縁本体絶縁抵抗測定回
路を接続したときに前記幹線の交流電圧に重畳して直流
電圧を印加する直流電源を有する電力ケーブルの絶縁抵
抗測定装置としたものである。
以下第２図を参照して本発明を詳細に説明する。第２図
は本発明の実施例であつて、１２は電源変圧器、１３は
高圧幹線でこれに測定対象となる電力ケーブル１４Ａ，
１４Ｂが接続されている。
は本発明の実施例であつて、１２は電源変圧器、１３は
高圧幹線でこれに測定対象となる電力ケーブル１４Ａ，
１４Ｂが接続されている。
該電力ケーブル１４Ａ，１４Ｂは第２図に於いては３心
ケーブル２条を示しているが、これは単心ケーブルであ
つても又は幾条あつてもよい。１５Ａ，１５Ｂは前記電
力ケーブル１４Ａ，１４Ｂそれぞれの導体で、第２図に
於いては３心分を１本で代表して示している。
ケーブル２条を示しているが、これは単心ケーブルであ
つても又は幾条あつてもよい。１５Ａ，１５Ｂは前記電
力ケーブル１４Ａ，１４Ｂそれぞれの導体で、第２図に
於いては３心分を１本で代表して示している。
１６Ａ，１６Ｂは電力ケーブル１４Ａ，１４Ｂの遮蔽層
で、その両端末は蓄電器１７Ａ−１，１７Ａ−２，１７
Ｂ−１，１７Ｂ一２を通じて接地されている。
で、その両端末は蓄電器１７Ａ−１，１７Ａ−２，１７
Ｂ−１，１７Ｂ一２を通じて接地されている。
また該蓄電器１７Ａ−１，１７Ａ−２，１７Ｂ−１，１
７Ｂ−２には並列にアレスタ１８Ａ−１，１８Ａ−２，
１８Ｂ−１，１８Ｂ−２が接続されて、それぞれの保護
装置を構成している。ＲＩＡ，ＲＩＢはそれぞれ電力ケ
ーブル１４Ａ，１４Ｂの絶縁本体の絶縁抵抗で特に局部
的に集中して絶縁不良個所がありケーブル全体の絶縁抵
抗は殆んど不良個所の絶縁抵抗値で代表されている状態
を示している。ＲＳＡ，ＲＳＢは電力ケーブル１４Ａ，
１４Ｂそれぞれのシース絶縁抵抗でＲＳＡは局部的な不
良個所が絶縁本体の局部不良個所と合致していない場合
の絶縁抵抗でＲＳＢは両者合致している場合の絶縁抵抗
を示す。１９Ａ，１９Ｂは測定端に於いて常時は蓄電器
１７Ａ−１及び１７Ｂ−１を短絡して電力ケーブル１４
Ａ，１４Ｂの遮蔽層１６Ａ，１６Ｂを接地している接地
スイツチ、２０は被測定電力ケーブルを選択する選択ス
イツチでこの選択スイツチ２０の選択位置に対応した前
記接地スイツチ１９Ａ，１９Ｂが運動して動作する。
７Ｂ−２には並列にアレスタ１８Ａ−１，１８Ａ−２，
１８Ｂ−１，１８Ｂ−２が接続されて、それぞれの保護
装置を構成している。ＲＩＡ，ＲＩＢはそれぞれ電力ケ
ーブル１４Ａ，１４Ｂの絶縁本体の絶縁抵抗で特に局部
的に集中して絶縁不良個所がありケーブル全体の絶縁抵
抗は殆んど不良個所の絶縁抵抗値で代表されている状態
を示している。ＲＳＡ，ＲＳＢは電力ケーブル１４Ａ，
１４Ｂそれぞれのシース絶縁抵抗でＲＳＡは局部的な不
良個所が絶縁本体の局部不良個所と合致していない場合
の絶縁抵抗でＲＳＢは両者合致している場合の絶縁抵抗
を示す。１９Ａ，１９Ｂは測定端に於いて常時は蓄電器
１７Ａ−１及び１７Ｂ−１を短絡して電力ケーブル１４
Ａ，１４Ｂの遮蔽層１６Ａ，１６Ｂを接地している接地
スイツチ、２０は被測定電力ケーブルを選択する選択ス
イツチでこの選択スイツチ２０の選択位置に対応した前
記接地スイツチ１９Ａ，１９Ｂが運動して動作する。
例えば選択スイツチ２０をＯ位置よりａ位置に切換えら
れて電力ケーブル１４Ａを測定する場合は、接地スイツ
チ１９Ａのみが開放される。また選択スイツチ２０がｂ
位置に切換えられて電力ケーブル１４Ｂを測定する場合
は接地スイツチ１９Ａは閉路されて元の状態に戻され、
接地スイツチ１９Ｂのみが開放される。又選択スイツチ
２０がその他の位置ｅに切換えられれば、同様に図示さ
れていない第３条目のケーブルに接地され、且つ該ケー
ブルの遮蔽層と大地との短絡が解かれ開放されるのであ
る。以下ケーブルが幾条あつても同様に動作するもので
ある。２１は交流分が測定装置へ侵入するのを防ぐ済波
回路を構成するチヨークコイル、２２は同じく蓄電器を
示す。
れて電力ケーブル１４Ａを測定する場合は、接地スイツ
チ１９Ａのみが開放される。また選択スイツチ２０がｂ
位置に切換えられて電力ケーブル１４Ｂを測定する場合
は接地スイツチ１９Ａは閉路されて元の状態に戻され、
接地スイツチ１９Ｂのみが開放される。又選択スイツチ
２０がその他の位置ｅに切換えられれば、同様に図示さ
れていない第３条目のケーブルに接地され、且つ該ケー
ブルの遮蔽層と大地との短絡が解かれ開放されるのであ
る。以下ケーブルが幾条あつても同様に動作するもので
ある。２１は交流分が測定装置へ侵入するのを防ぐ済波
回路を構成するチヨークコイル、２２は同じく蓄電器を
示す。
２３は休止位置ｎの他にシース絶縁抵抗測定回路Ｐへの
切換位置ｐと絶縁本体絶縁抵抗測定回路Ｑへの切換位置
ｑとを有する測定回路切換スイツチ、２４はシースの絶
縁抵抗を検出する為の直流電流計等の電流測定器、２５
はシースの絶縁抵抗測定用の直流電源、２６及び２７は
測定範囲及び電流計２４の感度を調整する為の可変抵抗
である。
切換位置ｐと絶縁本体絶縁抵抗測定回路Ｑへの切換位置
ｑとを有する測定回路切換スイツチ、２４はシースの絶
縁抵抗を検出する為の直流電流計等の電流測定器、２５
はシースの絶縁抵抗測定用の直流電源、２６及び２７は
測定範囲及び電流計２４の感度を調整する為の可変抵抗
である。
２８は絶縁本体の絶縁抵抗を測定する為の直流電流計等
の電流測定器、２９及び３０は沢波回路を構成する抵抗
と蓄電器、３１は高圧幹線１３に接続された接地用変圧
器、３２は該接地用変圧器３１の１次側の中性点と大地
との間に挿入された蓄電器、３３は該蓄電器３２の両端
を常時は短絡しており、測定回路切換スイツチ２３がｑ
位置に切換えられた時に連動して開放される接地スイツ
チ、３４は保護抵抗、３５は絶縁本体の絶縁抵抗測定の
為の直流電源、３６は該直流電源３５から高圧幹線１３
に印加される直流電ノ流を測定する直流電流計である。
の電流測定器、２９及び３０は沢波回路を構成する抵抗
と蓄電器、３１は高圧幹線１３に接続された接地用変圧
器、３２は該接地用変圧器３１の１次側の中性点と大地
との間に挿入された蓄電器、３３は該蓄電器３２の両端
を常時は短絡しており、測定回路切換スイツチ２３がｑ
位置に切換えられた時に連動して開放される接地スイツ
チ、３４は保護抵抗、３５は絶縁本体の絶縁抵抗測定の
為の直流電源、３６は該直流電源３５から高圧幹線１３
に印加される直流電ノ流を測定する直流電流計である。
一般にはシースの絶縁抵抗の不良発生頻度が絶縁本体の
絶縁抵抗の不良発生頻度に比べて多く、シース絶縁抵抗
の絶対値は絶縁本体の絶縁抵抗の絶縁値より低いことが
多いから、シースの絶縁抵抗を先ず把握して置かないと
場合によつては絶縁本体の絶縁抵抗の測定に当つて誤差
を生ずる惧れがある。
絶縁抵抗の不良発生頻度に比べて多く、シース絶縁抵抗
の絶対値は絶縁本体の絶縁抵抗の絶縁値より低いことが
多いから、シースの絶縁抵抗を先ず把握して置かないと
場合によつては絶縁本体の絶縁抵抗の測定に当つて誤差
を生ずる惧れがある。
そこで先ず、シースの絶縁抵抗を測定する。
初めに選択スイツチ２０をＯ位置におく、この位置は元
々選択スイツチ２０の常時休止位置でもある。そしてこ
の位置に於いては全ての接地スイツチ１９Ａ，１９Ｂは
短絡状態にある。次に測定回路切換スイツチ２３をｎ位
置からｐ位置に切換える。この結果直流電源２５からの
電流は電流計２４に流れて指針が振れる。そこで可変抵
抗２６，２７を調整して電流計２４の指針がフルスケー
ルの位置を示すようにする。次に測定すべきケーブル、
例えば電力ケーブル１４４を選択する場合は、選択スイ
ツチ２０をＯ位置からａ位置に切換える。それに伴なつ
て接地スイツチ１９Ａがオフとなり、電力ケーブル１４
Ａの遮蔽層１６Ａに直流電源２５の電圧が印加される。
その電圧によりシース絶縁抵抗ＲＳＡを介して電流が流
れる。その電流を電流計２４で測定する。この場合電流
計２４による指示により電力ケープレ１４Ａのシース絶
縁抵抗ＲＳＡの値が電流と抵抗の関係から測定できるの
である。なお、電流計２４に抵抗値としての目盛を作製
しておけばシース絶縁抵抗ＲＳＡを直読できることにな
る。同様にして選択スイツチ２０をａ位置からｂ位置に
切換えれば電力ケーブル１４Ｂのシースの絶縁抵抗を測
定できる。かくして次々にケーブルを切換えていけばそ
れぞれのケーブルのシース絶縁抵抗を測定することがで
きる。そしてシース絶縁抵抗の測定が完了したならば選
択スイッチ２０を０位置に戻して置く。次に測定回路切
換スイツチ２３をｑ位置に切換えてケーブルの絶縁本体
絶縁抵抗測定回路Ｑに接続する。
々選択スイツチ２０の常時休止位置でもある。そしてこ
の位置に於いては全ての接地スイツチ１９Ａ，１９Ｂは
短絡状態にある。次に測定回路切換スイツチ２３をｎ位
置からｐ位置に切換える。この結果直流電源２５からの
電流は電流計２４に流れて指針が振れる。そこで可変抵
抗２６，２７を調整して電流計２４の指針がフルスケー
ルの位置を示すようにする。次に測定すべきケーブル、
例えば電力ケーブル１４４を選択する場合は、選択スイ
ツチ２０をＯ位置からａ位置に切換える。それに伴なつ
て接地スイツチ１９Ａがオフとなり、電力ケーブル１４
Ａの遮蔽層１６Ａに直流電源２５の電圧が印加される。
その電圧によりシース絶縁抵抗ＲＳＡを介して電流が流
れる。その電流を電流計２４で測定する。この場合電流
計２４による指示により電力ケープレ１４Ａのシース絶
縁抵抗ＲＳＡの値が電流と抵抗の関係から測定できるの
である。なお、電流計２４に抵抗値としての目盛を作製
しておけばシース絶縁抵抗ＲＳＡを直読できることにな
る。同様にして選択スイツチ２０をａ位置からｂ位置に
切換えれば電力ケーブル１４Ｂのシースの絶縁抵抗を測
定できる。かくして次々にケーブルを切換えていけばそ
れぞれのケーブルのシース絶縁抵抗を測定することがで
きる。そしてシース絶縁抵抗の測定が完了したならば選
択スイッチ２０を０位置に戻して置く。次に測定回路切
換スイツチ２３をｑ位置に切換えてケーブルの絶縁本体
絶縁抵抗測定回路Ｑに接続する。
この切換えと連動して接地スイツチ３３が開放される。
そこで直流電源３５から保護抵抗３４を通つて直流電圧
が高圧幹線１３全体に印加された送電中の交流電圧に重
畳される。この印加電圧による電流の安定状態及び絶対
値は直流電流計３６により監視することができる。該電
流が安定した後、選択スイツチ２０を例えば電力ケーブ
ル１４Ａを選択する為にａ位置に切換え、電流計２８の
指針の振れによりケーブルの絶縁本体に印加されている
直流電圧値と電流との関係により絶縁本体の絶縁抵抗値
を測定することができる。一般に電流計２８で読む電流
値は極めて小さいから高感度の電流計が必要であると同
時に交流分の減衰をシースの絶縁抵抗測定回路Ｐにより
測定する場合よりも大きくする必要がある。その為に沢
波回路を構成する抵抗２９と蓄電器３０とが設けられて
いる。かくして選択スイツチ２０をａ位置に切換えれば
、シース絶縁抵抗測定の場合と同様、電力ケーブル１４
Ａの絶縁本体の絶縁抵抗ＲＩＡを通した電流が電流計２
８により測定され、ｂ位置に切換えれば絶縁抵抗ＲＩＢ
を通した電流が測定される。そして、次々とケーブルの
絶縁本体の絶縁抵抗を測定することができる。測定が完
了すれば選択スイツチ２０を０位置に戻し、測定回路切
換スイツチ２３をｎ位置に戻す。この結果接地スイツチ
３３は連動されて再び閉成状態に戻り直流電源３５は短
絡されて全操作は終了する。前述のような一連の測定を
１週間に１度程度の割合で繰返していくと好結果が得ら
れる。なお絶縁本体の絶縁抵抗測定に於いて、測定回路
の抵抗（ケーブル遮蔽層と大地間の直流抵抗）に比較し
てシースの絶縁抵抗値が誤差を生じない程度に高いこと
が必要となる。
そこで直流電源３５から保護抵抗３４を通つて直流電圧
が高圧幹線１３全体に印加された送電中の交流電圧に重
畳される。この印加電圧による電流の安定状態及び絶対
値は直流電流計３６により監視することができる。該電
流が安定した後、選択スイツチ２０を例えば電力ケーブ
ル１４Ａを選択する為にａ位置に切換え、電流計２８の
指針の振れによりケーブルの絶縁本体に印加されている
直流電圧値と電流との関係により絶縁本体の絶縁抵抗値
を測定することができる。一般に電流計２８で読む電流
値は極めて小さいから高感度の電流計が必要であると同
時に交流分の減衰をシースの絶縁抵抗測定回路Ｐにより
測定する場合よりも大きくする必要がある。その為に沢
波回路を構成する抵抗２９と蓄電器３０とが設けられて
いる。かくして選択スイツチ２０をａ位置に切換えれば
、シース絶縁抵抗測定の場合と同様、電力ケーブル１４
Ａの絶縁本体の絶縁抵抗ＲＩＡを通した電流が電流計２
８により測定され、ｂ位置に切換えれば絶縁抵抗ＲＩＢ
を通した電流が測定される。そして、次々とケーブルの
絶縁本体の絶縁抵抗を測定することができる。測定が完
了すれば選択スイツチ２０を０位置に戻し、測定回路切
換スイツチ２３をｎ位置に戻す。この結果接地スイツチ
３３は連動されて再び閉成状態に戻り直流電源３５は短
絡されて全操作は終了する。前述のような一連の測定を
１週間に１度程度の割合で繰返していくと好結果が得ら
れる。なお絶縁本体の絶縁抵抗測定に於いて、測定回路
の抵抗（ケーブル遮蔽層と大地間の直流抵抗）に比較し
てシースの絶縁抵抗値が誤差を生じない程度に高いこと
が必要となる。
例えば測定回路の抵抗を２０ＫΩ（直流電流計２８の感
度が高いとその内部抵抗はすこぶる高い）とすると、誤
差を１０％許すとしてもシース絶縁抵抗は２００ＫΩよ
り高くなければならない。然しながら一般には不良を生
じた場合のシースの絶縁抵抗値は縁ＫΩから数１０ＫΩ
になることが多い。従つて先ずシースの絶縁抵抗値を知
つた土で必要ならば計算による補正を加えることにより
絶縁本体の絶縁抵抗値の真値を得ることが望ましい。な
お本発明は送電中でないケーブルの絶縁本体及びシース
の絶縁抵抗測定にも適用できることは勿論である。以上
詳述したように、本発明は送電中の電力ケーブルのシー
ス及び絶縁本体の絶縁抵抗をそれぞれの測定回路を切換
え接続して短時間に多数の電力ケーブルの測定をするこ
とができるものであるから、送電を停止した為に生産が
中止される等の損害を無くすることができ、又ケーブル
の使用者にとつて最も必要で有効なシースと絶縁本体の
絶縁抵抗とを簡単な切換操作により測定することができ
るので、シース絶縁抵抗が不良である為に生じる絶縁本
体の絶縁抵抗測定値の誤差も計算による補正で正確に測
定することができることになる。従つて電力ケーブルの
絶縁状態の把握が充分になるから不測の事故の発生を未
然に防止することができることになる。
度が高いとその内部抵抗はすこぶる高い）とすると、誤
差を１０％許すとしてもシース絶縁抵抗は２００ＫΩよ
り高くなければならない。然しながら一般には不良を生
じた場合のシースの絶縁抵抗値は縁ＫΩから数１０ＫΩ
になることが多い。従つて先ずシースの絶縁抵抗値を知
つた土で必要ならば計算による補正を加えることにより
絶縁本体の絶縁抵抗値の真値を得ることが望ましい。な
お本発明は送電中でないケーブルの絶縁本体及びシース
の絶縁抵抗測定にも適用できることは勿論である。以上
詳述したように、本発明は送電中の電力ケーブルのシー
ス及び絶縁本体の絶縁抵抗をそれぞれの測定回路を切換
え接続して短時間に多数の電力ケーブルの測定をするこ
とができるものであるから、送電を停止した為に生産が
中止される等の損害を無くすることができ、又ケーブル
の使用者にとつて最も必要で有効なシースと絶縁本体の
絶縁抵抗とを簡単な切換操作により測定することができ
るので、シース絶縁抵抗が不良である為に生じる絶縁本
体の絶縁抵抗測定値の誤差も計算による補正で正確に測
定することができることになる。従つて電力ケーブルの
絶縁状態の把握が充分になるから不測の事故の発生を未
然に防止することができることになる。
第１図は従来の送電中に測定できるケーブルシースの絶
縁抵抗測定装置の説明図、第２図は本発明の実施例の回
路図を示す。 １３は高圧幹線、１４Ａ，１４Ｂはケーブル、１５Ａ，
１５Ｂは導体、１６Ａ，１６Ｂは遮蔽層、１７Ａ−１，
１７Ａ−２，１７Ｂ−１，１７Ｂ−２は蓄電器、１８Ａ
−１，１８Ａ−２，１８Ｂ一１，１８Ｂ−２はアレスタ
、１９Ａ，１９Ｂは接地スイツチ、２０は選択スイツチ
、２１はチヨークコイル、２２は蓄電器、２３は測定回
路切換スイツチ、Ｐはシース絶縁抵抗測定回路、Ｑは絶
縁本体絶縁抵抗測定回路、３１は接地用変圧器、３２は
蓄電器、３３は接地スイツチ、３４は保護抵抗、３５は
直流電源、３６は電流計を示す。
縁抵抗測定装置の説明図、第２図は本発明の実施例の回
路図を示す。 １３は高圧幹線、１４Ａ，１４Ｂはケーブル、１５Ａ，
１５Ｂは導体、１６Ａ，１６Ｂは遮蔽層、１７Ａ−１，
１７Ａ−２，１７Ｂ−１，１７Ｂ−２は蓄電器、１８Ａ
−１，１８Ａ−２，１８Ｂ一１，１８Ｂ−２はアレスタ
、１９Ａ，１９Ｂは接地スイツチ、２０は選択スイツチ
、２１はチヨークコイル、２２は蓄電器、２３は測定回
路切換スイツチ、Ｐはシース絶縁抵抗測定回路、Ｑは絶
縁本体絶縁抵抗測定回路、３１は接地用変圧器、３２は
蓄電器、３３は接地スイツチ、３４は保護抵抗、３５は
直流電源、３６は電流計を示す。
Claims (1)
- １ 幹線に接続された電力ケーブルを測定時に選択する
選択スイッチ、前記電力ケーブルの遮蔽層に接続された
蓄電器を含む保護装置を常時は短絡して前記遮蔽層を接
地し、前記選択スイッチにより選択された電力ケーブル
の遮蔽層を大地から切離す接地スイッチ、直流電源と電
流測定器を含むシース絶縁抵抗測定回路、電流測定器を
含む絶縁本体絶縁抵抗測定回路、前記シース絶縁抵抗測
定回路と前記絶縁本体絶縁抵抗測定回路とを切換えて前
記選択スイッチにより選択された電力ケーブルの遮蔽層
に接続する切換スイッチ、該切換スイッチにより前記絶
縁本体絶縁抵抗測定回路を接続したときに前記幹線の交
流電圧に重畳して直流電圧を印加する直流電源を有する
ことを特徴とする電力ケーブルの絶縁抵抗測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP51018201A JPS5934977B2 (ja) | 1976-02-20 | 1976-02-20 | 電力ケ−ブルの絶縁抵抗測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP51018201A JPS5934977B2 (ja) | 1976-02-20 | 1976-02-20 | 電力ケ−ブルの絶縁抵抗測定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS52101488A JPS52101488A (en) | 1977-08-25 |
| JPS5934977B2 true JPS5934977B2 (ja) | 1984-08-25 |
Family
ID=11965014
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP51018201A Expired JPS5934977B2 (ja) | 1976-02-20 | 1976-02-20 | 電力ケ−ブルの絶縁抵抗測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5934977B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6229270U (ja) * | 1985-08-06 | 1987-02-21 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5645515Y2 (ja) * | 1978-04-14 | 1981-10-23 |
-
1976
- 1976-02-20 JP JP51018201A patent/JPS5934977B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6229270U (ja) * | 1985-08-06 | 1987-02-21 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS52101488A (en) | 1977-08-25 |
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