JPS5933774Y2 - 組立て容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、四周壁が外方に拡開する如きテーパー状とし
、かつ一枚の紙材から容易に組立て可能とするように構
成した組立て容器に関するものである。

本考案の構成を図面について詳細に説明すれば次の通り
である。

第１図に於て、１は底板部であって、その両側縁及び前
後縁にはサイドパネル２及びエンドパネル３が夫々谷折
線ａを介して連設されている。

４は該サイドパネル２の両端部に斜状谷折線すを介して
連設した先端を鉤部４ａとする組立て用補助片であって
、該谷折線すの傾斜角度により、容器の四周壁の拡開度
（テーパ一度）が設定されるように戒っている。

また、該補助片４とエンドパネル３とは裁断縁を介して
接しており、該エンドパネル３の側縁は組立て時に上記
斜状谷折線すに沿う如き斜状縁となっており、該側縁と
上縁とで形成される隅角部は両縁を交あわせないための
斜状裁断縁３ａが形成されており、これに依り、補助片
４における鉤部４ａ連設用首部４ｂの巾が巾広となるよ
うに構成されている。

５はエンドパネル３の上縁寄り中央部に穿った係合溝で
あって、補助片４の鉤部４ａを差込んで係止させるため
のものである。

また、該鉤部４ａの基部には切溝６が切設されており、
これに依り該鉤部４ａの上記差込みが充分に威されるよ
うに構成されている。

上述した如く形成された一枚の紙製シート材を、第１図
に示す如き展開状態に於て、サイドパネル２及びエンド
パネル３を谷折線ａを介して斜状に立上らせると共に、
補助片４をその斜状谷折線すを介して谷折りしてエンド
パネル３の外面側に位置させる。

然る後、該補助片４の鉤部４ａをエンドパネル３の保合
溝５に差込めば、第２図及び第３図に示す如く回合壁が
外方に拡開したテーパー状の容器が形成されることとな
る。

本考案は、底板部１の四周にサイドパネル２及びエンド
パネル３を連設し、該サイドパネル２の両端には先端を
鉤部４ａとする組立て用補助片４を斜状谷折線すを介し
て連設するように構成したから、該谷折線すが斜状であ
ることに基き本考案はその組立て完了時、サイドパネル
２及びエンドパネル３が外方に拡開するテーパー状とな
り、従って、外観的スマート性を具備しかつ少ない使用
紙材で容量の大きな容器の提性が可能化されると云う経
済性を奏するばかりでなく、本考案の容器は互いの内外
面を合致させる如き極めて密なる積み重ねが許容化され
るため、組立て状態での保管及び輸送が著しく簡便化さ
れる。

また本考案は、組立て用補助片４とエンドパネル３とを
その裁断縁で接する如く構成しであるから、不要切落し
部の存在が最少化され、従って、製造コストが著しく低
廉化される。

更に本考案は、エンドパネル３はその側縁と上縁とで形
成される隅角部に斜状裁断縁３ａを設けであるから、例
えば第４図に仮想線で示す如く該斜状裁断縁３ａを設け
ることなくエンドパネル３の側縁と上縁とを延長させて
角状に裁断した場合に生ずる補助片４の首部４ｂが中挟
となることに基因する強度的劣悪性が全く解消化される
こととなる。

尚、サイドパネル２及び゛エンドパネル３のテーパ一度
合を多くしたい場合は、第５図に示す如く斜状谷折線す
の傾き度を増すことに依り達成されるが、これにつれて
、補助片４の上縁位置が下ってくることとなり（補助片
４の上縁は組立て時にエンドパネル３の上縁と合致させ
る関係上、テーパ一度合が増すにしたがってこれが低く
なってくる。

）、この場合、上記斜状裁断縁３ａの位置を第５図に示
す如く下げることに依り、補助片４の首部４ｂが中挟と
ならないよう調節することができる。

結局、本考案は斜状谷折線すと斜状裁断縁３ａを適宜設
定することに依り、サイドパネル２とエンドパネル３と
を任意のテーパ一度合を具えたものとすることが許容化
されるわけである。

本考案は以上のように構成上筒にして卓越した実用的効
果を奏するものであるから、組立て容器としてその利用
価値はとみに高いものがある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものであって、第１図は展
開状態にある本考案の平面図、第２図は組立て状態にあ
る本考案の平面図、第３図は同上正面図、第４図及び第
５図は本考案の作用を説明するために展開状態にある本
考案の一隅角部を拡大して表わした平面図である。 １・・・・・・底板部、２・・・・・・サイドパネル、
３ａ・・・・・・斜状裁断縁、３・・・・・・エンドパ
ネル、ａ・・・・・・谷折線、４・・・・・・組立て用
補助片、４ａ・・・・・・鉤部、４ｂ・・・・・・首部
、ｂ・・・・・・斜状谷折線、５・・・・・・係合溝、
６・・・・・・切溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底板部１の四周にサイドパネル２及びエンドパネル３を
   連設し、該サイドパネル２の両端には先端を鉤部４ａと
   する組立て用補助片４を斜状谷折線すを介して連設する
   と共に、エンドパネル３の所要個所には該鉤部４ａを差
   込むための係合溝５を穿設し、また、上記補助片４とエ
   ンドパネル３とはその裁断縁で接しさせると共に、該エ
   ンドパネル３の側縁には組立て時に上記斜状谷折線すに
   沿う如き斜状縁となし、更に、該エンドパネル３はその
   側縁と上縁とで形成される隅角部に斜状裁断縁３ａを設
   けることにより、補助片４における鉤部４ａ連設用首部
   ４ｂが巾広に裁断可能とする如く形成した一枚の紙製シ
   ート材から成り、上記サイドパネル２及びエンドパネル
   ３を谷折線ａを介して斜状に立設し、上記補助片４をそ
   の斜状谷折線すを介して折曲してエンドパネル３の外面
   側に位置させると共に、該補助片４の鉤部４ａを該エン
   ドパネル３の係合溝５に差込んだことを特徴とする組立
   て容器。