JPS5933673Y2 - 賀状ホルダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、年賀状を、例えば年毎に整理して収納でき
るもので、年賀状の収納箱体の一側板に表紙板の背板を
貼着してカレンダ、アドレス欄および十二支縁等の実用
的な事項の記載面を多くするようにし、かつ表紙板が収
納箱体の補強部材としての役割をもち、さらに、収納箱
体および表紙板を折畳み自在にして運搬時等にかさばら
ないようにした賀状ホルダーに関する。

一般に、普段は全く音信不通の人からも、年賀状だけは
来ることが多く、このような人たちの現在の電話番号や
住所または近況を確認する必要のある時に、年賀状で捜
す場合がある。

また、年賀状を書く場合、前年に来た年賀状を参照する
ことがある。

このように年賀状は、年毎に整理して保存しておけば非
常に有効に利用できるものである。

この考案は、前述のような点に留意し、年賀状を箱体に
収納して汚すことなく保存できるのみならず、表紙板を
設けてブック形式とし、記載面を多くして有効に利用で
きる賀状ホルダーを提供しようとするものであり、つぎ
にこの考案を、その１実施例を示した図面とともに詳細
に説明する。

図において、１は紙板により年賀状が収納できる大きさ
の矩形状に形成された収納箱体、２は収納箱体１の前面
板、３，４．５はそれぞれ前面板２の左側に順次折線３
’、４’、５’を介して形成された右側板、背面板およ
び左側板、６は前面板２の右側に折線６′を介して形成
された折込板、７は前面板２の下方に折線７′を介して
形成された底部前側外フラツプであり、中央部から左下
りのテーパ部８を介して凹部９が形成されるとともに、
テーパ部８の下端部に係止部１０が形成され、さらに、
左端部に折線１１′を介して３角形状の取付片１１が形
成されている。

１２は底部後側外フラツプであり、テーパ部１３．凹部
１４．係止部１５および取付片１６が、底部前側外フラ
ツプ７と同一形状に配して形成されている。

１７．１８はそれぞれ右側板３および左側板５の下方に
折線１７’、１８’を介して形成された台形状の底部右
側内フラツプおよび底部左側内フラツプ、１９．２０は
それぞれ右側板３および左側板５の上方に折線１９’、
２０’を介して形成された天部右側内フラツプおよび天
部左側内フラツプであり、それぞれに係止用突部２１，
２２が形成されている。

２３゜２４は背面板４の上方に折線２３’、２４’を介
して順次形成された天部外フラツプおよび差板であり、
折線２４′の両側からそれぞれ僅かに上方への切込み２
５．２６が形成されている。

２７は紙板により長方形に形成された表紙板、２８は表
紙板２７の中央部に形成された収納箱体１の左側板５の
外面に貼着された背板、２９．３０は背板２８の左右に
それぞれ折線２９’、３０’を介して形成された表板お
よび裏板である。

つぎに、前記実施例の組立てについて説明する。

まず、収納箱体１の組立てについて説明すると、左側板
５および右側板３を折線５’、４’により背面板４に対
し直角に内折する。

すなわち、第６図における手前側に内折する。

そして、前面板２を折線３′により右側板３に対し直角
に内折し、さらに、折込板６を、折線６′により前面板
２に対し直角に内折して左側板５の内面に接合するとと
もに、折込板６と左側板５とを貼着すると、筒状の形状
となる。

そして、天部周内フラップ１７．１８をそれぞれ折線１
７’、１８’を介して右側板３および左側板５に対し直
角に内折するとともに、大部両外フラップ７゜１２をそ
れぞれ折線７’、１２’を介して前面板２および背面板
４に対し直角に内折し、この時、底部面外フラップ７．
１２のそれぞれのテーパ部８，１３を合わせて摺接させ
ながらそれぞれの突出部分を、他方の四部９，１４に相
互に挿入して天部面外フラップ７゜１２を組合わせる。

この時、それぞれの突出部分が各底部内フラツプ１７．
１８の上方に位置する。

つぎに、底部側内フラップ１７．１８の下面に接合させ
ている底部面外フラップ１２，７の各取付片１６．１１
を、それぞれ底部内フラップ１７．１８に貼着すると、
底部面外フラップ７．１２の各係止部１０．１５が互い
に係止し、収納箱体１の底面の組立てが完了する。

つぎに、表紙板２７の背板２８の内面に、収納箱体１の
左側板５を貼着すると、第３図および第４図のような状
態となり、表紙板２７の表板２９および裏板３０をそれ
ぞれ折線２９’、３０’を介して背板２８に対し直角に
内折すると、表板２９および裏板３０が収納箱体１の前
面板２および背面板４にそれぞれ重合される。

そして、収納箱体１に年賀状を収納したのち、天部周内
フラップ１９．２０をそれぞれ折線１９’、２０’によ
り右側板３および左側板５に対し直角に内折したのち、
天部外フラツプ２３を折線２３′により背面板４に対し
直角に内折するとともに、差板２４を折線２４′により
天部外フラツプ２３に対し直角に内折し、かつ前面板２
の内面に摺接させて収納箱体１内に折り込むと、天部周
内フラップ１９．２０の各係止突部２１，２２がそれぞ
れ下方から両切込み２５．２６に挿入されて天部外フラ
ツプ２３が係止され、各フラップ１９，２０．２３によ
り、収納箱体１が施蓋されて第１図に示す状態となる。

また、天部の各フラップ１９，２０．２３をそれぞれ開
いた状態で、第３図の矢印で示す方向に加圧して収納箱
体１を捩じるようにすると、底部面外フラップ７．１２
の各係止部１０．１５の係止が解除されて両テーパ部１
０，１３が摺接し、両取付片１１．１６がそれぞれ折線
１１’、 １６’により各外フラツプ７．１２に対し１
８０°外折され、第５図に示すような状態で収納箱体１
および表紙板２８が折畳まれ、運搬時等にかさばること
がない。

また、表紙板２８を設けたことにより、表紙板２８が収
納箱体１の補強部材としての効果があり、堅牢なものに
なるとともに、各種の事項を記入または記載できる面が
多くなる。

例えば、表紙板２８の表板２９の内面に賀状文例を、収
納箱体１の前面板２および背面板４の各外面にそれぞれ
一二支絵およびカレンダを、かつ表紙板２８の裏板３０
の内面にアドレス欄を、それぞれ記載すれば、より便利
に使用することができる。

以上のように、この考案の賀状ホルダーによると、底面
が折畳み自在でかつ上面がフラップにより施蓋される紙
製の年賀状の収納箱体と、背板と該背板の両側に折線を
介してそれぞれ形成された表板および裏板とからなる表
紙板とを備え、表紙板の背板の内面に、収納箱体の一側
板を貼着するとともに、表板および裏板を、収納箱体の
前面板および背面板に重合し、収納箱体および表紙板を
折畳み自在にしたことにより、強固でかつ記載面が多く
なるから、年賀状の保存以外に有効に利用できるととも
に、長期間に亙り賀状を保存でき、また、折畳み自在で
あるから、運搬または収納に際して嵩ぼることがなく、
さらにブック形式の洒落た外観となり、楽しく使用する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の賀状ホルダーの一実施例を示し、第１
図は施蓋しかつ表紙板を閉じた状態の斜視図、第２図お
よび第３図はそれぞれ表紙板を開いた状態の斜視図およ
び下面図、第４図は収納箱体の蓋を開けた状態の斜視図
、第５図は折畳んだ状態の下面図、第６図および第７図
はそれぞれ収納箱体および表紙板の展開図である。 １・・・・・・収納箱体、２・・・・・・前面板、４・
・・・・・背面板、５・・・・・・側板、１９，２０．
２３・・・・・・フラップ、２７・・・・・・表紙板、
２８・・・・・・背板、２９・・・・・・表板、３０・
・・・・・裏板、２９’、３０’・・・・・・折線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底面が折畳み自在でかつ上面がフラップにより施蓋され
   る紙製の年賀状の収納箱体と、背板と該背板の両側に折
   線を介してそれぞれ形成された表板および裏板とからな
   る表紙板とを備え、前記表紙板の背板の内面に、前記収
   納箱体の一側板を貼着するとともに、前記表板および裏
   板を、前記収納箱体の前面板および背面板に重合し、前
   記収納箱体および表紙板を折畳み自在にした賀状ホルダ