JPS5933356B2 - 固定化酵素剤の製造法 - Google Patents
固定化酵素剤の製造法Info
- Publication number
- JPS5933356B2 JPS5933356B2 JP11317381A JP11317381A JPS5933356B2 JP S5933356 B2 JPS5933356 B2 JP S5933356B2 JP 11317381 A JP11317381 A JP 11317381A JP 11317381 A JP11317381 A JP 11317381A JP S5933356 B2 JPS5933356 B2 JP S5933356B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- enzyme
- manufacturing
- immobilized enzyme
- insolubilized
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- Prior art date
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- Expired
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- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は酵素活性を有する菌体又は可溶性酵素剤を単独
もしくはこれらの混合物に蛋白質、多糖類、合成樹脂等
の結着剤を組み合わせその水分含量を10〜65係に調
節し、これをコロイドミルにかけ、顆粒状の形態を有す
る固定化酵素の製造に関するものである。
もしくはこれらの混合物に蛋白質、多糖類、合成樹脂等
の結着剤を組み合わせその水分含量を10〜65係に調
節し、これをコロイドミルにかけ、顆粒状の形態を有す
る固定化酵素の製造に関するものである。
本発明者等は先に豆類又は穀類を原料とし、その含有水
分を調節しこれをコロイドミルによって摩砕し繊維状に
することを特徴とする繊維状食品素材の製造法に関する
特許出願(特許公報昭56−9099)及び同じ方法に
よりさらに各種の農産物、水産物を言料とする繊維状も
しくは顆粒状食品素材の製造法に関する特許出願(公開
特許公報昭55−24)をしたが、本発明は上記出願の
発明を応用したものである。
分を調節しこれをコロイドミルによって摩砕し繊維状に
することを特徴とする繊維状食品素材の製造法に関する
特許出願(特許公報昭56−9099)及び同じ方法に
よりさらに各種の農産物、水産物を言料とする繊維状も
しくは顆粒状食品素材の製造法に関する特許出願(公開
特許公報昭55−24)をしたが、本発明は上記出願の
発明を応用したものである。
近年酵素反応を連続化するため種々の酵素不溶化法が開
発された。
発された。
主な酵素不溶化法としては、(1)微生物菌体中に酵素
を封じ込める方法。
を封じ込める方法。
(2)可溶性酵素をイオン結合、共有結合、物理的吸着
により担体に結合させる方法。
により担体に結合させる方法。
(3)可溶性酵素をゲル状構造物内に閉じこめる方法。
(4)可溶性酵素分子を架橋剤によりクロスリンクさせ
不溶化する方法等がある。
不溶化する方法等がある。
これ等の方法により製造された不溶化酵素剤を連続反応
に使用する場合は、不溶化酵素をカラムに充填して使用
するので、カラムの通液性を良くするため不溶化酵素粒
子の物理的強度を強くすることが、実用上必須条件であ
る。
に使用する場合は、不溶化酵素をカラムに充填して使用
するので、カラムの通液性を良くするため不溶化酵素粒
子の物理的強度を強くすることが、実用上必須条件であ
る。
特に上記不溶化法中、(1) 、 (3) 、 (4)
の方法で製造した不溶化酵素では、物理的強度が充分で
なく、そのままでは使用できないものが多い。
の方法で製造した不溶化酵素では、物理的強度が充分で
なく、そのままでは使用できないものが多い。
従来これ等の不溶化酵素剤の物理的強度を上げるために
、不溶化酵素剤を単独又は種々の結着剤と混合し、ペレ
ツターやエクストルーダーにより、顆粒化する方法が取
られてきた。
、不溶化酵素剤を単独又は種々の結着剤と混合し、ペレ
ツターやエクストルーダーにより、顆粒化する方法が取
られてきた。
しかし酵素反応の効率を上げるためには、顆粒の大きさ
を0.5〜1−mmの大きさにすることが望ましく、通
常のベレツターやエクストルーダーでは、このような小
さな顆粒を製造する場合(1)製造効率が悪い。
を0.5〜1−mmの大きさにすることが望ましく、通
常のベレツターやエクストルーダーでは、このような小
さな顆粒を製造する場合(1)製造効率が悪い。
(2)発熱による酵素活性のロスが太きい等の欠点があ
った。
った。
本発明者等は、コロイドミルによる顆粒化方法を不溶化
酵素の顆粒化に応用することにより、上記欠点を改善す
ることに成功した。
酵素の顆粒化に応用することにより、上記欠点を改善す
ることに成功した。
即ち本発明のコロイドミルによる顆粒化方法では、0.
5〜1mmの小顆粒の製造効率が従来のベレツター、エ
クストルーダーより良く従って製造コストが安くなり、
又製造時の発熱が少ないため、得られた顆粒状固定化酵
素の活性も従来法によるものより高かった。
5〜1mmの小顆粒の製造効率が従来のベレツター、エ
クストルーダーより良く従って製造コストが安くなり、
又製造時の発熱が少ないため、得られた顆粒状固定化酵
素の活性も従来法によるものより高かった。
本発明に使用する酵素としては、例えば、菌体では、グ
リコースイソメラーゼ、活性を有する放線菌菌体、及び
バクテリア菌体、アルコール発酵活性を有する酵母菌体
等があり、又酵素製剤では、グルコースイソメラーゼ、
α−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、β−アミラーゼ、
プロテアーゼ等がある。
リコースイソメラーゼ、活性を有する放線菌菌体、及び
バクテリア菌体、アルコール発酵活性を有する酵母菌体
等があり、又酵素製剤では、グルコースイソメラーゼ、
α−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、β−アミラーゼ、
プロテアーゼ等がある。
又、可溶性酵素をイオン交換セルロース等のイオン交換
基を有する結着剤や架橋剤を含む結着剤と共に混合しコ
ロイドミルにかけることにより、酵素の不溶化と顆粒化
を同時に行うことができる。
基を有する結着剤や架橋剤を含む結着剤と共に混合しコ
ロイドミルにかけることにより、酵素の不溶化と顆粒化
を同時に行うことができる。
本発明に使用する結着剤としては、蛋白質では例えばゼ
ラチン、カゼイン、グルテン、大豆蛋白、コラーゲン、
ケラチン等があり、多糖類では例えば、澱粉、化工澱粉
、セルロース、イオン交換セルロース、寒天、デキスト
ラン、アルギン酸等があり、又合成樹脂では、ポリビニ
ル酢酸、ポリアクリルアミド、ポリスチレン、ポリアク
リル酸等がある。
ラチン、カゼイン、グルテン、大豆蛋白、コラーゲン、
ケラチン等があり、多糖類では例えば、澱粉、化工澱粉
、セルロース、イオン交換セルロース、寒天、デキスト
ラン、アルギン酸等があり、又合成樹脂では、ポリビニ
ル酢酸、ポリアクリルアミド、ポリスチレン、ポリアク
リル酸等がある。
次に実施例をあげて本発明を説明するが、本発明は実施
例に限定せられるものではない。
例に限定せられるものではない。
実施例 I
グルコースイソメラーゼ活性を有する放線菌菌体(スト
レプトマイセスフエオクロモグナス水分80係)2kg
に濃縮大豆蛋白(水分10係)1.5ゆを加え、よく混
合し水分を50係とした後、回転数を1.50Or+’
に摩砕面の間隙を60μに調整したコロイドミル〔超微
粒摩砕機(スパーマイクロレファイナ−MK−Z−10
)増幸産業株式会社製〕に連続的に投入した。
レプトマイセスフエオクロモグナス水分80係)2kg
に濃縮大豆蛋白(水分10係)1.5ゆを加え、よく混
合し水分を50係とした後、回転数を1.50Or+’
に摩砕面の間隙を60μに調整したコロイドミル〔超微
粒摩砕機(スパーマイクロレファイナ−MK−Z−10
)増幸産業株式会社製〕に連続的に投入した。
約1分後に混合物は直径0.5〜11ft1Lの顆粒状
になって排出された。
になって排出された。
この顆粒を60°Cで通気乾燥し、乾燥した顆粒状グル
コースイソメラーゼ菌体1.7kgが得られた。
コースイソメラーゼ菌体1.7kgが得られた。
このプロセスによるグルコースイソメラーゼ活性の回収
率は約85%であった。
率は約85%であった。
一方上記放線菌菌体と濃縮大豆蛋白の混合物3.5に9
をダイスの直径1間でペレツク−(不二パウダル製EX
K−1)にかけ、ペレット化した場合は、処理に約3分
かかり上と同じ条件で乾燥した乾燥グルコースイソメラ
ーゼ菌体ペレットの酵素活性の回収率は約45係であっ
た。
をダイスの直径1間でペレツク−(不二パウダル製EX
K−1)にかけ、ペレット化した場合は、処理に約3分
かかり上と同じ条件で乾燥した乾燥グルコースイソメラ
ーゼ菌体ペレットの酵素活性の回収率は約45係であっ
た。
実施例 ■
グルコアミラーゼ製剤(スミザイム、新目本化学製)1
00gを14の5係ゼラチン溶液に溶解し、この溶液に
架橋剤として25チグルク一ルアルデヒド1mlを加え
、室温で30分反応後、ポリ酢酸ビニル(ケン化度80
%)を2kg加え、よく混合した後実施例Iと同じ条件
でコロイドミルにかけ顆粒状固定化グルコースイソメラ
ーゼを得た。
00gを14の5係ゼラチン溶液に溶解し、この溶液に
架橋剤として25チグルク一ルアルデヒド1mlを加え
、室温で30分反応後、ポリ酢酸ビニル(ケン化度80
%)を2kg加え、よく混合した後実施例Iと同じ条件
でコロイドミルにかけ顆粒状固定化グルコースイソメラ
ーゼを得た。
この時の酵素活性回収率は約40係であったが失活の主
な原因は、グルクールアルデヒドによる酵素不溶化反応
であり、コロイドミルによる顆粒化工程の酵素回収率は
80係であった。
な原因は、グルクールアルデヒドによる酵素不溶化反応
であり、コロイドミルによる顆粒化工程の酵素回収率は
80係であった。
実施例 ■
グルコアミラーゼ100gを50!!のキト酸及び1k
gのセルロースと混合し、これに水1.51を加えた後
、実施例■と同じ条件でコロイドミルにかけ顆粒状不溶
化グルコアミラーゼを得た。
gのセルロースと混合し、これに水1.51を加えた後
、実施例■と同じ条件でコロイドミルにかけ顆粒状不溶
化グルコアミラーゼを得た。
グルコアミラーゼ:/f3tqの回収率は約75係であ
った。
った。
Claims (1)
- 1 酵素活性を有する菌体又は、各種の酵素剤を単独も
しくはこれらの混合物にカゼイン、ゼラチン、大豆蛋白
等の蛋白質、でんぷん、セルロース、寒天等の多糖類又
はポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミド等の合成樹脂の
1種又は数種を混合し、その水分を10〜65重量係の
範囲に調整し、回転する砥石の極めて小さな間隙を通過
させることにより繊維化又は顆粒化することを特徴とす
る固定化酵素の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11317381A JPS5933356B2 (ja) | 1981-07-20 | 1981-07-20 | 固定化酵素剤の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11317381A JPS5933356B2 (ja) | 1981-07-20 | 1981-07-20 | 固定化酵素剤の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5816684A JPS5816684A (ja) | 1983-01-31 |
JPS5933356B2 true JPS5933356B2 (ja) | 1984-08-15 |
Family
ID=14605399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11317381A Expired JPS5933356B2 (ja) | 1981-07-20 | 1981-07-20 | 固定化酵素剤の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5933356B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7148016B2 (ja) * | 2020-10-19 | 2022-10-05 | 不二製油株式会社 | 酵素固定化用担体及びそれを用いた固定化酵素 |
-
1981
- 1981-07-20 JP JP11317381A patent/JPS5933356B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5816684A (ja) | 1983-01-31 |
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