JPS5933085Y2 - 原稿読取位置検出報知装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は原稿上の被読取り点が正確な読取り範囲に位
置したか否かを自動的に検出して報知する原稿読取位置
検出報知装置に関する。

咲来のこの種の装置は、原稿を載置してその被読取り点
上に磁気発生機能を有したカーソルが置かれる透明板の
下方にＸＹ方向へ移動可能なキャリアをセットし、前記
透明板上の原稿を通してキャリアの位置が容易に分るよ
うそのキャリア上にランプを取付け、カーソルが発する
磁気をキャリアに設置のセンサーが感知することにより
キャリアがカーソルの下まで自動的に誘動される構成と
なっており、前記ランプの光点を操作者が自ら目視する
ことによりカーソルが示す被読取り点位置にキャリアが
正確に到達したか否かを判断しているが、このようなラ
ンプ光点目視による原稿読取り点位置の検出確認は大き
な誤差が生じ易く、しかも前記ランプ光点の目視はキャ
リアの停止を待って行なうことから読取り点位置の検出
確認時間が必然的に長くなるという欠点があった。

この考案は上記欠点を改善するためになされたもので、
その目的は、原稿上の読取り点が正しく読取り範囲内に
位置したか否かを自動的に検出して前記被読取り点が正
確に読取れる時点を例えば表示ランプやブザー等による
自動報知手段で操作に随時確実に認知させることができ
、その認知過程でランプ光点を絶えず注視する必要がな
く操作者の疲労度が従来に比べて大幅に軽減される構成
とした原稿読取位置検出装置を提供することにある。

以下この考案を図示の一実施例について説明すると、図
中１は透明板で、その上に置かれた原稿の被読取り点に
合わせて置くカーソル２を備え、このカーソル２は電磁
気発生機能を具有した電磁気発生体となっている。

透明板１の下方にはキャリア３がセットされており、こ
のキャリア３は、透明板１の下方で横方向に往復移動自
在なアーム４に対し摺動自在に保持されることによって
所謂ＸＹ方向へ移動自在になっている。

斯様なキャリア３は、前記カーソル２の電磁気に感応す
る素子をＸＹ方向に２個づつブリッジ型に配置したＸ方
向センサ５およびＹ方向センサ６（第３図参照）のそれ
ぞれと、読取り範囲内表示ランプ７および読取り範囲外
表示ランプ８のそれぞれる具有して、各センサ５，６が
カーソル２の電磁気に感応することによりそのカーソル
２の下に移動してくるようになっている。

Ｘ方向センサ５およびＹ方向センサ６は、個々のＸ軸比
較回路９およびＹ軸比較回路１０を介して論理積回路１
１に接続され、この論理積回路１１はランプ駆動回路１
２，１３に接続されている。

すなわち、透明板１上にある原稿上の被読取り点に合わ
せてカーソル２を置くと、このカーソル２が発する電磁
気をキャリア３の各センサ５，６が感知することにより
前記キャリア３はカーソル２の下側部分に向って自動的
に移動する。

これによりキャリア３がカーソル２下位の正しい読取り
位置に到達したとき、各センサ５，６はそれぞれバラン
スして出力が零になる。

これらの出力が零になると、ＸＹ軸の両比較回路９，１
０の出力も零となって論理積回路１１の出力を高レベル
にし、これにより読取り可能表示ランプ７のランプ駆動
回路１２が働いて読取り可能表示ランプ７を点灯する。

このとき、もう一つのランプ駆動回路１３は働かないの
で、読取り不可ランプ８は消灯している。

一方、Ｘ方向センサ５およびＹ方向センサ６のいずれか
一力、もしくは両方の出力が零でないとき、すなわちキ
ャリア３が正して読取り位置にないときは、ＸＹ軸の両
比較回路９，１０の出力か零でないために論理積回路１
１の出力も零となって読取り不可側のランプ駆動回路１
３が動作し、読取り不可表示ランプ８が点灯すると同時
に読取り不可側のランプ駆動回路１２が不倒状態となっ
て読取り不可表示ランプ７は消灯する。

以上のように透明板１上の原稿の被読取り点にカーソル
２を置いた状態で、読取り可能表示ランプ７および読取
り不可表示ランプ８のいずれが点灯しているかを確認す
ることによって、操作者は原稿の被読取り点が正しい読
取り位置にあるか否かを容易に知ることができる。

なお、前記ランプ７．８は原稿の被読取り点が正しい読
取り位置にあるか否かを報知するものであれば良にので
、その他のブザーであってもよい。

この考案は以上説明したようになり、原稿の被読取り点
に置かれた電磁気発生体の電磁気をＸＹ両方向の素子が
感知してセンサがＸＹ方向に追随移動することにより、
前記ＸＹ両方向の素子の出力の挙が零もしくは零以外の
ときに自動報知要素が働いて報知信号を発するので、従
来のようにランプ光点を絶えず厳格に注視する必要がな
く、このため、操作者の疲労度が従来に比して大幅に軽
減すること）相俟ち、原稿上の被読取り点が正確に読取
れる時点を容易かつ確実に見極めることができ、原稿の
読取り操作上に寄与するところの大きな効果が得られる
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は原稿
読取機の平面図、第２図は同側面図、第３図は原稿読取
り点位置の検出報知回路図である。 １・・・・・・透明板、２・・・・・・カーソル、３・
・・・・・キャリア、４・・・・・・アーム、５・・・
・・・Ｘ方向センサ、６・・・・・・Ｙ方向センサ、７
，８・・・・・・表示ランプ、９・・・・・・Ｘ軸比較
回路、１０・・・・・・Ｙ軸比較回路、１１・・・・・
・論理積回路、１２，１３・・・・・・ランプ１駆動回
路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電磁気に感応する素子ＸＹ方向に２個づつブリッジ型に
   配置したセンサと、原稿の被読取り点に置かれる電磁気
   発生体と、この電磁気発生体にセンサが近接したときＸ
   方向の２素子がうける出力の差を零９ｆするようなパル
   ス発生装置と、パルス通過量を計数するパルスカウンタ
   の信号によりＸ方向の現在位置を知る機能をもった信号
   処理装置と、これらのＸ方向装置群と同様のＹ方向装置
   群とを具備し、かつセンサのＸＹ方向への追随移動によ
   るＸＹ両方向の素子の出力差が零のとき、もしくは零以
   外もときに報知信号を発する自動報知要素が設けられて
   いることを特徴とする原稿読取位置検出装置装置。