JPS5932939Y2 - 電気時計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電気時計の改良に係り、特に掃除が容易で暗
（・室内でも確実に時刻を確認することができ、室内調
度品としての外観の優れた電気時計を提供することを目
的とする。

この目的のために、本考案は、ケースの前面に半透明性
前面板を装着し、このケース内に装着された時計ムーブ
メントにより駆動される時針を、上記前面板内面に沿わ
せて配設し、また上記前面板と対向するケース上面に前
カへ向けて照射する照明体を設けたものであるが、通常
時刻修正や時間セント操作をする必要のある時計ムーブ
メントの操作と不定期にしか保守操作しない照明体との
操作頻度を考慮して、安全かつ簡便に取り扱えるように
したものである。

したがってこの考案は、前面が解放したケースと、この
ケースの前面に装着される半透明性前面板とを備え、前
面板側の内面に時計ムーブメントをケース側へ向けて装
着するとともに、このムーブメントにより駆動される時
針を上記前面板内面に沿わせて配設し、かつムーブメン
ト装着位置の外面側にムーブメントの背面操作時に開閉
する蓋を取り付け、またケース側には前面板側へ向けて
照射することにより、日常はケースから前面板を解放す
ることなく、単に前面板の蓋を開閉するだけで時刻修正
等が行え、特にこの場合、照射による時針の透影状態の
まま行なえるので、暗がりでも可能であり、また時針を
正規の方向から直接確認しながら行なえるので、時針を
逆回しすることも防止できるものである。

以下この考案の実施例を図面により説明する。

第１，２図において１は前面が解放した合成樹脂製ケー
スで、その一部と螺番２で連結される前面板３をケース
１の前面に備えている。

前面板３はアクリル樹脂やＡＳ樹脂等の半透明性合成樹
脂により成形されており、その内面側中央位置に時計ム
ーブメント４をケース１側へ向けて装着している。

時計ムーブメント４０回転軸５には時針、分針、秒針等
の特針６が取りつげられていて、時針６外周力向へ向け
、かつ前面板３の内面に沿うように近接して配設されて
いる。

前面板３の内面には環状に時亥１俵示体γが配列されて
おり、また前面板３０時計ムーブメント４が装着された
位置の外面側には、着脱可能な蓋８が取りつげられてい
て、この蓋８を取り去り、時計ムーブメント４の背面を
露出させ時刻の修正、電源としての乾電池の交換あるい
はねじ巻き式時計ムーブメントの場合のねじ巻き操作が
行なえるようにしている。

また上記前面板３と対向する前記ケース１の上面には、
環状螢光ランプ９と白熱ランプ１０とを主体とする照明
体１１が取り付けられており、前面板３の内面側つまり
前方へ向けて光を照射している。

１２は調光装置で、外部環境光を検知するフォトトラン
ジスタやｃｄｓのような光電素子１３の出力により、環
境光が明るければ螢光ランプ９を点灯し、暗ければ白熱
ランプ１０と切換え点灯する装置である。

このように横取することにより、照明体１１によって時
計ムーブメント４０時針６め影が前面板３に投影され前
面板３の外面側に、現時刻がシルエットとして表示され
ることになる。

照明体１１のランプ９，１０が球切れしたり、照度が低
下した場合は、球交換等のためケース１から前面板３を
開くことにより行なえるが、このような保守操作は頻繁
に起きることではない。

しかし、時刻修正や時間セント、電源電池の交換は日常
頻繁に要求されることであるが、そのたびにケース１か
ら前面板３を開くことになるが、その際には感電等に対
する安全上およびまぶしさの関係から、照明体１１への
通電を切断しなければならず面倒であるとともに照明体
１１が暗くなりムーブメント４の操作が難しくなる。

しかし上記実施例によれば、前面板３を開くことなく、
単にムーブメント装着位置の外面側の蓋８を解放するこ
とによりムーブメント４の操作が行え、この際照明体１
１への通電を断つ必要もないので、半透明前面板３を透
して時針６の透影を確認しながら行なえるため、暗がり
でも充分であり、また正規の運針方向を確かめながら行
えるため操作が簡便になる。

なお、時刻表示体ｒは、時針６だゆで時刻を確認し得る
ときは特に必要とするものでなく、この場合天井に装着
して、室内調度品としての外観を高めることができる。

さらに照明体１１は、螢光ランプ９と白熱ランプ１０と
により横取するだけでなく、白熱ランフ１０だゆで調光
装置１２で電圧調節し、無段階に外部環境光に応じて照
度を変化させろこともできる。

以上述べたように、この考案に係る時計によれば、時針
６が半透明性前面板３に、照明体１１によって投影され
、前面板３の外面に影となって時刻が表示されるため、
映画館内や薄暗くて落ち着きを重んじる喫茶店のムード
照明として使えるだけでなく、格調高い室内調度品とす
ることができ、暗くても確実に時刻を読みとることがで
きる。

特にこの考案によれば、操作頻度および安全性を配慮し
て、ケース１から前面板３を解放することなくムーブメ
ント４を直接操作できるため、感電することなく婦女子
でも安心して簡便に操作でき、その取り扱い性を高める
ことができる。

しかも照明体１１を頻繁に解放する必要がないから、前
面板３の内面を汚して曇らせたり、はこり等が侵入する
ことなく美観が損なわれることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の外観斜視図、第２図は同実
施例の側部断面図、第３図は一実施例の作用説明図であ
る。 １・・・ケース ３・・・前面板、４・・・時計ムーブ
メント、６・・・時針、８・・蓋、１１・・・照明体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面が解放したケース１と、このケース１の前面に装着
   される半透明性前面板３とを備え、前面板３側の内面に
   時計ムーブメント４をケース１側へ向けて装着するとと
   もに、このムーブメント４により駆動される時針６を上
   記前面板３内面に沿わせて配設し、かつムーブメント装
   着位置の外面側にムーブメント４の背面操作時に開閉す
   る蓋８を取り付け、またケース１側には前面板３側へ向
   けて照射する照明体１１を設けてなる電気時計。