JPS5932421Y2 - ワ−クの取出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として板金のプレス加工その他から成るワー
クをワークテーブル上から取出すべく使用される装置に
関する。

従来この種装置として、先端にワークと係合するワイパ
を有するワイパアームをその後方の作動シリンダに連動
して前後動するラックに連結して該アームに該シリンダ
による前後動を与えるようにした式のものは知られるが
、この場合数アームは一旦上動して前進し次で下動して
後退勤すべきもので上下方向にも制御されるを要し、そ
の構成は比較的複雑となり勝ちである不都合を伴う。

本考案はかＸる不都合のない装置を得ることをその目的
としたもので、ワークａと係合するワイパ１を先端に有
するワイパアーム２を、作動シリンダ３に連動して機台
５に前後動自在に設けたラック４に連結して、該アーム
２に作動シリンダ３による前後動を与えるようにしたワ
ークの取出装置において、前記機台５に摺動抵抗を有す
るスライド本体６を、前記ラック４と平行に前後動自在
に設け、該スライド本体６に、前記ワイパアーム２の中
間部を軸γを介して揺動自在に軸支すると共に該アーム
２の尾端部を上下方向のリンク８を介して前記ラック４
に連結して成る。

図示のものでは該機台５上に前後方向にのびる左右Ｉ対
のガイドパ９，９を備え、該スライド本体６ばその両側
部の左右１対のガイドブロック１０．１０においてこれ
に挿通して支承されて締付片１０ａ、１０ａで該ガイド
パ９，９との間に摺動抵抗を与えられるようにし、更に
該ラック４はその尾端部を下側のガイドローラ１１で支
承されると共にその先端部を各側のガイドブロック１０
の内側の前後■対のガイドローラ１２，１２で支承され
るようにした。

更に該ラック４は該シリンダ３に増速機構を介して連る
もので、即ち該シリンダ３の後方にこれに連るラック１
３を備え、これをその中間の増速歯車機構１４を介して
該ラック４に係合させ、かくて該ラック４は増速されて
前後動するようにした。

１６．１７は該ラック４の前方と下方とに各当接すべく
該スライド本体６とワイパアーム２とに設けたボルト型
のストッパ、１８は前記締付片１０ａをガイドパ９押し
付けするばねその他の押圧部材である。

その作動を説明するに、ラック４の前進によればスライ
ド本体６を介してワイパアーム２はこれに押されて前進
すると共にその後退勤によれば該本体６を介して該アー
ム２ばこれに引かれて後退勤するが、その前後動に際し
て該本体６は前記摺動抵抗を受けるのでラック４が本体
６の摺動にさきがけてリンク８を傾けつつ摺動してスト
ッパ１６に当接するため該アーム２は該ラック４の前進
によればリンク８を介してその尾端部がこれに押されて
全体として上向きに軸７を中心として傾動すると共にそ
の後退勤によればそれによる押圧を解かれて下方に傾動
する。

かくて該アーム２は上方に傾動しつ＼前進してその先端
のワイパ１がワークａの前方位置となり、次で下方に傾
動しつ＼後退勤して該ワイパ１を介して該ワークａを伴
いこれをその下側のワークテーブルｂ上からその後方に
取出すこととなる。

このように本考案によるときはワイパアーム２はラック
４に伴われて前後動するばかりでなく、リンク８を介し
て上下動されるもので、その作動を円滑且確実にすると
共にその構成を簡単且廉価とすることが出来る効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置の１例の平面図、第２図はその側面図
、第３図はその一部の正面図、第４図は斜面図である。 ａ・・・ワーク、１・・・ワイパ、２・・・ワイパアー
ム、３・・・作動シリンダ、４・・・ラック、５・・・
機台、６・・・スライド本体、７・・・軸、８・・・リ
ンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ワークａと係合するワイパ１を先端に有するワイパアー
   ム２を、作動シリンダ３に連動して機台５に前後動自在
   に設けたラック４に連結して、該アーム２に作動シリン
   ダ３による前後動を与えるようにしたワークの取出装置
   において、前記機台５に摺動抵抗を有するスライド本体
   ６を、前記ラック４と平行に前後動自在に設け、該スラ
   イド本体６に、前記ワイパアーム２の中間部を軸７を介
   して揺動自在に軸支すると共に該アーム２の尾端部を上
   下方向のリンク８を介して前記ラック４に連結して成る
   ワークの取出装置。