JPS5932115B2 - 二段発酵用食酢製造装置 - Google Patents

二段発酵用食酢製造装置

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JPS5932115B2
JPS5932115B2 JP52002864A JP286477A JPS5932115B2 JP S5932115 B2 JPS5932115 B2 JP S5932115B2 JP 52002864 A JP52002864 A JP 52002864A JP 286477 A JP286477 A JP 286477A JP S5932115 B2 JPS5932115 B2 JP S5932115B2
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JP
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fermentation
self
stirring blade
fermentation liquid
priming
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JP52002864A
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一 奥村
博司 正井
弘毅 山田
義雄 国松
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NAKANO SUTEN KK
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NAKANO SUTEN KK
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  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は発酵槽内がほとんど空の状態から攪拌翼を回転
させて通気攪拌を開始させることができるような自吸式
攪拌翼を用いた下部攪拌型通気攪拌式発酵槽と、他の自
吸式攪拌翼を用いた下部攪拌式発酵槽とをポンプを介し
て連結して二段発酵による食酢の製造を可能ならしめた
二段発酵用食酢製造装置、及びこの二段発酵用食酢製造
装置に自動制御装置を設備することにより自動的な発酵
管理を可能ならしめた二段発酵用食酢製造装置に関する
従来より、攪拌翼を駆動させるための駆動軸を発酵槽の
底部から挿入するようにした下部攪拌型通気攪拌式食酢
製造装置は、上部攪拌型のものよりも比較的駆動軸を短
かくすることができ、その結果として駆動軸の揺れを比
較的小さく抑えることができるので、攪拌翼回転中に大
福に発酵液量が変動する半連続発酵法などによる食酢の
製造に多く使用されている。
また、攪拌翼を回転させることにより羽根の裏側に負圧
を発生させ、この負圧により外部から空気を吸い込ませ
、その空気を羽根が液に及ぼす剪断作用によって細分化
し、さらに液と共に吐出させて発酵槽内に分散させる、
いわゆる自吸式攪拌翼も食酢製造装置に利用されている
このような自吸式攪拌翼は、比較的効率良く酸素を発酵
液中に溶は込ませることができ、下部攪拌型通気攪拌式
食酢製造装置の攪拌翼としても使用されている。
一方、一般的に発酵槽にはある程度以上の発酵液を充填
してから攪拌翼を回転させて通気攪拌を開始するのが通
例である。
特に、このような自吸式攪拌翼を用いた下部攪拌型通気
攪拌式食酢製造装置にあっては、発酵槽底部にある駆動
軸と発酵槽本体との間隙から発酵液が漏出しないように
するためにシール部が設けられており、また自吸式攪拌
翼と空気導入管との連結部にもシール部があり、これら
のシール部は発酵液の無い状態で攪拌翼を回転させる、
いわゆる空運転を行なった場合には焼けつきや摩耗等の
破損が生じるので、シール部の冷却及び潤滑剤としての
役割をはだす発酵液を発酵槽内に充分溝たしてから攪拌
翼を回転させる必要性が強いわけである。
しかし最近では食酢の製造技術の進歩に伴い、攪拌翼を
発酵槽内にほとんど発酵液が存在しない状態で回転させ
なければならないようになってきている。
例えば本発明者等が食酢の製造法として尤に出願した発
明(特願昭51−’115472号、特願昭51−11
6604号)は、2台の通気発酵タンクを用い、第1の
通気発酵タンクで半連続発酵を行なわせつつ、そこから
取り出した発酵液を空ないしは空に近い状態の第2の通
気発酵タンクへ急速に移動して第2の通気発酵タンクに
おいて回分発酵を行わせるというようないわゆる二段発
酵法による食酢の製造法であるが、このような方法では
、使用される酢酸菌が酸素供給をある程度の時間以上中
断するとほとんど活性を失なってしまい、発酵が中断し
てしまうという性質を持っていることから、第1の通気
発酵タンクから第2の通気発酵タンクへ発酵液を移動す
る際にはなるべく吐出流量の犬ぎな発酵液移動ポンプを
用いて速やかに移動して発酵液中の溶存酸素濃度をある
程度以上保持させつつ移動を完了することが重要である
わけであり、それと同時に第2の通気発酵タンクでは第
1の通気発酵タンクから発酵液が移動され始めると直ち
に通気を開始させることが重要である。
すなわち第2の通気発酵タンクとして自吸式攪拌翼を用
いた通気攪拌式発酵槽を用いる場合には、はぼ空の状態
から攪拌翼を回転させ始め、そして攪拌翼を回転させつ
つ発酵液を送り込んで発酵液を満たすわけであるから、
攪拌翼回転中に大きく発酵液量が変動するので、前記の
下部攪拌型通気攪拌式食酢製造装置を使用するのが好ま
しいわけである。
しかるに、このような自吸式攪拌翼を用いた下部攪拌型
通気攪拌式食酢製造装置は前記の理由から発酵槽内が空
の状態では攪拌翼を回転させることができないのである
そこで本発明者等は、発酵槽底部に設置された自吸式攪
拌翼の直下付近の発酵槽底面をくぼませて自吸式攪拌翼
の駆動軸と発酵槽本体とのシール部の発酵槽内部の部分
がこのくぼみ内にあるようにしてシール部が冷却及び潤
滑剤としての役割を果たす発酵液に常に浸漬されるよう
にし、また送り込まれてきた発酵液が攪拌翼と空気導入
管の連結部のシール部にかかるように発酵液送入管を該
連結部付近すなわちシール部付近で開口させてこの送入
管よりの発酵液が該シール部の冷却及び潤滑剤としての
役割を果たすようにすることにより発酵槽内が空の状態
から攪拌翼を回転させつつ発酵液を送り込んで発酵を行
なわせることのできる自吸式攪拌翼を用いた下部攪拌型
通気攪拌式食酢製造装置を発明した。
そして本発明者等は、更に研究の結果、従来の自吸式攪
拌翼を用いた下部攪拌型通気攪拌式食酢製造装置の発酵
液排出管と上記のような自吸式攪拌翼を用いた下部攪拌
型通気攪拌式食酢製造装置の発酵液送入管とを発酵液移
動ポンプを介して連結することにより、前者の酢酸菌を
含む発酵液をその酢酸菌の活性を低下させずに後者に移
動し、さらに後者においては空の状態から攪拌翼を回転
させつつ前者からの発酵液を受は入れて発酵液を満たし
、発酵を継続させることができるという二段発酵用食酢
製造装置が得られることを知り、本発明を完成するに到
ったのである。
さらに本発明者等は、研究を続けた結果、この二段発酵
用食酢製造装置に対して自動制御装置を設備することに
より、前者において半連続発酵を行なわせ、前者より取
り出された発酵液を直ちに後者に送り込みつつ後者にお
いて通気攪拌を開始させるというように二段発酵を連続
的にかつ自動的に実施させることのできる二段発酵用食
酢製造装置も発明するに到った。
すなわち、本発明は原料醪投入管、発酵液排出管、自吸
式攪拌翼、自吸式攪拌翼に連結する空気導入管、自吸式
攪拌翼の駆動装置、排気管及び温調装置を有する下部攪
拌型通気攪拌式発酵槽Aと、発酵液送入管、発酵液排出
管、自吸式攪拌翼、自吸式攪拌翼に連結する空気導入管
、自吸式攪拌翼の駆動装置、排気管及び温調装置を有す
る発酵槽の底部に設置された自吸式攪拌翼の直下付近の
発酵槽底面をくぼませて自吸式攪拌翼の駆動軸と発酵槽
本体とのシール部の発酵槽内部の部分がこのくぼみ内に
あるようにし、かつ発酵液送入管を自吸式攪拌翼と空気
導入管の連結部付近で開口させた下部攪拌型通気攪拌式
発酵槽Bとからなり、上記発酵槽Aの発酵液排出管と上
記発酵槽Bの発酵液送入管とを発酵液移動ポンプを介し
て連結したことを特徴とする二段発酵用食酢製造装置で
あり、また本発明は原料醪投入管、該原料醪投入管に連
結する原料醪投入用ポンプ、発酵液排出管、自吸式攪拌
翼、自吸式攪拌翼に連結する空気導入管、自吸式攪拌翼
の、駆動装置、排気管及び温調装置を有する下部攪拌型
通気攪拌式発酵槽Aと、発酵液送入管、発酵液排出管、
該発酵液排出管に連結する発酵液排出用ポンプ、自吸式
攪拌翼、自吸式攪拌翼に連結する空気導入管、自吸式攪
拌翼の駆動装置、排気管及び温調装置を有する発酵槽の
底部に設置された自吸式攪拌翼の直下付近の発酵槽底面
をくぼませて自吸式攪拌翼の駆動軸と発酵槽本体とのシ
ール部の発酵槽内部の部分がこの(ぼみ内にあるように
し、かつ発酵液送入管を自吸式攪拌翼と空気導入管の連
結部付近で開口させた下部攪拌型通気攪拌式発酵槽Bと
からなり、上記発酵槽Aの発酵液排出管と上記発酵槽B
の発酵液送入管とを発酵液移動ポンプを介して連結し、
かつ自動制御装置を、上記した発酵槽Aの原料醪投入管
に連結する原料醪投入用ポンプ、発酵液移動ポンプ、発
酵槽Bの自吸式攪拌翼の駆動装置、及び発酵液排出管に
連結する発酵液排出用ポンプに電気的に連結したことを
特徴とする二段発酵用食酢製造装置である。
以下本発明を図面に示す実施例について詳述する。
図面は本発明の実施例を示すものであり、第1図は特許
請求の範囲の第1項の発明の実施例の断面図であり、第
2、特許請求の範囲の第2項の発明の実施例の断面図で
ある。
第1図において1及び19は発酵槽であり、各各は支柱
18及び36によって支持、固定されている。
発酵槽1及び19の容積関係については特に限定はなく
、効率的に二段発酵が行なえるよう発酵に応じて適宜選
択すれば良いわけであるが、半連続発酵を行なっている
発酵槽1から一部取り出された発酵液を発酵槽19に移
すことを考慮すると、通常は発酵槽19の容積は発酵槽
1の容積の4〜7割程度とするのが好ましい。
また発酵槽1及び19の形状についても特に限定はなく
、発酵に応じて適宜選択される。
2及び20は発酵槽1及び19にそれぞれ設けられてい
る自吸式攪拌翼であり、駆動軸3及び21にそれぞれ連
結している。
なお、自吸式攪拌翼2及び20には特に限定はなく、空
気の吸込會限細分化能、及び分散能が目的とする食酢製
造に適合したものであればよく、その構造は種々異なる
が、一般に羽根の先端に小穴が開口しており、羽根内部
及び翼内部は中空となっていて、その中空部分は空気導
入管12及び30にそれぞれ連結している構造のものが
用いられる。
そしてこれらの自吸式攪拌翼2及び20と空気導入管1
2及び30との連結部にはシール部13及び31がそれ
ぞれ存在し、攪拌翼内部に発酵液が侵入しないような構
造となっている。
駆動軸3及び21はその末端にプーリー5及び23がそ
れぞれ連結しており、ベルト6及び24を介して電動機
8及び26に連結するプーリーγ及び25にそれぞれ接
続している。
そして発酵槽1と駆動軸3及び発酵槽19と駆動軸21
との間からの発酵液の漏れを防止するためにシール部4
及び22がそれぞれ設備されている。
これらのシール部4及び22の構造は適宜選択されるが
、液封能力の点からメカニカルシールが多く用いられて
いる。
なお9及び27は電動機8及び26を支持、固定するた
めの架台である。
10及び28は発酵槽1及び19にそれぞれ設げられて
いる消泡装置であり、これについては特に限定はなく、
発泡状況に応じて種々の型のものが使用される。
また11及び29は発酵槽1及び19にそれぞれ設けら
れている温調装置であり、この実施例では、蛇管中に冷
水または温水を通すことによって発酵液を自動的に一定
の温度に保つことができるような装置を用いているが、
発酵槽1及び19の外側に熱交換機を設けて発酵液を循
環させながら温度調節を行なうような形式でも良く、目
的や状況に合わせて任意の形式のものが採用できる。
14及び32は発酵槽1及び19にそれぞれ設けられて
いる排気管であり、発酵液中へ酸素を供給し終えて発酵
液から分離した空気がこれらから排出される。
15は発酵槽1の原料醪投入管であり、原料醪投入用ポ
ンプ16と連結していて発酵槽1内に原料醪を投入する
ために使用される他、酢酸菌や栄養物等の投入にも使用
される。
17及び34は発酵槽1及び19にそれぞれ設けられて
いる発酵液排出管であり、発酵液排出管34には発酵液
排出用ポンプ35が連結されていて発酵槽19内の発酵
液を排出するために用いられる。
また、33は発酵槽19に設備された発酵液送入管であ
って発酵液排出管1γと発酵液移動ポンプ38を介して
連結しており、発酵槽1内から発酵液を取り出して発酵
槽19内に移動できるようになっている。
発酵槽1より発酵槽19へ発酵液が移動される間に発酵
液中の溶存酸素濃度が低下してしまって酢酸菌の活性を
低下させてしまうことは好ましくないので、発酵液移動
ポンプ38の吐出量は発酵槽1より取り出された発酵液
が発酵槽19へできるだけ短かい時間で、例えば約15
秒以内程度で到達できる程度のものが好ましい。
しかしこのような流速は、発酵液移動ポンプ38の吐出
流量のみで決定されるのではなく、発酵液排出管17及
び発酵液送入管33の断面積にも関連しているので、な
るべく細い発酵液排出管17及び発酵液送入管33と吐
出流量のなるべく大きな発酵液移動ポンプ38を設備す
るのがより良いことである。
発酵槽19はその底部に設置された自吸式攪拌翼20の
直下付近の発酵槽底面がくぼませてあり、自吸式攪拌翼
20の駆動軸21と発酵槽19とのシール部22の発酵
槽19内の部分がこのくぼみ37の中にあるようにしで
ある。
これは該くぼみ37内に溜まった発酵液に該シール部2
2の冷却及び潤滑剤としての働きを行なわせるためであ
る。
また発酵液送入管33が自吸式攪拌翼20と空気導入管
30との連結部、即ちシール部31付近で開口させであ
るのも、発酵槽1から送り込まれて来た発酵液にシール
部31の冷却及び潤滑剤の働きをさせるためである。
か(して発酵槽19では、このような構成により発酵槽
19内がほとんど空の状態から発酵槽1からの発酵液を
送り込みつつ自吸式攪拌翼20を回転させながら通気攪
拌を開始させることができるのである。
従って該くぼみ37中には常に発酵液を溜めておかねば
ならないことから、発酵液排出管34は該(ぼみ37以
外の所に設置した方が良く、また該くぼみ37のくぼま
せる程度は自吸式攪拌翼20の空運転を行なった場合に
シール部22を保護することが可能でなるべく最小容量
となる程度くぼませるのが好ましい。
なお、くぼみ37は自吸式攪拌翼20を該くぼみ37内
へ落ち込ませない程度の大きさとするのがよく、これは
そうしないと自吸式攪拌翼20の水平方向への発酵液の
吐出能力が低下してしまい、ひいては発酵槽19内の発
酵液混合度や気泡分散度が低下するからである。
かくして本装置は上記した2〜18の各部品を有する自
吸式攪拌翼を備えた下部攪拌型通気攪拌式発酵槽1と2
0〜37の各部品を有する自吸式攪拌翼を備えた下部攪
拌型通気攪拌式発酵槽19からなり、発酵槽1の発酵液
排出管17と発酵槽19の発酵液送入管33とを発酵液
移動ポンプ38を介して連結した二段発酵用食酢製造装
置である。
本装置を用いて前記の如き二段発酵による食酢の製造を
行なおうとする場合には、まず発酵槽1に酢酸菌、食酢
、原料醪等を適切な量だけ原料醪投入用ポンプ16を用
いて原料醪投入管15を通して充填した後、温調装置1
1を作動させて温調を行ないつつ電動機8を作動させて
自吸式攪拌翼2を回転させて通気攪拌を始め発酵槽1に
おいて発酵を開始させる。
そして発酵が進行して発酵槽1内の発酵液が、発酵槽1
内から取り出さなければならないような時期に到ったな
らば、発酵液移動ポンプ38を作動させて発酵槽1内の
発酵液の一部を発酵液排出管17及び発酵液送入管33
を通して発酵槽19内に送り込む。
このようにして発酵槽19内に発酵液が送り込まれはじ
めると同時に電動機26を作動させて自吸式攪拌翼20
を回転させて通気攪拌を行なわせ、温調装置29を作動
させて温調も行ない発酵を継続させる。
なお、自吸式攪拌翼20の直下のくぼみ37には、一番
最初は自吸式攪拌翼20を回転させる前に予め適当な液
体(例えば原料醪、発酵液など)を充填しておく。
かくしてシール部22の発酵槽19内部の部分はくぼみ
37中の液体により保護され、また発酵槽1から発酵液
送入管33により送り込まれてきた発酵液はシール部3
1の冷却及び潤滑剤の役目をして発酵槽19内ではほと
んど空の状態から自吸式攪拌翼20を回転させて通気攪
拌が円滑に行なわれる。
発酵槽1から発酵槽19内へ送り込む発酵液の量はその
時打なわれている発酵の状況次第で決定されるが、発酵
槽1から発酵槽19にまで発酵液が到達する時間は約1
5秒以内が好ましい。
そして所定量の発酵液を発酵槽19内に送り込んだ後は
、発酵液移動ポンプ38を停止し、原料醪投入用ポンプ
16を作動させて原料醪投入管15を通して適量の原料
醪を発酵槽1内に投入して発酵をさらに継続させ、投入
し終えたところで原料醪投入用ポンプ16を停止する。
一方、発酵槽19内においては発酵槽1より送り込まれ
てきた発酵液が発酵を継続しているが、目的とするとこ
ろまで発酵させたならば、そこで電動機26を停止して
攪拌翼200回転を止めて発酵槽19における通気攪拌
を停止し、温調も停止して発酵を終わらせ、発酵が終了
した後は直ちに発酵液排出用ポンプ35を作動させて発
酵液排出管34を通して発酵槽19内の発酵液を攪拌翼
直下のくぼみに残る分以外はすべて排出し、排出し終え
たところで発酵液排出用ポンプ35を停止する。
そしてこの間、発酵を継続させていた発酵槽1内の発酵
液が取り出さなければならないような時期に到ったとこ
ろで再び発酵槽1内より適量の発酵液を取り出して発酵
液排出管17、発酵液移動ポンプ38、発酵液送入管3
3を介して発酵槽19内に発酵液を送り込む。
発酵槽1より発酵液が送り込まれはじめた発酵槽19で
は、直ちに電動機26を作動させて自吸式攪拌翼20を
回転させ通気攪拌を開始させるとともに温調も行なって
発酵を継続する。
この場合、シール部22の発酵槽19内部の部分はくぼ
み37中の発酵液により保護され、また発酵槽1から発
酵液送入管33により送り込まれてきた発酵液はシール
部31の冷却及び潤滑剤の役目をして発酵槽19内では
ほとんど空の状態から通気攪拌が円滑に行なわれる。
そして所定量の発酵液を移動し終えたところで発酵液移
動ポンプ38を停止し、原料醪投入用ポンプ16を作動
させて原料醪を発酵槽1内に投入して発酵を継続させ、
投入し終えた後は原料醪投入用ポンプ16を停止する。
一方、発酵槽19では目的とするところまで発酵が行な
われたところで電動機26及び温調を停止し直ちに発酵
液排出用ポンプ35を作動させて自吸式攪拌翼20直下
のくぼみ37に残る分以外の発酵液をすべて排出し、排
出し終えたところで発酵液排出用ポンプ35を停止する
そしてさらに発酵液移動ポンプ38を作動させて発酵液
を発酵槽1より発酵槽19に送り込み以下同様の操作を
繰り返す。
手記した発酵液移動ポンプ38を作動させて発酵液を発
酵槽1より発酵槽19に移動することに始まり、発酵槽
19内の発酵液を排出した後に発酵液排出用ポンプ35
を停止することに終わる一連の操作は、必ずしも連続的
に繰り返す必要はな(必要に応じて適宜実施すればよい
なお、この二段発酵による食酢の製造を継続している間
は、発酵槽1では電動機8の運転は継続しており、従っ
て自吸式攪拌翼2も回転し続けており、通気攪拌は継続
して行なわれ、また温度調節も適切な発酵液の温度が保
てるよう継続して行なわれる。
また、本装置にはこの実施例で示した部品以外に例えば
発酵槽1及び19にアルコール添加装置を設備するなど
必要に応じて適当な部品を設置して発酵を行なわせるこ
とができるのはいうまでもないことである。
以上の如く本装置を用いると、発酵槽1では半連続発酵
を行なわせ、そこから取り出される発酵液を用いて発酵
槽19では回分発酵を行なわせて二段法による食酢の製
造を非常に効率良〈実施することが可能である。
つぎに第2、特許請求の範囲の第2項の発明の実施例を
示すものである。
第2図中の1〜38の各部品は第1図に示した実施例に
おけると同じである。
この実施例は第1図に示した食酢製造装置にさらに自動
制御装置39を設備したものであり、この自動制御装置
39は原料酸投入用ポンプ16、発酵液移動ポンプ38
、電動機26及び発酵液排出用ポンプ35と電気的に連
結されており、所定の時期に発酵液移動ポンプ38を作
動させて発酵槽1内の発酵液の一部を発酵液排出管17
及び発酵液送入管33を通して発酵槽19内へ送り込み
それと同時に電動機26を作動させて自吸式攪拌翼20
を回転させ、以後回転を継続させて発酵槽19での通気
攪拌を行ない、所定量の発酵液を発酵槽19に送り込ん
だ後は発酵液移動ポンプ38を停止し、次に原料酸投入
用ポンプ16を作動させて原料醪投入管15を通して所
定量の原料醪を投入し、この原料醪の投入が終えた後は
原料酸投入用ポンプ16を停止し、一方、発酵槽19に
おいて目的のところまで発酵を行なわせたところで電動
機26を停止して自吸式攪拌翼200回転を止めて通気
攪拌を停止し、その後発酵液排出用ポンプ35を作動さ
せて発酵液排出管34を通して発酵液を発酵槽19から
排出し、排出し終えたところで発酵液排出用ポンプ35
を停止し、そしてさらに所定の時期忙発酵液移動ポンプ
38を作動させて発酵液を発酵槽1より発酵槽19に送
り込み、以下同様の操作が自動的に繰り返せるようにな
っている。
そして発酵槽1より発酵槽19に発酵液を移動し始める
時期や電動機26を止め発酵槽19内の発酵を終了させ
て直ちに発酵液を発酵槽19から排出させる時期につい
ては発酵の状況に応じて適宜タイマー等を用いて設定す
ることができるようになっており、発酵槽1より発酵槽
19へ移動する発酵液の量は予め発酵液排出管17の設
定位置を調節したり、液位を電気的に感知できる装置を
設定することなどによって決定することができる。
なお本装置においては、必要な場合には電動機8の継続
的な運転や温調装置11の継続的かつ自動的な作動、及
び温調装置29の攪拌翼回転中の自動的な作動等が達成
できるようにこれらの部分を上記自動制御装置39に電
気的に連結することができる。
このように原料酸投入用ポンプ16、発酵液移動ポンプ
38、電動機26及び発酵液排出用ポンプ35と電気的
に連結し上記の如き操作を自動的に行なわせることので
きるような自動制御装置39を設備した本装置により、
発酵管理のための労力を極めて少なくすることができ、
前記の二段発酵による食酢の製造を一層効率よ〈実施す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであり、第1図は特許
請求の範囲の第1項の発明の実施例の断面図であり、第
2、特許請求の範囲の第2項の発明の実施例の断面図で
ある。 1・・・・・・発酵槽、2・・・・・・自吸式攪拌翼、
3・・・・・・駆動軸、4・・・・・・シール部、5・
・・・・・プーリー、6・・・・・・ベルト、γ・・・
・・・プーリー、8・・・・・・電動機、9・・・・・
・架台、10・−・・・・消泡装置、11・・・・・・
温調装置、12・・・・・・空気導入管、13・・・・
・・シール部、14・・・・・・排気管、15・・・・
・・原料醪投入管、16・・・・・・原料酸投入用ポン
プ、17・・・・・・発酵液排出管、18・・・・・・
支柱、19・・・・・・発酵槽、20・・・・・葡吸式
攪拌翼、21・・・・・・駆動軸、22・・・・・・シ
ール部、23・・・・・・プーリー、24・・・・・・
ベルト、25・・・・・・プーリー、26・・・・・・
電動機、27・・・・・・架台、28・・・・・・消泡
装置、29・・−・・・温調装置、30・・・・・・空
気導入管、31・・・・・・シール部、32・・・・・
・排気管、33・・・・・・発酵液送入管、34・・・
・・・発酵液排出管、35・・・・・・発酵液排出用ポ
ンプ、36・・・・・・支柱、37・・・・・・くぼみ
、38・・・・・・発酵液移動ポンプ、39・・・・・
泪動制御装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 原料醪投入管、発酵液排出管、自吸式攪拌翼、自吸
    式攪拌翼に連結する空気導入管、自吸式攪拌翼の駆動装
    置、排気管及び温調装置を有する下部攪拌型通気攪拌式
    発酵槽Aと、発酵液送入管、発酵液排出管、自吸式攪拌
    翼、自吸式攪拌翼に連結する空気導入管、自吸式攪拌翼
    の駆動装置、排気管及び温調装置を有する発酵槽の底部
    に設置された自吸式攪拌翼の直下付近の発酵槽底面をく
    ぼませて自吸式攪拌翼の駆動軸と発酵槽本体とのシール
    部の発酵槽内部の部分がこのくぼみ内にあるようにし、
    かつ発酵液送入管を自吸式攪拌翼と空気導入管の連結部
    付近で開口させた下部攪拌型通気攪拌式発酵槽Bとから
    なり、上記発酵槽Aの発酵液排出管と上記発酵槽Bの発
    酵液送入管とを発酵液移動ポンプを介して連結したこと
    を特徴とする二段発酵用食酢製造装置。 2 原料醪投入管、該原料醪投入管に連結する原料醪投
    与入用ポンプ、発酵液排出管、自吸式攪拌翼、自吸式攪
    拌翼に連結する空気導入管、自吸式攪拌翼の駆動装置、
    排気管及び温調装置を有する下部攪拌型通気攪拌式発酵
    槽Aと、発酵液送入管発酵液排出管、該発酵液排出管に
    連結する発酵液排出用ポンプ、自吸式攪拌翼、自吸式攪
    拌翼に連結する空気導入管、自吸式攪拌翼の駆動装置、
    排気管及び温調装置を有する発酵槽の底部に設置された
    自吸式攪拌翼の直下付近の発酵槽底面をくぼませて自吸
    式攪拌翼の駆動軸と発酵槽本体とのシール部の発酵槽内
    部の部分がこのくぼみ内にあるようにし、かつ発酵液送
    入管を自吸式攪拌翼と空気導入管の連結部付近で開口さ
    せた下部攪拌型通気攪拌式発酵槽Bとからなり、上記発
    酵槽Aの発酵液排出管と上記発酵槽Bの発酵液送入管と
    を発酵液移動ポンプを介して連結し、かつ自動制御装置
    を、上記した発酵槽Aの原料醪投入管に連結する原料醪
    投入用ポンプ、発酵液移動ポンプ、発酵槽Bの自吸式攪
    拌翼の1駆動装置、及び発酵液排出管に連結する発酵液
    排出用ポンプに電気的に連結したことを特徴とする二段
    発酵用食酢製造装置。
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