JPS5931611Y2 - 搬送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、駆動スプロケットホイールと従動スプロケッ
トホイール間に搬送無端チェノを懸回すと共に該搬送無
端チェノの搬送経路側外周面にその長手方向に沿って適
宜長さの挾扼体を対設してなり、搬送経路である搬送無
端チェノと挾扼体との間に排わら等を挾扼しながら搬送
せしめうる搬送装置の改良に関するものである。

一般にこの種搬送装置にあっては、挾扼体を搬送無端チ
ェノ方向へ附勢支持せしめて、排わら等の挾扼搬送作用
を良好に行わしちるべく工夫しであるのであるが、従来
の搬送装置にあっては、両スプロケットホイール間の搬
送無端チェン部分ツ１り搬送経路側の無端チェノ部分は
、これが前記挾扼体のみによって支持されているにすぎ
ないものであったから、長期使用において搬送無端チェ
ノが伸びたときには、排わら等の挾扼作用力が搬送経路
において均一とならず良好な挾扼搬送作用が期待し得な
くなるといった支障が生じ、更に挾扼体の終端側部分を
伸縮可能に構成して、搬送経路の終端位置を選択的に変
更しうるようにした場合等にあっては、上記刻章に加え
て次のような支障を生じる虞れがあった。

すなわち、これは、例えば搬送装置を、コンバインから
排出された排わらをカッター装置又はドロッパー装置の
倒れかに選択的に供給させる目的で使用する場合であっ
て、挾扼体の終端側部分を縮小させると搬送経路が縮小
されて排わらをカッター装置に供給でき、伸長させると
排わらがカッター装置に供給されることなくこれを通過
してドロッパー装置に供給されるように構成しておくが
、挾扼体の終端側部分を縮小させたとき、搬送無端チェ
ノの伸縮可能な挾扼体部分に対向する部分は、これが挾
扼体によっては倒ら支持されていないから、下方へと垂
れて搬送作用力が低下するばかりかスプロケットホイー
ルから外れてし筐い易い。

本考案は、このような支障を生じることなく常に排わら
等の挾扼搬送作用を良好に行わしめうるよう工夫された
搬送装置を提供するものである。

本考案の要旨とするところは、前記搬送装置において、
特に、前記搬送無端チェノの搬送経路側内周面をその長
手方向適宜範囲に亘って弾性的に抑圧支持する案内支持
体を配設した点にある。

次に本考案に係る搬送装置の一実施例を第１・２図につ
いて説明するが、この実施例は、特に搬送装置１をコン
バインから排出された排わらをカッター装置又はドロッ
パー装置←何れも図示せず）の何れかに選択的に供給し
つるよう構成した例に関するものである。

すなわち、この搬送装置１は、駆動スプロケットホイー
ル２と従動スプロケットホイール３とに搬送無端チェノ
４を懸回して矢印方向へ回行駆動せしめ、該搬送無端チ
ェノ４の搬送経路側外周面４ａにその長手方向に沿って
挾扼体５を対設して構成されている。

この挾扼体５ば、搬送無端チェノ４の始端側部分に対向
するパイプ状の固定部分５ａと該固定部分５ａに摺動自
在に挿通支持されて搬送無端チェノ４の終端側部分に対
向しうる杆状の伸縮部分５ｂとからなり、前記固定部分
５ａをバネ６により搬送無端チェノ４方向へ附勢された
一対の支持杆７，７でもって支持せしめてあって、搬送
無端チェノ４の外周面４ａを弾性的に押圧支持しうるよ
うに構成されている。

なお、８は伸縮部分５ｂを固定部分５ａに固定するため
の固定ボルトである。

したがって、伸縮部分５ｂを固定部分５ａ内に収納して
挾扼体５を短縮しておくと、搬送装置１の搬送経路が固
定部分５ａの終端部で終了することになるので、搬送無
端チェノ４と挾扼体５の協同作用により矢印方向へ搬送
される排わらは、それが挾扼体５の終端部つ曾り固定部
分５ａの終端部でその挾扼搬送作用から解放されて、そ
こに配設せるカッター装置（図示せず）に供給されるよ
うになっており、また固定部分５ａから伸縮部分５ｂを
引出して挾扼体５を伸長しておくと、搬送装置１の搬送
経路がそれだけ伸長されて伸縮部分５ｂの終端部で終了
することになるので、排わらはそれが前記カッター装置
に供給されることなくこれを通過して伸縮部分５ｂの終
端部で解放され、そこに配設せるドロッパー装置（図示
せず）に供給されるようになっているのである。

以上説明した搬送装置１の構成は、従来公知のものと同
様であるが、この搬送装置１には更に本考案に従って次
のような改良が施されているのである。

すなわち、この実施例のものでは、搬送無端チェノ４の
搬送経路側内周面４ｂにその長手方向全面に亘って接当
する杆状の案内支持体９を配設し、該案内支持体９の従
動スプロケットホイール３側の端部を、搬送装置１の機
枠１ａに搬送無端チェ７４０回行面上で回動自在に枢着
１０すると共に、案内支持体９の駆動スプロケットホイ
ール２側の端部を、前記機枠１ａから垂設せる支持板１
１に搬送経路に直交する方向に進退自在に支持され且つ
バネ１２により無端チェノ４に向う方向へ附勢された支
持杆１３端に固着してあって、案内支持体９をして搬送
無端チェノ４の搬送経路側内周面４ｂをその長手方向の
略全域に亘って弾性的に押圧支持せしめである。

したがって、本考案に係る搬送装置にあっては、搬送無
端チェノ４の搬送経路側部分が、その外周面４ａを挾扼
体５で押圧支持されていると共にその内周面４ｂをも案
内支持体９で抑圧支持されているから、長期使用におい
て搬送無端チェノ４が伸長したとしても、該無端チェノ
４に適度の緊張を附与し得ることができ、もって常に安
定した排わらの挾扼搬送作用が行われうる。

さらに、排わらをカッター装置に供給させるべく伸縮部
分５ｂを固定部分５ａ内に収納して挾扼体５を短縮せし
めたときにも、挾扼体５の伸縮部分５ｂでもって支持さ
れているところの搬送無端チェノ４の終端部分が、該伸
縮部分５ｂによる支持作用を受けずとも前記案内支持体
９でもって支持されているので、下方へ垂れることなく
したがって駆動スプロケットホイール２から外れる虞れ
がない。

なお、上記実施例においては、杆状の案内支持体９をし
て搬送無端チェノ４の内周面４ｂをその長手方向の略全
域に亘って抑圧支持するように構成したが、他の実施例
においては、案内支持体９をして搬送無端チェノ４の伸
縮部分５ｂの支持作用を受ける部分のみ抑圧支持するよ
うに構成してもよく、この場合にも上記同様の作用効果
を奏しうろこと勿論である。

さらに、他の実施例として、第３図に示した如く、案内
支持体９をバネ板又はバネ杆等のバネ材でもって構成し
、その両端部を前記実施例同様とされた一対の支持杆１
３，１３でもって支持させておいてもよい。

このように構成しておくと、前記同様の作用効果を奏し
うろこと勿論であるが、さらに断続的な排わらの搬送作
用及びボリュームの異なる排わらの連続的な搬送作用を
良好に行わしめうるといった効果を奏しうるのである。

またこのように構成しておいた場合には、前記した如く
挾扼体５を弾性支持させておくことなく一定位置に固定
支持させておいても、良好な挾扼搬送作用を行わしめる
ことが可能で、支持杆７等を必要とせずそれだけ構造簡
単且つ搬送装置１の占有空間の縮小を可能とし得て有利
である。

また、本考案に係る搬送装置は、挾扼体５を伸縮可能に
構成する等によって搬送経路を伸縮させる場合において
、特に前記したような効果を奏するものであるが、挾扼
体５を一定長さとしておく場合にも、長期使用における
無端チェノ４の伸びによる影響を受けることなく常に排
わら等の搬送作用を良好に安定化しうるといった従来装
置にはない利点を有するものである。

以上の説明からも明らかなように、本考案の搬送装置は
、搬送無端チェ７の搬送経路側内周面をその長手方向適
宜範囲に亘って弾性的に抑圧支持する案内支持体を配設
して、挾扼体の存否にかかわらず搬送無端チェ７を適宜
の緊張を附与した１１一定の回行面上に保持しうるよう
構成したものであるから、如何なる場合にも、冒頭で述
べた如き支障を生ずる虞れのないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る搬送装置の一実施例を示した一部
切欠平面図、第２図は同縦断側面図（断面は第１図の■
−■線に沿つ）、第３図は他の実施例を示した第１図相
当の平面図である。 １・・・・・・搬送装置、４・・・・・・搬送無端チェ
ノ、４ａ・・・・・・外周面、４ｂ・・・・・・内周面
、５・・・・・・挾扼体、９・・・・・・案内支持体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回行駆動される搬送無端チェノの搬送経路側外周面にそ
   の長手方向に沿って適宜長さの挾扼体を対設してなる搬
   送装置において、前記搬送無端チェノの搬送経路側内周
   面をその長手方向適宜範囲に亘って弾性的に抑圧支持す
   る案内支持体を配設したことを特徴とする搬送装置。