JPS5931279Y2 - 物品収容送り出し玩具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は物品収容送り出し玩具に係り、たとえば病院玩
具にかいて、筒体を回すことにより、薬びん等の物品を
自動的に送り出すことができるように構成した物品収容
送り出し玩具に関するものである。

本考案の目的はたとえば、人形などを患者に見たてて診
断結果に応じて腹痛や頭痛等の投薬剤を選択的に所望の
位置へ送り出すことができるように構成した物品収容送
り出し玩具を提供するにある。

以下図面に示す実施例とともに本考案の詳細を説明する
。

第１図は本考案機構が適用された病院セット玩具の全体
を説明するもので、図において全体を符号１で示す病院
セット玩具は右から順に第１及び第２のパネル２及び３
から構成されており、各パネル２，３の下端は共通した
床板４を備える。

第１のパネル２は物品収容送り出し機構が取り付けられ
る調剤用のパネルでその前面には筒体５が取り付けられ
ている。

この筒体５は第２図に示すように等角度間隔で、同一円
周上に複数個の透孔６が形成されている。

との透孔６は第２図に明らかなように断面は円形ではあ
るがその外周側は透孔６の軸線方向後方にいたるに従い
大口径となるようにテーパー面６ａを備えて督す、従っ
て入口側が狭く、出口側が広い透孔となっており、後述
するように筒体５が回転され、どれか１つの透孔６が最
下部に達すると薬びん等の物品Ｉはテーパー面６ａ上に
乗ることになる。

従って、物品７は重力によってテーパー面６ａをすべり
落ちようとする状態となる。

この筒体５ばその中央部につオみ９を有し、このつまみ
９と一体の回転軸９を介して第１のパネル２に回転自在
に取り付けられている。

筒体５は以上のような構造のまま第１のパネル２に取ジ
付けられても良いが第２図に示すように筒状の枠体１０
中に回転自在に収容された状態で第１のパネル２に取り
付けられても良い。

一方、第１のパネル２０１部には最下方に回転してきた
透孔６の後方の開口部と対応した位置に開口部１１が形
成されてかり、この開口部１１はしや閉板１２によって
開閉される。

しや閉板１２はその下端にほぼＬ字状に連続する腕１３
を有し、この腕１３の下端は開口部１１の下方部におい
てパネル２の下方に形成された垂直な案内溝１４を通っ
てパネルの前面に臨まされた操作レバー１５となってい
る。

そして、この操作レバー１５と枠体１０との間には、ス
プリング１６が張架されており、操作レバー１５、従っ
てしや閉板１２に対し、常時、上方への移動習性を与え
ている。

なお、しや閉板１２と一体に案内枠１７が設けられてお
り、この案内枠１７はたとえば断面が筒状に形成されて
おり、第１のパネル２の背面において開口部１１を釦お
っている。

他方、第１のパネル２の背面で、前記開口部１１とほぼ
相当する位置からは、円弧状にわん曲したパネル前方に
まで連続する案内枠１８が一体的に設けられている。

案内枠１８の上端は前記案内枠１７が周動自在に嵌合す
る開口部となっており、案内枠１８の下端は第１のパネ
ル２の前面で筒体５の下方に形成された調剤台１９上に
寸で達しておジ、その傾斜した斜面と調剤台１９の上面
との間で物品が送り出される凹部１９ａが形成されてい
る。

な釦、凹部１９ａのパネル２側には、との凹部と連通ず
る物品が通る開口部２０が形成されている。

また、第１図のパネル２の背面であって案内枠１Ｔの上
方にはベル２１が取り付けられており、このベル２１の
下方には打撃子２２が取り付けられている。

この打撃子２２はスプリング２３を介して第１のパネル
２の背面に取り付けられてかり、この打撃子２２はレバ
ー２４によってはじかれる。

すなわち、レバー２４は、装置の固定部に回転自在に軸
承された支軸２５の一端に固定されており、支軸２５の
他端には、もう１つのレバー２６の一端が固定されてい
る。

このレバー２６の自由端は前記じゃ閉板１２と連動して
かり、しや閉板１２が下がると、レバー２４も下方に回
動し、打撃子２２をはじきベル２１を鳴らす構造とされ
ている。

なお、第２のパネル３は病院の診察室部分を構成するパ
ネルで患者を模した人形を診察するベット２７や診断結
果の表示パネル２８等が配置されている。

次に以上のように構成された本実施例の動作につき説明
する。

オす、診断結果などに基いて、頭痛薬や注射器その他の
物品が必要な場合、つまみ９を指でつオんでこれを回転
させると、筒体５が回転され、目的とする物品７が収容
された透孔６が最下方に配置されることになり、この状
態で操作レバー１５をスプリング１６の引張力に抗して
、下方に引くと、しや閉板１２が下向し、開口部１１が
開く。

この結果、最下方に位置した透孔６中に収容されていた
物品７は、テーパー面６ａをすべって開いた開口部１１
から案内枠１７．１８に案内されて開口部２０を通って
調剤台１９の凹部１９の上に送り出される。

この時、しや閉板１２に連動してレバー２０が回動され
、支軸２８も回転され、レバー２７によって打撃子２２
がはじかれる。

ベル２１が鳴り、物品が送り出されたことを知らせる。

以上の説明から明らかなように、本考案によれば、パネ
ルに回転自在に取り付けられた筒体に複数個の物品を収
容するための透孔を形成し、との透孔の筒体の外周側に
相当する面を透孔の奥にいたるに従い、その直径が大き
くなるようなテーパー面とし、最下方に位置する透孔と
対応する位置に、開口部を設け、この開口部を操作レバ
ーによって開閉できるじゃ閉板によってしや閉した構造
とされているため、つ筐みを回して所望の物品が収容さ
れた透孔を最下方の位置にいたらせ、操作レバーを引け
ば、物品は重力により、テーパー面をすべってパネルの
前面に自動的に送り出されるため、複雑な動作を行う興
味のある物品収容送り出し玩具を提供することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案機構が適用される病院セット玩具の斜視
図、第２図は本考案の１実施例を説明する縦断側面図で
ある。 １・・・・・・病院セット玩具、２・・・・・・第１の
パネル、５・・・・・・筒体、６・・・・・・透孔、６
ａ・・・・・・テーパー面、７・・・・・・物品、９・
・・・・・つまみ、１０・・・・・・枠体、１１・・・
・・・開口部、１２・・・・・・しや閉板、１５・・・
・・・操作レバー、１６・・・・・・スプリング、１８
・・・・・・案内枠、１９・・・・・・調剤台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 垂直なパネル面に筒体を回動自在に取り付け、この筒体
   には回転軸と平行に前後に貫通する透孔状の複数の物品
   収容部を形成し、かつ同物品収容部にはそれぞれ物品を
   後方に送出するためのテーパ一部を形成し、この物品収
   容部に対向するパネル面には開口部を形成し、同開口部
   拶狽ｌから物品をパネルの前側に送出するための案内部
   を形成するとともに、このパネル開口部にはパネル前面
   に突出した操作レバーに連係したしや閉板を設けたこと
   を特徴とする物品収容送り出の玩具。