JPS5931198B2 - 直流小型モ−タの整流装置 - Google Patents

直流小型モ−タの整流装置

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JPS5931198B2
JPS5931198B2 JP16565078A JP16565078A JPS5931198B2 JP S5931198 B2 JPS5931198 B2 JP S5931198B2 JP 16565078 A JP16565078 A JP 16565078A JP 16565078 A JP16565078 A JP 16565078A JP S5931198 B2 JPS5931198 B2 JP S5931198B2
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JP
Japan
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commutator
brush
motor
wear
alloy
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Expired
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JP16565078A
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JPS5591575A (en
Inventor
恒彦 轟
兵伍 広幡
幸治 橋本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は直流小型モータにおけるブラシと整流子を組合
せた整流装置に関するもので、耐摩耗性、耐消耗性に優
れた整流装置を提供しようとするものである。
直流小型モータの高性能化、長寿命化において特に問題
となるのはブラシと整流子とを組合せた整流装置である
この整流装置はすべ゛り、接触しながら通電する部分で
あり、ブラシの摺動部材となるブラシ材料および整流子
の摺動部材となる整流子材料の摺動摩耗や電気的消耗に
より種々の問題が生じ、モータの回転数変動や起動不良
の原因となる。このため、摩耗や消耗の少ない整流装置
が望まれている。一方、モータのブラシ−整流子組合せ
は種々あり、回転数制御方法や定格負荷電流あるいは要
求寿命などによつて最適な組合せを選ぶのが一般的であ
る。すなわち、大略的に言つて、金属ブラシ材料と金属
整流子材料の組合せと金属一黒鉛系ブラシ材料と金属整
流子材料の組合せに分けられる。前者は接触抵抗は安定
であるが、摩耗、消耗の点から負荷電流の大きい領域で
は使用出来ず、モータヘの入力電流(定格負荷)として
略150mA以下の場合に使用され、それ以上の負荷電
流の場合には後者の組合せカニ使用されるのが一般的で
ある。後者の金属、一黒鉛系ブラシ材料は接触抵抗が変
動しやすいうえに、この複合材料は脆く軟かいため、板
ばねへの点溶接が不可能でありまたクラッド材などにす
ることが出来ず、モータのブラシとして使用する場合に
は導電性接着剤により板ばねに手でもつて接着せねばな
らず自動化が困難であり製造工数の低減の障害となつて
いた。このような背景から、負荷電流が大きい場合にも
(150mA〜300mA)使用可能な金属ブラシ材料
(ここでいう金属ブラシ材料とは黒鉛を含まない貴金属
合金ブラシ材料を意味する)が望まれて訃り、また、低
負荷電流のモータと高負荷電流のモータでブラシ一整流
子組合せを変えることは工程管理上非常にわずられしい
ため、全負荷電流にわずられしいため、全負荷電流にわ
たつて使用可能な組合せが望まれている。
本発明はこのような背景にあつてなされたものであり、
整流装置のブラシ材料としてAuAgCd合金あるいは
AuAgCdCu合金を使用した耐摩耗性卦よび耐消耗
性に優れた整流装置を提供するものである。
すなわち、ブラシ材料が10〜30Wt%のAg,l〜
5Wt(L<7)Cd,残りAuよりなるAuAgCd
合金、あるいは10〜30Wt%のAg,l〜5Wt%
Cd,5Wt%以下のCu,残りAuよりなるAuAg
CdCu合金であれ:ば、他のAu合金に比べて、ブラ
シ材料のみならず対向する整流子材料の摩耗、消耗が低
減され、負荷電流の大きい場合にも実用上充分なる性能
を示すことが明らかになつた。以下、実際に直流小型モ
ータに内蔵させた実施二例により、本発明になる整流装
置の効果を明確にする。
実験に使用したモータは市販の定格13.2(使用範囲
10〜16)、定格回転数2200*+1r.p.m.
の電子制御力式マイクロモータで、回転数制御用の電子
回路部を取りはずしたモータ本体のブラシに、直接に電
圧をかけて回転させる方法を用いた。
後つて、モータ回転数は電圧、電流によつて変るが、試
験条件は10Vで負荷電流が250mAとなるようにモ
ータ回転軸にトルクを加えた.その場合、回転数は20
00〜2200rpmである。モータの回路構成を第1
図に示す。
1は整流子を構成するセグメント、2はブラシ、3は鉄
芯に巻かれた電機子巻線、4は火花消去素子(バリスタ
)である。
整流子は第2図に示す平型であり、1は整流子を構成す
るセグメントで本発明で整流子材料と称するものはこの
セグメントの材質をいう.5はセグメントを分割するス
リツトである。整流子材料の厚さは総厚0.1511で
ある。ブラシは第3図に示す双接点ブラシ形状であり、
板ばね11の先端に検討用ブラシ材料を点溶接で取りつ
けてある。13は防振ゴムである。
ブラシと整流子を組合せた場合、摺動軌跡の直径は内側
ブラシに対するものが6mm,外側ブラシに対するもの
が8闘である。実験に使用しこブラシ材料は最終形状0
.2311×0.46mm断面の線材であり、この線材
を長さ約2mmに切断し、半内側が外例になるよう曲率
半径略4m71Lの円弧状に曲げ、これを第3図に示す
よう点溶接した。
ブラシ材料の最終焼鉄温度、加工率、硬さを表1に示す
。これらの各組合せで整流装置を構成し、モータとし、
(各4台)、10V250mAの条件で常温500Hr
連続回転した後に、モータを分解し、整流子}よびブラ
シの摩耗、消耗量を測定した。
整流子材料の損傷は本試験条件の250mA負荷電流で
は2ケ所に分けて考える必要がある。損傷の一つは整流
子スリツト近傍に卦ける消耗である。これは電機子巻線
に流れる電流がスリツトで切り変わるためサージ電圧が
生じ、ブラシと開離する側の整流子セグメントが発生ア
ークなどにより電気的に消耗し、大きな凹みを形成する
損傷である。他の損傷は、スリツト近傍以外の摺動跡の
摩耗であり、これは機械的摺動摩耗が主因であり、前者
の消耗より損傷量は少ない。消耗量訃よび摩耗量ぱ長面
粗さ計を用いて測定した各々の深さで比較した。このよ
うに損傷を二つに区分することにより、消耗の大少から
は整流子がモータ定格負荷電流の大きい領域(略150
mA以上)に適用しうるか否か、摩耗の大小からは整流
子がモータ定格負荷電流の小さい領域に適用しうるか否
かを判定出来る。ブラシ材料の損傷は消耗と摩耗を区別
しにくいため、ブラシ損傷の長手方向の長さを測定し、
摩耗・消耗量とした。測定結果を第4図に示す。この図
でXfl]は整流子では消耗が大きくて整流子材料(厚
さ150μ)に穴があいた場合であり、ブラシでは、摩
耗●消耗が進んで、ブラシ材料が切損した状態を示す。
第4図から、整流子消耗が少ない組合せではブラシ摩耗
・消耗が大きい(AgCu合金整流子の場合).逆にブ
ラシ摩耗・消耗が少ない組合せ(りん青銅整流子の場合
)では整流子消耗量が大いという傾向がみられる。
総合的に見た場合には本発明になるAuAgC姶金をブ
ラシ材料とした組合せEが最も良い特性を示すことが明
らかである。すなわち、全ての整流子に対し、整流子摩
耗量は少ない。従つて、負荷電流の低い領域で使うモー
タに効果的である.そして、負荷電流の大きい領域で使
うモータでは整流子をクラツド整流子又はりん青銅整流
子とすねf整流子消耗が少なく、ブラシ摩耗・消耗量も
比較的少ない.比較例A,Bは、整流子摩耗が大きく回
転数変動などの見地から問題を生じやすい。特に従来よ
りこの種の摺動材料として知られているAuAgCu合
金Fと比べて、本発明の効果は明確である。以上は本発
明の代表例の特性を定量的に比較して示したが、ブラシ
材料についていえば、Agが10〜30Wt%、Cdが
1〜5Wt%の範囲のAuAgCd合金の各種材料につ
いても検討したが、試験後のブラシ・整流子の損傷状態
を目視で比較したところ、代表例とほと同様の特性であ
つた。
さらにCuを1〜5Wt(f)加えたAuAgCdCu
合金についても同様の特性が得られた。Auの硬さを高
めて耐摩耗性を向上させるためには10Wt01)Ag
/)柁?てあり、Agは耐摩耗性、耐消耗性の見地から
は60Wt%程度まで加えられるがAgが30Wt%を
こえると硫化等の耐食性の点で問題が生じやすくなる。
Cdの量は1Wt%以下では効果が低い。5Wt%以上
にしてもきわだつて特性の改善は得られない。
Cuについては、5Wt%程度までの添加であれば整流
子消耗に及ぼす害は少なく、耐摩耗性を若干向上させ得
るので添加の効果はある。整流子材料は、低負荷電流の
モータにあつては実施した3種のいずれもが適用出来る
高負荷電流のモータにあつてはクラツド整流子あるいは
りん青銅整流子が望ましい。AuCu整流子は代表例と
して95Wt%Ag,5Wt%Cu合金を使用したが3
〜10Wt%CuOAgCu合金であつても良い。クラ
ツド整流子は表面層をAuAg合金としたが70Wt%
Au−27Wt%Ag−3WtCf1)Nl合金の場合
にも特性が劣ることはなかつた。このAu合金表面層の
厚さは主にコスト面から決め々・れ10μ以下であれば
十分である。以上のように、本発明になる整流装置は、
ブラシ材料をAUAgCd合金あるいはAuAgCdC
u合金とすることによつて、ブラシ卦よび整流子の摩耗
・消耗が低くなり、高負荷電流のモータに使用しても実
用上十分な寿命が得られるという優れた特徴を有するも
のであり、実用的効果は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実用試験に供したモータの回路構成図
、第2図は整流子の斜視図、第3図はブラシの斜視図、
第4図は摩耗L消耗量の比較図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 整流子とブラシを備え、ブラシ材料は10〜30W
    t%のAg、1〜5Wt%のCd、残りAuより成るA
    uAgCd合金であることを特徴とする直流小型モータ
    の整流装置。 2 ブラシ材料が80Wt%Au−18Wt%Ag−2
    Wt%Cd合金であることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の直流小型モータの整流装置。 3 整流装置とブラシを備え、ブラシ材料は10〜30
    Wt%のAg、1〜5Wt%のCd、1〜5Wt%のC
    u、残りAuより成るAuAgCdCu合金であること
    を特徴とする直流小型モータの整流装置。 4 整流子材料が95Wt%Ag−5Wt%Cu合金で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項も
    しくは第3項記載の直流小型モータの整流装置。 5 整流子材料が60Wt%Au−40Wt%Ag合金
    /95Wt%Ag−5Wt%Cu合金/りん青銅のクラ
    ッド材であることを特徴とする特許請求の範囲第1項、
    第2項もしくは第3項記載の直流小型モータの整流装置
    。 6 整流子材料がりん青銅であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項、第2項もしくは第3項、記載の直流
    小型モータの整流装置。
JP16565078A 1978-12-28 1978-12-28 直流小型モ−タの整流装置 Expired JPS5931198B2 (ja)

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KR20190098718A (ko) * 2018-02-14 2019-08-22 존슨 일렉트릭 인터내셔널 아게 자동차의 글로벌 경사를 결정하기 위한 자율 방법 및 장치

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