JPS5931166Y2 - 伸し具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はそば粉やパン生地などの伸し作業に使用して便
利な伸し具に係るも１のにして、その構成を添付図面を
参照に詳述すると次の通りである。

細長い金属製の伸し円筒１の左右に把手２を伸し円筒１
に対して回動自在に付設する。

次に図示した一実施例の構造を説明する。

ステンレスパイプで形成した伸し円筒１の左右端部にキ
ャップ形状の左右端壁３を挿入固着し、この左右端壁３
中央部にベアリング４を嵌着せしめる外径の突体５を外
向きに突設し、この突体５にベアリング４を固着し、こ
の左右のベアリング４が挿入される内径の嵌着孔６を穿
設した取付盤７をベアリング４に被嵌し、更にこの取付
盤７に把手２を突設する。

尚、この把手２は伸し円筒１の軸心方向を一致せしめた
場合を示しているが、これと異なる形状の把手を付設し
てもよい。

また伸し円筒１と左右の取付盤７との結合部。

取付盤７と突体５との結合部などの諸結合部やベアリン
グ４をシール構造とすれば、食品衛生上良質なものとな
る。

パンの生地や練ったそば粉を伸し台上に伸すために従来
より伸し棒を用いているが、この種伸し棒は、ムクの木
製若しくは金属パイプの両端にキャップを嵌着した、長
い１本の棒状であるため、食品に接する部分と握り部分
とが不分明で而かも伸し作業に於てはこの伸し棒を下向
きにひらいた手の平で、食品に押し付けつつ回転移動さ
せなければならず、手の平の汚れがどうしてもその伸し
棒を介して被伸食品に移り、食品衛生上極めて不潔であ
った。

またこの伸し棒の操作に於て手の平を平らにした状態で
下方へ押圧する力と、この押圧力と直交する前後方向へ
運動させる力との別方向の２つの力を勘で付与しなけれ
ばならないので上手に伸すには熟練を要すると共に未熟
者にとっては極めて厄介な作業となるなどの欠点があっ
た。

本考案はかかる欠点を解消したもので、細長い金属製の
伸し円筒１の左右に把手２を伸し円筒１に対して回動自
在に付設したものであるから、先ず伸される食品に接す
る伸し円筒１の外周面は手の触れる把手２から分離され
たことになり、伸し円筒１は手の汚れから保護された清
潔な状態を保つので、伸し作業を極めて清潔に行い得る
ものである。

而かも、左右の把手２間に伸し円筒１をベアリング４を
介して回動自在に付設したから、この左右の把手２を両
手で握持して前後動させれば、伸し円筒１は被伸食品上
を回動移動して食品は伸される事になるが、従来の伸し
棒ではひらいた手の平の長さには限りが有るため、幾度
も持ち替えて伸さなければならなかったが、本考案はそ
のような持ち替えは全く不要であり、把手２を握ったま
ま連続して能率良く伸す事が出来る。

またひらいた手の平は用いないで把手２をしつかり握っ
て伸し作業をするのであるから、両腕の力が把手２を介
して伸し円筒１から被伸食品に集中的に伝達されるため
、未熟者であっても良質な伸し作業をなすことが可能と
なる。

而かも伸し円筒１は中空であるから、その取扱いに於て
も軽いし、金属で伸し円筒１を製作したから丈夫であり
、細長いから伸し面積が大きくても使用に耐えて大きく
伸すことが出来て便利である。

また伸し円筒１をステンレスで製作すれば、錆も出ない
から、耐久的に用い得て而かも食品衛生上も良好となる
。

また伸し円筒１と把手２との回動をベアリング４により
形成すれば、極めて円滑な伸し円筒１の回動を得る事が
出来る。

かように本考案は上述したような諸効果を有するのは勿
論であるが更にその構造も文字通り簡単であるから製作
は容易にして量産向きであり、廉価に提供する事が可能
となる等幾多の秀れた実用上の効果を発揮するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案品の斜視図、第２図は要部の断面図である
。 １・・・・・・伸し円筒、２・・・・・・把手、４・・
・・・・ベアリング、５・・・・・・突体、７・・・・
・・取付盤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 細長い金属製の伸し円筒の左右に突体を設け、この突体
   を取付盤に設けたベアリングに軸受し、この取付盤に把
   手を突設した事を特徴とする伸し具。