JPS5930793B2 - アルミニウムの電解製造法 - Google Patents

アルミニウムの電解製造法

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JPS5930793B2
JPS5930793B2 JP213077A JP213077A JPS5930793B2 JP S5930793 B2 JPS5930793 B2 JP S5930793B2 JP 213077 A JP213077 A JP 213077A JP 213077 A JP213077 A JP 213077A JP S5930793 B2 JPS5930793 B2 JP S5930793B2
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electrolytic
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八郎 市川
達雄 石川
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアルミニウム塩化物を溶融塩電解して工業的に
有利にアルミニウムを製造する方法に関する。
従来、アルミニウムは工業的には酸化アルミニウム(ア
ルミナ)を溶融氷晶石を主体とする金属フッ化物溶融塩
電解浴に溶解し、炭素を陽極として電解する所謂ホール
・エルー法によつて製造されている。
而し乍らホール・エルー法は原理的にアルミナの電解還
元に多量の電気エネルギーを必要とし、事実アルミニウ
ムを1トン製造するために要する電力、即ち電力原単位
は14、000kwVtあるいはそれ以上となるため、
電気エネルギー消費を低減し得るアルミニウムの製造技
術の開発が強く要請されている。ホール・エルー法に代
る有望な省電気エネルギー型のアルミニウムの製造法と
しては、アルミニウム塩化物をNaC1、KClなどの
アルカリ金属塩化物溶融塩浴に溶かして電解する塩化ア
ルミニウム電解法が知られている。
この塩化アルミニウム溶融電解法は電解温度がホール・
エルー法に較べて約300℃低い700℃附近の温度で
操業が出来ること、また陽極反応が塩素生成反応である
ため、陽極に用いられる黒鉛電極が非消耗となることな
ど幾多の利点を有するに拘らず、高温の塩化アルミニウ
ム及び生成塩素ガス等の取扱いが厄介なこと更には適当
な耐浴材料が工業的に得られないことなどの理由で、長
い間工業的に利用されずに放置されてきたが、近年にな
つて米国アルコア社から新しい電解装置と新しい浴組成
の電解浴による塩化アルミニウム電解法(アルコア法)
が提案され(特開昭48−36006および特開昭48
−50910)、俄かに工業的に着目されるに至つた。
このアルコア法は高濃度にLiC1を配合したAlC1
3−LiC1−NaCl系の溶融塩電解浴を使用し、窒
化物基体の耐火材料で内張りした槽内に炭素(黒鉛)電
極板を適当な間隙をおいて積層に積みあげ水平二重電極
を構成させた電解槽を用いて浴温約700℃、電極間距
離157Rm前後、電流密度IA/cnl附近で電解す
ることにより、塩素ガスを陽極面に生成させ、溶融金属
アルミニウムを陰極面に生成させるものであるが、耐火
性及び耐蝕囲の優れた特殊材料を電解槽容器に用い、浴
の電圧降下を軽減するために電気伝導度の高いLlCl
を溶融塩電解浴成分として導入して、電力原単位を低減
せしめるために極間距離を狭めた点に特徴を有する。
しかしながら電解浴に混用される塩化リチウムは工業的
に高価であり、またこの系の電解浴を用いた場合の電流
効率はせいぜい約85%程度であるため電力原単位の向
上には限界があり、従つて工業的に一層有利なアルミニ
ウムの製造法の開発が望まれている。
発明者らは特に電解浴組成について種々研究の結果、A
lCl3−CaCl2−MgCl2−NaCl系の混合
溶融塩を電解浴として用い塩化アルミニウムの電解を行
なうとき、著しい高電流効率をもつてアルミニウムを製
造しうることを見出した。即ち本発明は電解槽において
塩化アルミニウムを金属ハロゲン化物とともに溶融電解
して陽極面に塩素ガスを、また陰極面に溶融アルミニウ
ムを生成することにより金属アルミニウムを製造する方
法において、電解浴をAlCl32〜15重量?、Ca
cl2とMgCl2との合計量10〜75重量?(但し
Cacl2の最大量は30重量%を越えない)NaCl
88〜10重量?からなる混合組成とすることを特徴と
するアルミニウムの電解製造法を提供するものである。
本発明によれば、約90%以上97%附近にもおよぶ高
い電流効率をもつて、塩化アルミニウムを電解して金属
アルミニウムを製造することができるので大幅に電力原
単位を低減することができる。
本発明において使用されるAlCl3−CaCl2一M
gCl2−NaCl系溶融塩電解浴によつて塩化アルミ
ニウムの電解を行なう場合に高い電流効平が得られる理
由は明かでない。
しかしながら、塩化アルミニウム電解において電流効率
を低下する最大の原因は陰極面に析出したアルミニウム
の一部が電解浴に溶解し、これが陽極面で発生する塩素
ガスと反応してAlCl3に戻る逆反応に基づくもので
あるといわれていることから浴に対するアルミニウムの
溶解度、浴の粘囲、浴に対するアルミニウムのぬれ性等
の点から上記組成範囲を有するAlCl3−CaCl2
−MgCl2−NaCl系混合溶融塩が前記逆反応を効
果的に抑制する作用を有するものと推定される。本発明
におけるAlCl3−CaCl2−MgCl2一NaC
l系溶融塩電解浴において、浴中のAlCl3濃度が1
5重量?を超えると浴の電気伝導度が著しく低下し、且
つ浴の蒸気圧が過大となつて摺電圧の上昇と操炉の不安
定を招くのでAlCl3濃度は最大15重量?以下にと
どめることが望ましい。
また2重量?未満では濃度が低すぎて局部的にアルミニ
ウム生成以外に電力が消費される恐れがあり、また濃度
を維持するAICI3の供給コントロールも厄介である
。またこの系の浴において合計量10〜75重量%のC
acl2、MgCI2の含有は電解に際しての電流効率
を高める効果を有する。
Cacl2とMgCI2の合計量が下限値未満であると
きは電流効率向上効果が之しく、また上限値を越えると
浴の電気伝導度が著しく低下する。しかして浴中のCa
cl2濃度についてはこれが30重量%を越えると浴が
二層に分離し、正常な電解作業が行われなくなるのでC
acl2濃度をこれ以下にする必要がある。上記した本
発明における電解浴を用いて塩化アルミニウム電解の安
定操業が行なわれる電解条件は槽の形式、容量等によつ
て異なるが、一般的には浴温680〜780℃、電流密
度0.5〜2.0A/ClIL極間距離10〜257X
1であつて、この範囲内で電解を行なうことによつてほ
ぼ90%以上の電流効率をもつてアルミニウムの電解製
造を継続して行なうことができる。
また本発明の電解浴を用いるときはこの種の電解法にお
いてときとしてみられる陰極崩壊現象を起こすこともな
い。電解は頂部原料供給口と塩素ガス排出口を、また底
部にメタル貯槽を有し、且つ、内部に、黒鉛製の電極を
配設した密閉型電解槽を用いて行われる。電極は適当な
間隔をおいて平行に並べられた一対の黒鉛板または黒鉛
棒からなるもの、または三箇以上の黒鉛板あるいは黒鉛
棒を平行に積層状に並べて二重電極を構成したものの何
れでもよい。また電極はアルコア法にみられるように水
平に配設したものを用いることもできるが、一般にこの
種の電解法においては比較的極間距離が小さく陰極面に
生成するアルミニウム量が増大すると極の短絡を招く恐
れがあり、また塩素との反応機会も増大するので、これ
を速やかに陰極面から排除してやることが好ましく、こ
のためには板状または棒状電極を適度に傾斜させること
が望ましい。電極の傾斜は水平面との角度が60゜以下
、好ましくは5〜45゜とすることが望ましく、傾斜角
度が60゜を越えると、極端に電流効率が低下するので
却つて不利である。また本発明の方法において、電解浴
に少量のLiClを添加することは浴の電気伝導度を高
める上で有利である。
次に本発明の実施例を掲げる。
実施例 1. A1C136.7重量%、CaCl223.3重量%、
MgCl242.O重量%、NaCl28.O重量%の
浴組成のAlCl3− CaCl2− MgCl2−
NaCl系混合溶融塩を電解浴としてアルミナ質耐火材
で内張した電解槽内で水平となす角度が30゜の傾斜黒
鉛電極板(有効反応面80n×25mm)を用いて極間
距離を147nmに保ち、浴温750℃、電流20A)
電流密度IA/c−d)摺電圧3.45Vで4.5時間
継続して電解して29.39のアルミニウムを得た。
このときの電流効季は97%であつた。実施例 2.A
1C1311.0重量%、CaCl2l4.O重量%、
MgCl224.O重量弊、NaCl5l.O重量%の
組成を有するAlCl3− CaCl2− MgCl2
一NaCl系混合溶融塩を電解浴として用い実施例1と
同一条件(但し摺電圧3.23V)で4.5時間継続し
て電解を行ない28.7gのアルミニウムを得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電解槽において、塩化アルミニウムを金属ハロゲン
    化物とともに溶融電解して陽極面に塩素ガスを、また陰
    極面に溶融アルミニウムを生成させることにより金属ア
    ルミニウムを製造する方法において、溶融塩電解浴をA
    lCl_32〜15重量%、CaCl_2とMgCl_
    2との合計量10〜75重量%(但しCaCl_2の最
    大量は30重量%を越えない)NaCl88〜10重量
    %からなる混合組成とすることを特徴とするアルミニウ
    ムの電解製造法。 2 陰陽両電極に板状または棒状の黒鉛電極を用い且つ
    該両電極の長さ方向の軸が水平面に対し角度が60°以
    下になるように傾斜状に平行に設けることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載のアルミニウムの電解製造法
JP213077A 1977-01-12 1977-01-12 アルミニウムの電解製造法 Expired JPS5930793B2 (ja)

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JPS5387915A JPS5387915A (en) 1978-08-02
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