JPS593033Y2 - ランプウエイ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフラップの格納を容易におこなうことができる
ようにしたランプウェイ装置に関する。

たとえば車輌甲板が２層あるカーフェリー等において、
一般的に上部甲板と下部甲板との間にランプウェイを渡
しかけ、該ランプウェイ上を通って上部甲板上に車輌を
乗り込ませている。

そして車輌がランプウェイ上に容易に乗り上げることが
できるように下部甲板上のランプウェイの手前に略三角
形状のフラップを設けることがおこなわれている。

したがってランプウェイを持ち上げて下部甲板上に車輌
を乗り込ませる場合に、フラップが邪魔になる。

そこで従来、下部甲板にリセスを設けて、該リセス内に
フラップを格納したり、側壁に立て掛けたりしているが
、いずれも格納空間を特別に必要としたり、油圧シリン
ダ等を必要とするもので゛あって、適当なもので゛はな
い。

そこで本考案はかかる問題点を解消したランプウェイ装
置を提供するものである。

以下、本考案の実施例を図に基づいて説明する。

上部甲板２の長方形孔３の両方の短辺側内壁面にヒンジ
４ａ及び４ｂを設けており、ランプウェイ１の両端をそ
れぞれ該ヒンジ４ａ及び４ｂに回転自在に連結すること
ができ、一方の先端部が一方のヒンジに連結されると他
方の先端部が下部甲板５上に接当させられ、両方の先端
部を両ヒンジ４ａおよび４ｂに連結すると、ランプウェ
イ１は上部甲板２の長方形孔３に格納される（シーン式
ランプウェイ）。

このランプウェイ１の画先端部の両側面には、長手方向
がランプウェイ１の上面とほぼ直交するガイド枠６と、
先端が下向きのＬ字形ストッパー７とをそれぞれ固着し
である。

９は上記ランプウェイ１の画先端部に取付けられたフラ
ップであるが、両フラップ９の機構は同じであるので、
一方のフラップ９についてのみ説明する（第１図左側）
。

該フラップ９の両側面に突設された一対のアーム１０は
それぞれランプウェイ１に沿ってのびると共に前記り字
形ストッパー７内を通っている。

１１は該両アーム１０のほぼ中央に立設固着された分岐
腕であって、該両分岐腕１１の上端に回転自在に配設さ
れたガイドローラ１２はそれぞれ前記ガイド枠６内に移
動自在に挿入されている。

また上記両アーム１０の先端には立ち上がり部１０ ａ
を形成してあって、該両立ち上がり部１０ ａにはそれ
ぞれ押えローラ１３が回転自在に配設されている。

１５は長方形孔３の周長辺側内壁面の前記両押えローラ
１３に対応する個所に固着された押え板である。

上記構成の作用を説明する。

まず第１図ａおよび第２図実線に示す状態において、下
部甲板５上からフラップ９およびランプウェイ１を通っ
て上部甲板２上に車輛１７を乗り込ませる。

そして上部甲板２上が車輌１７で一杯になると、ランプ
ウェイ１を持ち上げ手段（図示せず）によりヒンジ４ｂ
を支点にして持ち上げる。

すると該ランプウェイ１とフラップ９とはルーズに連結
されているだけであるから、フラップ９は下部甲板５上
に残ろうとするが、ガイド枠６の底面がガイドローラ１
２に当たって第２図仮想線で示すごとくフラップ９が持
ち上げられ、さらにアームトＯがＬ字形ストッパ７に当
たってフラップ９が第２図仮想線状態から下向きに回動
するのを阻止される。

以上のようにしてフラップ９およびランプウェイ１が持
ち上げられて、第４図および第５図に示すごとくランプ
ウェイ１が上部甲板２の長方形孔３内に入ろうとすると
、アーム１０先端の押えローラ１３が押え板１５に当た
ってフラップ９はガイド枠６に支持されているガイドロ
ーラ１２と押え板１５に当たっている押えローラ１３に
支持されながら押えローラ１３を支点として上向きに回
動し、該フラップ９は上部甲板２の下面に接当させられ
る。

そして第１図すのごとくランプウェイ１の先端部を上部
甲板２のヒンジ４ａに連結してランプウェイ１を固縛し
て車輛１７を下部甲板５に乗り込ませることが出来る。

なお、かかる状態において、フラップ９を上部甲板２に
取り付ける手段をさらに設けることは任意である。

次に第１図Ｃのごとくヒンジ４ａを支点としてランプウ
ェイ１の他方の先端部を下部甲板５上に降ろそうとする
場合、第６図のごとくランプウェイ１の下降に従ってガ
イド枠６は下がるためフラップ９はガイド枠６に支持さ
れているガイドローラ１２と押え板１５に当っている押
えローラ１３に支持されながら押えローラ１３を支点と
して下向きに回動する。

以上シーソ弐ランプウェイの場合について説明したが第
１図ａにおいてヒンジ４ａがなくヒンジ４ｂを介しての
み回転自在でランプウェイ１の一端にしかフラップ９が
ないようなヒンジアップ式ランプウェイの場合は第７図
のごとくシーソ弐ランプウェイの場合に比べ押えローラ
１３及び押え板１５を取り除くことが出来、ＩＩＩの状
態がらランプウェイ１を持ち上げるとＩＩに示すごとく
フラップ９はガイド枠６の底面がガイドローラ１２に当
って持ち上げられ、さらにアーム１０がＬ字形ストッパ
ー７に当たってフラップ９がＩＩの状態がら下向きに回
動するのを阻止される。

以上のようにしてランプウェイ１及びフラップ９が持ち
上げられてＩの状態のごとく該フラップ９は上部甲板２
の下面に接当させられる。

そしてランプウェイ１を長方形孔３内に固縛して車輌１
７を下部甲板５に乗り込ませることが出来る。

以上述べたごとく本考案のランプウェイ装置によれば、
ランプウェイを持ち上げたときに、このランプウェイと
ともにフラップも一体的に持ち上げられ、さらにこの持
ち上げられたフラップは上層床の下面に接当または接近
させられて格納されるから、従来のようにフラップ格納
用のリセスを設けたり、側壁に立て掛けたりする必要が
なく、またフラップを格納するための人力または油圧シ
リンダ等の動力を必要とせず、手間がかからず、実用価
値の大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図は本考案のシーソ弐ランプウェイの場合
の実施例を示し、第１図は概略全体側面図、第２図は第
１図ａめ状態（下部甲板上設置）の要部側面図、第３図
は同状態の要部平面図、第４図は第１図すの状態（格納
状態）の要部側面図、第５図は同状態の要部平面図であ
り、第６図は第１図Ｃの状態（上部甲板２上置）の要部
側面図である。 第７図は本考案のヒンジアップ式ランプウェイの場合の
実施例を示す要部の側面図である。 １・・・・・・ランプウェイ、２・・・・・・上部甲板
（上層床）、３・・・・・・長方形孔、４・・・・・・
ヒンジ、５・・・・・・下部甲板（下層床）、６・・・
・・・ガイド枠、７・・・・・・Ｌ字形ストッパー９・
・・・・・フラップ、１０・・・・・・アーム、１２・
・・・・・ガイドローラ、１３・・・・・・押えローラ
、１５・・・・・・押え板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上層床と下層床との間に渡しかけられるランプウェイの
   先端に位置してフラップを設け、前記フラップの両側端
   部にランプウェイの両側に位置するアームを突設し、前
   記アームの略中央部に設けられたガイドローラの上下動
   を案内し、少なくとも前記上下動の下限位置を規制する
   ガイド枠を前記ランプウェイの両側部に設け、前記アー
   ムのガイドローラに対してフラップとは反対側部分の上
   限回動位置を規制するストッパーを前記ランプウェイ両
   側端に設けたことを特徴とするランプウェイ装置。