JPS593031Y2 - コンテナ等の搬送用台車の運搬装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコンテナ等の搬送用台車の運搬装置に関し、そ
の目的とするところは、コンテナ等の被搬送物を搬送し
た後の台車を直ちに元の位置に復帰させることにより、
少ない台車で多数の被搬送物を効率よく搬送することに
ある。

以下、本考案の一実施例を第１図〜第８図に基づいて説
明する。

この実施例は船舶の倉内に積み込まれたコンテナを台車
によって所定の位置まで搬送し、かつその台車を元の位
置まで復帰させる装置に関する。

１は倉内の甲板２上の合壁３の近傍に船舶の長手方向（
矢印Ａ、Ｂ方向）に沿って配設された一対の縦レール、
４は該縦レール１内からこのレール１との直交する方向
（矢印Ｃ，Ｄ方向）に沿って甲板２上に多数組配設され
た各組一対の横レールであって、該横レール４の高さα
は縦レール１の高さβよりも大に設定してあり、この横
レール４上にコンテナ５の格納位置イを適当数形成しで
ある。

上記コンテナ５の下面四隅には第１の嵌入孔６を形成し
てあり、該第１の嵌入孔６よりも内側に４個の第２の嵌
入孔７を形成しである。

８は縦レール１と合壁３との間の甲板２上に縦レール１
に沿って配設された第１の復帰用レールであって、この
レール８を挾んで甲板２上に第■の手動巻取リリール９
（なお動力巻取リリールでもよい）を一対配設しである
。

１０は各横レール４内の甲板２上に鉄構し−・ル４に沿
って配設された第２の復帰用レールであって、一端は縦
レール１の手前までのびている。

１１は該第２の復帰用レール１０を挾んで甲板２−、Ｌ
、に各一対配設された第２の手動巻取リリールである。

上記甲板２の前記縦レール１と横レール４との交叉位置
には矢印Ｃ，Ｄ方向に沿う長孔１２を形成してあり、該
長孔１２内には横レール４に連続する昇降レール１３を
昇降自在に配設しである。

１４は該昇降レール１３を昇降させる第１のシリンダ装
置である。

１５はコンテナ５を矢印Ａ、Ｂ方向へ搬送するクローラ
式の第１の台車であって、本体１６と、該本体１６内に
形成された長円状の経路内に配設されると共に縦レール
１２．に接当する多数のローラ状車輪１７と、上記本体
１６の」二面に固着されると共にコンテナ５の第１の嵌
入孔６内に嵌入する突起１８と、本体１６の上面に配設
された緩衝材１９と、本体１６の前面および後面に形成
されたねじ孔にねじ部がねじ込まれると共にナツト２０
止めされた一対のフック２１とからなる。

なお上記本体１６の両スカート部１６ ａの下端は縦レ
ール１を挾むようにして配置されてあり、これによ°つ
て台車１５が縦レール１から外れないように配慮しであ
る。

また前記昇降レール１３の上面には上記両スカート部１
６ ａの下端が通過できるよう切欠き溝２２を形成しで
ある２３はコンテナ５を矢印Ｃ，Ｄ方向へ搬送する第２
の台車であって、上記第１の台車１５と同一構造であり
、ただ第２の台車２３の高さθの方を第１の台車１５の
高さγよりも低く設定しである。

２４は前記甲板２上の各格納位置イの四隅に配設された
固定装置であって、本体２５ ａが甲板２上に固定され
た第２のシリンダ装置２５と、該シリンダ装置２５のピ
ストンロッド２５先端に固着された支持板２６と、該支
持板２６上に固着されると共にコンテナ５の第１の嵌入
孔６内に嵌入自在なストッパ２７と、上記支持板２６の
上面に配設された緩衝材２８とからなる。

上記構成の作用を説明する。

まず第２図に示すごとく各昇降レール１３の上面を縦レ
ール１の上面と面一にする。

また第１図に示すごとく上記各昇降レール１３の外側の
端部上にそれぞれ第２の台車２３を配設する。

次にクレーン等により吊り上げられて倉内に降ろされた
コンテナ５を縦レール１上の所定位置（図示せず）の上
方にもたらし、該位置の縦レール１上に配置されている
４個の第１の台車１５の各突起１８に上記コンテナ５の
第１の嵌入孔６を嵌合させ、これによってコンテナ５を
第１の台車１５を介して縦レール１上に載せる。

次に縦レール１の両端に配設した一対の巻取りＩＪ−ル
（図示せず）から引き出した両ワイヤロープ２９の先端
を台車１５のフック２１に係合させ、該両ワイヤロープ
２９を巻取ると共に巻き戻して、コンテナ５を矢印Ａま
たはＢの方向に移動させ、第１図、第３図ａおよび゛第
４図ａに示す位置にもたらす。

次に第２の台車２３をコンテナ５の下にもぐり込ませ、
第１のシリンダ装置１４のピストンロッドを伸長させて
昇降レール１３を持ち上げ、該昇降レール１３の上面と
横レール４の上面とを面一にする。

すると第３図すおよび第４図すに示すごとく第２の台車
２３の突起３０がコンテナ５の第２の嵌入孔７内に嵌入
して、この台車２３によりコンテナ５が持ち上げられ、
第１の台車１５の突起１８から第１の嵌入孔６が外れる
。

次に冬毛１の台車１５のフック２１からワイヤロープ２
９を外し、第８図に示すごとく該４個の台車１５を第１
の復帰用レール８上に移し換え、各台車１５のフック２
１を互いにリンク３１により連結し、また第１の両手動
巻取すリール９から引き出した両ワイヤロープ９ａの先
端を前後両台車１５のフック２１に係合させ、該両ワイ
ヤロープ９ａを巻取ると共に巻き戻して、各台車１５を
矢印ＡまたはＢ方向に移動させて、元の位置に復帰させ
、再び縦レール１上に移し換えて倉内に積み込まれてき
たコンテナ５を受は止めるものである。

次に前述したごとく昇降レール１３を持ち上げて第２の
台車２３によって支持されているコンテナ５を適当な手
段により矢印Ｃ方向へ移動させてこのコンテナ５を格納
すべき位置イにもたらす（第７図ａ状態）。

次に第２のシリンダ装置２５のピストンロッド２５ ｂ
を伸長させると、ストッパ２７が第１の嵌入孔６内に嵌
入すると共に支持板２６がコンテナ５の下面に押しあて
られて、第７図すに示すごとくコンテナ５が持ち上げら
れ、第２の台車２３の突起３０から第２の嵌入孔７が外
れる。

次に冬毛２の台車２３を第２の復帰用レール１０上に移
し換え、前記した第１の台車１５の場合と同様にして、
両手動巻取すリール１１により冬毛２の台車２３を矢印
り方向に移動させ、縦レール１近傍までもたらす。

次に冬毛２の台車２３をそれぞれ昇降レール１３上に載
せ、待機させるものである。

上記のように第２の台車２３を横レール４上から外した
後、ピストンロッド２５ ｂを縮小してコンテナ５を横
レール４上に載置する。

この場合、ストッパ２７を第１の嵌入孔６内に嵌入させ
たままにしておき、これによって、たとえ船体が航行中
に揺れても、コンテナ５が勝手に動かないようにするも
のである。

次に上記コンテナ５を倉内から荷揚げする場合には、上
記の手順とは逆の手順によりおこなえばよい。

上記実施例では、第１の復帰用レール８を縦レール１の
側方に配設したが、第９図に示すごとく、縦レール］内
に位置する横レール４の部分に貫通孔３２を形成し、第
１の復帰用レール８を縦レール１内の甲板２上に配設し
、第１の台車１５が各貫通孔３２を通って復帰できるよ
うにしてもよい。

以上述べたごとく本考案のコンテナ等の搬送用台車の運
搬装置によれば、縦レール上の第１の台車上に被搬送物
を載置すると、その被搬送物は第１の台車から第２の台
車に受は渡されて進行方向を変え、格納位置までスムー
ズに移動させられるものであり、特に船舶の倉内に被搬
送物を入れ、船体外板側へその被搬送物を送り込む場合
に好適するものである。

また格納位置では第２のシリンダ装置のピストンロッド
を伸長させることにより被搬送物を持ち上げて第２の台
車を被搬送物から取外し、その取外した第２の台車を第
２の復帰用レール上に移し換えた後、巻取リールによっ
て被搬送物の下をくぐらせて元の位置に素早く戻すこと
ができるものである。

また第１の台車についても、同様に第１の復帰用レール
および巻取リールによって元の位置に素早く戻すことが
できるものである。

したがって第１、第２の台車をくり返し使用して格納す
ることができるものであり、第１、第２の台車を多数用
意する必要がなく、経済性に優れている。

さらに格納位置において第２のシリンダ装置のピストン
ロッドを縮小させるだけで被搬送物が横レール上に載置
され、ストッパが被搬送物の第１の嵌入孔内に嵌入して
いることから、ただちに格納状態となるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第８図は本考案の一実施例を示し、第１図は平
面図、第２図はレール部分の斜視図、第３図ａ、ｌ）は
第１図のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う断面図、第４図ａ、ｌ
）は第１図のＩＶ−ＩＶ線に沿う断面図、第５図は台車
の縦断面図、第６図は第５図のＶＩ−ＶＩ線に沿う断面
図、第７図ａ、ｌ）、ｃは格納固定装置の断面図、第８
図は第１図の■−■線に沿う断面図である。 第９図は本考案の他の実施例を示す断面図である。 １・・・・・・縦ルール、２・・・・・・甲板、４・・
・・・・横レール、５・・・・・・コンテナ（被搬送物
）、６，７・・・・・・嵌入孔、８゜１０・・・・・・
復帰用経路、９，１１・・・・・・巻取リリール、１５
゜２３・・・・・・台車。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦レールと、横レールとを交叉するように敷設し、横レ
   ールの高さを縦レールの高さよりも大に設定し、横レー
   ル上にコンテナ等の被搬送物の格納位置を適当数形威し
   、該各線位置の四隅に、第２のシリンダ装置と、該第２
   のシリンダ装置のピストンロッド先端に固着された被搬
   送物支持板と、該支持板上に固着されると共に被搬送物
   の下面四隅に形成された第１の嵌入孔内に嵌入自在なス
   トッパとを有する固定装置を設け、縦レールと横レール
   との交叉位置のレール敷設面に横レールの長手方向に沿
   う長孔を形成し、該長孔内に横レールに連続する昇降レ
   ールを昇降自在に配設し、該昇降レールを昇降させる第
   １のシリンダ装置を設け、縦レール上に走行自在に配設
   されると共に上面に設けた突起が被搬送物の第１の嵌入
   孔内に嵌入自在な第１の台車を設け、横レール上に走行
   自在に配設されると共に上面に設けた突起が被搬送物の
   下面に形成された第２の嵌入孔内に嵌入自在な第２の台
   車を設け、縦レールに沿ってのびる第１の復帰用レール
   を設け、各横レールに沿ってのびる第２の復帰用レール
   を設け、該各復帰用レールの両端にその各復帰用レール
   上に載置されている第１または第２の台車を適宜に移動
   させるための手動または動力の巻取リールを設け、第２
   の台車の高さを第１の台車の高さよりも低くてしかも第
   ２復帰用レールと横レールに載置されている被搬送物と
   の間の間隔よりも小さく設定したことを特徴とするコン
   テナ等の搬送用台車の運搬装置。