JPS5929728Y2 - 壜詰機の洗浄殺菌装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は壜詰機の洗浄殺菌装置に関するものである。

従来は、壜詰機に於いてフィリングバルブを洗浄する際
、壜詰機フィラータンクにボルト締めされたバルブを逐
一取外し、分解して洗浄殺菌していたが、これによると
フィリングバルブが周外前に複数あることから、その取
外し取付は作業など迅速に行なえなかった。

そこでフィリングバルブにキャップを取付ける方法が考
えられた。

すなわち第１図はフィラー・キャッパ循環殺菌フローシ
ートを示し、殺菌もしくは洗浄操作の概要は次の通りで
ある。

なおここでＡ部においてはフィリングバルブ１にキャッ
プ２を取付け、またＢ部では取付けていない。

充填タンク３は密閉された平面ドーナツ状のものであり
、その頂部の一ケ所にオーバーフローライン４が接続さ
れているが、殺菌中は盲フランジ５によりこれは盲にし
ておく。

以上の状態は、壜詰が終ってタンク３内の飲料からっぽ
になって殺菌する場合に行なわれる処置である。

先ず供給口６から高温の殺菌液を圧送すると、Ｙ形バル
ブ７やサイトグラス８を有する圧送ライン９を流れたの
ち、タンク３内の入口部に設けられているオールバルブ
１０を介して該タンク３内に液にて充満し、充満した液
はフィリングバルブ１を介してキャップ２の穴から排出
される。

フィリングバルブ１は円周上に複数個あるので、液によ
る殺菌洗浄は同時に行なわれる。

一方、タンク３に充満した液は、カウンタプレッシャチ
ャージライン１１および゛カウンタプレッシャライン１
２を介して回収される。

このとき逆止弁１３があるのでガス供給ラインには流動
しない。

またスニフトバルブ１４部にも飲料がたまるので、この
部分も殺菌する必要があり、外部から人力等でプランジ
ャーを押して機中心外へ排出する。

１５は制御盤、１６はＹ形ドレンバルブを示す。

なお上記の殺菌ラインは常時増結運転用の飲料、またカ
ウンタプレッシャーラインを併用したものである。

すなわち、飲料は供給口６からボールバルブ１０を介し
てタンク３に供給され、またタンク３内を所定の圧力に
維持するためにカウンタープレッシャライン１２から加
圧ガスが供給されている。

スニフトバルブ１４は、壜詰が終了したタンク３内（フ
ィリングバルブ１内）を大気圧に戻すためのものである
。

上述した殺菌方法により、フィリングバルブ１を取外す
ことなく、飲料通路からフィリングバルブ１の先端に至
るまで、全ての熱湯殺菌を可能にし得るのである。

ここでキャップ２には、熱湯殺菌上温度を上げるため（
滞溜すれば温度が上らない）の放出用穴が設けられてお
り、これは常に機中心に向かなければならない。

しかし前述したキャップ２の取付けは、フィリングバル
ブ１にネジ込んで固定する方法であったため、前記放出
用穴の方向性はバルブの構造上定まらず、殺菌時におい
て非常に危険であった。

そこで本考案は上記問題点を解決し得る増結機の洗浄殺
菌装置を提案するもので、以下その一実施例を第２図〜
第６図に基づいて説明する。

２０はスニフトバルブ２１を有するフィリングバルブで
、そのベル２ＯＡにはリング２２が回転可能に外嵌され
、またリング２２の周方向複数個所（実施例では２個所
）にはボルト形状の突起２３が設けられる。

前記リング２２は、スニフトバルブ２１に対する突起２
３の方向性を決めたのちベル２０Ａに固定される。

２４はキャップで、前記ベル２０Ａがらリング２２に亙
って外嵌可能な径大部２４Ａと、１つの放出用穴２５を
有する径小筒部２４Ｂとがらなり、径大部２４Ａの内部
には環状のパツキン２６が設けられる。

また径大部２４Ａの上縁には、突起２３の通過を許す縦
溝２７Ａとこれに続く周方向の横溝２７ Ｂとからなる
係止溝２７が設けられ、がらに横溝２７ Ｂの始端上辺
は傾斜面２７ ｂに形成される。

キャップ２４の取付けは、突起２３が縦溝２７Ａを通る
べく押上げ、そして横溝２７Ｂを通るべく周方向に回転
させることにより行なわれ、このとき突起２３が横溝２
７Ｂ最奥部に位置すべく回転させることにより、フィリ
ングバルブ２０に対してキャ゛〉プ２４を定位置にセッ
トし得、以って機中心に数社用孔２５を向は得る。

また傾斜面２７ ｂの存在によりパツキン２６を有効に
締め付は得、キャップ２７の離脱などをも防止し得る。

以上実施例で述べた本考案によると、放出用スと係止溝
の相対位置が決定したキャップを設け、バルブベルには
その相対位置に応じた位置に実走を予め取付けておくこ
とにより、このキャップＣ取付けを、ワンタッチの簡単
な操作でありながら、常に機中心に放出用孔を向けた状
態で行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体説明図、第２図〜第６図は本考案の一実施
例を示し、第２図は取付は状態の縦断位置、第３図はリ
ングの平面図、第４図は同縦断■図、第５図はキャップ
の平面図、第６図は同縦断面図である。 ２０・・・・・・フィリングバルブ、２０Ａ・・・・・
・ベル、２２・・・・・・リング、２３・・・・・・突
起、２４・・・・・・キャップ、２５・・・・・・放出
用孔、２６・・・・・・パツキン、２７・・・・・・係
止溝、２７Ａ・・・・・・縦溝、２７ Ｂ・・・・・・
横溝、２７ ｂ・・・・・・傾斜面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フィリングバルブベルの外周に複数個の突起を設け、前
   記ベルに外嵌可能なキャップの上縁に、突起の通過を許
   す縦溝とこれに続く周方向の横溝とからなる係止溝を形
   成したことを特徴とする壜詰機の洗浄殺菌装置。