JPS5929303A - 電気絶縁材料 - Google Patents
電気絶縁材料Info
- Publication number
- JPS5929303A JPS5929303A JP13870082A JP13870082A JPS5929303A JP S5929303 A JPS5929303 A JP S5929303A JP 13870082 A JP13870082 A JP 13870082A JP 13870082 A JP13870082 A JP 13870082A JP S5929303 A JPS5929303 A JP S5929303A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating material
- electrically insulating
- film
- material according
- temperature
- Prior art date
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- Pending
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- Organic Insulating Materials (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は電気絶縁材料に関するものである。近年、電気
、電子機器の進歩に伴なって、発電機やモーター.テレ
ビ、音響機器、また各種の家電機器、電卓やコンピュー
ターなどの小型軽量化、高性能1ヒ、高信頼比が望まれ
ている。そのため高性能の耐熱性絶縁材料の出現が期待
されている。特にモーターに使用する絶縁材料では長期
の耐熱性が必要のみならず,短期的な過負荷によるコイ
ルの発熱に充分耐えなければならない。
、電子機器の進歩に伴なって、発電機やモーター.テレ
ビ、音響機器、また各種の家電機器、電卓やコンピュー
ターなどの小型軽量化、高性能1ヒ、高信頼比が望まれ
ている。そのため高性能の耐熱性絶縁材料の出現が期待
されている。特にモーターに使用する絶縁材料では長期
の耐熱性が必要のみならず,短期的な過負荷によるコイ
ルの発熱に充分耐えなければならない。
従来,薄葉状の電気絶縁材料として紙、ボリ塩rtピニ
ル、ポリエチレン、ボリスチレン、セルロースアセテー
ト、ボリアミド、ポリエチレンテレフタレート、などの
フィルムや誘電体を含浸した不織布などの繊維製品が使
用されてきたoしかしこれらの材料は長時間でも.短時
間でも高温にさらすことはできない。ポリエチレン、ボ
リスチレン.ポリ塩化ビニルは融点が低<100〜12
0−Q以下で溶融するので実質的Kは90’Q以下でし
か使用できない。ボリアミドやセルロースアセテートな
どでも105υ以下の使用であシ、さらに比較的耐熱性
が優れてーるとされているポリエチレンテレフタレート
の繊維やフィルムの場合でも120℃以下の温度範囲で
ある。しかもポリエチレンfL/フタレートの場合は未
延伸状態では70゛0以下でしか使用できない。未延伸
では70’Q以上になると軟化して弱くなシ、さらに1
15℃以上の高温では短時間に結晶比して白濁し脆化す
るので使用できない。“また延伸したポリエチレンテレ
フタレートの繊維やフィルムでは長期に使用する場合は
使用温度は120’Q以下であシ、180U以上の高温
にさらすと1〜2週間以内の短時間でその表面にオリゴ
マーなどを析出して少し白化し、透明性が低下すると共
に2伸度が低下して脆化する。そして少しの折曲げでも
破損するようになる。
ル、ポリエチレン、ボリスチレン、セルロースアセテー
ト、ボリアミド、ポリエチレンテレフタレート、などの
フィルムや誘電体を含浸した不織布などの繊維製品が使
用されてきたoしかしこれらの材料は長時間でも.短時
間でも高温にさらすことはできない。ポリエチレン、ボ
リスチレン.ポリ塩化ビニルは融点が低<100〜12
0−Q以下で溶融するので実質的Kは90’Q以下でし
か使用できない。ボリアミドやセルロースアセテートな
どでも105υ以下の使用であシ、さらに比較的耐熱性
が優れてーるとされているポリエチレンテレフタレート
の繊維やフィルムの場合でも120℃以下の温度範囲で
ある。しかもポリエチレンfL/フタレートの場合は未
延伸状態では70゛0以下でしか使用できない。未延伸
では70’Q以上になると軟化して弱くなシ、さらに1
15℃以上の高温では短時間に結晶比して白濁し脆化す
るので使用できない。“また延伸したポリエチレンテレ
フタレートの繊維やフィルムでは長期に使用する場合は
使用温度は120’Q以下であシ、180U以上の高温
にさらすと1〜2週間以内の短時間でその表面にオリゴ
マーなどを析出して少し白化し、透明性が低下すると共
に2伸度が低下して脆化する。そして少しの折曲げでも
破損するようになる。
また耐熱性の優れた樹脂も各種存在するが、Lかしポリ
イミドの場合は、吸湿性があり2また加水分解に弱いの
で?3縁材料として使用する時は乾燥を必要とする。ま
た耐アルカリ性K乏しくしかも高価である。アラξドで
ある1メックス(登録商標)ペーパーは耐熱性に優れる
が耐電圧が低く、絶縁材料としての用途がかなり狭めら
れる。ポリオキサジアゾールやポリエステル●ボリアミ
ドイミドは耐湿性や耐フレオン性に乏しい。
イミドの場合は、吸湿性があり2また加水分解に弱いの
で?3縁材料として使用する時は乾燥を必要とする。ま
た耐アルカリ性K乏しくしかも高価である。アラξドで
ある1メックス(登録商標)ペーパーは耐熱性に優れる
が耐電圧が低く、絶縁材料としての用途がかなり狭めら
れる。ポリオキサジアゾールやポリエステル●ボリアミ
ドイミドは耐湿性や耐フレオン性に乏しい。
本発明はこれらの欠点がなく、しかも高温でも十分な強
靭性と優れた電気特性を保持し、耐熱寿命の長い高信頼
性の電気絶縁材料を提供するものである。すなわち温度
180℃でiooo時間熱劣fとさせ九時、伸度保持率
がloチ以上であるポリエーテルイミドを主成分とする
電気絶縁材料である。本発明品fdl80’Qで100
0時間熱劣化させてもポリエチレンテレフタレートのよ
うに脆化せず,しなやかさを保っている。またオリゴマ
一の析出もほとんどなく電気機器を汚染しない。そして
このポリエーテルイミドはポリエチレンテレフタレート
と異なり、未延伸でも延伸物でも耐熱性Kほとんど差が
なく180℃で長時間安定なのが大きな特徴である。こ
のポリエーテルイミドを未延伸で使用すればその乾熱収
縮率が18(lυで0.8%以下,好ましくは0.6%
以下であり、非常に寸法安定性に優れている。また延伸
物を使用すれば未延伸に比べ非常に強力な絶縁材料が得
られる。例えば破断強度が12K!/u2+好ましくは
2oFiタ/朗2以上のものが容易に得られる。
靭性と優れた電気特性を保持し、耐熱寿命の長い高信頼
性の電気絶縁材料を提供するものである。すなわち温度
180℃でiooo時間熱劣fとさせ九時、伸度保持率
がloチ以上であるポリエーテルイミドを主成分とする
電気絶縁材料である。本発明品fdl80’Qで100
0時間熱劣化させてもポリエチレンテレフタレートのよ
うに脆化せず,しなやかさを保っている。またオリゴマ
一の析出もほとんどなく電気機器を汚染しない。そして
このポリエーテルイミドはポリエチレンテレフタレート
と異なり、未延伸でも延伸物でも耐熱性Kほとんど差が
なく180℃で長時間安定なのが大きな特徴である。こ
のポリエーテルイミドを未延伸で使用すればその乾熱収
縮率が18(lυで0.8%以下,好ましくは0.6%
以下であり、非常に寸法安定性に優れている。また延伸
物を使用すれば未延伸に比べ非常に強力な絶縁材料が得
られる。例えば破断強度が12K!/u2+好ましくは
2oFiタ/朗2以上のものが容易に得られる。
通常,電気絶縁材料の耐熱性の評価は、各水準の温度で
材料を熱劣化させ,その材料の破断強度や破断伸度、さ
らには衝撃強さや絶縁破壊電圧の初期値が半減する劣化
時間に相幽する温度を目安としている。この場合,破断
強度の変化は材料の劣化現象に対して鈍感であシ、破断
伸度、衝撃強度、絶縁破壊電圧の変化は、劣化現象を鋭
敏に反影する。ここでは測定の容易な伸度保持率を採用
した。
材料を熱劣化させ,その材料の破断強度や破断伸度、さ
らには衝撃強さや絶縁破壊電圧の初期値が半減する劣化
時間に相幽する温度を目安としている。この場合,破断
強度の変化は材料の劣化現象に対して鈍感であシ、破断
伸度、衝撃強度、絶縁破壊電圧の変化は、劣化現象を鋭
敏に反影する。ここでは測定の容易な伸度保持率を採用
した。
通常の延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルム
は温度1B’0’Qでは熱劣化時間50〜100時間で
伸度保持率が50%になシ、耐熱性が改良されたポリエ
チレンテレフタレートフィルムでも200〜400時間
で伸度保持率が50%になる。SOO〜1000時間劣
fヒさせると伸度保持率が10チ以下となシフィルムが
脆化する。本発明のポリエーテルイミドは180℃の熱
劣化で、1000時間劣化させても伸度保持率は10チ
以上、好ましくは2.7]チ以上保有し、劣化後もフィ
ルムは柔軟であシ、ポリエチレンテレフタレートに比べ
格段に耐熱性が優れている。
は温度1B’0’Qでは熱劣化時間50〜100時間で
伸度保持率が50%になシ、耐熱性が改良されたポリエ
チレンテレフタレートフィルムでも200〜400時間
で伸度保持率が50%になる。SOO〜1000時間劣
fヒさせると伸度保持率が10チ以下となシフィルムが
脆化する。本発明のポリエーテルイミドは180℃の熱
劣化で、1000時間劣化させても伸度保持率は10チ
以上、好ましくは2.7]チ以上保有し、劣化後もフィ
ルムは柔軟であシ、ポリエチレンテレフタレートに比べ
格段に耐熱性が優れている。
本発明で使用するポリエーテルイミドとは次式:
〔式中、8は1よりも大きい整数,たとえばIOないし
10.000またはそれ以上を表わし−−U−2一〇一
は3−または4一位および3′一または4′一位にあシ
、2は(1)次式: および で表わされる基および(2)次式: c式中、Xは式:−0,H,,−,一凸一,−^−,一
〇一1l O および−8−からなる群から選んだ二価の基″!!穴は
原子であり、qは0またVilであり、yは1〜5の整
数である)で表わされる二価の有機基からなる群から選
んだ基を表わし、しかも基−0−z−0−の二価の結合
手は無水フタル醗末端基上,たとえばL3’=1−3.
4’−.4.3’−ま九Vi<.l−・位に存在するも
のであυ,Rは(.)炭素数6〜20個の芳香族脚化水
累基およびそのノ・ロゲン化誘導体、(b)炭累数2〜
20個のアルキレン基およびシクロアルキレン基.炭素
数2〜8個のアルキレン基で末端停止されたポリジオル
ガノシロキサンおよび(C)式: C式中、Qは−u−,−c−.−ハー,−8−およ11 0 び−OxH,x−から選んだ原子または基であり、Xは
1〜5の整数である)で表わされる二価の基からなる群
から選んだ二価の有機基である〕のボIJエーテルイミ
ドである。
10.000またはそれ以上を表わし−−U−2一〇一
は3−または4一位および3′一または4′一位にあシ
、2は(1)次式: および で表わされる基および(2)次式: c式中、Xは式:−0,H,,−,一凸一,−^−,一
〇一1l O および−8−からなる群から選んだ二価の基″!!穴は
原子であり、qは0またVilであり、yは1〜5の整
数である)で表わされる二価の有機基からなる群から選
んだ基を表わし、しかも基−0−z−0−の二価の結合
手は無水フタル醗末端基上,たとえばL3’=1−3.
4’−.4.3’−ま九Vi<.l−・位に存在するも
のであυ,Rは(.)炭素数6〜20個の芳香族脚化水
累基およびそのノ・ロゲン化誘導体、(b)炭累数2〜
20個のアルキレン基およびシクロアルキレン基.炭素
数2〜8個のアルキレン基で末端停止されたポリジオル
ガノシロキサンおよび(C)式: C式中、Qは−u−,−c−.−ハー,−8−およ11 0 び−OxH,x−から選んだ原子または基であり、Xは
1〜5の整数である)で表わされる二価の基からなる群
から選んだ二価の有機基である〕のボIJエーテルイミ
ドである。
弐Iのポリエーテルイミドは5式Il:c式中、2は前
記の意義を有する)の芳香族ビス(エーテル酸無水物)
と弐I: H,N一几一Nu,(1) c式中、Itは前記の意義を有する)のジアミノfヒ金
物との反応を包含する周知の任意の方法によって得るこ
とができる。一般K、弐■の有用なポリエーテルイミド
(以下PEIと略称することがある)はm−/′レゾー
ル中で25℃で測定して0.2dlipより大きい固有
粘度〔η〕、好ましくは0.35〜0.60.またはo
.7dll?またはそれよシ大きい固有粘度を有する。
記の意義を有する)の芳香族ビス(エーテル酸無水物)
と弐I: H,N一几一Nu,(1) c式中、Itは前記の意義を有する)のジアミノfヒ金
物との反応を包含する周知の任意の方法によって得るこ
とができる。一般K、弐■の有用なポリエーテルイミド
(以下PEIと略称することがある)はm−/′レゾー
ル中で25℃で測定して0.2dlipより大きい固有
粘度〔η〕、好ましくは0.35〜0.60.またはo
.7dll?またはそれよシ大きい固有粘度を有する。
仁のポリエーテルイミドの多くはガラス転移点が190
’O以上であり、耐熱性に非常に優れるものである。
’O以上であり、耐熱性に非常に優れるものである。
このポリエーテルイミドは単独重合体として、またその
耐熱劣化性を低減しない範囲で共重合体および他のポリ
マーとのポリマーアロイとして使用することができる。
耐熱劣化性を低減しない範囲で共重合体および他のポリ
マーとのポリマーアロイとして使用することができる。
他のポリマーとはポリエチレンテレフタレート、ポリプ
チレンテレフグレートなどのポリエステル類、ナイロン
6−ナイロン66などのボリアミド類、ポリエチレン,
ポリプロピレンなどのポリオレフイン、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル5ポリ塩化ビニリデンまたポリテト
ラフルオロエチレン,ポリクロロトリフルオロエチレン
などのフッ素樹脂類、ポリスチレンボリアミドイミドー
ポリサル7オン、ボリ7工二レンサルファイド,ボリ7
エニレン風一テル、ポリエステルイミド5ボリエーテル
サルフォン.ポリアリルスルホン、ポリアリレート、ボ
リフェニレンオキシド、ポリアルキレントリメリテート
イミドなどの樹脂である。
チレンテレフグレートなどのポリエステル類、ナイロン
6−ナイロン66などのボリアミド類、ポリエチレン,
ポリプロピレンなどのポリオレフイン、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル5ポリ塩化ビニリデンまたポリテト
ラフルオロエチレン,ポリクロロトリフルオロエチレン
などのフッ素樹脂類、ポリスチレンボリアミドイミドー
ポリサル7オン、ボリ7工二レンサルファイド,ボリ7
エニレン風一テル、ポリエステルイミド5ボリエーテル
サルフォン.ポリアリルスルホン、ポリアリレート、ボ
リフェニレンオキシド、ポリアルキレントリメリテート
イミドなどの樹脂である。
そしてこれらの単独重合体、共重合体、ポリマーアロイ
には帯電防止剤、滑剤、着色剤、安定剤5耐候剤、離形
剤、無機物などの補強剤、充填剤などを添加しても何ら
かまわない。そして使用に際しては単体のフィルムや不
織布、織布だけでなく、訪電体からなる含浸剤を含浸さ
せたり、他のボリマーカラナるフィルム特にポリエチレ
ンテレフタレートフィルムや金属箔などの他の材料との
組合せによる複合体や積層体として使用できる。さらに
制電加工や蒸着加工などの二次加工を行っても何ら差支
えない。また粘着剤加工をして粘着フィルムないしシー
トとすることもできる。フィルムないしシート、織布あ
るいは不織布状とした場合.MIT耐折強度が50回以
上の特性を持たせることが容易であり、また温度180
−(lでの乾熱啄縮率が0.8%以下の特性を持たせる
ことも容易である0 本発明のポリエーテルイミドを主成分とする電気絶縁材
料は溶融押出により製糸、製膜ができ、芳香族炭化水紫
、ハロゲン化炭化水素5脂肪族炭化水素、ケトン類5エ
ステル類の有機溶剤にボリマーを溶解して乾式法によυ
、糸やフィルムを得ることもできる。未延伸フィルムの
形状はフラットでもチューブ状でも何らかまわない。さ
らに未延伸の糸やフィルムを1軸や多軸方向に延伸する
ことによって強力が優れた絶縁材料を得ることができる
。延伸は通常のロールやテンター及び気体を媒体とする
チューブラ法によって行いえる。このポリエーテルイミ
ドぱボリスチレンやポリアリレート、ポリエーテルサル
フォンなどの非晶性ポリマーと異なυ,非品性であシな
がらガラス転移温度以下のかなシ低温でも容易に延伸が
可能である。ポリエーテルイミドの多くは1901)以
上のガラス転移温度を有するが適正温度範囲は0−Qか
ラ3oO−0まで可能であシ2延伸温度範囲が広いのが
特徴である。このようにして得た未延伸あるいは延伸さ
れたポリエーテルイミド全主成分とする電気絶縁材料は
その優れた耐熱性,電気特性5機械的性質、物理的性質
を活して2回転機のスロット絶縁2相間絶縁2静止機器
の相間、層間絶祿、平角銅線の絶縁テープなどであり、
高圧用、小型耐熱用に特に有用である。また自動車のエ
ンジンル;ム内のように高温になる場所の配線の絶縁や
、乾燥機内の配線の絶縁、さらに高温にさらされる航空
、宇宙関係,船舶や産業輸送機器、発電所、変電所など
の送配電関係の機器、映写機器などの電気絶縁用に特に
優れている。
には帯電防止剤、滑剤、着色剤、安定剤5耐候剤、離形
剤、無機物などの補強剤、充填剤などを添加しても何ら
かまわない。そして使用に際しては単体のフィルムや不
織布、織布だけでなく、訪電体からなる含浸剤を含浸さ
せたり、他のボリマーカラナるフィルム特にポリエチレ
ンテレフタレートフィルムや金属箔などの他の材料との
組合せによる複合体や積層体として使用できる。さらに
制電加工や蒸着加工などの二次加工を行っても何ら差支
えない。また粘着剤加工をして粘着フィルムないしシー
トとすることもできる。フィルムないしシート、織布あ
るいは不織布状とした場合.MIT耐折強度が50回以
上の特性を持たせることが容易であり、また温度180
−(lでの乾熱啄縮率が0.8%以下の特性を持たせる
ことも容易である0 本発明のポリエーテルイミドを主成分とする電気絶縁材
料は溶融押出により製糸、製膜ができ、芳香族炭化水紫
、ハロゲン化炭化水素5脂肪族炭化水素、ケトン類5エ
ステル類の有機溶剤にボリマーを溶解して乾式法によυ
、糸やフィルムを得ることもできる。未延伸フィルムの
形状はフラットでもチューブ状でも何らかまわない。さ
らに未延伸の糸やフィルムを1軸や多軸方向に延伸する
ことによって強力が優れた絶縁材料を得ることができる
。延伸は通常のロールやテンター及び気体を媒体とする
チューブラ法によって行いえる。このポリエーテルイミ
ドぱボリスチレンやポリアリレート、ポリエーテルサル
フォンなどの非晶性ポリマーと異なυ,非品性であシな
がらガラス転移温度以下のかなシ低温でも容易に延伸が
可能である。ポリエーテルイミドの多くは1901)以
上のガラス転移温度を有するが適正温度範囲は0−Qか
ラ3oO−0まで可能であシ2延伸温度範囲が広いのが
特徴である。このようにして得た未延伸あるいは延伸さ
れたポリエーテルイミド全主成分とする電気絶縁材料は
その優れた耐熱性,電気特性5機械的性質、物理的性質
を活して2回転機のスロット絶縁2相間絶縁2静止機器
の相間、層間絶祿、平角銅線の絶縁テープなどであり、
高圧用、小型耐熱用に特に有用である。また自動車のエ
ンジンル;ム内のように高温になる場所の配線の絶縁や
、乾燥機内の配線の絶縁、さらに高温にさらされる航空
、宇宙関係,船舶や産業輸送機器、発電所、変電所など
の送配電関係の機器、映写機器などの電気絶縁用に特に
優れている。
次に物性の測定法について述べる。
1)破断強伸度H4RT>i−D−882に準じて温度
20℃、湿度65%の雰囲気で変形速度50%/min
で東洋ボールドウィン社製.万能引張試験機テンシロン
UTM−3型を用いて測定した。
20℃、湿度65%の雰囲気で変形速度50%/min
で東洋ボールドウィン社製.万能引張試験機テンシロン
UTM−3型を用いて測定した。
2)伸度保持率:破断強伸度の測定に従い、求めた破断
伸度から次式によシ算出した。
伸度から次式によシ算出した。
熱劣fヒ試料の破断伸度
伸度保持率=Xtoor係)
未劣化試料の破断伸度
3)熱劣化:Jl−K−7212に準じて,根来與作所
製ギヤ一式老化試験器タイプ104G2形を用い、温度
”180’Qで所定時間処理した。
製ギヤ一式老化試験器タイプ104G2形を用い、温度
”180’Qで所定時間処理した。
4)ガラス転移点:A8TM−D−3418に準じてパ
ーキンエルマ社製示差走査熱量計DFI−2形を使用し
て、試料101ngで昇温速度10’o/分で測定した
ガラス転移の吸熱ピーク温度から求めた。
ーキンエルマ社製示差走査熱量計DFI−2形を使用し
て、試料101ngで昇温速度10’o/分で測定した
ガラス転移の吸熱ピーク温度から求めた。
5)乾熱収縮率:Jl8−(3−2318に準じて温度
18fl’Qで30分間処理し,処理前後のフイルムの
寸法変化より求めた。
18fl’Qで30分間処理し,処理前後のフイルムの
寸法変化より求めた。
5)MIT耐折強度:JIFI−P−8115に準じて
試料巾lい、荷重IKタで温度20’Q,湿度65チで
測定した。
試料巾lい、荷重IKタで温度20’Q,湿度65チで
測定した。
以下、本発明について実施例に基づきさらに具体的に説
明する。
明する。
実施例l
米国ジエネラルエレクトリック社のポリエーテルイミ}
’(商標ULTEM1000番、このポリマーのガラス
転移点け216℃である。)のレジンをo.5UH7の
真空下、150℃で5時間、乾燥して押出スクリュー径
40mの押出機を用い、巾25烏のTダイスを用いて温
度380−Qで溶融押出してハードクロムメッキの冷却
ドラムでフイルムを冷却固化して與膜した。得られたフ
イルムは厚み約100μmで、少し褐色に着色した透明
なフィルムであった。このフィルムを温度180−Qで
各時間、熱劣化させ−フィルムの破断強伸度の変化を調
べた。本発明の未延伸ポリエー・テルイミドフィルムは
180℃の長時間での熱劣化後でも、フィルムの柔軟性
全失なわず、しなやかでしかも透明であった。未劣化フ
ィルムの180’Qの乾熱収縮率は0.5%であった。
’(商標ULTEM1000番、このポリマーのガラス
転移点け216℃である。)のレジンをo.5UH7の
真空下、150℃で5時間、乾燥して押出スクリュー径
40mの押出機を用い、巾25烏のTダイスを用いて温
度380−Qで溶融押出してハードクロムメッキの冷却
ドラムでフイルムを冷却固化して與膜した。得られたフ
イルムは厚み約100μmで、少し褐色に着色した透明
なフィルムであった。このフィルムを温度180−Qで
各時間、熱劣化させ−フィルムの破断強伸度の変化を調
べた。本発明の未延伸ポリエー・テルイミドフィルムは
180℃の長時間での熱劣化後でも、フィルムの柔軟性
全失なわず、しなやかでしかも透明であった。未劣化フ
ィルムの180’Qの乾熱収縮率は0.5%であった。
またMIT耐折強度は400回であった。比較のため未
延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムについて同様
にして熱劣化させたが,180℃での高温のため5分程
度で結晶白化し.熱劣化,1日目ですでに脆比して測定
が困難であった。測定方向は試料の長手方向である。
延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムについて同様
にして熱劣化させたが,180℃での高温のため5分程
度で結晶白化し.熱劣化,1日目ですでに脆比して測定
が困難であった。測定方向は試料の長手方向である。
結果を第1表に示す。
実施例2
実施例lのポリエーテルイミドフィルムを、東洋ボール
ドウィン社製の加熱テンシロンUTM−2型を用いて,
温度140“0で試長5B、引張速度1廖/分で長手方
向に2倍、自由巾l軸延伸した。
ドウィン社製の加熱テンシロンUTM−2型を用いて,
温度140“0で試長5B、引張速度1廖/分で長手方
向に2倍、自由巾l軸延伸した。
もとの試料の巾は4儂であった。延伸後冷却して試料を
取出し2これを金粋に固定して,温度210゛0で1分
間,熱風乾燥機で熱固定した。このフイルム全実施例l
と同様にして熱劣化させ、破断強伸度の変化を調べた。
取出し2これを金粋に固定して,温度210゛0で1分
間,熱風乾燥機で熱固定した。このフイルム全実施例l
と同様にして熱劣化させ、破断強伸度の変化を調べた。
延伸したフィルム、及びこれを熱固定したフィルムの両
者とも180℃で長時間熱劣[ヒさせてもしなやかさを
失なわなかった。
者とも180℃で長時間熱劣[ヒさせてもしなやかさを
失なわなかった。
比較のため市販の2軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルムも同様にして温度18(IQで熱劣化させたが
,破断伸度の低下が著(7く,長時間の熱劣化ではフィ
ルムが脆fヒした。測定はフィルムの長手方向である。
フィルムも同様にして温度18(IQで熱劣化させたが
,破断伸度の低下が著(7く,長時間の熱劣化ではフィ
ルムが脆fヒした。測定はフィルムの長手方向である。
結果を第2表に示す。
実施例3
実施例1で使用したポリエーテルイミドLKfkクロロ
ホルム2.4lとトリクレン1.61Jの混合溶媒に室
温で溶解させて孔径0.3朋で200孔数ヶ有するノズ
ルから乾式紡糸して連続的に集積し、圧着後5150′
0で乾燥して不織布を作った0この不織布にメチルフエ
ニルシロキサンとアルキド共重合フェス(いわゆるアル
キド変性シリコーンフェス)′@:含浸せしめ5120
℃で10分間、乾燥を行い、更に205Dで20分間、
焼付け仕上げを行った。ワニス含浸量はクロスの1.3
倍とした。これを180℃で熱劣化させたが強伸度の低
下が少なかった。比較のためポリエチレンテレフタレー
トの不織布にフェスを含浸したものを熱劣化させたが,
脆化が激しく強伸度の測定ができなかった。結果を第3
表に示す。
ホルム2.4lとトリクレン1.61Jの混合溶媒に室
温で溶解させて孔径0.3朋で200孔数ヶ有するノズ
ルから乾式紡糸して連続的に集積し、圧着後5150′
0で乾燥して不織布を作った0この不織布にメチルフエ
ニルシロキサンとアルキド共重合フェス(いわゆるアル
キド変性シリコーンフェス)′@:含浸せしめ5120
℃で10分間、乾燥を行い、更に205Dで20分間、
焼付け仕上げを行った。ワニス含浸量はクロスの1.3
倍とした。これを180℃で熱劣化させたが強伸度の低
下が少なかった。比較のためポリエチレンテレフタレー
トの不織布にフェスを含浸したものを熱劣化させたが,
脆化が激しく強伸度の測定ができなかった。結果を第3
表に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 l)空気中180℃で1000時間熱劣化させた時、伸
度保持率が10e4以上であるポリエーテルイミドを主
成分とする電気絶緑拐料。 2)電気絶縁利料がフィルム状である特許請求の範囲第
1項の電気絶縁旧料。 3)電気絶縁材料が不織布状である特許e青求の範囲第
1項の電気絶縁材料。 4)電気絶縁材料が織布状である特許請求の範囲第1項
の電気絶縁材料。 5)不織布または織布に誘電体を含浸させた特許請求の
範囲第3項または第4項の電気絶縁材料。 6)ポリエチレンテレフタレートフィルムヲ積層した特
許請求の範囲第2項ないし第5項の電気絶縁材料。 7)粘着層を積層した特許請求の範囲第2項ないし第6
項の電気絶縁材料。 8)破断強度が12KP/d以上の延伸フィルム状であ
る特許請求の範囲第2項の電気絶縁材料。 9)溶融押出法で銅線の周囲を被覆したものである特許
請求の範囲第1項の電気絶縁材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13870082A JPS5929303A (ja) | 1982-08-09 | 1982-08-09 | 電気絶縁材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13870082A JPS5929303A (ja) | 1982-08-09 | 1982-08-09 | 電気絶縁材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5929303A true JPS5929303A (ja) | 1984-02-16 |
Family
ID=15228079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13870082A Pending JPS5929303A (ja) | 1982-08-09 | 1982-08-09 | 電気絶縁材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5929303A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6093707A (ja) * | 1983-10-27 | 1985-05-25 | 三菱電線工業株式会社 | 絶縁電線 |
JPS6313745A (ja) * | 1986-07-04 | 1988-01-21 | 住友ベークライト株式会社 | 耐熱性複合フイルム |
JPS6433810A (en) * | 1987-07-29 | 1989-02-03 | Sumitomo Electric Industries | Anti-abrasive insulated electrical wire |
JPH02210713A (ja) * | 1988-10-20 | 1990-08-22 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 絶縁電線の製造方法 |
-
1982
- 1982-08-09 JP JP13870082A patent/JPS5929303A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6093707A (ja) * | 1983-10-27 | 1985-05-25 | 三菱電線工業株式会社 | 絶縁電線 |
JPS6313745A (ja) * | 1986-07-04 | 1988-01-21 | 住友ベークライト株式会社 | 耐熱性複合フイルム |
JPH0579031B2 (ja) * | 1986-07-04 | 1993-11-01 | Sumitomo Bakelite Co | |
JPS6433810A (en) * | 1987-07-29 | 1989-02-03 | Sumitomo Electric Industries | Anti-abrasive insulated electrical wire |
JPH02210713A (ja) * | 1988-10-20 | 1990-08-22 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 絶縁電線の製造方法 |
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