JPS5928539Y2 - 録音再生機のタ−ンテ−ブル停止位置切換構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、渦巻状トラックを有する磁気カードをター
ンテーブル上に固定し、そのターンテーブル上に突出す
る磁気ヘッドかそのトラックに沿って渦巻状に移動する
ことにより録音再生を行なう録音再生機におけるターン
テーブルの停止位置切換構造に関する。

第１図に録音再生機の一例を示す。

この第１図において、符号１で示すものが録音再生機本
体である。

この録音再生機本体１の上面２には丸穴３が設けられ、
そこにターンテーブル４が収納される。

ターンテーブル４は丸穴３内一本１・に配され、その上
面は本体上面２より若干低くなっている。

このターンテーブル４にはその径方向に一つの長溝５が
形成され、この長ｓ５の中にはターンテーブル４の回転
につれて中心方向に摺動する録音再生用磁気ヘッド６が
常に上向きの古里を与えて設けられている。

また、このターンテーブル４の中心には固定軸７が設け
られ、ターンテーブル４はこの固定軸７のまわりに回動
可能とされている。

この固定軸７は本体上面２よりも僅かに突出しており、
固定軸８と並んでいる。

固定軸８は、固定軸７から一定距離離れた本体上面２上
に同様に突出して設けられる。

一方、磁気カードには、嵌合孔を中心に、一方の面に渦
巻状の音声トラックが設けられており、この音声トラッ
ク面を下にして、２つの嵌合孔のそれぞれを録音再生機
の固定軸７および８に合わせ、その上から本体１に支持
部材９により取り付けられた押え板１０を被せて、押え
板１０の鉤部１１を録音再生機本体１に係止させること
により、そのカードを録音再生機本体上面２上に密着さ
せることができるようになっている。

このとき、押え板は透明部材により形成あれ、カード表
面に表示される視覚情報がその押え板を透し可視可能と
される。

なお、押え板１０には固定軸７および８用の逃げ穴１２
および１３が設けられている。

そして、操作ボタン１４を押してターンテーブル４を回
転させると、録音再生用ヘッド６がカードに設けられた
音声トラック上を動いて、録音または再生を行なうこと
となる。

このカード式録音再生機に使用される磁気カードは、た
とえば第２図に示す如くである。

カードには、２つの嵌合孔１５および１６がある。

これらの嵌合孔１５および１６は、録音再生機のカード
固定軸７および８に対応して設けられ、それら固定軸Ｉ
および８に嵌め合わされて録音再生機本体１上にセット
される。

カード裏面には、また渦巻状の音声トラック１７か設け
られる。

この渦巻状の音声トラック１７は、前述嵌合孔１５を中
心としている。

そして、カードの表面には、視覚情報として、たとえは
ｒＴｈｉｓ ｉｓ ａ ｐｅｎ−Ｊ ｒこれはペンで
す□ Ｊ ｒＴｈａｔ ｉｓ ａ ｐｅｎ、Ｊ
ｒあれはペンで鞄の文障が順次並んで横向きに表記され
ている。

故に、第１図に示す如き録音再生機に第２図（・こ示す
如き磁気カードをセットして、録音再生機の操作ボタン
１４を押すと、磁気ヘッド６が渦巻状トラック１γの外
周から内周へと１動いて、ｒＴｈｉｓｉｓ ａ ｐｅｎ
、Ｊ 「これはペンです。

Ｊ ｒＴｈｉｓ ｉｓａ ｐｅｎ、Ｊ ｒあれはペ
ンです。

」の音声を順次再生するものである。

しかしながら、この種の録音再生機にあっては、ターン
テーブル４の１回転毎にターンテーブルを自動的に停止
することはできなかった。

他方、同心円の音声トラックを有する磁気カードを使用
し、ターンテーブルの１回転毎にターンテーブルの回転
を止めて、たとえばｒＴｈｉｓ １ｓａｐｅｎ、Ｊのみ
再生し、次の「こればペンです。

」を再生するためには再び操作ボタン等によりトラック
切換えを行なわなければならないものがある。

したがって、この種の録音再生機にあっては、操作ボタ
ンを１回押すことによって録音内容のすべてを一度に再
生することは不可能であった。

ところが、利用者にとっては、操作ボタンを１回押すこ
とによって録音内容のすべてを一度に再生したい場合も
あろうし、またときには録音内容毎にターンテーブルの
回転を止めて個々に再生したいと思う場合もあろう。

そこで、この考案は、かかるターンテーブルの停止を利
用者において任意に選択し得るようにしたターンテーブ
ルの停止位置切換構造を提供せんとするものである。

そして、この考案による切換構造では、録音再生機本体
に外部操作可能な切換レバーを設け、この切換レバーを
操作することによってターンテーブルの停止位置を切り
換え得るようにするものである。

第３図は、この考案による切換構造を有する録音再生機
の内部機溝概略平面図である。

この第３図において、符号２０で示すものが切換レバー
であり、その先端２０ａが録音再生機本体外部に突出し
て、外部操作可能とされている。

この切換レバー２０は、図中Ａで示す実線位置とＢで示
す二点鎖線位置との間で切り換え可能に設けられる。

Ａの位置では、操作ボタンを１回押せばそれで録音内容
のすべてを一度に再生することができ、Ｂの位置では録
音内容毎につまりターンテーブルの１回転毎に回転が止
められる。

この切換レバー２０は、基部の固定軸２１を中心として
回動じ、先端近くに設けたピン２０ｂが位置決めレバー
２２の山２２ａ 、２２ｂに落ち込むことによって位置
決めされる。

位置決めレバー２２は軸２３を中心として回動し、先端
に取り付けられた引張ばね２４により常に図中時計方向
の回転が与えられている。

切換レバー２０の基部には、またストップスイッチ２５
の基部が固着される。

このストップスイッチ２５は、第５図より明らかなよう
に、先端に山部２５ａを有し、この山部２５ａがスイッ
チ作動部材２６によって押されることにより開閉される
。

スイッチ作動部材２６はターンテーブル４上の固定軸２
７を中心として回動し、その先端折り曲げ部２６ａがタ
ーンテーブル４底面に穿った窓４ａを通して下方に延び
、前述ストップスイッチ２５と接触するようになってい
る。

このスイッチ作動部材２６の基部にはまた上方に起こさ
れた突片２６ｂが設けられ、この突片２６ｂに固定軸２
７に巻き付けられたばね２８の一端が押し付けられる。

ばね２８の他端はターンテーブル４の外周ｊ１４ｂに押
し当てられるから、スイッチ作動部材２６には常に図中
反時計方向の回転習性が与えられている。

ところが、突片２６ｂは第３図に示す如く移動台２９の
突起２９ａと係合することがあり、移動台２９に作用す
る引張ばね３０の力によりその反時計方向への回転が妨
げられることもある。

引張はね３０は前述固定軸２７と移動台２９との間に掛
は渡され、移動台２９に図中矢印ａとは常に反対方向へ
の移動習性を与えている。

移動台２９は、ターンテーブル４の底面と平行な平面部
２９ｂと、その平面部２９ｂの両端からそれぞれターン
テーブル４の底面に向けて直角に延びる支持部２９ｃ、
２９ｄと、磁気ヘッド６を載置する載置部２９ｅとを有
し、支持部２９ｃ。

２９ｄを貫通するガイド軸３１と支持部２９ｃのみを貫
通するガイド軸３２により、それらガイド軸３１．３２
に沿って移動可能に支えられる。

ガイド軸３１はターンテーブル４底面に固定されるブラ
ケット３３の立ち上がり部３３ａ、３３ｂにより支持さ
れる。

ガイド軸３２は同じくターンテーブル４底崩にねじ３４
により固定されるブラケット３５により支持される。

そして、ターンテーブル４は、固定軸７のまわりを回転
する。

その固定軸７のまわりには、またカム３６が設けられる
。

カム３６はターンテーブル４の回転が減速して伝達され
、磁気ヘッド６が渦巻状トラックの外周から内周へと移
動し再び外周へともどる全行程を移動したとき、回転し
ているターンテーブル上で丁度１回転するようになって
いる。

このカム３６には、移動台２９の平面部２９ｂに立てた
ピン２９ｆが押し当てられる。

そして、カム３６の回転にともないピン２９ｆがカム３
６のカム面を登って、移動台２９を図中矢印ａ方向に動
かし、録音再生終了後ピン２９ｆがカム３６の谷に落ち
込んだとき、移動台２９は引張ばね３０の力によって戻
され、磁気ヘッド６がオートリターンされる。

第３図の実線で示す状態では、切換レバー２０はＡの位
置にセットされるから、ストップスイッチ２５はターン
テーブル中心の固定軸７よりの位置にある。

そして、磁気ヘッド６が渦巻状トラックの最も外周にあ
るときには、第３図および第４図に示す如くスイッチ作
動部材２６の折り曲げ部２６ａは丁度ストップスイッチ
２５の山部２５ａを通り過ぎた位置にある。

この状態において操作ボタンが押されると、ターンテー
ブル４が回転を始め、カム３６が移動台２９を動かす。

故にスイッチ作動部材２６の突片２６ｂは移動台２９の
突起２９ａに追従し、第４図に示す如くそのスイッチ作
動部材２６の先端背面がターンテーブル４の外周壁４ｂ
に押し当てられるまで動く。

よって、ターンテーブル４が図中時計方向に回転すると
、スイッチ作動部材２６はばね２８により図中反時計方
向に回転し、やがて第４図に示す状態となるから、その
折り曲げ部２６ａはターンテーブル４の２周囲以後スト
ップスイッチ２５と接触することはない。

そこで、ターンテーブル４はそのまま回転を続け、すべ
ての録音内容を再生したところで、ピン２９ｆがカム３
６の谷に落ち込んで磁気ヘッド６がオートリターンされ
、そのとき折り曲げ部２６ａがストップスイッチ２５と
接触して該スイッチを閉成し、ターンテーブル４の回転
を止めるものである。

他方、第３図の二点鎖線で示す状態では、切換レバー２
０はＢの位置にあるから、ストップスイッチ２５はター
ンテーブル中心の固定軸γから遠い位置にある。

故に、この状態において操作ボタンが押されると、同様
にターンテーブル４が回す、移動台２９を動かして、ス
イッチ作動部材２６をやがて第４図に示す状態とする。

したがって、この状態でターンテーブル４が１回転する
と、スイッチ作動部材２６の折り曲げ部２６ａがストッ
プスイッチ２５と接触し該スイッチを閉成する。

そこで、ターンテーブル４の回転は止まることとなる。

次に、再び操作ボタンを押すと、ターンテーブル４はま
た動き出し、次の１回転で再び折り曲げ部２６ａがスト
ップスイッチ２５と接触し該スイッチを閉成する。

このように、切換レバー２０をＢの位置に動かすと、タ
ーンテーブル４はその１回転毎に停止することとなる。

したがって、この考案によれば、切換レバーにより、タ
ーンテーブルの停止位置を切り換えることができるもの
で、この種の録音再生機の利用の仕方を大きく広げるこ
とができる利点を有する。

なお、図面に示す実施例で符号３７で示すもののはカウ
ンタダイヤルであり、ターンテーブル４の回転数が示さ
れる。

ごのカウンタダイヤル３１を回すことにより、ターンテ
ーブル４を回転させて、任意の録音内容を選択すること
ができるようにすることも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、カード式録音再生機の外観斜視図を示す。 第２図は、その録音再生機に使用される磁気カードの表
面図である。 第３図および第４図は、この考案の一実施例を示すもの
で、この考案によるターンテーブル停止位置切換構造を
有する録音再生機の内部機構平面図であり、第３図は磁
気ヘッドが渦巻状トラックの最外周スタート位置にある
とき、第４図はターンテーブルが数回回転した後を示す
。 第５図は、スイッチ作動部材とストップスイッチとの関
係を示す概略断面図である。 １７・・・・・・渦巻状トラック、４・・・・・・ター
ンテーブル、６・・・・・・磁気ヘッド、２６・・・・
・・スイッチ作動部材、２５・・・・・・ストップスイ
ッチ、２０・・・・・・切換レノマー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 渦巻状トラックを有する磁気記録媒体をターンテーブル
   上に載置し、そのターンテーブル上に設けた磁気ヘッド
   が前記トラックに沿って渦巻状に移動することにより録
   音再生を行う録音再生機において、 全録音再生域に亘って連続動作させて後停止せしめ、ま
   たは前記ターンテーブルの録音再生域を一回転ごとに停
   止させかつ各回転ごとに逐次間欠動作せしめる動作・停
   止手段を備え、 この動作・停止手段を、前記連続動作の態様と間欠動作
   の態様とに、前記録音再生機の外部から操作することに
   より、段階的に選択切換し得る動作態様選択切換手段を
   具備する、 録音再生機のターンテーブル停止位置切換構造。