JPS5928419Y2

JPS5928419Y2 - デ−タ写し込み装置

Info

Publication number: JPS5928419Y2
Application number: JP1975021674U
Authority: JP
Inventors: 武志吉野
Original assignee: 富士写真光機株式会社
Priority date: 1975-02-17
Filing date: 1975-02-17
Publication date: 1984-08-16
Also published as: JPS51103435U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はカメラのデータ写し込み装置に関するもので、
特にデータ部に関するものであ□る。

写真撮影に際し、撮影者が撮影年月日等のデータをフィ
ルムに写し込んでおくことの有゛用性はこれまでにも多
く論じられてきているが、その解決手段には改良すべき
点が少なくない。

特にデータ部のスペースが増大すること、データ機構が
複雑になること、不必要な光がフィルムを感光させてし
まうことなどは回避しなげればならない事項である。

従来のデータ部の構造としては、例えば実公昭４６−２
４９０７号、特開昭４９−５８８２２号などで知られる
ものがある。

しかし前者においては遮光性円板上にデータ部を透光部
として設けたのみであるのでこれを重ね合わせて用いる
ことができず、スペース的に不利を伴う。

また後者のもノテはデータ円板を全て同軸に設けている
のでスペース的に有利ではあるが、データ光の光量を均
一化させるために各データ板の厚みを考慮し、またある
データ板については他のデータ板を内装するための凹所
を形成したりする必要があり、構成の複雑化やコストア
ップが避けられない。

本考案は以上のような従来例に鑑み、スペース的に有利
で、かつ構造も簡略化しつつさらに各データ円板からの
データ光光量の均一化をも達成するデータ写し込み装置
を提供するものである。

このため本考案装置においては、データ円板の中心側に
透光帯を設け、周辺側を遮光帯としてこの遮光帯にデー
タを透光部として形成しであるので、これらの円板を大
きく重ね合わせても各円板上のデータを自由に組み合わ
せることが可能となる。

従ってデータ円板の交叉した分だけスペースの節約がで
き、また各データ円板上のデータは重ね合わされた他の
データ円板の透光帯と必然的に重ね合わされてデータ光
となるのでその光量も均一化されることになるものであ
る。

以下に本考案の望ましい一実施例について添附図面を参
照しながら詳細に説明する。

第１図は写し込みデータ部７と照明用光源部１内でファ
インダー光学系上部に設けた場合の構成図である。

ファインダー光Ａはファインダー光取入れ口３から入射
しファインダー光学系を通り接眼レンズ４から確認され
る。

ファインダー光学系内にはファインダー視野を妨害せぬ
ようにハーフプリズム５が配置され、照明用光源６によ
る写し込みデータ光が分割される。

ハーフプリズム５で反射された写し込みデータ光ａは接
眼レンズ４を通してファインダー覗窓から観察される。

又、１２はデータ光ａの焦点調節を行なうためのレンズ
でファインダー覗窓かも観察しながら調節可能となって
いる。

ファインダー覗窓かも写し込みデータを観察するために
は照明用光源６０点燈が必要になるが、この操作は別個
に設けたスライドスイッチとかレリーズボタンの半押し
操作で行なうようにしてもよい。

一方、ハーフミラ−５を透過した写し込みデータ光すは
、データ写し込み用シャッタ−１１，反射鏡８、結像レ
ンズ９を介してフィルムＦに照射される。

データ写し込み用シャッター１１は、写真撮影用シャッ
ター（図示せず）に同調させておく。

又、反射鏡８、結像レンズ９は撮影光Ｂの光路を妨害せ
ぬよう配置する。

１０は写し込みデータ設定のためのダイヤルで、カメラ
本体１の外部から操作し、データ円板上の各種データを
選出する。

第２図は写し込みデータ部の構成図である。

例えば写し込みデータとして撮影年月日を想定すると「
年」円板７ａ、「月」円板７ｂ、「日」円板７ｃの各円
板上にそれぞれ対応した数字を設ける。

照明用光源６はこれらの円板を一括照射する。

データ円板７ａ、７ｂ、７ｃはそれぞれプーリー１４ａ
。

１４ｂ、１４ｃと一体回動し、前記プーリー７ａ。

γｂ、７ｃはベルトによって、第１図のダイヤル１０と
連動するよう構成されている。

データ円板の枚数が３枚以上である場合、データ円板が
互いに重なり合うことを余儀な（されるが、本考案の望
ましい実施例においては、第３図の如く回避し得るもの
である。

又、第２図における１３は写し込みデータ窓開口部であ
り、光情報となったデータの照射口である。

データ円板枚数の増加によって各種データ円板は開口部
１３からデータを臨出させるが、各種データの臨出位置
は互いに重なり合わないようにすることが必要である。

すなわち、各種データ円板の重なり合いは避けられぬが
、開口部１３の位置ではデータ数字の重なりを避けるこ
とになる。

第３図はデータ円板の平面図である。

データ円板７ａ、７ｂ、γＣの年、月、日、データはそ
れぞれデータ円板の周辺側の遮光性を有する帯状部７ｄ
、７ｅ、７ｆに素抜きに構成される。

しかし、データ円板枚数の増加により、開口部１３では
データ円板が互いに交差し重なり合うので写し込みデー
タが他のデータ円板に覆われるため、各データ円板７ｂ
、γＣの中心側には透明部γｘ、７ｙが設けられ、この
素通し部を透過して全てのデータが開口部１３より射出
する。

又、各データの結像状態を良好にするため各データ円板
の厚みは可能なかぎり薄くすることが望ましく、データ
円板７ａと７Ｃとの隔たりも小とすべきである。

このことはスペースに関しても有利な結果を生じさせる
ものである。

さらにデータ円板に透光帯と遮光帯とを形成し、このよ
うなデータ円板複数枚を異なる回動中心に軸支してデー
タ写し込み窓開口部で部分的に交差するよう有機的に組
み合わせているので、データ写し込み窓開口部における
透光部が各円板のデータ部分のみとなり、不要光はデー
タ円板そのものによって巧みに遮光され、写し込みデー
タのみがフィルムへと到達し、鮮明なデータ写し込みが
実現される。

第４図はフィルムへのデータ写し込みスイッチとファイ
ンダー覗窓から確認する場合のスイッチとの回路図であ
る。

スイッチ４１はデータ写し込みを行ないたくない場合Ｏ
Ｆ’Ｆとし、それ以外はＯＮ状態にしておく。

スイッチ４２は写し込みデータを゛ファインダー覗窓か
ら観察する場合ＯＮとし、スイッチ４３は写真撮影用シ
ャッターに連動し、シャッター動作した場合ＯＮとなる
よう構成される。

これらのスイッチの操作はスライドスイッチやレリーズ
ボタン半押し等によって行なうことにより、撮影者は自
由にデータ写し込みを行なうか否かを選択できる。

ファインダー覗窓で観察しながら写し込みデータを選定
するにはスイッチ４２をＯＮとして行うので、スライド
式等が簡便である。

又、操作ダイヤル１０（第１図）に刻印等を設け、設定
データが外部から観察し得れば、シャッターボタン半押
し操作スイッチ４２がＯＮとなるよう構成しても良い結
果が得られる。

以上に記載してきたように本考案のデータ写し込み装置
は、各種データ円板の重なり合いを避けず、積極的に利
用することで、データ写し込み機構部をコンパクトにま
とめ、遮光、操作、製造コストに関しても充分な効力を
発揮し、本考案の実施によりカメラの機能、応用範囲を
さらに向上させるものである。

他の実施例として、データ写し込み窓開口部が、遮光部
材で仕切られている場合や、写し込みデータの種類に応
じてそれぞれの開口部を設けた場合においても、２枚以
上のデータ円板のデータ臨出部が異なるという本考案の
一形態に含まれるものである。

さらに２枚以上のデータ円板を同軸上に設けた場合にお
いても、各データ円板のデータは半径の異なる同心円状
に配列されておくべきことが必要となるものであり、や
はり本考案の一実施形態として含まれるものである。

さらにデータ円板の遮光部を反射部とし、照射用光源部
側に他の反射部材を設け、多重反射を利用してデータ写
し込みを行うことも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例をカメラに組み込んだ場合の
構成国である。第２図および第３図は本考案の一実施例の正面図および
平面図である。第４図は本考案の実施に必要なデータ写し込みスイッチ
の構成回路図である。１・・・・・・カメラ本体、２・・・・・・撮影レンズ
、３・・・・・・ファインダー光取り入れ口、４・・・
・・・接眼レンズ、５・・・・・・ハーフミラ−５６・
・・・・・照明用光源部、７・・・・・・データ部、８
・・・・・・反射鏡、９・・・・・・結像レンズ、１０
・・・・・・ダイヤル、１１・・・・・・データ写し込
み用シャッター１２・・・・・・調整用レンズ、１３
・・・・・・照射光、Ａ・・・・・・ファインダー光、
Ｂ・・・・・・撮影光、Ｆ・・・・・・フィルム、７ａ
・・・・・・「年」円板、７ｂ・・・・・・「月」円板
、７Ｃ・・・・・・「日」円板、７ｄ、７ｅ・・・・・
・遮光部、γｘ、７ｙ・・・・・・透明音賦

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

写し込みデータの設定のために写し込み窓開口部に所定
データを臨出させるべく回動調整可能な複数のデータ円
板を、光源により照射してデータ光を得るデータ写し込
み装置において、前記データ円板の少なくとも２枚は中
心側に透光部、周辺側に遮光帯を有し、また前記遮光帯
にデータ部を透光部として担持しており、かつこれらデ
ータ円板は互いに離間した軸に回動自在に軸支されてい
ると共に前記写し込み開口部において、これらのデータ
円板を交叉させ、この写し込み窓開口部から臨出される
データ円板上の写し込みデータが、交叉している他のデ
ータ円板の中心側に形成された透光部と重ね合わされる
ことを特徴とするデータ写し込み装置。