JPS5927596Y2 - カバ−類の振動遮断取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、エンジンなどの本体にカバー類を取付けた際
に、その本体の振動がカバー類に直接伝達されないよう
にしたカバー類の振動遮断取付装置に関するものである
。

エンジンのカバー類は、比較的固いガスケットを介して
リジッドに装着されているため、エンジン本体の振動が
カバー類に直接伝わり、大きな輻射音となっている。

本考案は、本体か雄ねじを刻設することなく、雌ねじ部
材を分離して弾性体にて囲み、該弾性体を本体に焼付げ
して固着することにより、本体の振動を該弾性体が吸収
してカバー類に直接伝達されないようにしたもので、そ
の実施態様について、図面を参照しながら説明する。

第１図および第２図において、１はカバー、２はエンジ
ン本体である。

３はゴム材などによる弾性体で、前記エンジン本体２に
焼付げによって固着されている。

４は取付雌ねじ部材で、前記弾性体３に焼付げによって
埋設されている。

すなわち、該雌ねじ部材４の全外周か前記弾性体３によ
って囲まれている。

５は取付ボルトで、前記弾性体３の一部を貫通して該雌
ねじ部材４の雌ねじ部に螺合して前記カバー１を本体２
に螺着している。

第１図および第２図に示すように構成されたカバーの取
付装置においては、エンジン本体２とカバー１との間に
弾性体３が介在しているので、カバー１の振動および輻
射音が大幅にさがり、かつ、該弾性体３がガスケットの
代用ともなっている。

第３図は、本考案の第２実施例を第２図に対応せしめて
示したものであるが、弾性体３の形状カ僅かに異なるだ
けで、作用や効果の点では、第２図の場合と同様である
。

第４図は、同様に、本考案の第３実施例を第２図に対応
せしめて示したものであるが、この場合は、カバー１と
エンジン本体２０間の弾性体３のない所に隙間があるの
で、その隙間を適当に閉塞するために、ある程度の弾性
を有する挿入片６を挿入しである。

上述のように、本考案は、本体に雌ねじを刻設すること
なく、雌ねじ部材を分離して弾性体にて囲み、該弾性体
を本体に焼付げして固着し、この弾性体の一部を貫通さ
せて前記雌ねじ部材の雌ねじ部に取付ボルトを螺合させ
ることによってカバー類を本体に螺着しているから、本
体の振動が前記弾性体により遮断され、カバー類の振動
および輻射音が著しく低減され、しかも、カバー類は従
来のものをそのまま使用することができ、かつ、従来の
ようなガスケットを省略することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例を示した一部切欠縦断立面
図、第２図は第１図の切断線Ａ−Ａに沿う断面図、第３
図は本考案の第２実施例を示した断面図、第４図は同じ
く第３実施例を示した断面図である。 １・・・・・・カバー、２・・・・・・エンジン本体、
３・・曲弾性体、４・・・・・・取付雌ねじ部材、５・
・・・・・取付ボルト、６・・・・・・挿入片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付雌ねじ部材の全外周を囲んで該雌ねじ部材を埋設し
   て本体に焼付は固着された弾性体と、この弾性体の一部
   を貫通して前記雌ねじ部材の雌ねじ部に螺合してカバー
   類を前記本体に螺着した取付ボルトとからなることを特
   徴とするカバー類の振動遮断取付装置。