JPS5927591Y2 - 配管用回転継手 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は回転継手に係り、特に地上或は水中に敷設され
圧搾空気・蒸気・水等の流体を輸送する配管ラインの一
定個所を随時任意回転回動させる場合に用いる配管用回
転継手に関するものである。

即ち、例えば第３図、第４図に示すように汚水曝気処理
槽のエアレーション用パイプや消泡シャワー用給水管の
配管ライン中に適宜組込んで噴出口口金の清掃交換時に
便ならしめるようその一部を上方へ回動せしめる如くす
るものである。

普通一般にはかかる管体の回転接続部分には給油の必要
なベアリング或は摺り合せのメタルタッチ型式の回転継
手が用いられるが、上述の如く水中乃至は蒸気・腐敗ガ
ス雰囲気中で用いる継手は内外圧双方に対して気密・水
密にし且つ潤滑油用メカニカルシールを併設したもので
なければ々らないところから相当に複雑高価となり、又
給油等保守点検を定期的にする必要があり然して上述の
如き場合には回転継手は普通用いられｉかった。

その為上述のエアレーション用パイプの例でいえば口金
の清掃交換をする為にはパイプ全体を引揚げねばならず
手間と時間を浪費し且つ処理能力の低下をおこしていた
。

本考案は上記に鑑み、常時には回転する必要のない管体
の回転接続部分に用いる簡単な構造の無給油潤滑式の配
管用回転継手を提供するもので、以下図面に示す一実施
例についてその詳細を説明する。

第１図は本考案に係る回転継手の一部断面した側面図、
第２図はその正面図を示し、回転継手は外側管１ど、こ
の外側管１に回動自在に嵌挿接続された内側管２と、外
側管接続側１ａの開口端外周部に螺着され開口部端面１
ｂとの間で内側管外周の凹溝１１に嵌装されたスナップ
リング１２を挾締するユニオンナット３とから構成され
、上記内側管２の嵌挿部２ｂ外周に凹設した溝１３．１
５に２個の摩擦軽減用リング１４．１４その中間にシー
ル用Ｏリング１６をそれぞれ嵌装して成るものである。

摩擦軽減用リング１４としてはテフロン・ドライメタル
等を用いることができる。

ここに外側管１は一端部１ｃ内周に管体（図示時）螺着
用能ねじ部４を、その外周に廻り止め用切欠５を有し、
他端接続側１ａには内側管嵌挿用開口部を設は開口端外
周部にユニオンナツト３螺着用雄ねじ部６を形成してい
る。

内側管２は廻り止め用切欠Ｉのあるソケット８を一端に
有し、該ソケット部内周に管体（図示略螺着用雄ねじ部
９を設けるとともにソケット８部分を除いた内側管２外
周の略ぼ中央に環状の段部１０を設はソケット部側２ａ
を大径に、その反対側即ち嵌挿部２ｂを小径とし、該段
部１０に接して小径側にスナップリング嵌装用凹溝１１
を有してなる。

又小径の嵌挿部２ｂ外周には開口部より内方に向ってテ
フロンリング嵌装用溝１２．０リング嵌装用溝１３さら
にテフロンリング嵌装用溝１２が凹設されている。

ユニオンナット３は内側管の大径部２ａに緩く嵌合する
内径の開口部３ａと、外側管の接続側１ａ外周部に緩く
嵌合する内径の管部３ｂとからなり該管部内方に上記外
周部に螺合する雌ねじ部１７を有し、且側面は締付に便
なように多角形状とし更に数個の止めねじ用孔１８を設
けている。

しかして上記回転継手を組立てるに当っては、ユニオン
ナットの開口部３ａ方向より内側管２をソケット部段部
８ａｌＣ接当する昔で挿入、したのちスナップリング１
２、テフロンリング１４、Ｏリング１６、テフロンリン
グ１４を順次嵌装し、ついで外側管開口部より上記小径
の嵌挿部２ｂを嵌挿しユニオンリング３を小径方向へ移
動捲回して外側管開口部に螺着し、ゆるみ防止用止めね
じ１９で固定する。

この際、ユニオンナット開口部３ａの周縁部内側３ｃと
外側管の開口部端面１ｂとの間でスナップリング１２を
挟締し、内側管２が外側管１に対して回動するのを許す
とともに内圧外圧により移動乃至離脱するのを防止する
。

又外側管１と内側管２の摺動面はＯリング１６により水
密気密に保たれるとともにテフロンリング１４．１４の
無給油の潤滑作用により滑らかに摺動する。

Ｏリング１６の個数を増すことによりシール作用をさら
に完全にすることができるとともに、外側管１、内側管
２ 、ユニオンナット３の内外表面をテフロン加工等の
特殊コーティングを施こすことにより防錆、防蝕するこ
ともできる。

第３図及び第４図は本考案に係る配管用回転継手の使用
例を示し、汚水曝気槽２０内に配設されたエアレーショ
ン用パイプ２１には、第３図ａ。

ｂの如くその適所に回転継手Ａを組み込みエア噴出口口
金２２が目づ１りあるいは破損した場合パイプ支管２３
を上方へ回動せしめて先端を水面上へ出し口金２２の清
掃交換等の手入に便ならしめるものである。

第４図ａ、ｂは同じく汚水曝気槽２０の消泡シャワー用
給水管２１′の適所配管中に回動継手Ａを組み込み、必
要時に支管２３′を上方へ回動せしめてシャワー用口金
２２′の清掃交換等に便ならしめるものである。

本考案は以上のように構成したから簡単な構造で水密気
密を保ちかつ無給油潤滑でき維持管理が楽であるととも
にスナップリングにより内側管を回動自在に保持するた
め組立分解はユニオンナットを螺着脱せしめるのみでよ
く極めて簡単に行ない得る。

又配管中への組込みは管体端部にねじ切りし螺入するの
みでよく任意個所に容易に組込むことができ、内外面に
テフロン加工等の特殊コーティングを施すことにより防
錆防蝕の効果をあげる等積々の優れた利点を有するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る回転継手の一部断面した側面図、
第２図は同じく正面図で第３図及び第４図はそれぞれ回
転継手の使用例を示す。 Ａ・・・・・・回転継手、１・・・・・・外側管、２・
・・・・・内側管、３・・・・・・ユニオンナット、１
２・・・・・・スナップリング、１４・・・・・・摩擦
軽減用リング、１６・−・・・・Ｏリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外側管１と、この外側管１に回動自在に嵌挿接続され、
   他端に回り止め用切欠Ｉのあるソケットを有する内側管
   ２と、外側管接続側１ａの開口端外周部に螺着され外側
   管開口部端面１ｂとの間で内側管外周の凹溝１１に嵌装
   されたスナップリング１２を挾締し、かつゆるみ防止用
   止めねじ１９を有するユニオンナット３とから構成さへ
   該ソケットの外径は内側管外径より大きく、スナップリ
   ング嵌装用凹溝よりソケット部段部８ａに至る距離がユ
   ニオンナット３の持続方向長さより長く構成さへ上記内
   側管２の嵌挿部２ｂ外周に設けた数条の溝１３．１５に
   摩擦軽減用リング１４、シール用Ｏリング１６をそれぞ
   れ１乃至数個嵌装したことを特徴とする配管用回転継手
   。