JPS5927360Y2

JPS5927360Y2 - 小型船舶の自動操舵装置

Info

Publication number: JPS5927360Y2
Application number: JP1978023825U
Authority: JP
Inventors: 紀彦吉川
Original assignee: ヤマハ発動機株式会社
Priority date: 1978-02-24
Filing date: 1978-02-24
Publication date: 1984-08-08
Also published as: JPS54127396U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はヨツト、漁船等小型船舶の自動操舵装置に関す
る。

小型船舶において、操舵者か船上のどこにいても舵を遠
隔制御できるように舵とり機構を無線により操作する自
動操舵装置の場合は、ケース内に電池により通電される
制御回路を備え、その制御回路の可変抵抗器と連繋する
操作ダイヤルを中立位置から左右回動操作し、無線によ
りサーボモータを正、逆回転させて舵の回転角を設定す
るように構成するのが＝般的である。

しかして斯る装置は船舶の進路変更時は勿論であるか、
直進時即ち操作ダイヤルか中立位置にあって操作する必
要がない時でも電源スィッチがオンされているため、常
時電力が消費されることとなって電源としてケースに内
蔵された電池がすぐに消耗してし壕うという不具合を生
ず。

本考案は船舶の直進時、即ち操作ダイヤルの中立時に電
源を遮断するスイッチを設けることにより、操作ダイヤ
ルの回動操作時にのみ電力を消費するようにして電力の
浪費をなくシ、電池の消耗を可及的に抑えるようにした
小型船舶の自動操舵装置を提供せんとするものである。

本考案実施の一例を図面により説明すると、第１図は本
考案自動操舵装置の送信側と受信側を概略的に示すもの
であって、その送信側は夫々直列に接続される電源とし
ての電池１、可変抵抗器２、電圧−周波数変換器゛３、
送信器４により構成されている。

そしてこの可変抵抗器２、電圧−周波数変換器３、送信
器４により制御回路１が構成され、該回路■と電池１と
の間にスイッチ５を設ける。

又前記送信器４には送信アンテナ６が設けられている。

受信側は夫々直列に接続される受信アンテナ７′を備え
た受信器７、周波数−電圧変換器８、サーボモータ９に
より構成され、外部電源Ｅにより電力供給される。

前記サーボモータ９は、舵とり機構１０に連繋されてい
る。

１１は、手動操作に切換えるときに、サーボモータ９の
電源を断つための切換スイッチ１１である。

而して送信側のスイッチ５をオンさせると、可変抵抗器
２の動作による電圧変化を電圧−周波数変換器３によっ
て周波数変化に変換し、送信器４より送信アンテナ６を
介して１１８〜１３５ＭＨ２のＦＭ電波が発信される。

そしてこのＦＭ電波は受信側の受信器７に受信され、そ
の周波数変化を周波数−電圧変換器８により電圧の変化
に変換し、サーボモータ９を正逆回転させそのサーボモ
ータ９０回転により舵とり機構１０が操作てれ、舵の回
転角が設定される。

スイッチ５かオフされた時は、送信側、受信側ともに作
動しないか、サーボモータ９は外部電源Ｅで駆動するよ
うになっているため、電圧変化が０の場合は正逆どちら
にも回転せず固定状を保持する。

従って舵とり機構１０が動作せずに固定され舵は直進時
の状態を保持する。

次に第２図乃至第７図は受信側を制御する送信側の手元
装置Ａを示し、この手元装置Ａはケースａの上端に操作
ダイヤルｂを回動自在に被嵌させてなる。

ケースａは円筒形でありその内部に電池１、可変抵抗器
２、電圧−周波数変換器３、送信器４が内蔵され、前記
可変抵抗器２をケースａ最上部に位置させると共に送信
器４の送信アンテナ６をケースａ外部へ取出す。

又、ケースａはその外周面上方に操作ダイヤルｂの回転
角を視認するための目盛板１２を設けると共に、下面に
支持板１３及び０リング１４な介して蓋１５を水密状に
嵌着し、上面に基板１６な回転不能状に嵌着する。

そして上記可変抵抗器２の上面に突起１７を突設し、こ
の突起１７を基板１６下面に係止することによって可変
抵抗器ａ内に固定状に保持される。

基板１６は厚内の円板状であって、その上面外周部分に
接点ａ１を突設する。

この接点ａ１１は基板１６に螺着烙れるビスであり、前
記目盛板１２の中間位置の目盛に対応して位置するよう
にする。

そして接点ａ１はリード線１８によって電池１又は制御
回路■の一方に接続でれる。

又、基板１６には上面より二つの段部１９゜２０を切欠
形成し、その上側の段部１９に略円板状の固定ノック２
１をビス止め固定する。

固定ノック２１は前記接点ａ１側の一半部に向い合って
起立する掛止片２２．２２’を突設し、他学部はその外
周部分を接点ａ１からケースａ中心に向う直径方向を基
準線として左右に４５°５つ、即ち９０゜の範囲で扇形
に切欠しその両端に突片２３，２３’を起立突設する。

そしてこの固定ノック２１及び基板１６を貫通させて操
作軸２４を回転自在に挿着する。

操作軸２４はネジ部な有しており、そのネジ部にナツト
２５を螺着し該ナツト２５を基板１６の下側の段部２０
に係合させることによって、基板１６に支持される。

又、操作軸２４は下端を可変抵抗器２の内部機構に連繋
して、その回動操作により可変抵抗器２を作動させるよ
うにすると共に、中程に二本のトーションスプリング２
６、２６’を装着スル。

トーションスプリング２６．２６’は各上端を操作軸２
４に掛止して固定し、各下端を夫々前記掛止片２２、
２２’に掛止することにより操作軸２４を固定状に保持
し、更にその弾発力によって操作軸２４を左右どちらに
回動させても元の位置に復帰させるようにする。

操作軸２４の上端は基板１６上方に突出し、その突出部
分に操作ダイヤルｂが回転不能状に軸着づれ、該操作ダ
イヤルｂは操作軸２４と一体に回転するように構成され
る。

そしてこの操作ダイヤルｂが操作軸２４に固定保持され
た状態を該ダイヤルｂの中立時とする。

操作ダイヤルｂは幅部状であり、その内周面と基板１６
との間に間隙を有してケースａ上端に被嵌シれ、外周面
に下端が目盛板１２上方に近接する操作ノブ２７か付設
されている。

操作ノブ２７は操作ダイヤルｂを指一本で操作できるよ
うにすると共に、目盛板１２との位置関係により操作ダ
イヤルｂの回転角を視認し得るようにするものである。

操作ダイヤルｂの内部上面には円板状の可動ノック２８
かビス止め固定されている。

可動ノック２８は上記突片２３，２３’に対応する一半
部の外周部分を切起してストッパ２９を突設し、そのス
トッパ２９を操作ダイヤルｂの中立時に突片２３，２３
’の中間に位置するようにする。

而して操作ダイヤルｂはその中立時より左右に回動させ
ると、ストッパ２９が各突片２３，２３’に当接しそれ
以上の回動を阻止されろこととなって、その回動範囲が
左右４ヂに設定される。

一方、可動ノック２８の他学部には接片ｂ１かビス止め
固定されてお飢、その接片ｂ１はリード線３０によっ
て接点ａ１と閉回路を構成するように電池１又は制
御回路■の一方に接続づれている。

接片ｂ１は導電性の金属板例えば銅板であって、その外
周部に前記接点ａ１に摺接する摺接片３１を設ける。

摺接片３１はストッパ２９から操作ダイヤルｂの中心に
向う直径方向を基準線として、その基部より左右均等に
延びる円弧状に形成され、その円弧の曲率を基板１６外
周の曲率とほぼ等しく設定することにより操作ダイヤル
ｂの回動に伴って摺接片３１が接点ａ１に常に接触する
ようにする。

そしてとの摺接片３１の中間部には落窪部３２を形成し
、操作ダイヤルｂの中立時に接片ｂ１が接点ａ１と非
接触となるようにする。

而してこの接片ｂ１と接点ａ１とにより前述の電池１と
制御回路■をオン、オフするスイッチ５が構成される。

次に斯る自動操舵装置の作動状態について説明する。

先ず、操作ダイヤルｂが中立位置にある時は、接片ｂ１
と接点ａ１とが非接触となっているためスイッチ５は
オフの状態であり、従って制御回路Ｉの電源が遮断され
ることとなって送信側の手元装置Ａは作動せず、電池１
の電力は消費されない。

そして受信側も作動せず、舵とり機構１０がサーボモー
タ９によりロックされて船舶は直進状態を保持する。

次に操作ダイヤルｂを左右何れカ一方に回動させると、
接片ｂ１と接点ａ１とか接触しスイッチ５かオン
の状態とナリ、電池１より制御回路■へ電力が供給され
手元装置ＡはＦＭ電波を発信してサーボモータ９を正逆
回転させる。

その結果舵は左右に回動して船舶は進路を変更する。

この舵の回転角は操作ダイヤルｂの回動量に応じて設定
される。

又、この状態で操作ダイヤルｂから手を離すと、操作ダ
イヤルｂはトーションスプリング２６゜２６′に付勢さ
れて元の中立位置に自動復帰し、再び制御回路■の電源
が遮断烙れる。

尚上述の実施例ではケースａに接点ａ１を設け、操作ダ
イヤルｂに接片ｂ１す設けた例を示したが、この接点ａ
１を操作ダイヤルｂに、接片ｂ１をケースａに夫々付換
えることは勿論可能である。

本考案は叙上の如く構成したので、操作ダイヤルの中立
時即ち船舶の航行状態の殆んどである直時に接片と接点
とが非接触となり、制御回路の電源か遮断されると共に
船舶の進路変更時即ち操作ダイヤルを回動操作した時に
のみ接片と接点とが接触して、電池と制御回路とが通電
されることとなって、従来のものよりも電池の電力を大
幅に節約することができ、その消耗を抑えることができ
る。

依って所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案自動操舵装置の概略を示す説明図、第２
図は送信側の手元装置を示す二部切欠正面図、第３図は
そのケースを示す平面図、第４図は操作ダイヤルを示す
底面図、第５図は手元装置の要部を示す縦断側面図、第
６図、第７図は要部の作動状態を示す一部切欠正面図で
ある。尚図中、Ａ・・・手元装置、ａ・・・ケース、ａｌ・・
・接点、ｂ・・・操作ダイヤル、ｂｌ・・・接片、■・
・・制御回路、１・・・電池、２・・・可変抵抗器、９
・・・サーボモータ、３２・・・落窪部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ケース内に電池により通電なれる制御回路を備え、その
制御回路の可変抵抗器と連繋する操作ダイヤルを中立位
置から左右回動操作し、無線によりサーボモータを正、
逆回転させて舵の回転角を設定するようにした小型船舶
の自動操舵装置に於いて、そのケース及び操作ダイヤル
の一方に接点を設け、他方に該接点と摺接する接片を設
け、その接片には上記ダイヤルの中立位置に対応して接
点より離脱する落窪部を形成すると共に、接点及び接片
の一方を電池に接続し、他方を制御回路に接続した小型
船舶の自動操舵装置。