JPS5926974B2 - オンライン手書き文字入力装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、オンライン手書き文字入力装置、特に漢字を
含む手書き文字を認識して認識結果をデータ処理装置に
入力せしめるオンライン手書き文字入力装置において、
認識処理に使用される辞書の記憶容量を減少せしめると
共に認識処理を簡単に行なうことができるようにしたオ
ンライン手書き文字入力装置に関するものである。

一般に手書き文字をオンラインでデータ処理装置に入力
せしめるオンライン手書き文字入力装置にわいては、文
字単位で特徴抽出を行なつているが、漢字などのように
文字種類が多いものを認識する場合多くの特徴を抽出す
ることが必要とされていた。

このため従来のオンライン手書き文字入力装置は、認識
処理を行なう際に使用される辞書の記憶容量が極めて大
きくなると共に認識処理が複雑になるという難点を有し
ていた。本発明は上記の点を解決することを目的とし、
辞書の記憶容量を減少せしめると共に認識処理を簡単に
行なうことができるょうにすることを目的としている。

そしてそのため本発明のオンライン手書き文字入力装置
は、例えば漢字が「ペン」、「ツク１月 、「カンムＩ
月などの構成要素から成り立つている点に着目し、手書
き文字が入力される文字入力部と辞書と該辞書を用いて
上記入力された手書き文字に対する認識処理を行なう認
識部とをそなえたオンライン手書き文字入力装置におい
て、文字ストローク間の時間幅を検出しかつ該時間幅が
予め定めた閾値レベルを超えたことを条件として上記手
書き文字を構成要素に分離せしめる文字構成要素分離部
をもうけ該分離された構成要素にもとずいて手書き文字
の認識処理を行なうよう構成されたことを特徴としてい
る。以下図面を参照しつつ本発明を説明する。第１図Ａ
、Ｂは本発明によるオンライン手書き文字入力装置の原
理を説明する説明図、第２図は本発明の一実施例構成を
示している。

本発明の場合、文字入力部例えばタブレツトにより文字
が入力されてゆく際に、文字ストローク間の時間幅即ち
ある文字ストロークが手書き終了した時点から次の文字
ストロークが手書き開始される時点までの時間幅を検出
し、この時間幅が予め定めた閾値レベルを超えたことを
条件として入力文字を構成要素例えば「ペン」 ，「ツ
クＩ月 ，「カンムｌ月などのコンポーネントに分離せ
しめる。

そして分離された構成要素にもとずいて入力文字に対す
る認識処理を行なう。例えば第１図Ａに図示する如くタ
ブレツトの入力面上に漢字「仕］が手書きされた場合、
該入力処理によつて得られた第１図Ｂ図示の如き上記漢
字「仕」に対応する入力データにおいて文字ストローク
イ，口，ハ，二，ホ間の時間幅Ｔｌ，ｔ２，ｔ３，ｔ４
を検出し、時間幅Ｔ２が予め定めた閾値Ｔ。レベルを超
えていることから文字ストロークイと口とで１つの構成
要素としかつ文字ストロークハと二とホとで別個の構成
要素とする。即ち漢字「仕」は構成要素「イ」と構成要
素「＋」とに分離される。第２図は本発明の一実施例構
成を示している。

図中、１は文字入力部例えばタブレツト、２は文字構成
要素分離部であり第１図において上述した如く文字を構
成要素に分離せしめるもの、３は辞書、４は認識部、５
は文字構成要素辞書であり文字の構成要素に対応するデ
ータが予め格納されているもの、６は文字辞書であり文
字に対応するデータが予め格納されているもの、ｒは文
字構成要素認識部、８は文字認識部を夫々表わしている
。以下手書き文字に対する認識処理動作を説明する。（
１）タブレツト１より手書き文字の文字ストローク情報
が入力される。（２）文字構成要素分離部２は上記入力
されてくる文字ストローク情報間の時間幅を検出し、該
時間幅が予め定めた閾値レベルを超えたとき構成要素分
離信号を出力すると共に入力文字を構成要素に分離する
。

（３）そして文字構成要素認識部ｒは文字構成要素辞書
５を用いて上記分離された各構成要素に対する認識処理
を行なう。

（４）そして文字認識部８は文字辞書６を用いて上記文
字構成要素認識部７による各構成要素に対する認識結果
から入力文字全体に対する認識処理を行なう。

（５）そして上記文字認識部８により得られた認識結果
は図示しないデータ処理装置に対する入力デJャ^として
認識部４から出力される。

以上説明した如く、本発明は入力文字が入力される実時
間内で入力文字を構成要素に分離せしめ、各構成要素に
対する認識処理を行ない、この認識結果にもとずいて入
力文字に対する認識結果を得るょうにした。

このため辞書全体の記憶容量を減少することができると
共に認識処理を簡単に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ，Ｂは本発明によるオンライン手書き文字人力
装置の原理を説明する説明図、第２図は本発明の一実施
例構成を示す。 図中、１は文字入力部、２は文字構成要素分離部、３は
辞書、４は認識部、５は文字構成要素辞書、６は文字辞
書、７は文字構成髪素認識部、８は文字認識部を表わす
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 手書き文字が入力される文字入力部と辞書と該辞書
   を用いて上記入力された手書き文字に対する認識処理を
   行なう認識部とをそなえたオンライン手書き文字入力装
   置において、文字ストローク間の時間幅を検出しかつ該
   時間幅が予め定めた閾値レベルを超えたことを条件とし
   て上記手書き文字を構成要素に分離せしめる文字構成要
   素分離部をもうけ該分離された構成要素にもとずいて手
   書き文字の認識処理を行なうよう構成されたことを特徴
   とするオンライン手書き文字入力装置。 ２ 上記辞書は文字構成要素に対応するデータが予め記
   憶された文字構成要素辞書をそなえ、上記認識部は上記
   文字構成要素辞書を用いて上記分離された構成要素を認
   識する文字構成要素認識部をそなえていることを特徴と
   する上記特許請求の範囲第１項記載のオンライン手書き
   文字入力装置。