JPS5926950A - 透視構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）発明の分野 本発明は空間に空気より比重の大きい断熱ガスを封入し
た複層透明板を壁体の開口に配置してなる透視構造体に
関し、家屋、倉庫、冷蔵庫、低温ショーケース等の扉や
窓に適用される透視構造体に関する。

（ロ）背景技術 複層透明板は所定の間隔を保持した少な（ともに二枚の
透明板と、この透明板の周端縁間に介在される枠部材と
を気密に接合して構成されており断熱性が良（結露しに
くいためその用途は急速に拡大しつつある。

又、複層透明板の断熱性を高め、或いは遮音性の増大を
目的として内部空間への封入気体として空気より熱伝導
率の小さいガス或いは空気より比重の大きいガス等の断
熱ガスを用いた複層透明板が販売されろようになった。

以下第１図乃至第７図に基づいて背景技術の複層透明板
及びその製造方法の実施例を説明すると、第１図及び第
２図に示す（１）は冷蔵庫、４冷凍或いは冷蔵ショーケ
ース等の冷凍機器、一般家屋の窓や扉に使用される複層
透明板で、方形をなすガラスからなる二枚の透明板（２
Ａ）（２Ｂ）と、この両透明板の相対向する面の周端面
間に介在され、枠状に接続された四本の間隔子（４Ａ）
（４Ｂ）（４Ｃ）（４Ｄ）を主体となす枠部材（３）と
により構成され、前記両透明板及び枠部材にて囲まれる
内部に空気より比重の大きいＡｒ、ＳＦｎ等の断熱ガス
（Ｇを封入した空間（５）を形成している。（６Ａ）（
６Ｂ）は両透明板（２人）（２Ｂ）と枠部材（３）とを
相互に接着する両面接着テープ等の接着剤、（力は前記
両透明板の周端面と前記枠部材の外面とにより形成され
る環状の溝に充填され、前記各面に接着して空間の気密
を保持するチオコール等樹脂系のシール部材である。（
８）は前記各間隔子内に多量に充填された粒状の乾燥剤
で、例えば吸湿作用の送い速乾性のシリカゲルと、吸湿
作用の遅い遅乾性のモリキー−ラシーブスとの混合物か
らなるものである。

前記各間隔子はアルミニウム等の押し出し成形、又は金
属薄板の折曲形成により第３図に示す如く中空部（９）
を有する方形筒形に形成され、前記空間に臨む内面には
その長さ方向にわたって各々の中空部（９）と、空間（
５）とを連通する細長い溝よりなる通気路（１０）を各
々形成し、又二本の間隔子（４Ａ）（４Ｃ）の内外両面
の一端には後述する接続具の貫通孔罠対応する円形の開
口（］、ＩＩＡ　（ＩＩＢ）を形成している。（１２Ａ
）　（１２Ｂ）　（１２Ｃ）　（１２Ｄ）は略直角に交
差する二本の脚（１２Ａ’　）　（１２ｍ）を形成した
合成樹脂よりなるコーナー接続具で、枠状に配置された
各間隔子（４Ａ）　（４Ｂ）　（４Ｃ）　（４Ｄ）のう
ち相隣接して直交する中空部（９）の一方に一方の脚（
１２１）、他方に他方の脚（１２ｍ）を挿入することに
より前記各間隔子を相互に接続１〜て枠部材（３）を組
立るものである。

前記両脚は第４．５図に示す如く間隔子の接続状態にお
いて中空部（９）内で押圧変形される波形等弾性を付与
できる形状に形成されている。（１３Ａ）（１３Ｂ）は
二個の接続具（１２Ｂ）　（１２Ｄ）の一方の脚即ち同
じ間隔子（４ＡＸ４Ｃ）の中空部（９）に挿入される脚
（１２ｍ）　（１２Ａ　）に形成された貫通孔で、間隔
子（４Ａ）（４Ｃ）の開口（ＩＩＡ）　（ＩＩＢ）　に
対応し、且つ接続具（１２Ｂ）　（１２Ｄ）の脚（１２
ｍＸ１２１）を間隔子（４Ａ）（４Ｃ）に挿入してこの
間隔子の両端部に重ねた際には開口（ＩＩＡ）　（ＩＩ
Ｂ）　　とともに間隔子（４Ａ）（４Ｃ）の内外を連通
させるものである。

次に複層透明板（１）の製造方法について説明するつま
ず接続具（１２Ａ）により間隔子（４Ａ）　（４Ｃ）、
接続具（１２Ｃ）により間隔子（４Ｂ）（４Ｄ）を夫々
Ｌ字形に接続した後、各々の間隔子の中空部（９）に乾
燥剤（８）を充填し、然る後接続具（１２Ｂ）により間
隔子（４Ａ）（４Ｂ）、接続具（１２Ｄ）により間隔子
（４Ｃ）（４Ｄ）を接続して枠部材（３）を組立てると
ともに、間隔子（４Ａ）（４Ｃ）の開口（ＩＩＡ）　（
ＩＩＢ）　　と接続具（１２Ｂ　）　（１２Ｄ）の貫通
孔（１３Ａ）　（１３Ｂ）　　とを一致させ二本の通路
を形成する。このとき各接続具は中空部（９）から乾燥
剤（８）の洩れを防止するストッパーの役目をなす。

前記枠部材の組立後裔々の間隔子（４Ａ）　（４Ｂ）（
４Ｃ）（４Ｄ）の内外両面を除く他の対向両面に接着剤
（６Ａ）　（６Ｂ）を接着し、次にこの接着剤を両透明
板（２Ａ）　（２Ｂ）の相対向する面の周端面に接着し
て枠部材（３）と、両透明板（２Ａ）（２Ｂ）とを相互
に接続するとともに、空間（５）を形成して半完成品を
得る。

次にシール部材（力を枠部材（３）の外面に沿って環状
に配置して開口（ＩＩＡ）　（ＩＩＢ）を閉塞するとと
もに、このシール部材（７）を前記各間隔子、各接続具
（１２Ａ）　（１２Ｂ）　（１２Ｃ）　（１２Ｄ）及び
両透明板（２Ａ）（２Ｂ）に接着させて空間（５）の気
密を保持する。前記二本の通路を除いて空間（５）の気
密を保持した後、間隔子（４Ａ）が上部となるように半
完成品を立設して適当な治具で固定する。然る後、第６
図及び第７図に示す如くガス供給機（図示しない）に接
続された細長い管よりなる供給ノズル０４）を開口（Ｉ
ＩＢ）及び貫通孔（１３Ｂ）よりなる一方の通路を介し
て空間（５）内に挿入してその先端を空間（５）内下部
に位置せしめるとともに、空間（５）内の空気囚を外部
に導く細長い管よりなる排気ノズル０勺を開口（ＩＩＡ
）及び貫通孔（１３Ａ）よりなる他方の通路を介して空
間（５）内に挿入してその先端を空間（５）向上部に位
置させ、供給ノズル０４）より空間（５）内に空気より
比重の大きいＡｒ、ＳＦ、等の断熱ガス（Ｇを矢印の如
く徐々に供給する。この断熱ガスの供給に伴ない空間（
５）内の空気（５）は上方に押し上げられて排気ノズル
（１５）から矢印の如く外部に徐々に排出され、空間（
５）内の断熱ガス（Ｇの十分な充填を検出する装置（図
示しない）により断熱ガス（（１１の供給を停止し、供
給及び排気面ノズルＱ４）（１！ｍを両通路から引き抜
く、然る後、シール部材（７）と同質のシール部材（７
’）（７’）でもって第１．４．５図に示す如く開口（
ＩＩＡ）（ＩＩＢ）及び貫通孔（１３Ａ）　（１３Ｂ）
を塞ぐことにより所望の複層透明板（１）が得られる。

（ハ）背景技術の問題点 その１）　供給時における断熱ガス（Ｇｌの対流を避け
るために枠部材（３）の下部に供給用の通路を形成して
いるが、供給ノズル＜Ｌ４）の通路からの引き抜きに伴
ない供給用の通路から断熱ガス（Ｇｌの一部が洩れる。

その２）　シール部材（７’）（７’）による気密が少
しでも悪く、一方の通路を下部に位置させたまま複層透
明板（１）を扉又は窓として壁体の開１コに配置した際
には、徐々にガス洩れが生じ本来の機能を果たさない。

に）発明の目的 本発明は空間への断熱ガスの供給後及び封入後において
通路からの断熱ガスの洩れを防止することを目的とする
。

（ホ）発明の概要 間隔を存して相対向する少なくとも二枚の透明板と、こ
の透明板の相対向する面の周端縁間に介在される少なく
とも一つの枠部材と、前記透明板及び枠部材を相互に接
続する接着剤と、前記透明板及び枠部材の接続により画
成される少なくとも一層の空間と、この空間に封入され
る空気より比重の大きい断熱ガスとにより構成される複
層透明板において、前記空間と外部とを連通させ、前記
空間に断熱ガスを供給するための通路を枠部材の上部に
少なくとも一本形成すると共に、前記通路を塞ぐシール
部材を設けた複層透明板を、前記通路を断熱ガスよりも
上部に位置させて壁体の開口に配置してなる透視構造体
１、 （へ）本発明の実施例 第８図乃至第１５図は本発明の実施例を示し、第８図乃
至第１５図において第１図乃至第７図と同じ符号は同じ
ものとする。

（１２ｎ）は各コーナー接続具（１２Ａ）　（１２Ｂ）
　（１２Ｃ）（１２Ｄ）の両脚（１２１）　（１２ｍ）
間に形成された基部、（１２ｉ　）　（１２Ｊ）はこの
基部と前記両脚との境を段落させて形成され中空部（９
）に相対向する当接面で、前記各コーナー接続具の脚（
１２１）（１２ｍ）を各間隔子（４Ａ）（４Ｂ）（４Ｃ
）（４Ｄ）の中空部（９）に挿入したときには、前記各
間隔子の両端が相対向する当接面に突き合わされ、基部
（１２ｎ）と前記各間隔子との局面は面一となり、且つ
基部（１２ｎ）は前記各間隔子には重ならず、その外面
は外部に露呈する。

（１２ｈ）（１２ｈ）は空間（５）に断熱ガス（（３１
を供給するためにコーナー接続具（１２Ａ）　（１２Ｂ
　）の基部（１２ｎ）を貫通して形成された通路で、空
間（５）と外部とを連通し、断熱ガス（Ｃｍの供給時に
はその一方が前記断熱ガスの供給路、他方が空気の排出
路となる。

次に複層透明板（１）の製造方法について説、明する。

各コーナー接続具（１２Ａ）　（１２Ｂ）　（１２Ｃ）
　（１２Ｄ）によって各間隔子（４Ａ）（４Ｂ）（４Ｃ
）（４Ｄ）を相互に接続して枠部材（３）を組立だ後、
この枠部材の両側面全周に両面接着テープからなる接着
剤（６Ａ）（６Ｂ）を貼着し、次に第９図に示す如く方
形をなす基板（Ｉ７）と、この基板の外周面に立設され
た八本のガイド（１８Ａ）〜（１８Ｈ）とよりなる組立
治具α６）に透明板（２人）、枠部材（３）、透明板（
２Ｂ）と順次設置した後、透明板（２Ｂ）を押圧して両
透明板（２Ａ）（２Ｂ）と枠部材（３）とを両液着剤（
６Ａ）（６Ｂ）により相互に接続して空間（５）を形成
する。次に、枠部拐（３）の通路（１２ｈ　）　（１２
ｈ　）付近を除いて前記両透明板の内周端面と、前記枠
部桐の外面とにより形成された環状の溝にチオコール等
樹脂系シール部材（力を充填して前記各面に接着させて
、通路（１２ｈ）（１２ｈ）付近を除いて空間（５）の
気密を保持してなる半完成品を得る。次に、第１０図に
示す如く両通路（１２ｈ）（１２ｈ）が枠部材（３）の
上部に位置するよう半完成品を架台（Ｉ→上に複数枚立
設し、ガス供給機（２０）の供給ノズル（ｌ荀をコーナ
ー接続具（１２Ａ）の通路（１２ｈ）に通し、この供給
ノズルの先端を第１１図に示す如く空間（５）下部に位
置させる。前記ガス供給機は可撓性の細管よりなる供給
ノズル（１４Ａ）〜（１４Ｊ’）と、この各供給ノズル
の途中に設けられた電磁弁（２１Ａ）〜（２１Ｊ）と、
前記各供給ノズルの基部を接続してなる開閉弁（２２Ａ
）〜（２２Ｊ）と、この各開閉弁を取付けた分配タンク
（ハ）と、第１のガス供給時間例えば１５分間駆動する
第１のタイマ（２４）を駆動させる第１の運転スイッチ
（２５）及びり七ッ卜する第１のりセクトスイッチ（２
６）、第２のガス供給時間例えば３０分間駆動する第２
のタイマ（２７）を駆動させる第２の運転スイッチ（２
８）及びリセットする第２のリセットスインチ（２９）
、前記第１タイマ゛の駆動を例えば１０分で停止させる
第１のセレクトスイッチ（３０Ａ）〜（３０Ｅ）、前記
第２タイマの駆動を例えば２０分で停止させる第２のセ
レクトスイッチ（３１Ａ）〜（３１Ｅ）及び図示しない
微調整用レギュレータによって調整されるガス圧を表示
する圧力計（３２を備えた制御箱０３）とにより構成さ
れ、レギュレータ（１３４）及び圧力計（３５１（３６
１を取付けたポンベ０力からホース□□□を通り送られ
てくる断熱ガス（Ｇｌを供給ノズル（１４Ａ）　（１４
Ｃ）（１４Ｅ）　（１４Ｇ）　（１４Ｉ　）を通して各
空間（５）に所定時間供給する。尚、この場合、開閉弁
（２２Ｂ）　（２２Ｄ）　（２２Ｆ）（２２Ｈ）　（２
２Ｊ　）は閉じられている、空気より比重の大きい断熱
ガス（ｑの注入に伴ない空間（５）内の空気（５）は徐
々に上方に押し上げられ、第１１図及び第１２図矢印に
示す如くコーナー接続具（１２Ｂ）の通路（１２ｈ）か
ら外部に排出され、断熱ガス（Ｇに置換される。断熱ガ
ス（Ｇの充填後、供給ノズルαａを空間（５）及び通路
（１２ｈ）から引き抜き、両通路（１２ｈ　）（１２ｈ
）を上部に位置させたま〜、第１３図に示す如く前記シ
ール部材と同質のキャップ状シール部材（ゲ＞（７’）
で両通路（１２ｈ）（１２ｈ）を塞ぐことにより、空間
（５）に断熱ガス（Ｇ）を封入した所望の複層透明板（
１）は完成する。

か〜る複層透明板（１）は第１４図に示す如く周端縁に
把手（３９Ａ）付の金属枠００を嵌合した透明扉（４０
）となり、この扉は通路（１２ｈ）（１２ｈ）が枠部材
（３）の上部に位置、即ち空気より比重の大きい断熱ガ
ス（０の上部に位置するよう冷蔵庫（４］）の前面開口
に開閉自在に配置される。

又、複層透明板（１）は第１５図に示す如く通路（１２
ｈ）　（１２ｈ）を上部としたま〜、断熱パネル（４粉
の開口に嵌め込まれ窓を構成する。

従って本発明によれば、断熱ガス（Ｇｌを空間（５）に
供給する際、供給路となる通路（１２ｈ）及び排気路と
なる通路（１２ｈ）は何れも空間（５）の上部に位置す
るため、空間（５）の空気が殆んど断熱ガス（０と置換
されない限り通路（１２ｈ）（１２ｈ）からのガス洩れ
はなく、又供給ノズル０４）の引き抜きに伴なうガス洩
れも発生しない。又、完成した複層透明板（１）を、そ
の通路（１２ｈ）　（１２ｈ）を上部に位置させ壁体の
開口に配置した際、例らかの原因でシール部材（ケ）（
７）に僅かなシール不良が生じ空間（５）と外部とが通
路（１２ｈ）（１２ｂ）を介して僅かに連通したとして
も、力弓る連通個所からのガス洩れは発生せず、複層透
明板（１）は本来の機能を失うことはない。

（ト）本発明の他の実施例 その１）　第１６図及び第１７図は三枚の透明板（２Ａ
）（２Ｂ）（２Ｃ）と、夫々二本の通路（１２ｈ）（１
２ｈ）を備えた二つの枠部材（３Ａ）（３Ｂ）とを相互
に接続して二層の空間（５Ａ）（５Ｂ）を形成した三層
透明板（１′）の半完成品の実施例を示す。

その２）　第１８図は一本の通路（１２ｈ）に供給ノズ
ルＱ４）を通し、このノズル外周面と通路（１２ｈ　）
壁面との間を空気（５）の排出路として兼用する実施例
を示すっ その３）　第１９図及び第２０図は一個のコーナー接続
具（１２Ａ）の基部（１２ｎ）に相隣接する二本の通路
（１２ｈ）（１２ｈ）を形成し、この通路のうち一方を
供給路、他方を排出路とする実施例を示す、（イ）本発
明の効果 空間に断熱ガスを供給するための通路を断熱ガスの供給
時及び封入後、常に空気より比重の大きい断熱ガスより
も上部に位置させるため、通路からのガス洩れを防止で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第７図は背景技術の透視構造体及びその製造
方法を示し、第１図は複層透明板の斜視図、第２図は第
１図Ａ−Ａ’断面図、第３図は枠部材の分解斜視図、第
４図は第１図Ｂ−Ｂ’断面図、第５図は第４図Ｃ−ｄ断
面図、第６図は断熱ガスの供給を示す斜視図、第７図は
第６図Ｄ−Ｄ′断面図、第８図乃至第１５図は本発明透
視構造体の実施例を示し、第８図はコーナー接続具の斜
視図、第９図は複層透明板の組立工程を示す分解斜視図
、第１０図は断熱ガス供給機による供給工程全体を示す
斜視図、第１１図は供給工程要部斜視図、第１２図は第
１１図Ｅ−ｙ断面図、第１３図は通路のシール状態を示
す要部縦断面図、第１４図は複層透明板を透明扉として
冷蔵庫に配置した冷蔵庫の斜視図、第１５図は複層透明
板を窓に配置した断熱パネルの要部縦断面図１．第１６
図乃至第２０図は本発明の他の実施例を示し、第１６図
は三層透明板の半完成品斜視図、第１７図は第１６図Ｆ
−Ｆ’断面図、第１８図は一本の通路を供給路兼排出路
とした要部縦断面図、第１９図は基部に二本の通路を形
成したコーナー接続具の斜視図、第２０図は第１９図の
コーナー接続具を用いた要部縦断面図である。 （２Ａ）　（２Ｂ）・・・透明板、　（３）・・・枠部
材、　　（４Ａ）（４Ｂ）　（４Ｃ）　（４Ｄ）・・・
間隔子、　（５）・・・空間、　　（６Ａ）（６Ｂ）・
・・接着剤、　（１２Ａ）　（１２Ｂ）　（１２Ｃ）　
（１２Ｄ）・・・コーナー接続具、　　（１２ｈ）・・
・通路、　　（７′）・・・シール部材、　（０・・・
断熱ガス。 第１　図 第５１７１ 第２図 第８図 第１３図 第９図 第１Ｉ　図 Ｇ １シＣ 第１２図 第１４図 第τ５図 ０

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、間隔を存して相対向する少なくとも二枚の透明板と
   、この透明板の相対向する面の周端縁間（ に介在される少なくとも一つの枠部材と、前記透明板及
   び枠部材を相互に接続する接着剤と、前記透明板及び枠
   部材の接続により画成される少なくとも一層の空間と、
   この空間に封入される空気より比重の大きい断熱ガスと
   により構成される複層透明板において、前記空間と外部
   とを連通させ、前記空間に断熱ガスを供給するための通
   路を枠部材に少なくとも一本形成すると共に、前記通路
   を塞ぐシール部材を設けた複層透明板を、前記通路を上
   部に位置させて壁体の開口に配置してなる透視構造体。