JPS5926680Y2 - 同調・ステレオ表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は受信器の表示装置に関し、特に同調・ステレオ
表示装置に関する。

受信器において選局の際に最良の受信状態を得るには聴
覚だけで判別するのは非常に困難な場合がある。

このため視覚によって最良の受信状態を判別し得る同調
表示装置が考案されている。

かかる同調表示装置は、受信器の同調状態を操作者の視
覚に訴えるべくフロントパネル面に配置されるべきメー
タ等の表示用アセンブリを有している。

一方、受信波がステレオかモノラルかを識別表示するた
めの発光素子等からなるステレオインジケータがステレ
オチューナのフロントパネルに装備されているのが通常
である。

一般に、受信器のフロントパネル面の大きさには制限が
あり、特に車載用のラジオ受信器のフロントパネルは限
られたスペースに設けられるので上記した同調表示装置
、ステレオインジケータ等の種々の表示器を出来るだけ
コンパクトに設けることが望ましい。

よって、本考案の目的は、同調表示機能とステレオ・モ
ノラル識別表示機能を具備した同調・ステレオ表示装置
を提供することである。

本考案による同調・ステレオ表示装置は、非同調時にあ
ってはモノラル、ステレオに拘らず点滅し同調時かつス
テレオ放送中は点灯し同調時かつモノラル放送中は消灯
することを特徴とする。

以下、本考案を図面を参照して詳細に説明する。

図は本考案の実施例回路図である。

図において、１はＦＭチューナの中間周波増幅段より中
間周波数成分を取り出し、その振幅を検測することによ
り電界強度を検出する電界強度検出手段である。

電界強度検出手段１の出力は、コンパレータ２の正側入
力となり、コンパレータ２は、その電圧を負側入力の基
準電圧Ｖｒｅｆと比較する。

かかる比較の結果としてコンパレータ２は非同調時にお
いて低レベル、同調時において高レベルの論理信号を出
力する。

よって電界強度検出手段１及びコンパレータ２は同調状
態にあることを検出して同調表示論理信号を発生する同
調表示信号発生手段３を構成する。

なお、同調表示信号発生手段３としては、レシオ検波器
から得られる３字特性の電圧が所定範囲にあることを検
出して論理１信号を出力するウィンドーコンパレータと
該ウインドーコンパレ−タの出力及び゛コンパレータ２
の出力とを入力とする論理積ゲートとを前述の構成に付
加し形成したものであってもよい。

さらにはコンパレータ２の入力の正側と負側の信号を入
れ換えて非同調時において高レベル、同調時において低
レベルの論理信号を出力する様にしてもよい。

但し、この場合次段の論理回路の入力は負論理でなけれ
ばならないコンパレータ２の出力は同調信号発生手段３
の出力として論理和ゲート４の一方の入力となり論理和
ゲート４の出力を制御する。

論理和ゲート４の他方の入力は矩形波発振回路５が矩形
波信号を供給する。

同調信号発生手段３の出力が低レベル状態、即ち非同調
時において論理和ゲート４はがかる矩形波信号と同一の
信号を出力する。

同調時においては論理和ゲート４は高レベルの定電圧信
号を出力する。

この様に論理和ゲート４及び矩形波発振回路５は同調状
態に応じて矩形波信号もしくは高レベルの定電圧信号を
出力するトリガ電圧発生回路６を構成する。

なお、トリガ電圧発生回路６において論理和ゲート４の
代りにＮＯＲゲートを用い同調時において低レベルの論
理信号を出力する構成であってもよい。

論理和ゲート４の出力はトリガ電圧発生回路６の出力と
して排他的論理和回路７の一方の入力に供給される。

排他的論理和回路７の他方の人力へはステレオ信号発生
手段８がステレオ論理信号を供給する。

ステレオ論理信号は、例えばステレオ放送に含まれるパ
イロット信号が検出された時、即ちステレオ放送中出力
される高レベルの定電圧信号である。

モノラル放送中はステレオ信号発生手段８の出力は低レ
ベル状態である。

同調時において、排他的論理和回路７の一方の入力には
トリガ電圧発生回路６が高レベルの定電圧信号を出力す
るので排他的論理和回路７は他方の入力であるステレオ
信号発生手段８の出力のインバータとして機能する。

従って、排他的論理和回路７の出力はステレオ信号発生
手段８の出力に応じて低レベル状態か若しくは高レベル
状態となる。

排他的論理和回路７の出力が低レベル状態の時は該出力
に接続されている発光素子９に抵抗１０を介して正電源
子Ｂより電流が供給され発光素子９は点灯することによ
って同調状態でありかつステレオ放送受信中であること
を示す。

高レベル状態の時は正電源子Ｂからの電流の供給が阻止
され発光素子９は消灯し同調状態でありかつモノラル放
送受信中であることを示す。

なお、上記実施例においては、ステレオ信号発生手段８
の出力をステレオ放送中は高レベル状態モノラル放送中
は低レベル状態としたが、その逆にステレオ放送中は低
レベル状態、モノラル放送中は高レベル状態としてもよ
い。

但し、この場合発光素子９は、ステレオ放送中消灯モノ
ラル放送中点灯することになる。

非同調時においては、排他的論理和回路７の一方の入力
にはトリガ電圧発生回路６より出力される矩形波信号が
供給される。

他方の入力には同調時と同様にステレオ信号発生手段８
より出力される高レベル若しくは低レベルの状態信号が
存在する。

排他的論理和回路７は、他方の入力が高レベル状態の時
は一方の入力に存在する信号の反転信号を出力する。

他方の入力が低レベル状態の時は一方の入力に存在する
信号と同一信号を出力する。

いずれにしても排他的論理和回路７は矩形波信号を出力
する。

そのため非同調時は発光素子９に流れる電流の断続が起
こり発光素子９は点滅するのである。

以上、本考案がＦＭステレオチューナに適用された場合
について説明したが、ＡＭステレオチューナに本考案を
適用する場合は、ステレオ信号発生手段としてはＡＭス
テレオ放送波に含まれるパイロット信号を検出する装置
を用いることができる。

本考案による同調・ステレオ表示装置によれば単一の発
光素子を用いるだけで同調表示とステレオ表示とをなす
ことができ、受信器のフロントパネルに要するスペース
を節約できると共にコストダウンを図ることも可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案による同調・ステレオ表示装置の一実施回路
例を示す。 主要部分の符号の説明 ３・・・・・・同調表示信号発
生手段、４・・・・・・論理和ゲート、５・・・・・・
矩形波発振回路、７・・・・・・排他的論理和回路、８
・・・・・・ステレオ信号発生手段、９・・・・・・発
光素子。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）受信波がステレオ放送波であることを検出してス
   テレオ論理信号を発生するステレオ信号発生手段と、受
   信器が同調状態にあることを検出して同調表示論理信号
   を発生する同調表示信号発生手段と、前記同調表示論理
   信号存在時には定電圧信号を発生し前記同調表示論理信
   号非存在時にはパルス信号を発生するトリガ電圧発生回
   路と、前記ステレオ論理信号と前記トリガ電圧発生回路
   の出力との排他的論理和をとって駆動電圧を発生する排
   他的論理和回路と、前記駆動電圧に応じて発光する発光
   素子とからなることを特徴とする同調・ステレオ表示装
   置。
2. （２）前記トリガ電圧発生回路は、矩形波発振回路と、
   前記矩形波発振回路の出力と前記同調表示信号発生手段
   の出力とが入力された論理和ゲートとからなることを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の同調・ス
   テレオ表示装置。