JPS5926531B2 - 瓶等への熱収縮チユ−ブ被嵌方法及びその装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 瓶等の胴部に、予め商品名や説明等を印刷した熱収縮チ
ューブを被嵌するには、まず、印刷されて軸線方向に折
り畳まれた所定長の熱収縮チューブを開いて、瓶の胴部
に遊嵌し、ついで、適宜の加熱装置で収縮させて瓶に緊
着させる。

しかして、瓶の胴部に熱収縮チューブを遊嵌する際には
、瓶の所定位置において、一方に片寄ることなく被嵌し
ないと、収縮後の仕上りが見苦しくなる。

本発明は、瓶の胴部に、熱収縮チューブを、正しくかつ
迅速に遊嵌させる方法とその装置に関するもので、以下
添付の図面に基いて具体的に説明する。

第１図〜第４図は、本発明装置の第１実施例を示すもの
で、１は、瓶２を搬送するコンベヤで、台箱３の上方に
適宜架設されている。

台箱３の上面におけるコンベヤ１の両側方には、コンベ
ヤ１の走行方向に並ぷ対をなす軸受筒４が立設され、各
軸受筒４には、回転軸５が嵌挿されている。

各回転軸５の上端には、等高をなす等径のプーリ−６が
固着され、同側のプーリ−６、６間には、柔軟なスポン
ジ製無端ベルトＴが掛け回され、この無端ベルトＴの内
側片は、コンベヤ１の両側上方に位置している。

各無端ベルトＴは、図示を省略した台箱３内の減速モー
ターをもつて、各回転軸５を駆動することにより、第１
図矢印で示すように、その内側片がコンベヤ１の走行方
向と同方向かつ等速に同定し、また適宜の手段により、
互いに等高を保ちつつ昇降させることができる。

台箱３の上面には、上記コンベヤ１と瓶２および両無端
ベルト７，７を跨ぐように、門形の支枠８が立設され、
支枠８の水平片８ａには、適宜の圧縮空気源に接続され
た瓶２０の両側上方に下向開口する噴気管９，９が垂設
されている。

支枠８の両垂直片８ｂ，８ｂには、１組の光電式物品検
知装置１０が設置されている。

１１は、台箱３土面に設けられた制御盤である。

次に、上述構成の本発明装置の動作を以下に説明する。

まず、制御盤１１を操作して、各無端ベルト７の高さを
、瓶２に被嵌された時の熱収縮チューブ１２の下端に対
応するように調節して、コンベヤ１の走行速度と等速に
回走させる。

しかる後、第２図に示すように、予め商品名や説明等が
印刷され、扁平に折り畳まれた熱収縮チユーブ１２を、
適宜の手段により開いて、コンベヤ１上の瓶２の肩部に
被嵌し係止させて、瓶２とともに搬送する。

この際、瓶２における熱収縮チユーブ１２の位置は、熱
収縮チユーブ１２が著しく傾斜しない限り適宜でよく、
正確さを必要としない。

コンベヤ１により搬送された瓶２は、その両側下部の所
定の位置を、両無端ベルト７，７により軽く挟まれて、
支枠８内に達する。

すると、物品検知装置１０がこれを検知して、噴気管９
が、熱収縮チユーブ１２内に圧縮空気を噴射し、チユー
ブ１２を第４図に示すように円形に拡げるとともに、第
３図に示すように、両無端ベルト７，７に乗るまで次き
降ろして瓶２胴部に被嵌させる。

瓶２が支枠８を通過すると、空気の噴射を停止させる。
上述のように、本発明装置は、無端ベルト７，７が、熱
収縮チユーブ１２の下端の位置を規制するので、熱収縮
チユーブ１２を瓶２の所定の高さに被嵌することができ
、また吹き込まれる圧縮空気により、熱収縮チユーブ１
２は、瓶２との間に若干の間隙を設けて円形に拡げられ
た後、瓶２に被嵌されるので、熱収縮チユーブ１２内に
、瓶２が一方に片寄ることなく中央に納まり、熱収縮工
程において熱収縮チユーブ１２が平均に収縮し、印刷さ
れた文字や図形等が歪むことなく、仕上りが良好となる
。

また、熱収縮チユーブ１２は、空気流により一瞬のうち
に所定の位置まで吹き降ろされるので、被嵌速度が速く
、作業性が良好である。

なお、図示を省略したが、上記コンベヤ１に代えて、タ
ーンテーブルを使用することもできる。

第５図は、本発明装置の第２実施例を略示するもので、
第１実施例と同様の部材については同一符号を使用し、
その説明を省略する。台箱３上面におけるコンベヤ１の
両側方、かつ噴気管９，９の下方には、等高を保ちつつ
昇降させることができ、かつ物品検知装置１０の出力信
号により、コンベヤ１に向つて進退する１対の移動杆２
１，２１が立設されている。

両移動杆２１，２１の上端には、互いに対向する押圧杆
２２，２２が、相互の間隙を調節しうるように固着され
、各押圧杆２２の内端には、たとえばスポンジのような
柔軟な材質よりなる押圧片２３が貼着されている。

両押圧杆２２は、両押圧片２３が所定の高さにおいて相
互の間隔が、常時は、瓶２の横幅より若干広くなるよう
に調節されている。

本装置において、熱収縮チユーブ１２を肩部に嵌係した
瓶２が、噴気管９，９の下方に搬送されて来ると、これ
を物品検知装置１０が検知して、両移動杆２１，２１を
瓶２に向つて移動させ、押圧片２３，２３をもつて、瓶
２の両側下部の所定の個所を挾持して、瓶２の進行を一
時停止させるとともに、噴気管９，９より空気を噴射し
て、熱収縮チユーブ１２を拡げるとともに、押圧片２３
まで吹き降ろして、瓶２の所定の個所に被嵌させる。

ついで、空気の噴射が停止されるとともに、移動杆２１
，２１が後退して、瓶２はコンベヤ１により、次工程に
搬送される。

上述のように、本装置においては、熱収縮チユーブ１２
被嵌時に、強制的に一時停止させられるが、極く短時間
ゆえ作業上何等差支えない。

本装置もまた、第１実施例と同様の効果がある。第６図
は、本発明装置の第３実施例を略示するもので、第１実
施例と同様の部材については同一符号を使用し、その説
明を省略する。台箱３上面におけるコンベヤ１の両側方
、かつ噴気管９，９の下方には、高さを調節しうる１対
の脚３１が立設され、各脚３１の上端には、コンベヤ１
方向を向く位置決め板３２が、相互の間隔を調節しうる
ように固着されている。

位置決め板３２は、所定の高さにおいて、瓶２の横幅よ
り僅かに広くなるように調節されている。

本装置において、熱収縮チユーブ１２を肩部に嵌係した
瓶２が、吸気管９の下方に搬送されて来ると、これを物
品検知装置１０が検知して、噴気管９より圧縮空気を噴
射させ、熱収縮チユーブ１２を拡げるとともに、位置決
め板３２まで吹き降ろして、瓶２の所定の個所に被嵌さ
せる。本装置は、構成が簡単であるが、瓶２の外径がよ
く揃つて一定している場合には、支障なく使用すること
ができ、第１実施例と同様の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、第１実施例における本発明装置の斜視図、第
２図は、同じく熱収縮チユーブを瓶の肩部に乗せた状態
を示す正面図、第３図は、同じくチユーブを吹き降ろし
た状態を示す正面図、第４図は、第３図Ａ−Ａ線断面図
、第５図は、第２実施例における本発明装置の要部正面
図、第６図は、第３実施例における本発明装置の要部正
面図である。 １・・・・・・コンベヤ、２・・・・・・瓶、３・・・
・・・台箱、４・・・・・・軸受筒、５・・・・・・回
転軸、６・・・・・・プーリ一、７・・・・・・無端ベ
ルト、８・・・・・・支枠、８ａ・・・・・・水平片、
８ｂ・・・・・・垂直片、９・・・・・・噴気管、１０
・・・・・・物品検知装置、１１・・・・・・制御盤、
１２・・・・・・熱収縮チユーブ、２１・・・・・・移
動杆、２２・・・・・・押圧杆、２３・・・・・・押圧
片、３１・・・・・・脚、３２・・・・・・位置決め板
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 上方を向く瓶等の肩部に、半開の熱収縮チューブを
   係止して、その内部に上方より圧縮空気を吹き込むこと
   により、熱収縮チューブを円形に拡げるとともに、吹き
   降ろして、瓶等に被嵌させることを特徴とする瓶等への
   熱収縮チューブの被嵌方法。 ２ 瓶等を立てた状態で搬送するコンベヤと、コンベヤ
   上の瓶等の肩部に係止した、半開の熱収縮チューブの内
   上方に位置する下向噴気管と、噴気管の下方において、
   瓶等の側面所定の位置に近接もしくは当接する、高さ調
   節可能の、互いに対向する一対の熱収縮チューブ位置決
   め用ストッパーとよりなる瓶等への熱収縮チューブ被嵌
   装置。 ３ ストッパーを、両内側片が、コンベヤと同方向かつ
   等速で回走し、かつその間隔を瓶等の横幅より僅かに狭
   くした、柔軟な材質よりなる、１対の無端ベルトとして
   なる特許請求の範囲第２項に記載の装置。 ４ ストッパーが、瓶等に向かつて進退する１対の移動
   杆に設けられた１対の押圧片よりなる特許請求の範囲第
   ２項に記載の装置。 ５ ストッパーを、相互間隔調節可能に固定された、１
   対の位置決め板としてなる特許請求の範囲第２項に記載
   の装置。 ６ 要所に設置した、コンベヤ上の瓶等の検知装置の出
   力信号により、噴気管の噴気を自動的に制御するように
   してなる特許請求の範囲第２項に記載の装置。