JPS592627Y2 - 自動販売機のサ−ペンタイントラック式コラム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は缶入飲料の物品を行なう自動販売機のサーペン
タイントラック式コラムに関するものである。

近年自動販売機において、缶入飲料の物品の販売を行な
う構成のものが多く開発されている。

ところが、前記毎の容量は２００ｍ１２５０ｍ１３５０
ｍ１ど複数種類もあるため自動販売機においては各大き
さの缶に合ったサーペンタイントラックのコラムを形成
しなければならず、そのため、工場側から見れば多数の
コラムを有した自動販売機を製造して販売することから
作業工程を単一化できず販売コストが上昇するとともに
、自動販売機設置者側から見た場合に販売できる物品の
大きさが決まっているため缶の大きさを売行に応じて自
由に変ることができない欠点を有していた。

また大きなコラムに小さな缶を充填した場合には物品が
コラム内で゛直立して引掛かったりしてコラム内で゛つ
まり物品の販売動作に支障をきたす欠点を有していた。

また、コラム内での商品のつまりを防止するために連続
した蛇行状のコラムを形成するものが提案されている。

そして、前後の壁を一体的に形成した反転レールを反転
部組外の場所で継いで上方より下方へ延びたサーペンタ
イントラック方式のコラムを形成するものや、円弧状の
線材を上下に組合せたものが提案されているが、前者は
反転部組外の所に継目があるため、この継目に物品が引
掛かって転倒する可能性があり、また後者は線材を用い
ることにより物品の脱落や転倒を防止するため一品様の
大きさに限られるとともに円弧状の線材の継目が反対側
の線材の上下端よりも内方に入っていないため、物品が
斜めになる空間が作られ商、品が転倒してコラム内でつ
まる欠点もあった。

本考案は上記欠点を改良した自動販売機のサーペンタイ
ントラック式コラムを提供するものである。

以下図面により本考案の一実施例を説明する。

図において、１は自動販売機本体で、内部に物品収容体
２が設けられ、またこの収容体２の最下端には物品を放
出する放出機構３ （詳細については図示せず）が設け
られている。

４は前記本体１の前面に設けられた扉で、物品取出口５
および硬化投入口、硬化装置、硬化返却口（いずれも図
示せず）および前記物品放出機構３を動作させて物品取
出口５へ放出させる物品選択ボタン等（図示せず）が設
けられている。

前記物品収容体２は側板６に円弧状の案内溝（図示せず
）を形成し、この側板６間に前記案内溝と嵌合する爪７
を一本に設けた合成樹脂からなる円弧状物品案内板８を
千鳥状に交互に連続して配設することにより構成された
サーペンタイントラック式コラム９を前後二列に配列す
ることにより構成されている。

また前記コラム９の物品通路は物品充填口１０と物品放
出口１１を除いた物品が接触するすべての部分が屈曲し
て形成され、物品が直線かつ垂直に落下する部分がなく
、さらに各案内板８の相互に接した上下端部の継目Ａは
この継目に相対向する案内板８の上下端部（継目Ａ）の
端面を結ぶ点線ｌよりも相対向した案内板８の方へ若干
突出している。

上記構成において、コラム９の寸法を販売する物品の最
大径すなわち３５０ ｍ１缶が収容できる大きさに設定
しておくことにより、他の２５０ ｍ１缶、２００ ｍ
１缶の小さな部品を充填しても物品に働く力の方向が夫
々別方向であるので物品が垂直落下および直線落下する
ことがなく、案内板８に確実に接触して落下する。

したがって物品は通路内で直立したりブリッジ現象を起
すことがなくなり、しかも物品案内板間で物品が落下す
るためコラムから脱落することがないとともに多種類の
物品を併用販売できる。

また物品充填時に物品が縦方向に流れ込んでも第１の案
内板８の屈曲部で止まるため、簡単に取出すことができ
、販売動作に悪影響を与えることがない。

さらに、物品案内板８の継目が反対側の物品案内板８に
よる反転部に位置するため継目に引掛かって転勤方向が
変ることがないとともに、物品案内板８の上を物品が転
ろがるので、線材で物品を受けた場合線接触をしている
ものの物品が線材上をすべることにより物品の回転力が
なくなり物品の移動方向が前の物品を押すのみとなって
同一方向への力となりブリッジ現象を起すといった欠点
がなくなり、しかも物品案内板の継目に対向する物品案
内板の端部間を結ぶ線より内方へ位置させることにより
、コラム内に物品が縦方向又は斜め方向に入るスペース
をなくしているものである。

このように本考案は本体内に物品充填部および物品放出
部、さらに前記物品充填部と物品放出部を連結するサー
ペンタイントラック式コラムをそれぞれ設けたものにお
いて、前記サーペンタイントラック式コラムを、一対の
側板と、この側板間に位置して側板と嵌合する爪を備え
た円弧状の物品案内板とより形成するので、サーペンタ
イントラック式コラムを簡単に組立ることができ、がっ
、物品がコラムから脱落することがないので大きさの異
なる物品を収容でき、しかも前記物品系内板を千鳥状で
かつ上下に直列に配置して蛇行路を構成するとともに物
品案内板相互の継目を、この継目に対向する案内板の上
下端部を結ぶ線より内方へ位置させることにより、相対
向する案内板間に形成される通路の大きさを均一にして
物品がつまるのを防止するとともに、物品案内板の継目
に物品が引掛かって回転方向が変り倒立もしくは斜めに
なることをも防止するものである。

さらに、物品接触面をすべて曲面として各物品ごとに働
く力の方向を異ならせてブリッジを形成するのを防止で
きるとともに物品案内板より落下することもないので゛
ある。

さらにまた、物品案内板は円弧状に形成されているだけ
なので、この円弧面に積み重ねてゆくことにより同案内
板の組立時における保管スペースを少なくできるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における自動販売機の縦断面
図、第２図は同自動販売機における物品案内板の斜視図
である。 １・・・・・・本体、９・・・・・・コラム、８・・・
・・・物品案内板、９・・・・・・爪、１０・・・・・
・物品充填口、１１・・・・・・物品放出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体内に物品充填部および物品放出部、さらに前記物品
   充填部と物品放出部を連結するサーペンタインラック式
   コラムをそれぞれ設け、前記サーペンタイントラック式
   コラムを、一体の側板と、この側板間に位置して側板と
   嵌合する爪を備えた直線部のない円弧状の物品案内板と
   より形成し、前記物品案内板を千鳥状に配列し、かつ上
   下に直列配設して蛇行路を構成するとともに物品案内板
   相互の継目を、この継目に相対向する案内板の上下端部
   の端面を結ぶ線より内方へ位置させた自動販売機のサー
   ペンタイントラック式コラム。