JPS5925960Y2

JPS5925960Y2 - 杭打機の滑車装置

Info

Publication number: JPS5925960Y2
Application number: JP9815879U
Authority: JP
Inventors: 武夫斉藤
Original assignee: 日立建機株式会社
Priority date: 1979-07-18
Filing date: 1979-07-18
Publication date: 1984-07-28
Also published as: JPS5616651U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はリーダの最上端に装着されて、ハンマーまたは
アースオーガ懸架用のロープを案内する杭打機の滑車装
置に係り、特に型式の異なるハンマーまたはアースオー
ガを付替える際に好適な滑車装置に関する。

第１図は従来の滑車装置を備えた杭打機の概略側面図を
示し、１は杭打機本体、２は杭打機本体１前部のフロン
トブラケツ）ＩＡに装着されたり−ダ、３はリーダ２を
支持するバックステー、４はリーダ２の最上端に装着さ
れた滑車装置を示し、この滑車装置４は第１図及び第２
図に示す如く、リーダ２の最上端に多数のボルト・ナツ
ト６を介して固着されるシーフ゛フ゛ロック５と、その
シーブブロック５の前部及び後部に取付けられた案内用
固定滑車７及び８とから戊っている。

前記固定滑車７は、リーダ２の前面上方に後述するロー
プにより懸架されるハンマーまたはアースオーガに有す
る可動滑車（いずれも図示省略）と同数個だけ同軸に取
付けられるものである。

そして、杭打機本体１内に具えたウィンチから繰り出さ
れたロープ（図示省略）が固定滑車８に案内された後固
定滑車７と前記可動滑車とに掛は渡されることにより、
ハンマーまたはアースオーガはリーダ２の前面上方に懸
架される。

しかして、前述の杭打機においては、既設のハンマーま
たはアースオーガから型式の異なったものに付替えて、
杭打ち作業またはアースオーガ作業を行なうことがある
。

また杭打ち作業終了後に、杭打機をトレーラ等で輸送す
る場合には、滑車装置をリーダから取外すことが行なわ
れる。

しかるに、従来の滑車装置では、前部の固定滑車７の取
付位置が決まっているので、既設のハンマーから型式の
異なったハンマーに付替えようとした場合、そのハンマ
ーに具える可動滑車との位置が合わず、付替えが不可能
となる。

即ち、装設できるハンマーは一つの型式に限定されて汎
用性が全くない。

また、杭打機の輸送に際しては、シーブブロック５をリ
ーダ２から取外すことになるが、両者は多数のボルト・
ナツト６に締結されているので（大型の杭打機では数１
０本のボルト・ナツトにより締結されている）、これら
のボルト・ナツトを取外すのに多大の労力と時間を必要
とする。

また、シーブブロック５の分解取外しは、リーダ２を水
平に倒した状態において、作業員がリーダ２及びシーブ
ブロック５の下方に入って取外し作業を行なうため、か
なりの危険を伴なう。

一方、滑車装置に汎用性をもたせるため、第２図の仮想
線で示した如く、シーブブロック５に固定滑車７の位置
変更用軸孔Ｈを設けて、ハンマーまたはアースオーガの
型式に応じて固定滑車７の位置を前記軸孔Ｈの位置に変
更できるようにしたものが知られている。

しかし、この滑車装置においては、滑車位置を変更する
際、滑車軸７ａ及びその軸７ａに取付けた複数個の固定
滑車乙これに付属するスペーサ、ロープ外れ止め等を一
度シーブブロック５から取外し、軸孔Ｈにて再びこれら
を組付けなければならず、その作業がかなり面倒である
。

特に滑車軸７ａが錆ついていたりすると、その軸７ａの
取外しに苦労する。

本考案の目的は、固定滑車の取付位置を簡単に変更でき
て型式の異なるハンマー、アースオーガに対する汎用性
があり、かつ杭打機の輸送に際しては簡単に分解できる
杭打機の滑車装置を提供するにある。

この目的を達成するため、本考案の滑車装置は、リーダ
最上端に固着される第１ブラケツトと、その第１ブラケ
ツトに着脱自在に固着される第２ブラケツトと、その第
２ブラケツトの前部にピンとピン孔とにより着脱自在に
固着される第３ブラケツトとでシーブブロックを構威し
、前記第２ブラケツトの後部及び第３ブラケツトの前部
に夫々ロープ案内用の固定滑車を取付け、さらに、前記
第２ブラケツトに対する第３ブラケツト固着用のピン孔
を複数組設けて第２ブラケツトに対する第３ブラケット
固定位置を変更しうるようにしたことを特徴とする。

以下、本考案の一実施例を図面に従って説明する。

第３図は本考案による滑車装置を示す側面図、第４図は
その滑車装置を分解して示す側面図である。

図において、滑車装置におけるシーブブロック１５は、
リーダ２の最上端に固着される第１ブラケツ）１５Ａと
、その第１ブラケツ）１５Ａの上端に着脱自在に固着さ
れる第２ブラケツト１５Ｂと、その第２ブラケツ）１５
Ｂの前部に着脱自在に固着される第３ブラケツト１５Ｃ
とからなっている。

そして、第２ブラケツ）１５Ｂの後端に固定滑車８が、
かつ第３ブラケツｌ−１５Ｃの前端に固定滑車７が夫々
取付けられている。

また第３ブラケツト１５Ｃの、第２ブラケツト１５Ｂに
対する固定位置は、３個所で変更できるようになされて
いる。

前記の第１．第２．第３ブラケツトの取付けを詳細に説
明すると、第１ブラケツ）１５Ａは、その下端に具えた
フランジＦをリーダ２上端のフランジＦ′に接合させ、
両フランジを多数のボルト・ナツト１６にて締結するこ
とによりリーダ２上端に固着される。

また第１ブラケツｌ−１５Ａの上端にはアイエンド部が
形成され、そのアイエンド部に２個のピン孔ａ、ａ’が
設けられている。

第２ブラケツト１５Ｂの下端には、前記第１ブラケツｌ
−１５Ａのアイエンド部を嵌め込ませるホークエンド部
が形成され、そのホークエンド部に前記ピン孔ａ、ａ’
と一致するピン孔す、ｂ’が設けられている。

そして、前記アイエンド部とホークエンド部とが嵌合さ
れた状態において、ピン孔ａとｂとにはピンＰ１が、か
つピン孔ａ′とｂ′とにはピンＰ２が取外し可能に挿入
されて、第２ブラケツ）１５Ｂは第１ブラケツト１５Ａ
に固着されている。

また第２ブラケツ）１５Ｂの前端には、ホークエンド部
が形成され、かつそのホークエンド部に２個のピン孔Ｃ
９Ｃ′が設けられている。

第３ブラケツト１５Ｃの後端には、前記ホークエンド部
に嵌め込まれるアイエンド部が形成され、かつそのアイ
エンド部に前記ピン孔ｃ、ｃ’と一致するピン孔ｄ、ｄ
’が設けられている。

そして、前記アイエンド部とホークエンド部とが嵌合さ
れた状態において、ピン孔ＣとｄとにはピンＰ３が、か
つピン孔Ｃ′とｄ′とにはピンＰ４が取外し可能に挿入
されて、第３ブラケツト１５Ｃは第２ブラケツ）１５Ｂ
に固着されている。

更に第３ブラケツ）１５Ｃのアイエンド部には、ピン孔
ｃ、ｃ’と一致する固定位置変更用のピン孔ｅ、ｅ’及
びｆ、ｆ’が設けられている。

そして、ピン孔ｃ、ｃ’とｅ、ｅ’とを一致させた状態
またはピン孔ｃ、ｃ’とｆ、ｆ’とを一致させた状態で
、各ピン孔にピンを挿入することにより第３ブラケツト
１５Ｃの、第２ブラケツ）１５Ｂに対する固定位置を変
更できるようになっている。

即ち、固定滑車７の位置を３位置に変更できる。

本考案による滑車装置において、既設のハンマー（また
はアースオーガ）から型式の異なるハンマーに付替える
際は、ピン孔ｅｅ’またはｆ、ｆ’を介して第３ブ
ラケツト１５Ｃの、第２ブラケット１５Ｂに対する固定
位置を変更させる。

例えば既設のハンマーのとき第３ブラケツ）１５Ｃが第
３図の状態で固定されているとき、即ちピン孔Ｃとｄ及
びピン孔Ｃ′とｄ′に夫々ピンＰ３．Ｐ４が挿入されて
いるとき、その両ピンＰ３．Ｐ４を抜き出し、第３ブラ
ケツ）−１５Ｃ前端の固定滑車７と付替えるハンマーの
可動滑車とが一致するところまで第３ブラケツＨ５Ｃを
変位させる。

このときピン孔Ｃ９Ｃ′にピン孔ｅ、ｅ’が一致してい
るとすれば、前記の抜き出したＰ３．Ｐ４を各ピン孔に
挿入すればよい。

従って、型式の異なるハンマーを使用することができる
。

即ち各種のハンマー、アースオーガに対して汎用性を有
することになる。

またその付替えに際して、従来技術の如く固定滑車７及
びその滑車軸７ａ、それに付属するスペーサ、ロープ外
れ止め等を取外す必要もないので、付替え作業も簡単で
ある。

また、杭打ち作業終了後において、杭打機をトレーラ等
で輸送する場合には、第２ブラケツ）１５Ｂ及び第３ブ
ラケツ）１５Ｃを取外す。

この場合、第２ブラケツト１５Ｂは第１ブラケツト１５
Ａに対して２本のピンＰＩ、Ｐ２（必要に応じては２本
以上用いることもある）で固着されているものであるか
ら、そのピンを抜き出すだけで分解取外しを行なえる。

従って、従来技術の如く多数のボルト・ナツトを取外す
必要がないので、その分解作業をきわきて安全かつ簡単
に行なえる。

尚、前述の実施例においては、第３ブラケツト１５Ｃの
固定位置を３位置に変更できるようにしたが、何もこれ
に限定されるものではないことは勿論である。

また第１ブラケツト１５Ａにアイエンド部を、第２ブラ
ケツト１５Ｂにそのアイエンド部を嵌め込ませるホーク
エンド部を形成し、かつ第２ブラケツト１５Ｂにホーク
エンド部を、第３ブラケツト１５Ｃにそのホークエンド
部に嵌め込まれるアイエンド部を形成した例を示したが
、何もこれに限定されるものではなく、ホークエンド部
とアイエンド部はどちらのブラケットに形成されてもよ
い。

また各ブラケットに設けるピン孔を全て同一径のピン孔
に形成すれば、同一のピンを使用できると共に、特に輸
送時において第１ブラケツトと第２ブラケツトとを固着
するピンを、第３ブラケツトの固定位置変更用ピン孔に
差し込んでおくことができ、該ピンの紛失を防止できる
。

。以上説明したように、本考案によれば、型式の異な
るハンマー、アースオーガに対する汎用性があり、かつ
杭打機の輸送に際しては簡単に分解できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は杭打機の概略側面図、第２図は従来の滑車装置
を示す側面図、第３図は本考案による滑車装置を示す側
面図、第４図はその滑車装置を分解して示す側面図であ
る。１・・・・・・杭打機本体、２・・・・・・リーダ、７
，８・・・・・・ロープ案内用固定滑車、１５・・・・
・・シーブブロック、１５Ａ・・・・・・第１ブラケツ
ト、１５Ｂ・・・・・・第２ブラケツト、１５Ｃ・・・
・・・第３ブラケツト、ａ、ａ’、ｂ、ｂ’、ｃ、ｃ’
、ｄ、ｄ’、ｅ、ｅ’、ｆ、ｆ ’−・・・ピン孔
、Ｐｌ、Ｐ２．Ｐ３゜Ｐ４・・・・・・ピン。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

リーダの最上端に装着されて、ハンマーまたはアースオ
ーガを懸架するロープを案内する杭打機の滑車装置にお
いて、リーダ最上端に固着される第１ブラケツトと、そ
の第１ブラケツトに着脱自在に固着される第２ブラケツ
トと、その第２ブラケツトの前部にピンとピン孔とによ
り着脱自在に固着される第３ブラケツトとで゛シーブブ
ロックを構成し、前記第２ブラケツトの後部及び第３ブ
ラケツトの前部に夫々ロープ案内用の固定滑車を取付け
、さらに、前記第２ブラケツトに対する第３ブラケツト
固着用のピン孔を複数組設けて第２ブラケツトに対する
第３ブラケット固定位置を変更できるように構成したこ
とを特徴とする杭打機の滑車装置。