JPS592577B2 - 圧延ロ−ル製造用組立て鋳型 - Google Patents

圧延ロ−ル製造用組立て鋳型

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JPS592577B2
JPS592577B2 JP5002181A JP5002181A JPS592577B2 JP S592577 B2 JPS592577 B2 JP S592577B2 JP 5002181 A JP5002181 A JP 5002181A JP 5002181 A JP5002181 A JP 5002181A JP S592577 B2 JPS592577 B2 JP S592577B2
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ニコライ・アブラモビツチ・ブダジアンツ
ペトル・アレクシ−ビツチ・デルカチ
ユ−リイ・エフイモビツチ・プルユスチ
アナトリイ・パブロビツチ・ブルガコフ
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鋳造に関し、さらに詳しくは圧延ロールを製造
するだめの鋳造型に関する。
本発明は鋳鉄からロールを製造する場合に特に有用であ
る。
鋳造の際に遭遇する緊急に解決すべき問題は、強度に悪
影響を及ぼすことなく、ロール胴部の作用層全体にわた
り耐摩耗性および性質の均一性を改良することである。
ここで使用される用語「ロール胴部の作用層」とは、通
常使用中に摩耗する表面層のことであり、この表面層は
ロールの設計によるけれども10〜50酊の範囲にある
鋳物砂充填成形箱を含む圧延ロール製造用鋳型は、この
技術分野において公知である〔例えば、ニー・イー・ク
リボ・/−ブ(Kryvosheev)著、リテイエ・
バルキ(Litye valkiH鋳造ロール)、モ
スクワ、メタラージズダド (Metallurgizdat)出版社、1957年
、175〜179頁参照〕。
この公知の鋳型は、ロール胴部並びに上部および下部ロ
ールネックを鋳造スるだめの複数のキャビティから成る
垂直に延びている鋳型キャビティを有する。
また、この鋳型には、下部ロールネックを鋳造する鋳型
キャビティに接線方向から供給する底部ゲート((堰)
が設けられている。
このような鋳型の主な欠点は、鋳物力徘常に緩慢に凝固
することであり、これは鋳物砂の熱伝導性が低いためで
ある。
例えば、ロール胴部直径850〜900mmおよび重さ
12〜15トンの鋼および鋳鉄のロールを凝固させるた
めには、平均で7〜8時間かかる。
このような緩慢な凝固は体積収縮(引け)を伴い、この
結果、50〜100dの面積にわたって広がる白色の破
面(f rac tures )および灰色のはん点を
生じ、これらはロール胴部の作用層並びにコアーに現わ
れる。
従って、不規部に摩耗し易く且つ耐摩耗性の低いロール
が作られることになる。
ロール胴部鋳造用鋳型キャビティ内に金属リングが設け
られている圧延ロール製造用鋳型も、この技術分野にお
いて公知である(前掲文献、187頁、85図参照)。
このような公知の鋳型における熱除去は、金属リング採
用のため、従来の砂型よりも速やかであり、この結果、
鋳物は(ロール胴部の半径に沿って)配向的に凝固する
このことは、より強固で且つより均一なロール胴部作用
層を形成し、並びに白色の破面および灰色のはん点の深
さを70〜120mmまで増加させる1つの要因である
しかしながら、このような鋳型は、この鋳型の組立て用
構造部材およびこれに伴う貯蔵品が非常に多数なければ
ならないという難点を有している。
実用性の点における改良型としては、ロール胴部を成形
する管状形を有する垂直に延びている金型部分と、この
金型部分に突き合わせ接合し且つロールネックを成形す
る下方砂型部分および上方砂型部分とから成る圧延ロー
ル製造用組立て鋳型がある(前掲文献、200頁、94
図参照)。
ロール胴部鋳造用鋳型キャビティが従来の砂型部分の代
りに金型部分によって形成されているので、溶融金属か
らの熱の除去は速やかに進行し、その結果、ロール胴部
の作用層における炭化鉄の量は40〜50%に増加し、
この層を急冷(chilled)する。
さらに、ロール胴部の凝固した表皮の収縮と共に金型部
分の熱膨張によって、金型部分とロール胴部との間に間
隙を形成する。
間隙の形成に従って、凝固している鋳物からの熱除去の
態様が変ってくる。
例えば溶融金属および金型部分が緊密に接触している時
、熱除去は伝導によって行なわれる。
しかし間隙が形成されると、熱は放熱によって除去され
る。
後者の場合、熱除去は緩慢になり、さらに一部の熱とい
うより殆んどの熱が、ロール胴部の作用層からよりもむ
しらロール全体から除去される。
間隙形成により、胴部の凝固層の温度勾配は小さくなり
かつ溶融金属に接していた金型部分の冷却作用は終結す
る。
金型部分の熱貯蓄容量あるいは熱伝導容量、または溶融
金属と金型部分との間の初期温度差の増加は、(伝導に
よる急速な冷却のため)ロール胴部の作用層の冷却域を
単に付与するにすぎず、冷却域の深さについては実際効
果がないことが認められる。
例えば、1280〜1360℃の鉄が、最初60〜80
°Cに加熱され且つ直径150〜1500mmの鋳型キ
ャビティを有する鋳型に鋳込まれる時、冷却域の深さは
殆んど変化せずに10〜15mmの範囲内にあり、これ
は胴部の直径によるけれどもロール胴部の作用層の厚さ
の10〜90係である。
急冷および黒鉛化に対する溶融金属の感受性を高めるこ
とによってロール胴部の作用層における急冷域(chi
l l zone)の深さを増加させる従来の方法は
、先行技術の鋳型を使用する時、費用のかさむ割には効
果があがらない欠点がある。
例えは、急冷(チル)作用に対する溶融金属の感受性を
高めるため、溶融金属は1:3の比のクロムおよびニッ
ケルと混合され合金化される(前文献74〜114頁参
照)。
しかしながら、この場合、合金化はロール胴部の作用層
のみならずロールの芯部およびネックまで及ぶ。
このため、ロール芯部およびネックにおける炭火鉄含有
量の増加は別として、過剰量の合金元素が混入し、ロー
ルを除くさせる。
黒鉛化に対する溶融金属の感受性を増加させろためには
、接種剤(前掲文献の294頁参照)あるいは低合金溶
融金属(前掲文献の295頁参照)が加えられる。
これらの成分は、ロール胴部の作用層が最終的に凝固す
るや否や、凝固しているロール内側に洗い流すように溶
融金属を流す浴融金属でフラッシングする)ことにより
加えられる。
上記方法でロール芯部を黒鉛化することは、(溶融金属
でフラッシングする期間時たなければならないために)
鋳造工程を延長させ、且つ金属消費量を30〜50係程
増加させる。
従って、先行技術の鋳型中の金型部分を冷却具として作
用する時間が限定されていること(前掲文献の200頁
、第94図参照)が、所定の品質を有する胴部の作用層
を備えたロールの製造を妨げる主な原因となっているの
である。
本発明の目的はこれらの欠点を軽減させることである。
本発明は、ロールと金型との間の間隙を経由して凝固し
ているロールから金型へ熱を移動させることにより、鋳
造してい件ロールの作用層を迅速に冷却し、その品質を
改良することのできる圧延ロール製造用組立て鋳型の提
供全意図している。
本発明は次の構成から成る組立て鋳型を提供するもので
ある。
即ち、ロール胴部を成形する、管状形を有し垂直に延び
ている金型部分と、この金型部分に突き合わせ接合し且
つロールネックを成形する下方および上方砂型部分とか
ら成る圧延ロール製造用組立て鋳型において、本発明に
よれば、金型部分の壁の下方部には冷却剤を鋳おヒテイ
内に送り込むだめの水平延伸通路のシステムが設けられ
ており、このシステムは側面導入路と、鋳型キャビティ
の回りに延び且つ導入路に連路している環状配分路と、
この環状配分路および鋳型キャビティに連絡し、放射状
に延びている排出路とケ含んでいる複合金型。
このような本発明の鋳型は、凝固しているロール胴部と
金型部分との間の間隙に冷却剤を供給し、これにより間
隙内の熱移動様式を放射から対流に変えることができる
このため、熱の除去は主にロール胴部の作用層からより
速やかに行なわれ、且つ上記層における冷却域はより大
きくなる。
このことは圧延ロールの耐摩耗性を改良し且つ製造時間
を短縮させることになる。
本発明の1つの特徴によれば、次の構成の鋳型が提供さ
れる。
即ち、水平方向に着脱自在な2つの部材を含み、これら
部材のうちの下方の部材は2つのリングから成り、これ
らリングの一方は他方の着脱自在に収納されており、外
側リングには側面開口部並びに面上に環状の溝および放
射状の構が設けられており、一方、内側リングには面上
に放射状に延びる溝が設けられており、これら溝は外側
のリング上の放射状の溝の延長上にあり、これにより金
型部分の下方および上方部材の隣接面間にシステムの通
路を設けることから成る鋳型である。
この配列の場合、金型部分の下方部材の内側のリングが
交換可能であるので、異なった直径の胴部を有するロー
ルの鋳造する際、種々の標準的な大きさの圧延ロールを
製造するために同じ下方部材の同じ外側リングと所定の
内側リングを使用することができる。
このことは鋳型形成方法をかなり容易にすることができ
る。
本発明の他の変更鋳型は次の通りである。
即ち、上方砂型部分がその鋳型キャビティの回りに垂直
に延びている冷却剤排出用通路を有し、各通路は金型部
分の鋳型キャビティを形成する面を基点として延びてお
り、また各通路には金型部分に隣接する側において通路
を密閉する間材が設けられており、この間材は鋳型キャ
ビティ内に流し込む溶融金属の温度より600〜100
0℃低い発火温度を有する材料から作られており、また
間材は通路の直径の0.5〜2.5倍の距離にわたって
通路内に挿入され且つ同じ距離にわたって金型部分の鋳
型キャビティ内に突出されていることから成る組立て鋳
型である。
上方砂型部分に通路を設けることにより、鋳型から冷却
剤を整然と排出すること全可能にし、これにより所望の
通気性のある砂型を設ける必要がない。
これら通路における間材は、溶融金属で鋳型を満たす時
に溶融金属が通路に流入するのを防ぐ。
間材の材料は上記発火温度を有するので容易に燃えつき
、この結果、凝固しているロール胴部と金型部分との間
に間隙ができるすでに、即ち、冷起剤が流入し始めるま
でに、通路が開口される。
発火温度の範囲および間材の大きさは最適値を選ぶこと
ができる。
間材の発火温度が注入溶融金属の温度より600°C以
内で低いならば、間材は冷却剤の供給時点までに発火し
燃えきることできず通路を開放することができない。
逆に、もし間材の発火温度が注入溶融金属の温度より1
000℃以上も低いならばと、間材は冷却剤供給前に燃
えつき、通路を開放し、このため溶融金属は通路内に入
り込み、そこで凝固し、かくて冷却剤は鋳型キャビティ
内に流入することができなくなる。
間材の挿入部分および突出部分が各通路の直径の0.5
倍以下の場合、間材を所定の位置に取り付けることが難
しくなり且つ間材の動きが減少することになる。
この場合、間材はタイミングが悪く通路を開放し、溶融
金属が通路内に流入し、冷却剤が流れなくなってしまう
間材の上記部分の長さが通路の直径の2.5倍以上の場
合、間材が完全に燃えきらない恐れがあり。
また、冷却剤を通路に送り込むことにより上記の燃えき
らない残存する間材部分を除去することは困難である。
次に、添付図面に例示されている特別な具体例に従って
、本発明を実施例として詳細に説明する。
さて、第1図に関し、圧延ロールを製造する組立て鋳型
は、管状に形成した垂直に延びている金型部分1と、こ
の金型部分1に突き合わせ接合している下部砂型部分2
と、上部砂型部分3とから成っている。
金型部分1は鋳型キャビティlak有し、砂型部分2お
よび3はそれぞれ鋳型キャビティ2aおよび3ak有す
る。
これらの鋳型キャビティは、本発明によれば単一の鋳型
キャビティであって、ロール胴部、下部ネック、および
上部ネックケそれぞれ鋳造するものである。
本発明の鋳型には下部砂型部分2に接線方向から原料を
供給する湯道4が設けられており、この湯道は湯口系5
の一部分全構成しており、この湯口系はまた湯口6およ
び受ロアを含んでいる。
各鋳型部分をこれらの垂直中心線上に整列させるため、
円錐台形受座1bおよび1cが金型部分1の両端部に設
けられ、一方、これに対応する円錐台形ボス3bおよび
2bが上部砂型部分3の下端部および下部砂型部分2の
上端部に設けられている。
これらの整列用部分は封止用部分としても作用するもの
である。
本発明によれば、鋳型には水平に延びる通路のシステム
8が設けられており、この通路は金型部分1の鋳型キャ
ビティ1a内に冷却剤を送り込むためのものである。
第1図および第2図に示されているように、このシステ
ムは側面導入路9、環状配分路10および放射状に延び
ている排出路11を備えており、これらはすべて相互に
連絡されている。
第3図に例示されているように、本発明の鋳型による圧
延ロール鋳造工程は次の通りである。
通路システム8を通して空気の如き冷却剤が鋳型キャビ
ティ内へ流れている状態にて、鋳型が鋳造用取鍋12か
ら湯口系5を経由した溶融金属13によって充填されろ
この場合、湯道4は溶融金属13を回転させ、このため
粗い砂およびスラグは中心線付近に移動連行され、この
結果、砂およびスラグはロール胴部の作用層領域から排
除される。
また、通路システム8からの冷却剤が排出路11(第2
図)および放射状溝17c 、18a(第5図)内への
溶融金属13の侵入を防止している。
溶融金属13が鋳型キャビイ内で冷えるときに、溶融金
属と金型部分1とが接触している間は熱除去は主として
熱伝導作用のためである。
溶融金属が凝固し始めると、表皮14aがロール14上
に形成され(この表皮は注入後40〜80秒経過すると
形成される)、20℃の空気の如き冷却剤が通路システ
ム8を通ってそし7て金型部分1と表皮14aとの間を
通って金型部分1の鋳型キャビティ内に流れる。
空気の移動方向は第2図において矢印によって示されて
いる。
金型部分1(第3図)の下方部分ら送り込まれた空気は
、金型1の壁と凝固した胴部部分14bとの間を上昇し
、さらに上部砂型部分3の気孔を通って漏出してくる。
空気が間隙乞通過する時に、熱は対流によってかなす除
去され、このだめ胴部14bは急速に冷却されろ。
凝固および再結晶化の間、空気は胴部14bの作用層に
送り込まれる。
空気の供給開始時点、供給時間、および供給再開は、ロ
ール胴部の作用層の望ましい厚さおよび硬さ、ロールの
重量、および原料の性質によって選定される。
ロール14が所定の温度に冷却した後(胴部14bおよ
びネック14c、14dの構造が完成した時)、このロ
ールは剥離され、さらに次の工程に送られる。
本発明の鋳型は添付図面の第4図の如く変更することか
できる。
この変更鋳型の場合、金型部分は2つの水平方向に着脱
自在な部材15および16から構成される。
下方部材16(第5図)は2つのリング17および18
から成り、このうちの一方は他方に着脱自在に収納され
ている。
外側リング17には側面開口部17a並びにその面上の
環状の溝17bおよび放射状の溝?7cが設けられてお
り、一方内側リング18の面上には放射状に延びる溝1
8aが設けられている。
下方部材16を組み立てる時には放射状の溝17cおよ
び18aが相互に連絡する通路となるようにする。
このような設計の金型部分を有する本発明の鋳型は、特
に種々の大きさのロールを大量に製造する場合に有用で
ある。
なぜならば本発明鋳型は冷却剤供給通路システムを準備
するだめの時間が短いためである。
この場合、ロール胴部の直径を他の直径に変える時、内
側リング18および上方部材15のみを変えるだけで充
分であり、外側リング17を取り替える必要はない。
第6図における鋳型の他の変更例は上方砂型部分3を含
み、この砂型部分は砂型部分自体のキャビティの全周囲
に沿って垂直に延びている通路19ケ有している。
各通路19は同じキャビティを形成する面全母点、即ち
基点として延びている。
特に、第7図は等間隔の12個の通路19を有する砂型
部分3を示している。
上方部材15に隣接する面の各通路19は間材20によ
って密閉されており、この間材は鋳型に注入する溶融金
属の温度より600〜1000°C低い発火温度を有す
る木炭のような原料から作られている。
間材20(第8図)は長さIVJにわたって通路19内
に挿入され、この長さrVJは間材の直径rdJの0.
5〜2.5倍の範囲内にあり、また間材20は同じ長さ
「l」にわたって部材15の鋳型キャビティ内に突出し
ている。
このような配列の場合、第1工程段階を実施する時(鋳
型への溶融金属の充填)、間材20(第6図)は溶融金
属13が通路19に入り込むのを防止する。
しかし第2段階(金型部分と胴部14bとの間の間隙に
冷却剤?供給すること)の開始に先立って間材が燃えき
り、通路19を開口させ、このため冷却剤は第9図の矢
印によって示されているように自由に流れる。
この特徴は上方鋳型部分3内の砂の望ましい気体透過率
を選定する必要がなく、従って鋳型の構造を充分簡略化
することができる。
冷却剤を送り込んだり排出したりする上記通路の数およ
び大きさは、冷却剤の性質および望まれる流速並びに溶
融金属の温度によって決まってくる。
次に、組立て鋳型において圧延ロールを製造する実施例
によって本発明を説明する。
実施例 1 直径が430mm、作用層の厚さが35rnrIL、重
量が1500に9の圧延ロールを製造するために、第1
図から第5図におけるような通路システムを有する鋳型
を使用した。
この鋳型に1300℃の温度の銑鉄を充填した。
ロール胴部の作用層を形成する鉄の凝固および亜共晶転
移中に、温度20℃且つ流量100m’/時の空気を、
ロール胴部と金型部分との間隙に供給した。
なお、通路システム8のだめの金型部分の下方部分16
(第5図)において、例えば、側面開口部17aの直径
は50.8mmであり、環状溝17bの幅が6.7.5
mmでかつその深さが30mr11である。
また、放射状溝17cおよび18cの幅が1mmで、そ
の深さが9mmでかつその長さが40mmであり、これ
ら放射状溝の総数は225個である。
このようにして製造したロール胴部の作用層の中間硬度
は480プリネルであった。
先行技術の鋳型と比較して、本発明の金型はロール胴部
の作用層の平均硬度が15プリネル増加した。
実施例 2 圧延ロールを製造するために、銑鉄および実施例1の鋳
型を使用したが、上方砂型部分には冷却剤を排出する1
2個の通路が設けられており、これら通路は直径が6朋
であり、第6図から第9図に示されているものであった
これら通路は金型部分と隣接する側が間材によって密閉
されており、この間材は溶融鉄の温度より950°C低
い350℃の発火温度の木炭から作られている。
この間材を3mm(即ち、通路直径の0.5倍)にわた
って取り付は且つ金型部分のキャビティ内に、同じ長さ
にわたって突出させた。
実施例1の場合と同様に空気を送り込んだ。
製造したロール作用層の平均硬度は500プリネルであ
った。
実施例 3 実施例2と同様の鋳型中で鉄から圧延ロールを製造した
が、間材の挿入および突出の長さは、それぞれ15mm
、即ち通路の直径の2.5倍であった。
上記実施例と同様にして空気を供給した。
形成したロールの作用層の平均硬度は503プリネルで
あった。
実施例 4 実施例2と同様の鋳型中で鉄から圧延ロールを形成した
が、間材の挿入および突出の長さは、それぞれ9朋、即
ち通路の直径の1.5倍であった。
実施例1と同様にして空気を供給した。
形成したロールの作用層の平均硬度は505ブリネルで
あった。
実施例 5 実施例2と同様の鋳型中で鉄から圧延ロールを形成しだ
が、間材の挿入および突出の長さは、それぞれ6mm、
即ち通路の直径と同じであった。
実施例1と同様にして空気を供給した。
形成したロールの作用層の平均硬度は504ブリネルで
あった。
実施例 6 実施例5と同様の鋳型中で鉄から圧延ロールを製造した
が、間材は溶融鉄の温度より1000℃低い300℃の
発火温度を有する木材から作った。
実施例1と同様にして空気を供給した。
ロール胴部の作用層の平均硬度は505ブリネルであっ
た。
実施例 7 実施例5と同様の鋳型中で鉄から圧延ロールを製造した
が、間材は溶融鉄の温度より600℃低い700℃の発
火温度を有するコークスから作った。
実施例1と同様にして空気を供給した。ロール胴部の作
用層の平均硬度は502ブリネルであった。
実施例 8 1450℃の溶鋼を鋳込むことによって実施例5と同様
の鋳型中で鉄から圧延ロールを製造した。
この場合、間材は溶融鉄の温度より720℃低い720
℃の発火温度を有するコークスから作った。
実施例1と同様にして空気を供給した。
このようにして製造したロール胴部の作用層の平均硬度
は350ブリネルであった。
先行技術の鋳型と比較して、本発明の鋳型はロール胴部
の作用層の平均硬度が30ブリネル増加した。
実施例 9(反証) 実施例2と同様の鋳型中で鉄から圧延ロールを製造した
が、間材の挿入および突出の長さは特許請求の範囲で述
べた値より短かく、■、8朋、即ち通路の直径の0.3
倍であった。
実施例1と同様にして空気を供給した。
注型工程の間に間材は燃えつき、このため通路に鉄が充
填され、空気の流れを妨げた。
作られたロールの作用層の平均硬度は483ブリネルで
あり、実施例2の値よりも低かった。
実施例 10(反証) 実施例2と同様の鋳型中で鉄から圧延ロールを製造した
が、各間材の挿入および突出部分の長さは特許請求の範
囲で述べた値より長く、181rLrft、即ち通路の
直径の2.0倍であった。
実施例1と同様にして空気を供給した。
間材は金型部分とロール胴部との間に間隙が形成される
までに燃えきらず、このためロール胴部の作用層の凝固
中、空気の流れは間材により妨げられた。
製造したロールの作用層の平均硬度は490ブリネルで
あり、実施例2の値よりも低かった。
実施例 11(反証) 実施例3と同様の鋳型中で鉄から圧延ロールを製造した
が、間材は溶融鉄の温度より1075℃低く225℃の
発火温度を有する泥炭から作った。
実施例1と同様にして空気全供給した。
間材は鋳型に溶融液全充填している間に燃えつき、溶融
鉄流が通路内に入り込み、その後空気の流れを妨げた。
ロール胴部の作用層の平均硬度は485ブリネルであり
、実施例3の場合より低かった。
実施例 12(反証) 実施例2と同様の鋳型中で鉄から圧延ロールを製造した
が、間材は溶融鉄の温度より580℃低い720°Cの
発火温度を有するコークスから作った。
実施例1と同様にして空気を供給した。間材は金型部分
とロール胴部との間に間隙が形成されるまでに燃えきら
ず、このためロール胴部の作用層の凝固中、空気の流れ
は間材により妨げられた。
製造したロールの作用層の平均硬度は486ブリネルで
あり、実施例2の場合より低かった。
ここにおいて好ましい具体例の形で本発明を説明したが
、特許請求の範囲に述べた発明範囲から逸脱せずに、図
面に例示され且つここに説明した鋳型を種々変更するこ
とは可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の組立て鋳型の縦断面図である。 第2図は第1図の■−■線に沿える断面図である。 第3図は第1図と同様の図面であるが、ロール胴部と金
型との間に間隙を形成し且つ冷却剤が流れ始めている状
態を示している(各図面におけろ矢印は冷却体の流れ方
向を表わす)。 第4図は着脱自在な2つの部材から成る金型部分を特徴
とする変更した鋳型の縦断面図である。 第5図は本発明金型の金型部分の一部を形成している下
方部材の切欠した斜視図である。 第6図は本発明の鋳型の他の変更例の縦断面図であり、
上方砂型部分の通路が間材により密閉されている。 第7図は第6図の■−■線に沿える断面図である。 第8図は第6図のAk詳細に表わしており、間材により
密閉される通路部分を明示している部分拡大図である。 第9図は第6図と同様の図面であり、冷却剤の供給移動
状態を示している。 1・・・・・・金型部分、1a・・・・・・金型部分の
鋳型キャビティ、2・・・・・・下方砂型部分、3・・
・・・・上方砂型部分、3a・・・・・・上方砂型部分
の鋳型キャビティ、8・・・・・・水平通路システム、
9・・・・・・側面導入路、10・・・・・・環状配分
路、11・・・・・・排出路、15・・・・・・金型部
分の上方部材、16・・・・・・金型部分の下方部材、
17・・・・・・下方部材の外側リング、1γa・・・
・・・外側リングの側面開口部、17b・・・・・・外
側リングの面上の環状の溝、17c・・・・・・外側リ
ングの面上の放射状の溝、18・・・・・・下方部材の
内側リング、18a・・・・・・内側リングの面上の放
射状の溝、19・・・・・・上方砂型部分内の通路、2
0・・・・・・間材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ロール胴部成形のだめの管状形を有し垂直に延びて
    いる金型部分1と、この金型部分1に突き合わせ接合し
    且つロールネックを成形する下方砂型部分2および上方
    砂型部分3とから成る圧延ロール製造用組立て鋳型にお
    いて、金型部分1の壁の下方部には冷却剤を鋳型キャビ
    ティ1a内に送り込むだめの水平延伸通路のシステム8
    が設けられており、このシステムは側面導入路9と、鋳
    型キャビティ1aの回りに延び且つ導入路9に連路して
    いる環状配分路10と、この環状配分路10および鋳型
    キャビティ1aに連路し放射状に延びている排出路11
    とを含んでなることを特徴とする圧延ロール製造用組立
    て鋳造。 2 前記金型部分1が水平方向に着脱自在な2つの部材
    15.16から成り、一方の部材16ば2つのリング1
    7および18から成り、これらリングの一方は他方に着
    脱自在に収納されており、外側リング17には側面開口
    部17a並びに面上に環状の溝17bおよび放射状の溝
    17cが設けられており、一方、内側リング18には面
    上に放射状に延びる溝18aが設けられており、これら
    溝18aは外側のリング17上の放射状の溝17cの延
    長上にあり、これにより金型部分1の下方部材16と上
    方部材15との隣接面間に前記システム8の通路を設け
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の組立て
    鋳型。 3 前記上方砂型部分3が鋳型キャビティ3aの回りに
    垂直に延びている冷却剤排出用通路19を有し、各通路
    19は金型部分1の鋳造キャビティ1ak形成する面を
    基点として延びており、また各通路には金型部分1に隣
    接する側において該通路19を密閉する間材20が取り
    付けられており、この間材20は鋳型キャビティ内に流
    し込む溶融金属の温度より6゛00〜1000℃低い発
    火温度を有する材料から作られており、また間材20は
    通路19の直径の0.5〜2.5倍の距離にわたって通
    路19内に挿入され且つ同じ距離にわたって金型部分1
    の鋳型キャビティ1a内に突出されていることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の組立て鋳型。
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