JPS5924545Y2 - カタログ類及び書藉類の表紙カバ−の構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、カタログ類又は書籍類の表紙を被覆するカ
バーの改良に関する。

従来、ニラ折りにしたノートブックの表紙裏に名刺入れ
を設けたものとして登録実用新案第６７７号公報の第１
図（本願図面の第６図）のものかある。

上記第６図に就いて説明すると、ノートブックの表紙３
０は中央部の折目線３１からニラ折りにでき、この表紙
３０の折片３０′の内側に、この折片３０’の全面を覆
う不透明な合板３２を当て、この合板３２を上縁及び側
縁の出し入れ目３３．３３’を除いた周縁を接着３４．
３４’によって袋状の名刺差し３５を形威し、その合板
３２の中央部に、内部の名刺の表面の一部が外から見ら
れるようにした透孔３６を設けたものである。

上記のものにあっては、ニラに折畳んだ表紙を開かない
限り表紙の外から名刺を見ることができないし、透孔の
大きさに制限があって名刺の全面を見ることができない
うえに、名刺差しは縦横に広口の出し入れ口があるのと
、表紙及び合板の合せ面の平滑にされていることもあっ
て、上質紙による名刺がノートブックの携帯時または取
扱いの際の手荒な衝撃又は振動などの外圧を受けると、
この名刺が出し入れ口から簡単に滑り出して落失する不
都合があった。

特に名刺を多数収容すると出し入れ口が一層大きくなっ
て名刺を滑り出し易くするような不具合があった。

また、書籍用カバーの表紙の一面に該表紙とほぼ等しい
大きさの袋部を取付けたものとして実公昭２８−１１５
１６号の第２図（本願図面の第７図）のものがある。

第７図に就いて説明するとカバー４０は、ビニール又は
人造皮革などにより書籍類の大きさに相応せしめ、内側
上部の透孔４１．４１にしおり用紐４２とゴム紐４３と
を結着して吊下げると共に、表側に定期入れ用の袋部間
をカバー４０とほぼ等しい大きさにして取付け、この袋
部間に定期券ケース４５を収容するものである。

上記のものにあっては、袋部の内部に定期券を普通のケ
ースに入れたまま収容する必要（定期券は通常衣服のポ
ケットに入れて身に付けている）があるので、定期券ケ
ースごと入れるだけの余裕と出し入れを容易にするため
もあって定期券ケースの外形より太き目にする必要があ
った。

従ってその太き目の余裕のために書籍を横に持ったり、
人混みの中で著しく傾けたり衝撃を受けたりすると定期
券ケースが袋部から簡単に脱は出す不都合があった。

この考案は、上記の問題を解決し、表紙カバーに設けた
状差し部の外側から名刺又は整理番号札の全面を透し見
られるようにすると共に、状差し部に収容した名刺又は
整理番号札を簡単に脱は出さないように保持することを
目的とする。

この考案の基本的な構成は、ビニールその地這明度のあ
る合成樹脂のフィルム素材により、はぼ矩形を呈する所
要平面積を有し、両端又は一端にカタログ類及び書籍類
の表紙の両端又は一端を外側から被覆するようにした袋
部を備えた表紙カバーを形威し、この表紙カバーの表側
に、同一のフィルム素材による状差し部を溶着または接
着などの結合手段により袋状に結合したものである。

以下、この考案の実施例を図に基づいて説明する。

この実施例は、第１図乃至第４図イ５口に示すように表
紙カバー１は、ビニールその他の合成樹脂の透明なフィ
ルム素材により、はぼ矩形を呈する所要平面積で両端の
縦方向（図に於いて）に、カタログ類及び書籍類Ａの表
紙Ｂの両縁を差込むようにした通常の袋部２，２を備え
、この表紙カバー１の表側の所定位置（カタログの場合
宣伝文、特定商品名、書籍の場合にはタイトル、挿絵な
どが覆われたりしないように差障りない位置）に名刺又
は整理番号札Ｃを差し込んで簡単に脱は出さないように
保持させる複数の状差し部３を前記公表紙カバー１と同
一平面上に溶着、接着その他の結合手段により袋状に固
着する。

この表紙カバー１は、カタログ類及び書籍類Ａの表紙Ｂ
の両面を覆うように被覆し、両端の袋部２，２に表紙Ｂ
の開放側の両縁を通常のように差し込んで表紙Ｂの外側
を表紙カバー１で覆い、前記状差し部３には名刺又は整
理番号札Ｃを挿入して置く。

また、第５図に示すものは別の実施例で、この表紙カバ
ー１ａは一端にのみ袋部２を設けたものである。

なお整理番号札Ｃは名刺大の大きさとする。

この考案は、上記のように構成したので、次の利点を有
する。

（１） 両端又は一端に袋部を有する表紙カバーの表
側に、名刺又は整理番号札を入れる透明な状差し部の複
数を設け、この状差し部を溶着、接着その他の結合手段
により表紙カバーと同一平面上に一体的に取付けたので
、表紙カバーの外側から状差し部内の名刺又は整理番号
札の全面を容易に透し見ることができる。

（２）従来のものと比較して状差し部に入れた名刺又は
整理番号札の両面を、表紙カバー及び状差し部の同一の
フィルム素材による材質的な柔軟で、かつ粘弾性的な表
面効果と少ない余裕とにより挾み付けるように保持する
ため、振動とか衝撃などの外圧を受けることがあっても
名刺又は整理番号札が状差し部から簡単に抜は出すこと
はない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の表紙カバーを以って被覆したカタ
ログ類の折畳んだ場合の平面斜視図、第２図は、表紙カ
バーを開いた場合の平面図、第３図イ９口は表紙カバー
の展開時の正面図及び背面図、ハはイに於けるＸ−Ｘ線
の側面図、第４図イ。 口は、同じく第３図イに於けるＹ−Ｙ線の平面図及びＺ
−Ｚ線の底面図、第５図は別の実施例の正面図、第６図
及び゛第７図は、従来技術の説明図である。 主要部分の符号の説明、１，１ａ・・・・・・表紙カバ
ー、２・・・・・・袋部、３・・・・・・状差し部、Ａ
・・・・・・カタログ類及び書籍類、Ｂ・・・・・・表
紙、Ｃ・・・・・・名刺又は整理番号札。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ビニールその他透明度のある合成樹脂のフィルム素材に
   より、はぼ矩形の所要平面積を有し両端或は一端に、カ
   タログ類及び書籍類Ａの表紙Ｂの両端或は一端を外側か
   ら被覆する袋部２を設けた表紙カバー１，１ａを形威し
   、この表紙カバー１゜１ａの表側に、同一のフィルム素
   材による名刺大の複数の状差し部３を、表紙Ｂの表面に
   記載された文字、絵画などを覆うことのない位置の前記
   表紙カバー１，１ａと同一平面上に溶着、接着その他の
   結合手段により袋状に取付け、この状差し部３に収容し
   た名刺又は整理番号札Ｃの全面が状差し部３の外部から
   透し見られるようにした・カタログ類及び書籍類の表紙
   カバーの構造。