JPS5924206B2 - 成形焼成したトリア−シリカ−アルミナ−ボリアの連続繊維 - Google Patents

成形焼成したトリア−シリカ−アルミナ−ボリアの連続繊維

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JPS5924206B2
JPS5924206B2 JP49149122A JP14912274A JPS5924206B2 JP S5924206 B2 JPS5924206 B2 JP S5924206B2 JP 49149122 A JP49149122 A JP 49149122A JP 14912274 A JP14912274 A JP 14912274A JP S5924206 B2 JPS5924206 B2 JP S5924206B2
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C13/00Fibre or filament compositions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B35/00Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/622Forming processes; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/62227Forming processes; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products obtaining fibres
    • C04B35/62231Forming processes; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products obtaining fibres based on oxide ceramics
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はトリアとシリカに、アルミナ及びボリア(酸化
硼素)を添加して作られ、又はこれらを含有する耐火繊
維に関連する。
別の一面では、本発明は少くとも50%のトリアにシリ
カ、アルミナ及びボリア(酸化硼素)を添加した、強靭
で可撓性があり、かつ滑かで光沢のある透明な連続耐火
繊維に関連する。
本発明の繊維はクロミア(酸化クロム)を含有すると着
色する。
これらの繊維は補強材として、又は織物のような耐火物
品を作るのに有用である。
別の一面では、本発明はこの種の耐火繊維の製造方法及
びトリウムオキシ塩、コロイドシリカ及び硼酸で安定化
した酢酸アルミニウムの粘性のある水性組成物に関連す
る。
この組成物は空気中の押出、その他の方法で紡糸し、脱
水してゲル化し、次に焼成して、アルミナ及びボリアを
含有する、透明で強靭な高密度のトリア−シリカ繊維を
形成する。
本発明の上記その他の目的に従って作られた成形焼成耐
火繊維は、アルミナとボリア、並びにトリアとシリカを
含み、任意物質としてクロミアを含む。
本明細書では便宜上、酸化アルミニウム、酸化クロム及
び酸化硼素を金属(III)酸化物と総称する。
アルミナとボリアは、高トリア含量による高密度を有す
る連続繊維を得るために必須物質と考えられる。
この種の繊維はX線に対する放射線遮蔽効果、及びヘリ
コプタ回転翼のようなプラスチック製品の補強に有用で
ある。
アルミナとボリアは紡織用繊維を得るのにも必要と考え
られる。
本発明の耐火繊維は本質的にトリア以外の結晶性物質を
含有せず、換言すれば本発明の耐火繊維のX線回折パタ
ーンは微品性トリア以外にはアルミナ又は他の結晶子が
存在しないことを示す。
又不発の透明な耐火繊維は双眼用顕微鏡(例えば48X
)で検査しても粒状物を識別できず、又表面は滑らかで
ある。
この繊維は連続し、強靭で光沢があり、十分可撓性があ
るので破損することなく容易に取り扱うことができ、又
場合によっては織ることができる。
顕微鏡下で、適当な屈折率の液体中の繊維を観察した場
合には、重ねた繊維の下の繊維の輪郭を識別できる程度
にこの繊維は通常透明である。
又この種の繊維はクリア(澄明)と呼ぶときもできる。
ある種の繊維はクリアでなく、不透明で下の繊維が見え
ない。
この現象は少量の炭素が繊維内に未酸化で残る場合に特
に起こる。
部分的に不透明な繊維は半透明と呼はれる。
未焼成の上記耐火繊維は、アルミナ及びボリア又はこの
先駆物質と共にトリア及びシリカを含む水性混合物の粘
性濃縮液の押出牽伸、紡糸、又は吹込工程、又はこれら
の組み合わせ工程後、脱水又は蒸発してゲル化して作る
次にこの未焼成繊維を加熱して水その他の揮発物を除去
し、有機物質を分解し、さらに炭素を燃焼除去する。
このようにしてトリア、シリカ及び硼酸アルミニウム又
は硼珪酸アルミニウムを含む耐火繊維が得られる。
本明細書に使用される用語1′連続繊維+1は繊維直径
に比較して実用上無限の長さを有する繊維(即ち単繊維
)を意味する。
本発明の未焼成又は耐火性の連続繊維は3−6m又はこ
れ以上で得られ、これより短い繊維は時々発生する割れ
目、又は粘性濃縮液内に存在する異物粒子又は泡で生じ
る微細な不均一性、又は不注意で起こる機械的割れ目等
で発生する。
この繊維を連続するストランド(撚繊維)、トウ、糸、
カセ、又は他の多繊維物品の形に多数集合することによ
って、少数の連続単繊維に時々生ずる破損は比較的短い
少数繊維を含む多繊維物品の実際的使用には影響しない
たとえ上記の理由で破損しても本発明の繊維はステーブ
ルファイバーの長さよりかなり長く作ることができる。
添付図面はトリア、シリカ及び金属側酸化物(R203
)の三成分系を表示すると共に本発明の好適組成を示す
図面について説明すると、本発明の好適な耐火組成物は
A、B、C,D及びFによって限定される範囲内、又は
この境界線上にあり、Th0255〜90%(以下総て
重量による)、S i025〜35%及びR2035〜
25%の組成を有し、又Th0260〜84%、5i0
28〜25%及びR2038〜20%の数値を有するA
’lB’FC’ID′及びE′で示す範囲が最適である
2 、3 、4゜5.6,7,8,9及び10で示す点
は下記の番号例で示す組成を表示する。
例1及び2の組成は同じで、例11の組成(少量のCr
O3を含量)は示されていない。
本発明の耐火物が得られる組成は、アルミニウム化合物
と硼素化合物を有するトリウム化合物の粘性のあるゾル
又は溶液で、さらにコロイド状に分散したシリカを含有
している。
トリウムと、アルミニウム及び硼素の水溶性又は水分散
性化合物の水性ゾル、溶液又は分散液が通常使用され、
これらはそれぞれ金属酸化物、トリア、アルミナ及びボ
リアに力焼される。
ある場合には、クロミアCr 20aに転化する水溶性
又は分散性クロム化合物を添加する。
一般に本発明の水性分散液中にはトリウム及びシリカの
化合物が十分な量存在し、1 。
Th02:SiO2の重量比は約11.1ないし10:
1である。
トリアは通常、化学量論的量より少ない量の硝酸又は塩
酸中の溶解又は分散によって水酸化トリウムから生成さ
れる、オキシ硝酸トリウム又はオキシ塩化トリウムのゾ
ルとして得られ、ある場合には乳酸を適当に添加すると
よい。
一般にこのように生成される化合物は実際に溶液を形成
しても又コロイド分散液であってもトリウムオキシ塩(
thorium okysalts)と呼ばれる。
オキシ硝酸塩は、クルス(Kriiss)とバルマー(
Palmaer)によるZeitschrift fi
iranorganischer Ohemie第14
巻、第366頁(1897)のオキシ硝酸トリウムに明
らかに相当する。
オキシ硝酸トリウムの容易かつ好適な生成方法は、硝酸
塩水溶液から水酸化トリウムを沈殿させ、洗浄水のpH
が約7になるまで洗浄後、この水酸化物を稀硝酸(又は
稀塩酸)に分散又は溶解し、Th (N 03. )
x (OH) yにこでX及びyは約2である)として
表示され、かつ水に溶解又は分散した塩基性塩を得る方
法である。
上記の方法の例として、下記の例に示すオキシ硝酸トリ
ウムは、28%NH4OH,275m1を使用してTh
(OH)4を沈殿させることによって、本釣1500c
cに溶解した市販硝酸トリウム四水塩454gから生成
される。
pH約7になるまで長時間の洗浄後得られる中性沈殿物
は、大量の水で稀釈した濃硝酸75−125m1に分散
して澄明な溶液又は分散液を得る。
この生成物オキシ硝酸トリウムは約x = 2.2 、
y = 1.8を有する。
硝酸の比率を減少すると、高い相対湿度の紡糸条件を補
償するのに有効である。
シリカはSiO2濃度1−50重量%の水性コロイド分
散液として通常使用される。
好適なものは市販の15−35%分散液で、この分散液
を使用すると稀薄な分散液を使用する場合より混合物の
粘度を上昇させるに少量の水を除去すればよい。
又このコロイドシリカは、シリカが水に混和性で極性有
機溶媒、例えば正又はイソプロピルアルコール、エチレ
ングリコール、ジメチルホルムアミド、及びメチルセロ
ソルブ(2−メトキシエタノール)のような種々のセロ
ソルブグリコールエーテルにコロイド状に分散されるオ
ルガノゾルの形で使用される。
もしこの種の有機物質が蒸発工程間揮発しないならば、
焼成操作では特別の注意が必要である。
水性ゾル又はオルガノゾルに含まれるコロイドシリカ粒
子の大きさは、1mμないし100mμであるが、通常
5 30mμのオーダーで好適には約10−16mμで
ある。
本発明に使用される好適な水性コロイド分散液又はゾル
はナルコ(Nalco)1030、ナルコ1034A1
ナルコD−2139、及びシトン(5yton) 20
0のように商品名” Ludox” 。
”Na1co” 、及びII Syt 0nIIの市販
品である。
第1表は使用可能のシリカの水性コロイド分散液に含ま
れる種々の技術的等級の特性を示す。
これらの分散液は不純物又は安定剤、例えばナトリウム
化合物を含有するが、それらの全量は通常0.5重量%
以下である。
ある場合には、シリカ分散液を濾過して異質固形物、バ
クテリア生長物等を除去することが望ましい。
ある場合には、繊維は上記のオキシ硝酸ナトリム溶液と
コロイドシリカ分散液だけを使用して作る。
トリウム含量が比較的高く、例えばX線遮蔽用織物を織
るのに適当な、又は引張応力下で補強材として使用する
のに適当な高密度繊維が必要の場合には、この種の繊維
は非常に脆くなる傾向があるので不適当である。
少くとも約5%の金属(III)酸化物、即ちモル比で
1:3のボリアとアルミナを配合すると、繊維が容易に
紡糸され、さらに1fflaす3.5ないし6.0g又
はそれ以上の密度を有する高耐火性繊維が得られる組成
物となることが発見された。
従って本発明の繊維は高密度繊維としての特徴を有する
比較数値を記載すると、ThO2の密度は9.86 f
i/ccである。
少量のクロミアを配合すると着色繊維になる。
アルミナとボリアとの特に有用な供給源は式%式% 表わされる粉末硼酸安定化塩基性酢酸アルミニウムで、
これは商標名” Ni aproof ”で市販されて
いる。
この物質は3:1のAl2O,:B2O3の幽量モル比
を含有し、かつアルミナとボリアとの合計約44.6重
量%を含んでいる。
便宜上この物質は、酢酸が最終的には消失するので硼酸
アルミニウムと呼ぶこともある。
又この化合物はアルミナ又は硼酸、又はその両者と使用
できる。
この硼酸アルミニウム粉末の水溶液のpH値は、約30
−40重量%の濃度で5以下である。
この硼酸アルミニウム粉末は通常本発明に使用される稀
薄溶液中に約5−20%で存在する。
アルミナとボリアは、例えば水性硼酸−ホルモ酢酸アル
ミニウム溶液又は硼酸−塩化アルミニウム溶液、さらに
又アルミナ細粉を使用し、別の先駆物質から導入できる
が、前記の酢酸アルミニウムー硼酸組成物を使用すると
よい。
本発明では、最初に種々の成分、即ちトリア、アルミナ
とボリアの先駆物質、及びコロイドシリカを所望の比率
で混合し、通常全固形公約10−40重量%を含有する
比較的稀薄な水溶液又は分散液を作る。
繊維の製造には、この稀薄液を十分に粘性があるシロッ
プ状液体に濃縮し、空気中に押し出して牽伸し、これを
ゲル化することが必要である。
この濃縮工程は、周囲圧力さ周囲温度、好適には真空下
で、普通の蒸発法によって行われる。
この蒸発工程は当業者には公知であるからここは詳説し
ない。
紡糸用ゾルに対する分散液の十分な濃度は、固形物が分
離せずに約30−55重量%の範囲に存在し、又粘度(
室温のブルックフィールド)が15.000−1,00
0,000 cps、好適には45.000−500,
000 cpsの範囲にある場合に得られる。
特定装置に対する所望粘度は変更することができる。
この粘性濃縮液は比較的安定であるが、濃縮液の生成後
短時間、例えば24時間以内に使用しないならば、低温
度で貯蔵するとよG)。
脱水してゲル化、又は紡糸する前に、この濃縮液は遠心
分離機で気泡を除去し、又濾過し、紡糸口金を閉鎖する
異種固形物質、バクテリヤ生長物等を除去するとよい。
この粘性濃縮液は、レーヨン工業で使用されるように複
数のオリフィス(例えば直径約0.025−0.25
mmのオリフィス15−100個又はそれ以上)を有す
るステンレス製紡糸口金を使用して圧力3.5−70k
g/fflで押し出し、この目的で、濃縮液の上記粘度
と、気泡と粒子の除去によって、繊維の形成時に破損し
ないで、連続繊維を形成しなければならない。
この粘性濃縮液は通常、オリフィスを通して押し、重力
によって空気中に落下させるか、又は押し出し速度より
速い速度で回転するロール、ドラム又は巻取装置によっ
て機械的に空気中で牽伸する。
押出繊維に作用する力、例えば重力又は率伸力は繊維を
細く延伸し、繊維の断面積を約50−90%に減少し、
繊維長を約100−1000%増大させて繊維の乾燥を
促進する。
繊維の紡糸は空気中で行われるが、迅速な乾燥を必要と
する場合には加熱空気を使用する。
この空気の相対湿度は通常、温度15−30℃において
10−25%で、この湿度で繊維相互の付着が防止され
、15−20%の範囲が好適である。
相対湿度が低ければ重大な問題を生じない。
もし周囲湿度が約20%以上約50%以下で、この湿度
を許容しなければならないならば、若干の補償が行われ
る。
約50%以上の相対湿度は避けるとよい。
この補償は、高粘度の濃縮液の使用、低速度の押出し、
低牽伸速度と小型オリフィスの使用、未焼成繊維の最低
相対湿度(約O%)の加熱空気に対する曝露、及び/又
は押出用オリフィス間の距離、及び押出繊維の相互接触
距離の増大によって行われる。
未焼成繊維は多繊維の撚糸、即ちストランドを形成する
ため集められ、このストランドは水と混和しないサイズ
で糊付けされ、粘着することなく繊維を集める。
サイズを使用する場合には、ストランド(又は押出繊維
)は、織物工業で使用されるようなサイズ塗布機で機械
的に牽伸し、通常のサイズ又は油のような潤滑剤を塗布
する。
未焼成繊維を焼成する場合には、サイズの燃焼は焼成間
に繊維を過熱する傾向があるから、燃焼を避けてサイズ
を蒸発するには加熱用ライブが使用される。
サイズを焼成繊維から完全に除去するには長時間の焼成
が必要である。
個々の押出繊維が十分に乾燥し、又は繊維が破損する前
にこれらの繊維が接触する恐れがあるから空気流は最小
にすべきである。
何れにしても押し出されたゲル化繊維は、十分な乾燥前
には相互接触を最少にする条件下で処理しなければなら
ない。
未焼成のゲル化繊維は通常約40−80重量%の固形物
を含み、かつ互いに、又は他の基質に付着しない程度乾
燥している。
しかしこれらの繊維はなお水及び有機物質を相当量、例
えば2〇−60重量%含有し、従ってこれらの繊維を加
熱又は焼成して本発明の耐火繊維にすることが必要であ
る。
従って本明細書で使用される′1脱水ゲルイビ又は蒸発
ゲル化+1という用語は繊維に含まれる全水分を除去す
ることを意味しない。
従っである意味では、この工程は部分的脱水ゲル化と呼
ぶこともできる。
未焼成の紡糸繊維は光学顕微鏡で見れば透明かつ澄明で
、粘性濃縮液に着色添加剤が含まれなければ無色のガラ
ス繊維のように見える。
これらの未焼成繊維は無定形である。
水及び有機物質の残部を未焼成のゲル化繊維から除去し
てこれらの繊維に耐火性を与えるために、これらの繊繊
は、適度な高温、約600℃から1000℃又はそれ以
上の高温で、空気又は他の酸化雰囲気のある電気戸又は
キルン中で単−又は複数の繊維として加熱する。
種々の加熱スケジュールが使用されるが、所望温度(約
750−1000°C)の区域を連続通過させるとよい
同様に粗糸又は織物も加熱される。
未焼成繊維の焼成では、迅速な分解反応を防止し、又繊
維から放出される可燃物質の燃焼を避けるために加熱速
度の制御には注意すべきであり、その理由は可燃物質の
燃焼は不透明、又は脆弱な繊維を生ずるからである。
作業員は低温度で作業を開始し、ゆっくりと温度を上昇
させると同時に炉を通る繊維の通過と共に空気を添加す
る。
もし未焼成繊維を一回の操作で完全に焼成しない場合、
又は繊維形成後直ちに焼成しない場合には、繊維が湿気
を吸収したり汚染物質が付着したり、又品質低下又は粘
着を防止するため、これらの繊維を比較的乾燥した保護
雰囲気内に貯蔵することが望ましく、又必要である。
加熱工程で水の残部を揮発し、有機物質を分解揮発し、
又炭素を酸化するので、得られる物品は本質的に炭素を
含まない均質の耐火繊維である。
又この加熱工程で繊維は幾分収縮し、長さの収縮率は通
常25%又はそれ以上で、容積の収縮率は通常50%又
はそれ以上である。
未焼成繊維を約600℃で焼成して得られる連続耐火繊
維は微品質で、X線回折分析で識別できるThO2の結
晶子を含む。
この耐火繊維は透明又は半透明で、澄明で光沢があり、
平滑でさらに無色(A1203又はB2O3のほかにク
ロムを使用しなければ)である。
この繊維は良好な強度を有しかつ破損することなく取扱
うことができる。
この耐火繊維は連続し、断面は円形又は楕円形のことも
あり、かつ可撓性を有する。
これらのすべての性質は焼成によっても保持され、又改
善されることもある。
この耐火繊維は織ることができ、X線に対して有効な遮
蔽織物ができる。
又この繊維はヘリコプタ−の回転翼のプラスチック補強
材として使用され、ヘリコプタ−の回転翼では強度を低
下することなく、しかも高密度繊維の付加的質量が得ら
れる利点がある。
又この繊維は耐火性と電気絶縁性を有し、この種の性質
を必要とする場合に使用される。
次に本発明を実施例によって説明する。
多くの場合、特記しないが脱イオン水を使用するとよい
例1 脱イオン本釣1.51に溶解した硝酸トリウム四水塩4
50gに20−25℃で28%水酸化アンモニウム水溶
液275m1を添加することによって水酸化トリウムを
沈殿する。
この沈殿物を濾過器で捕集する。
洗浄水がpH約7になるまでこの沈殿物を脱イオン水で
再懸濁して捕集を反復する。
Th02200gを含有する水酸化トリウム(未乾燥)
を、本釣1.0−2.O1に濃塩酸50r/llヲ添加
した液中に懸濁する。
この懸濁液を攪拌し、約゛1時間かけて沈殿物を徐々に
溶解する。
このオキシ塩化トリウム溶液を、前記のオキシ硝酸塩の
代りに本発明の組成物に使用する。
乾燥するまで蒸発した後の灼熱試験により、この溶液5
33gがTh0250gを含有することを示す。
上記の溶液533gに、硼酸で安定化した塩基性酢酸ア
ルミニウムにアブルーフ(Niaproof:商品名)
、A12037.53gとB2031.71.9に相蟲
する)を添加して、固形物が溶解するまで混合物を攪拌
する。
この溶液のpHを測定して、コロイドシリカ48gのp
Hを硝酸又は塩酸を使用してpHを約3−5の範囲に調
整する。
この酸性コロイドシリカ分散液を、トリア−アルミナ溶
液に室温で攪拌しながら徐々に添加する。
酸性度を調整しないと、溶液を混合した後に幾分沈殿を
生ずる。
この全溶液を少量の粘性液体になるまで約30°Cで蒸
発し、必要に応じてこの液体を脱気し、濾過により懸濁
固形物を除去する。
この粘性溶液を圧力約17.5 kg/critで小型
紡糸機(約30オリフイス)で押出すと良好な未焼成連
続繊維が得られる。
最高温波750°Cの加熱空気区域に徐々に装入して焼
成することにより、約Th0□68%、510220%
及びモル比3:1のA1203−B20312%を有し
、かつ強靭で白色透明な連続耐火繊維を生ずる。
これらの繊維は編んだり織ったりして布にすることがで
きる。
この布はプラスチックの補強に使用できる。
例2 例1の繊維と類似組成の透明連続繊維を下記の手順で作
る。
即ちThO21,0909を含有し、かっ硼酸で安定化
した塩基性酢酸アルミニウム443.2gを溶解したオ
キシ硝酸トリウム溶液(上記のように作る) 13.’
3kgを作り、この溶液に、濃硝酸を添加してpH4,
1に調整したコロイドシリカ懸濁液(SiO230%を
含有するLudoxLS(商品名)として市販)1.0
52gを添加する。
この全紡糸用ゾル、即ち組成物を31℃で粘度53.0
00センチボンズ(同一温度で測定)に濃縮する。
この紡糸用ゾルを米国特許第3,760,049号に記
載されている装置で押出して焼成速度30.5cb で焼成する。
非常に透明で、白色平滑な連続繊維が得られる。
空気中で950℃になるまで焼成すると密度が増加して
、屈折率約1,700を有する例1の繊維とほぼ同じ組
成の透明な連続繊維を生じ、かつその密度は少くとも5
.0.!li’/CCである。
この繊維を布に織って、X線の透過防止布を得る。
この組成物はTh0268%を含有し、その残部はモル
比3:1:10のAl1203.B2O3及びSiO2
である。
このモル比を次の第2表に示すように3二1:2から3
:1:6まで変更して種々の類似組成物を作る。
各側で作られた溶液を粘度50,000センチボイズ又
はそれ以上になるまで濃縮し、次に牽伸と押出しによっ
て繊維を形成する。
例3で得られた繊維を焼成速度10 CrfL/ mi
n、温度約820℃以下で空気中で焼成して(米国特
許第3,760,049号記載の方法)、炭素を含んで
幾分黒ずんだ強靭な繊維を生ずる。
文例4及び5で作られた繊維は幾分黒ずんでいるか例3
の繊維より淡い。
これらの繊維は連続しているが、炭素を吸蔵しているた
め半透明又は不透明である。
密度的3.5−6.0を有する高密度のトリア−シリカ
−金属(III)酸化物の繊維が得られる組成範囲を示
すため、組成を変えた連続繊維の一組を第3表に示す。
各バッチを濃縮して紡糸し、1カセの繊維を作り、この
繊維を上記のように焼成する。
これらの繊維を、Th0268%を含有する例1−5の
繊維と比較する。
何れの場合でも、直径約5−50ミクロンを有する高密
度の連続繊維が得られる。
高含有量の硼酸アルミニウム、従って多量の有機物質(
酢酸塩群)を有する上記の例7及び8の繊維は炭素含有
のため焼成後、黒色又は黒ずんだ色に変わる傾向がある
高含有のトリアを有する例9及び10の繊維は断面がい
くらか楕円形で幾分脆い傾向があり、これは高焼成温度
の利点を示すものである。
これらの高濃度でトリアを含有する繊維は高度の耐火性
があり、最初に揮発性物質を除去した後はi、ooo℃
以上1,500℃以下でも十分に持ち運ぶことができる
例11 例9で使用されたオキシ硝酸トリウム溶液を作り、これ
に例9と同じ比率のSiO2とR2O3とを配合し、さ
らに最終繊維中2%のCr2O3に相当する十分量のC
r2 o3(Na l co社製)のゾルを配合する。
この繊維を焼成速度25cm/minで850℃まで焼
成し、緑がかった褐色を有する強靭で透明平滑な連続繊
維を得る。
この屈折率は約1.7又はそれ以上で、引張強さは直径
約5−10ミクロンの繊維で約9. I X 103k
g/ crytである。
線維密度は反復試験では4.85から5.36の間で変
化があるが、これは恐らく若干の繊維内部にある空所に
よるものと思われる。
この繊維の引張強さは多分繊度のため非常に高い。
本発明の実施の態様を列挙すれば下記の通りである。
(1)トリア55〜90%、シリカ5〜35%及びアル
ミニウムと硼素の酸化物5〜25%からなり、少くとも
約3.5の密度を有する、成形焼成トリア−シリカ−ア
ルミナ−ボリアの連続繊維。
(2)トリア60〜84%、シリカ8〜25%及びアル
ミナ−ボリア合計8〜20%からなり、少くとも約3.
5の密度を有する、成形焼成トリア−シリカ−アルミナ
−ボリアの透明連続繊維。
(3)第2項記載の連続繊維で、アルミナとボリアとの
モル比が約3:1である、成形焼成トリア−シリカ−ア
ルミナ−ボリアの透明連続繊維。
(4)第2項記載の連続繊維で、アルミナ:ボリア:シ
リカのモル比が3二1:10ないし3:1:6である、
成形焼成トリア−シリカ−アルミナ−ボリアの可撓性透
明連続繊維。
(5)第4項記載の連続繊維で、アルミナ:ボリア:シ
リカのモル比が3二1:10である、成形焼成トリア−
シリカ−アルミナ−ボリアの可撓性透明連続繊維。
(6)ドリア、シリカ、アルミナ及びボリアを、トリア
対シリカ重量比15:1ないし10二1、及びモル比で
約3二1のアルミナとボリアを、固形物濃度約30〜5
5%で含み、安定した水性分散液として、かつ少くとも
約15,000センチボイズの粘度を有する安定な水性
分散液からなる紡糸液。
(力 第6項記載の紡糸液で、トリアがオキシ硝酸トリ
ウム又はオキシ塩化トリウムとして存在する紡糸液。
(8)第6項記載の紡糸液で、アルミナとボリアとが硼
酸で安定化した酢酸アルミニウムとして存在する紡糸液
(9)ドリア、シリカ、アルミナ及びボリアが、トリア
対シリカ重量比1.5ニないし1 : 10.モル比で
約3二1のアルミナ−ボリア合計量が5ないし25重量
%含まれる安定した水性分散液で、トリア−シリカ−ア
ルミナ−ボリアの連続繊維を作るのに使用される紡糸液
の製法で二人。
十分量の水に酸化トリウムを分散し、これに酸生成可溶
性塩と完全に反応する分子量論的量の約半分の可溶性塩
を添加してThO2濃度5〜10重量%のゾルを生成す
る工程;B、アルミナとボリアの先駆物質と、シリカの
コロイド分散液とを、トリウムオキシ塩を含む前工程A
のゾルに添加する工程;及び C,トリウムオキシ塩、アルミナとトリアの先1駆物質
及びコロイド状に分散したシリカを含有する溶液を、水
の除去によって濃縮し、残留物の粘度が25°ないし3
5℃で少くとも15.000センチボイズに達し、かつ
固形物を約30〜ないし55%含有させる工程;からな
ることを特徴とする、トリア−シリカ−アルミナ−ボリ
アを含む、連続繊維紡糸液の製法。
(10)第9項記載の方法で、アルミナ先駆物質が硼酸
で安定化した酢酸アルミニウムである方法。
αυ トリア、シリカ、アルミナ及びボリアの連続繊維
の製法で、 A、ThO2,SiO2,Al2O3及びB2O3が添
付図面のA、B、C,D、Eの範囲内の比率で含まれる
、トリウムオキシ塩、コロイド状シリカ及びアルミナと
ボリアの先駆物質の粘性水性分散液を、未焼成連続繊維
が得られる速度でオリフィスを通して、相対湿度50%
以下の空気中に押出す工程、及び B、該未焼成繊維を温度700°〜1,000℃で空気
中で焼成することによって、トリア、シリカ、アルミナ
及びボリアの高密度連続繊維で、トリアの微結晶の存在
と少くとも約3.5の密度を特徴とする繊維を作る工程
を含む、トリア−シリカ−アルミナ−ボリアの連続繊維
の製法。
(12)第11項記載の方法で、トリウムオキシ塩がオ
キシ硝酸トリウムで、又アルミナ先駆物質が硼酸で安定
化した酢酸アルミニウムである方法。
(131成形したトリア−シリカ−アルミナ−ボリアの
連続繊維からなる織物で、多量のトリア−シリカ合計量
と、少量のアルミナ−ボリア合計量とを含むことを特徴
とする織物。
【図面の簡単な説明】
添付図面はトリア、シリカ及び金属(III)酸化物(
R203)系の三成分系図で本発明の組成及び好適組成
を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重量比で1.5:1ないし1 : 1.5のトリア
    とシリカを主成分さし、モル比で約3:1のアルミナ−
    ボリア合計量25重量%以下、及び2重量%以下のCr
    2O3を含み、成形しかつ焼成したトリア−シリカ−ア
    ルミナ−ボリアの連続繊維。
JP49149122A 1973-12-28 1974-12-27 成形焼成したトリア−シリカ−アルミナ−ボリアの連続繊維 Expired JPS5924206B2 (ja)

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