JPS5924138B2 - 汚れ防止剤 - Google Patents
汚れ防止剤Info
- Publication number
- JPS5924138B2 JPS5924138B2 JP6659281A JP6659281A JPS5924138B2 JP S5924138 B2 JPS5924138 B2 JP S5924138B2 JP 6659281 A JP6659281 A JP 6659281A JP 6659281 A JP6659281 A JP 6659281A JP S5924138 B2 JPS5924138 B2 JP S5924138B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antifouling agent
- butylcatechol
- tert
- naphtha
- production process
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明はナフサ分解によるエチレン製造プロセスにお
いて生ずる汚れを防止するのに用いる薬剤に関する。
いて生ずる汚れを防止するのに用いる薬剤に関する。
ナフサ分解によるエチレン製造は、通常ナフサのスチー
ムクラツキングによつて造られるが、まずナフサは蒸気
と共に熱分解炉で800℃前後に加熱されて分解される
。
ムクラツキングによつて造られるが、まずナフサは蒸気
と共に熱分解炉で800℃前後に加熱されて分解される
。
この熱分解炉の出口では重合防止のために300℃程度
まで急冷されて第一分留塔に入り、ここでC1〜C3の
軽質炭化水素とC9以上の燃料油とに分けられ、さらに
軽質炭。化水素はコンプレッサで圧縮したのち脱硫し、
凝縮液蒸留塔で沸点差を利用し主にC1〜C2ガスを分
留して乾燥塔で脱水したのち深冷分離槽、脱メタン塔、
脱エタン塔を経てエチレン分離塔にてエチレンを分離す
る。一方、凝縮液蒸留塔の残留物および脱エタン塔の残
留物は、脱プロパン塔に導かれてプロパンおよびプロピ
レンが分離され、さらに次の脱ブタン塔にてブタンおよ
びブタジエンが分離される。そして、脱ブタン塔の下部
からはC5〜C8の分解ガソリンが得られる。このよう
なエチレンの製造過程において汚れが生じる個所は、脱
プロパン塔の下部、リボイラーおよび脱ブタン塔への配
管などで、とくにリボイラーの伝熱面にはひどい汚れが
付きやすく、この汚れはブタジエンの重合生成物である
と考えられる。従来、この汚れを防止するには、4=t
ert−ブチルカテコール、β−ナフチルアミン、N−
ニトロソジフェニルアミンなどが汚れの激しいボイラー
や脱プロパン塔の前に注入されているが、汚れを十分に
抑制するに至つていない。この発明は、上述したような
ナフサ分解によるエチレン製造プロセスにおける汚れを
抑制する新規な汚れ防止剤を提供するもので、アニリン
、パラトルイジンおよびアニシジンよりなる群から選ば
れた化合物と、4−tert−ブチルカテコールとを有
効成分として含有するものである。
まで急冷されて第一分留塔に入り、ここでC1〜C3の
軽質炭化水素とC9以上の燃料油とに分けられ、さらに
軽質炭。化水素はコンプレッサで圧縮したのち脱硫し、
凝縮液蒸留塔で沸点差を利用し主にC1〜C2ガスを分
留して乾燥塔で脱水したのち深冷分離槽、脱メタン塔、
脱エタン塔を経てエチレン分離塔にてエチレンを分離す
る。一方、凝縮液蒸留塔の残留物および脱エタン塔の残
留物は、脱プロパン塔に導かれてプロパンおよびプロピ
レンが分離され、さらに次の脱ブタン塔にてブタンおよ
びブタジエンが分離される。そして、脱ブタン塔の下部
からはC5〜C8の分解ガソリンが得られる。このよう
なエチレンの製造過程において汚れが生じる個所は、脱
プロパン塔の下部、リボイラーおよび脱ブタン塔への配
管などで、とくにリボイラーの伝熱面にはひどい汚れが
付きやすく、この汚れはブタジエンの重合生成物である
と考えられる。従来、この汚れを防止するには、4=t
ert−ブチルカテコール、β−ナフチルアミン、N−
ニトロソジフェニルアミンなどが汚れの激しいボイラー
や脱プロパン塔の前に注入されているが、汚れを十分に
抑制するに至つていない。この発明は、上述したような
ナフサ分解によるエチレン製造プロセスにおける汚れを
抑制する新規な汚れ防止剤を提供するもので、アニリン
、パラトルイジンおよびアニシジンよりなる群から選ば
れた化合物と、4−tert−ブチルカテコールとを有
効成分として含有するものである。
この汚れ防止剤は4−tert−ブチルカテコールと前
記化合物との併用によりすぐれた汚れ抑制効果を発揮す
るもので、両者の配合割合は重量比で1:9〜9:1の
範囲が適当である。本発明は以上のような両者を配合し
た組成物の外に、両者を別々にナフサ分解によるエチレ
ン製造プロセス系に添加し、系内に両者を存在させるこ
とも包含する。アニリン、パラトルイジン、アニシジン
および4一tert−ブチルカテコールは、灯油やB、
T、X。のような有機溶媒に溶解して添加することがで
きる。本発明の汚れ防止剤の添加量は、プロセス流れに
対して有効成分で1W9/l以上、好ましくは5ワ/l
以上、最も好ましくは10η/l以上であり、上限はと
くにないが、経済性で定まる。また、この汚れ防止剤を
添加する場所としては凝縮液蒸留塔および脱プロパン塔
の前が適当であるが、必要に応じてエチレン製造工程の
何れの場所でもよい。本発明の汚れ防止剤は、従来の高
価な4−Tert−ブチルカテコールの単独使用に比ベ
アニリン、パラトルイジンまたはアニシジンを併用する
ので、非常に少ない添加量で汚れを抑制することができ
、従来は汚れ除去のため装置を停めてたびたび洗浄しな
ければならなかつたが、本発明により汚れが抑制され、
操業時間を大巾に延ばすことができる。次に本発明汚れ
防止剤の効果を実験例について詳しく説明する。
記化合物との併用によりすぐれた汚れ抑制効果を発揮す
るもので、両者の配合割合は重量比で1:9〜9:1の
範囲が適当である。本発明は以上のような両者を配合し
た組成物の外に、両者を別々にナフサ分解によるエチレ
ン製造プロセス系に添加し、系内に両者を存在させるこ
とも包含する。アニリン、パラトルイジン、アニシジン
および4一tert−ブチルカテコールは、灯油やB、
T、X。のような有機溶媒に溶解して添加することがで
きる。本発明の汚れ防止剤の添加量は、プロセス流れに
対して有効成分で1W9/l以上、好ましくは5ワ/l
以上、最も好ましくは10η/l以上であり、上限はと
くにないが、経済性で定まる。また、この汚れ防止剤を
添加する場所としては凝縮液蒸留塔および脱プロパン塔
の前が適当であるが、必要に応じてエチレン製造工程の
何れの場所でもよい。本発明の汚れ防止剤は、従来の高
価な4−Tert−ブチルカテコールの単独使用に比ベ
アニリン、パラトルイジンまたはアニシジンを併用する
ので、非常に少ない添加量で汚れを抑制することができ
、従来は汚れ除去のため装置を停めてたびたび洗浄しな
ければならなかつたが、本発明により汚れが抑制され、
操業時間を大巾に延ばすことができる。次に本発明汚れ
防止剤の効果を実験例について詳しく説明する。
実験例 1
プロピレン30%、ブテン30%、ブタジエン30%、
ブチン5%、プロピン5%の混合比で合成したガス(こ
れはエチレンの実プラントにおける脱プロパン塔、リボ
イラーでの飽和炭化水素を除いた流体の混合比に近いも
の)に予め汚れ防止剤を60ppm添加したものを20
0m1容のオートクレーブに封入して105℃、15時
間の条件で残留重合物量を測定した。
ブチン5%、プロピン5%の混合比で合成したガス(こ
れはエチレンの実プラントにおける脱プロパン塔、リボ
イラーでの飽和炭化水素を除いた流体の混合比に近いも
の)に予め汚れ防止剤を60ppm添加したものを20
0m1容のオートクレーブに封入して105℃、15時
間の条件で残留重合物量を測定した。
その結果を表−1に示す。
※上記結果のうち、生成した重合物の形
状はT.B.Cが最も粒子の小さな状態であつた。
※上記結果のうち、生成した重合物の形
状はT.B.Cが最も粒子の小さな状態であつた。
実験例 2実験例1と同じ方法でT.B.Cとアニリン
、p−トルイジン、p−アニシジンの何れかとを混合し
た本発明汚れ防止剤について抑制効果を試験した。
、p−トルイジン、p−アニシジンの何れかとを混合し
た本発明汚れ防止剤について抑制効果を試験した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アニリン、パラトルイジンおよびアニシジンよりな
る群から選ばれた化合物と、4−tert−ブチルカテ
コールとを有効成分として含有することを特徴とするナ
フサ分解エチレン製造プロセス用汚れ防止剤。 2 前記化合物と4−tert−ブチルカテコールとの
配合割合が重量比で1:9〜9:1である特許請求の範
囲第1項記載の汚れ防止剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6659281A JPS5924138B2 (ja) | 1981-04-30 | 1981-04-30 | 汚れ防止剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6659281A JPS5924138B2 (ja) | 1981-04-30 | 1981-04-30 | 汚れ防止剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57180692A JPS57180692A (en) | 1982-11-06 |
JPS5924138B2 true JPS5924138B2 (ja) | 1984-06-07 |
Family
ID=13320351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6659281A Expired JPS5924138B2 (ja) | 1981-04-30 | 1981-04-30 | 汚れ防止剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5924138B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63137990A (ja) * | 1986-11-29 | 1988-06-09 | Unie-Ku Chem Consultant Kk | 石油系炭化水素油の軽質化方法 |
IT1295412B1 (it) * | 1997-10-06 | 1999-05-12 | Chimec Spa | Composizione d'additivo antiinvecchiamento per circuito di quench oil in un impianto di produzione di etilene e metodo di conduzione |
-
1981
- 1981-04-30 JP JP6659281A patent/JPS5924138B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57180692A (en) | 1982-11-06 |
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