JPS5923804Y2 - アンカ−ボルト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はアンカーボルトに関するものである。

一般に、布基礎内には、柱や土台を固定するためのアン
カーボルトや基礎鉄筋が埋設されている。

このうち、アンカーボルトは、柱や土台の取付位置の基
準となるために布基礎のセンターライン上に設置する必
要がある。

またこれに絡めて配置する基礎鉄筋も布基礎の強度等の
観点がら同じくセンターライン上に設置する必要がある
。

ところが、第１図に示すように、布基礎１のコーナ部に
おける基礎鉄筋３のセンター出しは、アンカーボルト２
をコーナ部中央に配置したのち、これに基礎鉄筋３を絡
ませるように折曲して溶接しているため、基礎鉄筋３を
布基礎１のセンターライン上へ精度良く位置決め設置す
るのが困難であるという問題を有していた。

したがって、この考案の目的は、基礎鉄筋を布基礎のセ
ンターライン上へ簡単かつ正確に位置決め設置できるア
ンカーボルトを提供することである。

この考案の一実施例を第２図および第３図を用いて説明
する。

すなわち、このアンカーポル）Ａは、第２図および第３
図に示すように、Ｊ形のアンカーボルト本体４の側面上
下部に、それぞれ一対の継手筋５を相互に直交状態に突
設し、これら継手筋５の先端に雄ねじ６を刻設したもの
である。

一方、基礎鉄筋７の先端には筒部８を形成して、その内
周面に雌ねじ（図示せず）を刻設する。

この場合、筒部８の軸心は基礎鉄筋７の軸心と一致させ
る。

このアンカーポル）Ａの施工は、布基礎のコーナ部セン
ターにアンカーボルト本体４を立設し、基礎鉄筋７を軸
の回りに回転させて、アンカーポル）Ａの雄ねじ６を筒
部８内の雌わじに螺合する。

このように、雄ねじ６と雌ねじを螺合するだけで、基礎
鉄筋７を継手筋５に軸心を一致させて接続でき、基礎鉄
筋７を布基礎のセンターライン上に簡単かつ正確に位置
決め設置することができる。

この考案の他の実施例を第４図および第５図を用いて説
明する。

すなわち、このアンカーボルトＡ′は、継手筋５の先端
に筒部９を設けてその内周面に雌ねじ１０を刻設してお
り、また、基礎鉄筋７の先端には雄ねじ１１を刻設した
ものである。

その他の構成は、第２図および第３図に示す実施例と同
一であり、同様な手順で雄ねじ１１を雌ねじ９に螺合し
て施工し、上記実施例と同じ効果を遠戚できる。

以上のように、この考案のアンカーボルトは、アンカー
ボルト本体と、このアンカーボルト本体の側面から相互
に直交状態に突設した一対の継手筋と、この継手筋の先
端に設けられて基礎鉄筋の端部のねじ部と螺合するねし
部を備えているため、基礎鉄筋を布基礎のセンターライ
ン上へ簡単かつ正確に位置決め設置できるという効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の平面図、第２図はこの考案の一実施例
の分解斜視図、第３図はその水平断面図、第４図は他の
実施例の分解斜視図、第５図はその水平断面図である。 ４・・・・・・アンカーボルト本体、５・・・・・・継
手筋、６゜１１・・・・・・雄ねじ、１０・・・・・・
雌ねじ、Ａ、Ａ′・・・・・・アンカーポルＩ・。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アンカーボルト本体と、このアンカーボルト本体の側面
   から相互に直交状態に突設した一対の継手筋と、この継
   手筋の先端に設けられて基礎鉄筋の端部のねじ部と螺合
   するねし部を備えたアンカーボルト。