JPS5923490B2 - ボリユ−ム設定装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はテレビジョン受像機の電子チューナを構成して
いる複数個のプリセットボリュームを同時に所定の電圧
にプリセットするボリューム設定装置に関するものであ
る。

近年、テレビジョン受像機のチューナ選局部は可変容量
ダイオードを同調素子として用いたいわゆる電子チュー
ナを組み込むものが増加してきた。

この選局部は通常８〜１２個程度のチャンネルプリセッ
ト用ボリュームが設けられ、それぞれ所望のチャンネル
をプリセットできるようになっており、需要者はテレビ
ジョン受像機の設置場所で受信できるチャンネルをプリ
セットすればよいものである。

しかしながら工場から出荷する際には、たとえば１チヤ
ンネルから順番にすべてのボリュームをプリセットし商
品として完全なものとしておく必要がある。

このようにしておけば、需要者が所望の受信局をプリセ
ットする前であっても、いくつかのチャンネルを正常に
受信することができ商品価値の高いものとなる。

これを満足させるために従来より、治具を用いてボリュ
ームの軸を回転せしめ全ポリユーズの調整・設定を自動
的に行おうとするものが提案されている。

本発明はこのボリュームのプリセットを、あらかじめボ
リュームの良、不良を検査し、その後、行うようにする
ことにより、極めて能率よくボリュームのプリセットが
行えるようにしたものである。

以下本発明の一実施例を図面を用いて説明する。

第１図において１は基台であり、この上部にプリント基
板保持部２とチェッカーピン上下部３とが設けられてい
る。

４はドライバー制御部であり、プリセットボリュームと
等しい数のドライバー５が上記プリント基板保持部２の
方へ向かって突出して設けられている。

６はプリント基板、７は基台１側の回路と後述する判定
部を接続するコード、９は操作部でメカスタートボタン
、計測スタートボタン、リセットボタンを備え、コード
８によって基台１側の回路と接続されている。

第２図において１０は上記判定部であり、各ボリューム
に対応して複数個のメータ１１が設けられ、各メーク１
１の近傍にはボリューム不良を表示するランプ１２と設
定終了を表示するランプ１３とが設けられている。

１４は設定したプリント基板の台数を表示するカウンタ
、１５は１枚のプリント基板の全てのボリュームの設定
が終了したことを表示するランプである。

第３図ａ ｒ ｌ） ｙ Ｃｓ ｄにドライバー制御部
４の具体構成を示す。

１つのモータ１６の動力を歯車１９．２０によってドラ
イバー５の回転軸１７に伝達している。

さらにモータ１６の動力は他の歯車により全てのドライ
バーを回転させることができる。

ドライバー５は先端部２１がばね２２により回転軸１７
と弾力的に結合されており、ボリュームの軸が多少かた
むいていてもそれを吸収することができる。

２３は上記ドライバー５の先端部２１の周囲をかこむ筒
状のガイド部であり、ボリュームの軸を確実に先端部２
１へ導く。

上記回転軸１γの中間部には電磁クラッチ１８が設けら
れ、モータ１６は常時回転していてもこの電磁クラッチ
１８に印加される電流の大切によりドライバー５の先端
部２１の回転停止を制御でざる。

またこの電磁クラッチ１８はその軸２４と回転軸１７と
は直結されず、軸２４に固定された筒状体２５に回転軸
１７が挿入され、筒状体２５の切り込み部２６に回転軸
１７のピン２７が遊びを有してはまり込んでいるので、
ドライバー５の先端部２１の振動は直接電磁クラッチ１
８には伝達されず、電磁クラッチ１８を保護するもので
ある。

筒状体２５ａは電磁クラッチ１８の反転側に設けたもの
である。

次に動作を説明する。

まず電子チューナ選局プリント基板６を保持部２に取り
付ける。

このプリント基板６は端部に複数個のプリセット用ボリ
ューム２８が取り付けられている。

この後は操作部９のメカスタートボタンを押すと判定部
１０に内蔵された制御部によりすべて自動的に行われ、
チェッカーピン上下部３が上昇してピン３ａがプリント
基板６の導電部と接し、各ボリューム２８の電圧を独自
に検知できる状態となる。

さらにこの 。状態でプリント基板６がピン３ａととも
にドライバー５の方向に移動し各ボリューム２８の軸が
ドライバー５の先端部２１とかみ合う。

ボリューム２８は当初は抵抗値が最大の状態に設定しで
あるので、次に操作部９の計測スタートボタンを操作し
てすべてのドライバー５はまずボリューム２８を最大値
から最小値へ同時に回転させ、このとき不導電部がない
かチェックし、不良品があればランプ１２を点灯させて
知らせる。

全てのボリューム２８が良品であればつづいてドライバ
ー５は上記とは逆回転してボリューム２８の抵抗値を徐
々に大きくしていく。

このとき判定部１０には各ボリューム２８をプリセット
すべき電圧の基準電圧源をそれぞれ設けであるので、各
ボリューム２８はそれぞれあらかじめ設定された基準電
圧と比較し等しくなった瞬間に停止する。

この停止は電磁クラッチ１８を切ればよく、他のドライ
バーに何ら悪影響を及ぼさないものである。

各ボリューム２８が基準電圧に達するとランプ１３が点
灯して設定終了を知らせ、メータ１１により設定電圧値
を読むこともできる。

全てのボリューム２８のプリセット設定が終了するとプ
リント基゛板保持部２は元へもどり、チェッカーピン上
下部３は下降するので、プリント基板６を手ではずせば
よいものである。

なお、操作部９のリセットボタンは本装置の動作をリセ
ットさせるためのものであり、たとえばメカスタートボ
タンを操作してドライバー５をボリュームの軸のかみあ
いが悪い場合、このリセットボタンを押して元の状態に
戻す。

また、上記ドライバー制御部４はモータ１６の軸とドラ
イバーの回転軸１７とを直交させて設けるとともに大き
い電磁クラッチ１８は交互に千鳥状に設けたので、全体
の容積を小さくすることができる。

以上のように本発明によれば、複数個のボリュームのプ
リセットを同時に短時間で行うことができる。

実際には約１５秒で設定作業を行うことができた。

また作業者の判断に頼ることなく機械で自動的に作業す
るので調整のばらつきはきわめて少なく品位が向上する
ものである。

さらにドライバーで、まず抵抗値が最大の状態に設定さ
れたボリュームを抵抗値が最小になるように回転させて
良、不良を検査し、この後、再びドライバーを回転せし
めて抵抗値の設定を行うことにより、より効率的にボリ
ュームのプリセットを行うことができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例におけるボリューム設定装置
の斜視図、第２図は同装置の判定部の斜視図、第３図ａ
ｙ ｂ ＋ Ｃｒ ｄは同装置のドライバー制御部の
平面図、歯車の拡大図、ドライバー先端部の断側面図、
電磁クラッチの側面図である。 ２・・・・・・プリント基板保持部、３・・・・・・チ
ェッカーピン上下部、４・・・・・・ドライバー制御部
、５・・・・・・ドライバー、６・・・・・・プリント
基板、１０・・・・・・判定部、２８・・・・・・ボリ
ューム。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電子チューナの構成部品である同調電圧プリセット
   用の複数個のボリュームと、このボリュームのそれぞれ
   の軸と着脱自在にかみ合うドライバーと、抵抗値が最大
   の状態に設定された前記複数個のボリュームを前記ドラ
   イバーの回転によって最小値へ回転せしめて各々のボリ
   ュームの良、不良を検査する手段と、前記各々のボリュ
   ームの良。 不良表示手段および設定終了表示手段および基準電圧源
   を備える判定部と、前記各々のボリュームの電圧を検知
   し前記判定部へ印加する手段とを備え、前記複数個のボ
   リュームが全て良品であれば各々のボリュームに対して
   再び前記ドライバーの回転を伝達し、前記各々のボリュ
   ームの電圧が前記基準電圧源のそれと一致したときに前
   記ドライバーによる前記各々のボリュームの回転を停止
   させる手段を設けたボリューム設定装置。