JPS5923474Y2 - コンバインにおける籾受部構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコンバインにおける籾受部構造に関する。

すなわち脱穀した籾を籾タンクに入れてがら籾袋に供給
する籾受構造で、補助籾受台に立って籾袋の交換作業を
行なう補助作業或はオペレーターが安全に作業すること
ができ且つオペレーターの運転座席から補助籾受台上へ
の移動の安全性を考慮して補助作業者によって籾袋の交
換作業を行なう場合と、オペレーターが籾袋の交換作業
を併せて行なう場合とによって使い分は交換作業におけ
る安全とオペレーターの運転座席と補助籾受台上の間の
往復移動を安全且つ容易にせんとするを目的として提供
するものである。

即ち、本考案は、上記の目的を達成するために、籾タン
クの外側面の運転座席後側部分には前後の方向から見て
扇状の支持金具を固設し、基部に板製のストッパー付き
の筒金を摺動自在に外嵌し先端側を背もたれ体としたＬ
状の支持杆の基端を上記支持金具にピンを軸にして回動
可能に装着し、この支持金具の扇形の周辺上部に前記板
製のストッパーが挿脱可能な縦方向の溝を形設し、且つ
この支持金具には底面を設けて支持杆が外側方に向く水
平状態と起立状態とに切換自在に構成すると共に、前記
籾出口より上方の籾タンク外側面部分に握り杆を固設し
て構成したことを要旨とするものである。

以下、図面に示す実施例について説明する。

第１図はコンバインの側面図を示し、クローラ６に支持
される機体全体の左側前部には刈取搬送部７を装設し、
その後方に脱穀部８を、さらにその後方に排藁部９を装
設して構成する。

また、機体の右側前部に装設したステップ１ｏの上方前
後には操縦コラム１１と運転座席１２を装設し運転座席
１２の後側下方に低く装設した籾受台３の上方には脱穀
部８がら籾が供給される籾タンクＡを装設し、該籾タン
クＡの下部には両籾出口２．２を並設し、両縁出口２，
２を挾むようにして水平状に延出する２本２組の籾受棒
１３，１３には公知の籾袋１をそれぞれ挿通して吊持て
きるように設け、籾受台３の外側部には水平状に延出で
きるとともに起立させて収納できる補助籾受台４をヒン
ジ１４を介して連設し、後方にはエンジン部１５を装設
して構成する。

籾タンクＡの外側面５には籾出口２より高い位置に握り
杆Ｃを取付けるが、両縁出口２，２の上方にかけて長く
なる握り杆Ｃの両端屈折部に取付金１６．１６を固設し
、握り杆Ｃが水平となって外側面５より引張る状態にし
て取付金１６，１６を外側面５にビス止めして固定する
。

前記籾タンクＡの外側面５側である運転座席１２の後側
下部には前後方向から見て扇状の支持金具１７を固設し
、Ｌ状に屈折したパイプ製の支持杆Ｂの基端には筒金１
８を固設して、支持金具１７の内部に挿入する筒金１８
には支持金具１７に架着するピン１９を挿通し、支持杆
Ｂをピン１９中心に回動できるように設け、支持杆Ｂの
屈折先端側には長４角状のクッション性を有する背もた
れ体すを支持金２０．２０を介して固設する。

また、支持杆Ｂの基部側に摺動自在に嵌合した筒金２１
には板製のストッパー２２を一体にして形成し、支持金
具１７の周辺上部には縦方向の溝２２゜２３を形成して
、支持杆Ｂが起立する状態でストッパー２２が溝２３に
係合し、支持杆Ｂの基部が支持金具１７の底面１７ ａ
に接合して支持杆Ｂが水平状に支持されると背もたれ体
すおよび支持杆Ｂが補助籾受台４の上方に位置するよう
に構成するが、支持杆Ｂ力唾直となって起立する状態で
、背もたれ体すおよび支持杆Ｂが籾タンクＡの外側面５
側周囲にそって接近する形状となるように形成する。

２４は補助作業者を示す。

しかして、コンバイン作業時には、補助籾受台４を外方
へ展開して、籾受棒１３．１３に吊持される籾袋１に籾
出口２から籾受けを行なうが、この場合オペレーターに
よるときは第１図及び゛第２図に示すように支持杆Ｂを
起立状態にしておいて補助籾受台４上で籾袋１の交換作
業を行なう、握り杆Ｃはその下方の籾袋１の取換えに際
し邪魔になることなく、また不安定になると籾袋１から
手を離して握り杆Ｃを即座に握ることができて安全作業
を行なうことができる。

また、補助作業者２４によるときは第３図及び第６図に
示すように支持杆Ｂを水平状態にして背もたれ体６にも
たれかかった姿勢で籾袋１の交換を行ない、交換が終れ
ば握り杆Ｃを握って安全かつ栗に姿勢を保つことができ
る。

上記において支持杆Ｂを起立状態から水平状態にするに
は筒金２１を上方に摺動させればストッパー２２は溝２
３から脱して起立状態は解除されピン１９を軸にして下
方に回動すれば支持杆Ｂの基部が底面１７ａに当接して
水平状態を保ち、またこの水平状態から起立状態にする
には支持杆Ｂをそのまま上方に回動すればストッパー２
２は溝２３に挿入して起立状態を保つのである。

前記のオペレーターによる籾袋１の交換の場合、運転座
席１２から補助籾受台４上に移動する際はこの起立状態
を保った支持杆Ｂを掴んで安全に補助籾受台４上に、ま
た運転座席１２に復するときもこの支持杆Ｂを掴んで安
全に移動することができると共に支持杆Ｂが起立状態に
なっていてその移動に邪魔にならない。

このように本考案は下部に籾袋１供給用の籾出口２を設
けた籾タンクＡを運転座席１２の後側に装設し、この籾
タンクＡ下方における籾受台３の外側部に補助籾受台４
を延設して構成し、上記籾タンクＡの外側面５の運転座
席１２後側部分には前後の方向から見て扇状の支持金具
１７を固設し、基部に板製のストッパー２２付きの筒金
２１を摺動自在に外嵌し先端側を背もたれ体すとしたＬ
状の支持杆Ｂの基端を上記支持金具１７にピン１９を軸
にして回動可能に装着し、この支持金具１７の扇形の周
辺上部に前記板製のストッパー２２が挿脱可能な縦方向
の溝２３を形設し、且つこの支持金具１７には底面１７
ａを設けて支持杆Ｂが外側方に向く水平状態と起立状態
とに切換自在に構成すると共に、前記籾出口２より上方
の籾タンクＡ外側面５部分に握り杆Ｃを固設して構成し
たから、補助籾受台上で補助作業者が籾袋の交換作業を
行なう場合と、オペレーターがコンバインの運転と併せ
行なう場合によって、背もたれをもつ支持杆を水平状態
と起立状態に切換えて使い分けると共に握り杆の併設に
よって安全に籾袋の交換が行なえ、しかもオペレーター
が運転座席と補助籾受台上との間の往復移動に際し起立
状態に保持されている支持杆を掴むことにより安全且つ
容易に移動することができる。

その上、支持杆の水平状態と起立状態との切換は前述せ
る構成のものとしたから、切換は簡単でありながら起立
状態の保持を確実ならしめ得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はコンバインの側
面図、第２図はその一部の斜視図、第３図は第２図の作
動説明図、第４図は第２図の一部の拡大図、第５図は第
３図の一部の正面図、第６図は説明図を示す。 Ａ・・・・・・籾タンク、１・・・・・・籾袋、２・・
・・・・籾出口、３・・・・・・籾受台、４・・・・・
・補助籾受台、ｂ・・・・・・背もたれ体、Ｂ・・・・
・・支持杆、５・・・・・・外側面、１２・・・・・・
運転座席、１７・・・・・・支持金具、２２・・・・・
・ストッパー、２１・・・・・・筒金、１９・・・・・
・ピン、２３・・・・・・溝、１７ａ・・・・・・底面
、Ｃ・・・・・・握り杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下部に籾袋１供給用の籾出口２を設けた籾タンクＡを運
   転座席１２の後側に装設し、この籾タンクＡ下方におけ
   る籾受台３の外側部に補助籾受台４を延設して構成し、
   上記籾タンクＡの外側面５の運転座席１２後側部分には
   前後の方向がら見て扇状の支持金具１７を固設し、基部
   に板製のストッパー２２付きの筒金２１を摺動自在に外
   嵌し先端側を背もたれ体すとしたＬ状の支持杆Ｂの基端
   を上記支持金具１７にピン１９を軸にして回動可能に装
   着し、この支持金具１７の扇形の周辺上部に前記板製の
   ストッパー２２が挿脱可能な縦方向の溝２３を形設し、
   且つこの支持金具１７には底面１７ ａを設けて支持杆
   Ｂが外側方に向く水平状態と起立状態とに切換自在に構
   成すると共に、前記籾出口２より上方の籾タンクＡ外側
   面５部分に握り杆Ｃを固設して構成したことを特徴とす
   るコンバインにおける籾受部構造。