JPS5922757B2 - 鋼板用冷間圧延油 - Google Patents

鋼板用冷間圧延油

Info

Publication number
JPS5922757B2
JPS5922757B2 JP1370776A JP1370776A JPS5922757B2 JP S5922757 B2 JPS5922757 B2 JP S5922757B2 JP 1370776 A JP1370776 A JP 1370776A JP 1370776 A JP1370776 A JP 1370776A JP S5922757 B2 JPS5922757 B2 JP S5922757B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
rolling
cold rolling
rolling oil
emulsion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1370776A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5296951A (en
Inventor
秀夫 川中
弘之 永森
弘之 松田
弘一 中山
俊直 浮穴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Soap Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Soap Co Ltd filed Critical Kao Soap Co Ltd
Priority to JP1370776A priority Critical patent/JPS5922757B2/ja
Publication of JPS5296951A publication Critical patent/JPS5296951A/ja
Publication of JPS5922757B2 publication Critical patent/JPS5922757B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は潤滑性の極めて優れた鋼板及びメッキ用鋼板の
冷間圧延油に関し、特に繰返し循環使用tこ耐えられる
ことを特徴とする冷間圧延油に関する。
最近、冷間圧延技術の発達により、高能率の達成、高品
質の製品を得る為、冷間圧延速度の向上には著しいもの
がある。
しかしながら、圧延速度が向上するにつれ、ますます高
い潤滑性が必要とされるので、潤滑油に対する要求も厳
しくなっている。
例えば、薄鋼板の圧延においては、通常の鉱物油系の潤
滑油を用いてはその要求を満たすことが出来ず、パーム
油、牛油の如き動植物油脂に油性向上剤、乳化剤等を添
加配合したものを水と混ぜてエマルジョン状態で使用し
ている。
しかし一般にこれら動植物油系圧延油は洗浄性が悪く、
充分に洗浄しない限り、焼鈍時にオイルスティンの原因
となる汚れが残る。
従って通常は、冷間圧延後、電解洗浄作業により鋼板を
焼鈍前に洗浄する。
現在、圧延油の使用方法は、経済性、管理の容易さ、廃
液処理の問題等の観点から、通常は鉱油系、油脂系にか
かわらず、潤滑油をエマルジョンとして調合し、連続的
に循環して使用する方法をとっている。
しかしながら循環使用中、エマルジョンの重合、分解に
よるスカムあるいは浮遊油分の発生lこよりエマルジョ
ンの濃度が減少し、潤滑性が悪くなり、焼付き等の事故
を起こし、高価なロールを破損したり、鋼板にヒートマ
ークが生じたりして製品の性状を悪くする。
さらにエマルジョンそのものも、上記スカムおよび浮遊
油分やミルスケールや圧延ロール軸受用潤滑油、酸洗後
の防錆油等の混入によって汚れ、圧延後の鋼板をそのま
ま焼鈍すると油類及び汚物の付着により、オイルスティ
ンが発生する場合が多い。
さらに現在優れた潤滑性を有する圧延油として主にパー
ム油、牛脂をベースとするものか用いられているが、常
温では固体であり、通常60°C前後の温度でエマルジ
ョンを使用している。
従って、高い潤滑性を有し、比較的低い温度でエマルジ
ョンを調整出来れば調合が簡単で、かつ熱源の節約にも
なり、冷却効果も向上し、板面の油やけ等も少なくなり
製品の清浄度が増大するという利点がある。
本発明の目的は、動植物性油脂をベースとした圧延油と
同等あるいはそれ以上の潤滑性を有する配合組成物を提
供することにあり、さらに、このものが比較的低い温度
で繰り返し循環して使用しても初期の潤滑性を維持する
ことが出来、スカム様の分解浮遊分の生成も比較的少く
、かつミルスケール及び老化不溶油分の如きエマルジョ
ン中に存在する汚れ等を効果的に浮遊させるような物質
を調合した冷間圧延油を提供するにある。
ここに、本発明者等は、化合物の化学構造を検討し、そ
れらの物理化学的特性を有効に生かす方向で、研究開発
を続けてきた結果、界面活性剤型の構造を有する特定の
ポリオキシエチレングリセリンの末端水酸基を特定の脂
肪酸でエステル化した化合物を主体とした組成物が上記
目的に合致することを見出し本発明にいたった。
即ち、本発明は酸化エチレン付加モル数が3ないし30
のポリオキシエチレングリセリンと炭素数12ないし1
8の脂肪酸との部分エステル化物(エステル化率1/3
以上)を5ないし100重量%及び鉱物油又は動植物油
からなる油成分をOないし95重量係含有する鉄板用冷
間圧延油を提供するものである。
ここで酸化エチレンの付加モル数は3ないし30モル、
好ましくは5ないし20モルであるが、3モルより少い
場合には、HLB(親水性親油性のバランス)が小さく
なり、水中での分散性が悪くなり、鋼板に付着した場合
の洗浄性も悪くなる。
又焼鈍後のオイルスティンの発生量が増大する。
付加モル数か30より多くなると、HLBが大きくなり
、水中に安定に乳化あるいは分散して、圧延時の鋼板上
への油分の付着量が少なくなり潤滑性も悪くなる。
さらに熱安定性、油に対する溶解性も悪くなり、流動点
も高くなる。
又、ポリオキシエチレングリセリンと炭素数12ないし
18の脂肪酸との部分エステル化物のエステル化率カ月
/3より低い場合、潤滑性、熱安定性、油に対する溶解
性が悪くなる。
好ましくはエステル化率2/3以上である。
炭素数12ないし18の脂肪酸は、天然物及び合成物を
使用することができる。
特に天然脂肪酸としては、パーム油、牛脂を加水分解し
て得た脂肪酸分、あるいはそのうちの二重結合を有する
化合物を多く有する留分、合成物としては、炭素数の多
いイソステアリン酸、インパルミチン酸の如き常温で液
体物質を多く含む留分を用いたものが上記目的としては
好ましい。
ポリオキシエチレングリセリンの部分エステル化物の製
造は、通常のエステル化反応を含む任意の方法、手段を
用いるか、あるいは、いわゆるグリセライドに公知の方
法でエチレンオキサイドを付加重合して行うことができ
る。
鉱物油又は動植物油としては、スピンドルi’Et3゜
タービン油などの鉱物油、又はパーム油、牛脂などの動
植物油が挙げられる。
本発明品は5ないし100重量力、好ましくは10ない
し60重量濠のポリオキシエチレングリセリン部分エス
テル化物と、Oないし95重量%、好ましくは10ない
し70重量%の鉱物油又は動植物油とから成るが、その
他側用目的に応じ、防錆剤、油性剤、消泡剤等の添加剤
を配合できる。
次に本発明の特徴とする所を明らかにするために、参考
例、実施例を挙げる。
評価方法 圧延試験、摩擦係数の測定、耐熱性試験、焼鈍試験、油
付着性試験方法は下記のとおりである。
A 圧延試験方法 圧延機:100mmφX150mm幅 鍛鋼ロール二段
圧延機 被圧延材: 5PCB、S、IJ材(JIS、G 31
41)板厚1朋×板幅30龍 圧延速度:100m/min 圧延油供給方法:圧延油の10%エマルジョン 、溶液
を液温30℃および60℃にて強制攪拌しながら、ギヤ
ーポンプにて給油量3.017m1n1圧力2.5kg
/critでロール及び圧延材料に噴射した。
上記条件で圧下率50%の圧延時の荷重と板厚の変化を
測定し、その時の単位中荷重を求めた。
B 摩擦係数の測定法 曽田■型振子油性試験機によった。
荷重は接触面最大荷重が111 kg/rraMとなる
条件にて行なった。
測定には、出来るだけ実際の圧延潤滑と条件を同じにす
るため、試料油を温度60℃にて強制攪拌して10%エ
マルジョンとじた状態の中へ摩擦測定用のピンとボール
を1分間浸漬した後、引き上げて風乾した試料を用いる
方法をとった。
全ての試料油の摩擦係数は上記の方法にて測定した値で
ある。
C耐熱性試験法 試料油101を円型ガラス製水分カップ(高さ20龍、
直径50朋)に秤量し、空気雰囲気の恒温槽の中に温度
200±5℃、時間3時間放置後取り出してその重量減
少量を百分率であられした。
D 焼鈍試験方法 上記圧延試験に用いた圧延後の鋼板を5Qmmの長さに
切断し、二枚重ねにして焼鈍(温度700℃、窒素雰囲
気2時間)を行い、その表面の汚染度を目視観察した。
汚染度は最も劣るものを5とし、五段階に等級づけし相
互に比較した。
E 油付着性試験方法 試料油を10%エマルジョンとし、温度60℃にて強制
攪拌し、スプレーにて10秒間噴霧(圧力1.5気圧、
噴量0.77/1nin ) した後、常温にて乾燥し
、付着油量を重量法により測定した。
使用した試験片は、圧延試験に用いたものと同種のもの
で、大きさは巾50龍×長さ150mm、表面粗度4.
0〜5.0μである。
あらかじめアルカリ脱脂して用いた。
※;F エマルジョン循環試験 試料油のエマルジョン循環安定性を調べる為、10%エ
マルジョン溶液として、液温30℃および60℃に調製
して、ギヤーポンプでスプレーノズル(圧力2,5気圧
、給油量3.01/r11in)から、150℃に加熱
した鉄板に噴射し、連続的にエマルジョン溶液を循環し
、48時間後のエマルジョンの上層浮遊分を除いたエマ
ルジョン中の油分を抽出、秤量し、初期仕込油量に対す
る減少量を百分率により示した(その際、スプレー液の
受は容器の底に、鉄細分を使用液に対して0.1%沈澱
させておく)。
さらに48時間使用後のエマルジョン水溶液を用いて圧
延試験を併せて行った。
参考例 l ポリオキシグリセリンの製造 グリセリン92r(1モル)及び触媒として水酸化ナト
リウム0.41をオートクレーブに仕込み130±5℃
で加圧下(2〜3に9/d)に酸化エチレン220L?
(5モル)を重付加させた。
さらに同温度で1時間攪拌加熱した後、目的とするポリ
オキシエチレン(5)グリセリン3121を得た。
上と同様の操作によって酸化エチレン付加量の異なるポ
リオキシエチレングリセリンを得た。
得られたものの分析値は、次の表1にその主なるものの
例を示した。
参考例 2 ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸部分エステル化物
の製造 前項の方法によって得られた化合物aの103.71及
び牛脂脂肪酸、(酸価A、V、=205.0 )273
.71を四つくちフラスコに仕込み、225±5℃で生
成する水を糸外へ留去しつつ20時間エステル化反応を
行なった。
得られたポリオキシエチレン(n−5)グリセリン牛脂
脂肪酸の分析値は、表2のIに示す通りである。
上記と同様の方法によってその他のエステル類を製造し
た。
これらの分析値の例を表2に示す。
参考例 3 流動性及び鉱油への溶解性 ポリオキシエチレントリ牛脂脂肪酸エステルの流動点及
び鉱油への溶解性を調べた。
酸化エチレンの付加モル数が大きくなると、最初流動点
は下;降し鉱油への溶解性は向上するが、さらに大きく
なると反対に流動点は上昇し鉱油への溶解性は降下する
結果を表3に示す。エステル化率のちがう他のエステル
も同じような傾向を示した。
参考例 4 耐熱性試験、焼鈍テスト及び摩擦係数: 市販牛脂系圧延油と前記方法で合成したエステル化物の
性能を比軟する為、耐熱性試験、焼鈍テスト及び摩擦係
数測定を行ったが、当エステル化物は表4の例でも示さ
れる如く、焼鈍テストにおける板面清浄性、摩擦係数の
2点に於いて向上が認められた。
また類似の特性を有するということでよく用いられる酸
化エチレンと酸化プロピレンの両方を含む付加物のエス
テル化物は、表4に示される如く、板面清浄性、摩擦係
数に関しては酸化エチレン単独付加物と転べて差異はな
いが、耐熱性が極端に悪く、本発明の目的とする長期循
環使用に耐え得る圧延油組成物として不適当と判断され
る。
参考例 5 エステル化度が異なる場合の摩擦係数を求め結果を表5
に示した。
ポリオキシエチレングリセリンは、鉱物油相当の摩擦係
数しか示さないが、脂肪酸とのエステル化物は急激な摩
擦係数の減少効果が認められ、エステル化度が高い程こ
の効果は著しい。
圧延においてはロール及び鋼板にエマルジョンをスプレ
ーして潤滑を行うが、その際ロール及び鋼板上への潤滑
油の付着量が圧延潤滑特性に大きな影響を与える。
表6にその結果を示す。実施例 上記の如き参考例に基き、実際の適用例について検討を
加えた。
本実施例は上記参考例から選択されたものを各種配合し
て使用した。
配合組成を表7に示す。
表7に示した各種配合品(本発明品)及び比較品の物性
を表8〜9に示した。
これらの結果より明らかなように本発明の圧延油は、従
来圧延潤滑油として優れているといわれている牛脂系圧
延油と同等あるいはそれ以上の潤滑性を示すことが判る
更に焼鈍時のオイルスティン性においても極めて優れて
おり、従来の油脂系圧延油に転べて、比較的低い温度で
使用が可能で、長期循環使用において、従来の圧延油と
較べて極めて優れていることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸化エチレン付加モル数が3ないし30のポリオキ
    シエチレングリセリンと炭素数12ないし18の脂肪酸
    との部分エステル化物(エステル化率1/3以上)を5
    ないし100重量嘱及び鉱物油又は動植物油から成る油
    成分を0ないし95重量受含有する鋼板用冷間圧延油。 2 酸化エチレン付加モル数が5ないし20である特許
    請求の範囲第1項記載の鋼板用冷間圧延油。 3 部分エステル化物のエステル化率が2/3以上であ
    る特許請求の範囲第1項記載の鋼板用冷間圧延油。 4 脂肪酸が牛脂脂肪酸である特許請求の範囲第1項記
    載の鋼板用冷間圧延油。
JP1370776A 1976-02-10 1976-02-10 鋼板用冷間圧延油 Expired JPS5922757B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1370776A JPS5922757B2 (ja) 1976-02-10 1976-02-10 鋼板用冷間圧延油

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1370776A JPS5922757B2 (ja) 1976-02-10 1976-02-10 鋼板用冷間圧延油

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5296951A JPS5296951A (en) 1977-08-15
JPS5922757B2 true JPS5922757B2 (ja) 1984-05-29

Family

ID=11840682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1370776A Expired JPS5922757B2 (ja) 1976-02-10 1976-02-10 鋼板用冷間圧延油

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5922757B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5296951A (en) 1977-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100523154C (zh) 一种冷轧薄板轧制油的组合物
CA1055473A (en) Metal working lubricant
CN102002418A (zh) 一种冷轧硅钢轧制油组合物
US3720695A (en) Water soluble lubricant
US3723313A (en) Lubricant useful in metal working
JP2004204214A (ja) 鋼板冷間圧延油
JP2007077216A (ja) 鋼板用冷間圧延油組成物
JP4463632B2 (ja) アルミニウム及びアルミニウム合金板用熱間圧延油
JPH108077A (ja) 金属塑性加工用潤滑油剤
JP2018012848A (ja) ラノリン脂肪酸金属塩及びこれを含有する錆止め油組成物並びに潤滑油組成物
JPS5922757B2 (ja) 鋼板用冷間圧延油
JPH11323363A (ja) 水性冷間鍛造潤滑剤
KR950010600B1 (ko) 방부성 및 유화분산성이 우수한 박판 냉각 압연유
JPH01301793A (ja) 潤滑油
US4985158A (en) Lubricating oil composition and method for supplying same
CN115885025B (zh) 用于冷轧铝的冷却润滑剂
JPH0144277B2 (ja)
KR100482203B1 (ko) 압연유 첨가제 및 이를 포함하는 압연유 조성물
CN116695125B (zh) 一种防锈型轴承润滑脂清洗剂组合物及其制备方法与应用
JPH0241392A (ja) 潤滑油
JPS59199109A (ja) 冷間圧延油の使用方法
JPS6326160B2 (ja)
JPH06256789A (ja) コールドピルガー圧延用水溶性潤滑剤及びコールドピルガー圧延機における潤滑方法
JP7316883B2 (ja) 冷間圧延油組成物およびそれを用いた圧延鋼板の製造方法
SU771146A1 (ru) Смазочно-охлаждающа жидкость дл холодной прокатки стальных листов