JPS5922733B2 - ポリカ−ボネ−トの製造方法 - Google Patents

ポリカ−ボネ−トの製造方法

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JPS5922733B2
JPS5922733B2 JP1341576A JP1341576A JPS5922733B2 JP S5922733 B2 JPS5922733 B2 JP S5922733B2 JP 1341576 A JP1341576 A JP 1341576A JP 1341576 A JP1341576 A JP 1341576A JP S5922733 B2 JPS5922733 B2 JP S5922733B2
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JP
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polycarbonate
water
reaction solution
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organic solvent
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JP1341576A
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恭弘 大村
光彦 田村
和男 奥田
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Mitsubishi Kasei Corp
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Mitsubishi Kasei Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリカーボネートの製造法に関するものである
とくにホスゲン法によるポリカーボネートの製造法の改
良に関するものである。ホスゲン法によれば、ポリカー
ボネートはジオキシジアリールアルカンの水酸化アルカ
リ水溶液とホスゲンを不活性有機溶剤の存在下反応させ
ることによつて製造されている。
そして、この場合、ポリカーボネートは有機溶剤に溶解
した粘稠な反応液として得られる。常法によれば、この
溶液からのポリカーボネートの単離は反応液をまず水洗
し水相を相分離し、次いで有機溶剤を蒸発除去するかあ
るいはこの有機溶剤を溶かしポリカーボネートに非溶剤
である有機溶剤を添加しポリカーボネートを沈澱分離す
ることによつて行われている。しかしながら、反応液中
には水酸化アルカリ、アルカリの塩化物、ジオキシジア
リールアルカンのアルカリ塩、炭酸アルカリ等の水溶性
不純物が水と共にエマルジョンの形態で混入しているた
め、これら不純物を完全に除去することは極めて困難で
ある。しかも、これら不純物を充分に除去することなく
成形加工に供する場合には成形品の著しい着色及び熱安
定性低下の原因となり商品価値を低下せしめる。この問
題を解決するために、反応液と水とを混合し得られる混
合液を水との接触角が40度以下の有機又は無機の濾材
層に通液し、しかる後水相側を相分離により除去するこ
とにより水溶性不純物を除去する方法が提案されている
(特公昭46−41622)。
その際、水相側の分離除去は濾材層を通過した反応液を
静置し、水相と溶液相に相分離させた後水相を除去する
方法、あるいはこの溶液を遠心分離し水相を分離する方
法が採られている。
しかし、前者の方法は相分離させるまで長時間放置しな
ければならず又連続法も採用し難く工業的に極めて不利
であり、後者の方法は遠心分離の際水相と溶液相とが一
部均一混合し分離が円滑に進行せず極めて細かい水滴は
除去されない傾向があり不純物の除去が充分でない欠点
がある。
本発明者らはこの点に鑑み鋭意研究したところポリカー
ボネート水溶性不純物及び水等を含有する反応液を一旦
淵材層に通液すると、エマルジヨン形態で混入している
微細水滴が凝集し、巨大な水滴になることを見出した。
この事実に基き、本発明者らは更に研究をすすめた結果
戸材層を通過した反応液を疎水性の戸材層に通過させれ
ば巨大水滴からなる水相は炉材層を通過せず溶液相のみ
が戸材層を通過するので極めて短時間にかつ凝集した水
滴を破壊することなく水相と溶液相に分離でき、のみな
らず水溶性不純物の除去も従来法に比し一般と向上する
ことを見出し本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨とするところはホスゲン法によ
つて得たポリカーボネートを含む反応液より水相を除去
した後、有機溶剤からポリカーボネートを単離するポリ
カーボネートの製造方法において、ポリカーボネート、
水、有機溶剤および不純物からなる上記反応液を、第1
の済材層を通過させることにより該反応液中の微細水滴
を凝集させて巨大水滴とし、次いで疎水性戸材からなる
第2の戸材層と接触させ、該反応液中の水相は該淵材層
を通過させることなく第2の戸材層の前から抜き出し、
ポリカーボネート溶液のみを通過させることによつて、
上記の水相除去を行うことを特徴とするポリカーボネー
トの製造方法に存する。
以下本発明を詳細に説明する。本発明において使用され
るポリカーボネートを含む反応液は、ポリカーボネート
、水、有機溶剤、不純物よりなる混合物である。
この反応液は通常ジオキシジアリールアルカンの水酸化
アルカリ水溶液と、ホスゲソを塩化メチレンやキシレン
等の不活性有機溶剤の存在下反応することによつて得ら
れる。そのため反応液中の有機溶剤としては塩化メチレ
ン、キシレン等が、不純物としては水酸化アルカリ、ア
ルカリの塩化物、ジオキシジアリールアルカンの塩等の
水溶性不純物を挙げることができる。通常反応液中に、
有機溶剤はポリカーボネートの5〜20重量倍、水は不
活性有機溶剤の0.05〜1.0重量倍含まれている。
かくして得られるポリカーボネートを含む反応液は、次
に本発明方法に従つて第1の戸材層に通過させられる。
第1の戸材層としては無機、有機製を問わず使用するこ
とができ、戸材としては具体的にはポリテトラフルオロ
エチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリ
ルのような疎水性のもの、硅藻土、ガラス繊維、木綿、
戸紙等の親水性のものが挙げられる。ここに疎水性淵材
とは、水との接触角が40度以上の材料をいい、親水性
のものとは水との接触角が40度以下のものをいう。こ
れらのうち第1の済材層としては好ましくは疎水性のも
の、特に水との接触角が90度以上のもの、例えばポリ
テトラフルオロエチレンが好ましい。済材層の形態はと
くに限定されず布状であつても充填層状あるいは紙状で
あつてもよい。もちろん、必要とあれば多段に設けても
よい。その孔径及び層の厚さは対象とする反応液の性質
により適宜選択されるが、通常孔径は0.1〜20μと
くに035〜10μであり、厚さは0.5mm以上であ
る。反応液の粘度が高い場合には予め製造に使用された
有機溶剤で希釈することが好ましく、通常500cp以
下とくに300cp以下の粘度に調整される。反応液を
淵材層に通過させる際の温度は特に制限がなく常温で充
分である。また通過させる際の流速は済材層の厚さ及び
孔径によつて適宜決定されるが、通常507!1m/分
以下好ましくは20m7!L/分以下である。これより
も速くなると乱流が生じ望ましくない。第1の濾材層を
通過した反応液は、引き続いて、第2の戸材層すなわち
疎水性戸材層で処理される。
第2の戸材層では上記した第1のP材層を通過した反応
液中の成分のうち、水および水溶性不純物などの水相を
通過させることなく、有機溶剤に溶けたポリカーボネー
ト、すなわちポリカーボネート溶液のみを通過させる。
疎水性F材としては前記したようなポリテトラフルオロ
エチレン、ポリエチレン等がいずれも使用できる。これ
らのうち、水との接触角が90度以上のものが好ましい
。そこで第1と第2の戸材層の組合せで最も好ましいの
は、1第1、第2共に水との接触角が90度以上のもの
を使用することであるが、2第1は水との接触角が90
度以上のものを使用し、第2は接触角が40〜90度の
ものを使用すること、3第1は親水性のものを使用し、
第2は接触角が90度以上のものを用いることも好まし
い。第2の戸材層の形態、孔径および厚さは第1の戸材
層と同一でよい。また反応液中の戸材層を通過させる成
分の流速は通常30mm/分以下好ましくは15mm/
分以下である。これよりも速くなると水相の一部が疎水
性の沢材層を通過する恐れがあり望ましくない。第2の
F材層を通過したポリカーボネート溶液からは、周知の
方法、例えば蒸発することによつて有機溶剤を除去し、
不純物をほとんど含まないポリカーボネートが単離され
る。
なおポリカーボネートを溶かさず、有機溶剤を溶かす有
機溶剤、例えばアセトン、イソプロパノールを添加しポ
リカーボネートを沈澱させることにより単離することも
できる。以上本発明によれば、ポリカーボネートを含む
反応液中にエマルジヨンの形態で混入している水滴およ
び水溶性不純物が、容易に分離除去できる。
これは反応液が第1の済材層を通過することによつて微
細水滴が凝集して巨大水滴となり、その結果反応液中の
水相は第2の疎水性済材層を通過することなく容易に除
去することができるためと思われる。このように本発明
方法は、極めて簡便な方法でポリカーボネートを反応液
より単離することができ、工業的価値の大きいポリカー
ボネートの製造方法である。以下に本発明をその実施例
に基いて、更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を
越えない限り、以下の実施例により限定されるものでは
ない。
実施例 1力性ソーダー869を(2.15m01e)
1350mjの水に溶解し、この力性ソーダー溶液にビ
スフエノールA2289(1.0m01e)を更に溶解
する。
上記のビスフエノール一A−力性ソーダー液と塩化メチ
レン616m1を反応器に入れ、20℃に保つたまま撹
拌下にホスゲン(ガス状)1.45m01eを60分間
にわたつて吹込む。
吹込終了時の水相のPHは11にする。上記の反応液を
静置分離し塩化メチレン層を採取する。別の反応器に上
記の塩化メチレン層(オリゴマ一層)を移し塩化メチレ
ン790m1を加え次いで力性ソーダー25.89(0
.645m01e)、ビスフエノール一A68.49(
0.3m01e)を水405m1に溶かしたビスフエノ
ール一A−力性ソーダー溶液を添加した後撹拌下におい
て、2570力性ソーダー液1009(NaOHO.6
25mOle−259)、4−t−ブチルフエノール3
.3f!r(0.021m01e)、トリメチルベンジ
ルアンモニウムクロライド0.339rを加えて、2時
間反応させた。
上法により合成された、塩化ナトリウム1.1翫炭酸ソ
ーダ、水12.6%、水酸化ナトリウム、4・4′−ジ
オキシジフエニル一2・2−プロパン0.37%等の不
純物を含有する分子量30,000のポリカーボネート
を含む反応液に、塩化メチレンを加え、ポリカーボネー
ト濃度を9%とし、孔径1.5μ、厚さ3mmの第1の
ポリテトラフルオロエチレン製戸材層およびその下部に
孔径1.5μ、厚さ0.671171Lの第2のポリテ
トラフルオロエチレン製済材層を備えた分離層に、定量
ポンプを用いて流速毎分1Cr11で供給した。
第1の沢材層を通過した溶液中の水分は巨大水滴を形成
し、この巨大水滴は第2の済材層を通過しないので、第
2の戸材層の上から側方に抜き出した。
第2の済材層を通過したポリカーボネート溶液は水滴が
完全に除去されていた。かかるポリカーボネート溶液は
完全に透明で4・4′−ジオキシジフエニル一2・2−
プロパンを7晴塩化ナトリウム0.1PLを含有し、こ
の時の含水率は1600PFであつた。又処理温度は2
5℃であつた。25℃における塩化メチレンの飽和含水
率は1600PI]lである。
このポリカーボネート溶液を蒸発濃縮乾燥して塩化メチ
レンを除去し、得られたポリカーボネートを280℃の
メルトインデクサ一で押出したところ無色透明の良質な
ストランドが取得された。
実施例 2実施例1における第1のポリテトラフルオロ
エチレン製F材層の代わりに孔径0.8μ、厚さ311
のガラス繊維淵材層を使用したところ、実施例1と全く
同じ良質なポリカーボネートのストランドが得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ホスゲン法によつて得たポリカーボネートを含む反
    応液より水相を除去した後、有機溶剤からポリカーボネ
    ートを単離するポリカーボネートの製造方法において、
    ポリカーボネート、水、有機溶剤および不純物からなる
    上記反応液を、第1の濾材層を通過させることにより該
    反応液中の微細水滴を凝集させて巨大水滴とし、次いで
    疎水性ろ材からなる第2の濾材層と接触させ、該反応液
    中の水相は該濾材層を通過させることなく第2の濾材層
    の前から抜き出し、ポリカーボネート溶液のみを通過さ
    せることによつて、上記の水相除去を行うことを特徴と
    するポリカーボネートの製造方法。
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JPS6190728U (ja) * 1984-11-15 1986-06-12
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