JPS59224829A - 電気浸透液状組成物および電気浸透制御素子 - Google Patents

電気浸透液状組成物および電気浸透制御素子

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JPS59224829A
JPS59224829A JP9973783A JP9973783A JPS59224829A JP S59224829 A JPS59224829 A JP S59224829A JP 9973783 A JP9973783 A JP 9973783A JP 9973783 A JP9973783 A JP 9973783A JP S59224829 A JPS59224829 A JP S59224829A
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liquid
benzene
oil
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電気浸透ディスプレイや電気浸透プリンタ等
に用いられる電気浸透液状組成物および電気浸透制御素
子に関する。
従来の構成とその問題点 この種の電気浸透ディスプレイは例えば“Displa
y Device”′ として米国特許出願番号128
.039(出願日1980年3月7日)、また、電気浸
透プリンタは、例えば“Xlectroosmotic
3 ぺ−=バ エnk Pr1nter ”として米国特許出願番号3
01.449  (出願臼1981年9月11日)に言
己載されている。
この種の装置では、多孔質膜に対する液状組成物の電気
浸透を原理とし、従来、その組成物とししていた。
然し上記組成物は、空気中の水分等で加水分解を生じ、
粘調体を形成したり、或いは結晶化する。
そのため動作の不安定化を招き、動作寿命が必ずしも長
くし得ない。加つるに上記組成体は、反応性に富み、多
孔質膜の有用材料たるセルローズエステルの内、ニトロ
セルローズ系は溶解するので、酢酸セルローズ系しか使
用し得ないと言う難点をもっていた。
この観点から本発明者は、上記を改良するために、ハロ
ゲン化パラフィンから成る電気浸透性液状組成物を提案
した。
然し、クロロペンタン等の低級ハロゲン化パラフィン系
では10  ’(?7J/V 、secオーダーの良好
な電気浸透度が得られるが、傅沸点、高蒸気圧で蒸発し
易く、使用が困難である。この観点からすると、例えば
n−オクチルクロライド(沸点183℃)等の高級ハロ
ゲン化パラフィンが、高沸点、低蒸気圧で好しいが、電
気浸透度が著しく低く、旧っその値は、使用材料固有の
もので、必要に応じての可変化や、増大は不可能である
発明の目的 以上の問題点を背景として、高沸点領域においても高い
電気浸透度が得られ、且つその値が可変化できる改良さ
れた電気浸透液状組成物と、これを用いた高性能のディ
スプレイ素子や記録ヘッド素子等の電気浸透制御素子の
提供を目的とする。
発明の構成 上述の問題点を解決すべく本発明の電気浸透液状組成物
ハ、ヘンゼン、アルキルベンゼン、ハロゲン化ベンゼン
、まaUハロゲン化ハラフィンのうち少くとも一種を含
む液体溶媒に、ポリオキシエチレンアルキルフェノール
エーテルまたハ前記5/’−,− 液体溶媒に可溶な油溶性染料のうち少くとも一方を溶解
せしめたことを特徴とする電気浸透液状組成物である。
また本発明の電気浸透制御素子は対をなす電極間に設け
られた電気浸透液状組成物と、前記電気浸透液状組成物
に接する被電気浸透固体媒体とを備え、前記電気浸透液
状組成物が、ベンゼン、アルキルベンゼン、ハロゲン化
ベンゼンマタハハロゲン化パラフィンのうち少くとも一
種を含む液体溶媒に、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ノールエーテルまたは前記液体溶媒に可溶な油溶性染料
のうち少くとも一方を溶解せしめて彦ることを特徴とす
る電気浸透制御素子である。
実施例の説明 以下に本発明の詳細な説明する。
本発明にかかる液状組成物は、上記液体溶媒の使用によ
り、加水分解等による化学的な組成劣化が改善されるの
みならず、上記のアルキルフェノールエーテルは電気的
に中性で、また上記のアルキルエーテル及び油溶性染料
少くとも何れかの混61・−2 人溶解量によって、広い範囲で電気浸透度が可変化でき
、また電気浸透度の著しい改善ができる。
また、固体樹脂から成るバインダー材料の混入溶解によ
って、耐光性に優れた着色インクから成る電気浸透液状
組成物が得られる。
これらの液状媒質の使用により、例えば電気浸透現象を
利用したディスプレイやインクプリンタ等、電気浸透制
御素子の著しい動作感度の改善ができる利点がある。
本発明において、液体溶媒は、ベンゼン、アルキルベン
ゼン、ハロゲン化ベンゼン、ハロゲン化パラフィンに属
するものならば倒れも使用できる。
上記液体溶媒について特に推奨されるものを具体的に示
すと、ベンゼン系炭化水素では、ベンゼン及ヒドルエン
、キシレン等のアルキルベンゼン。
マタ、ハロゲン化ベンゼンではモノクロルベンゼン、ロ
ージクロロベンゼン、ハロゲン化ハラフィンではn−ヘ
キシルクロライドやn−オクチルクロライド等である。
溶解されるポリオキシェチレンアルキルフェノ7 ・・
 、 一ルエーテルは、一般式 %式%) (但1..Rはアルキル基でCmH2m41. m 、
 n は正の整数)で表わされるいわゆるノニオン表面
活性剤であって、m、nは特に制限され丘いが、mは8
〜12、nは公知のHLB (Hydrophilic
−Lipophilic−Balance)値において
、4〜18の範囲内に位置するように選ばれた単体乃至
はこれらの混合体が特に推奨される。
上記エーテルは、常温で透明粘調液乃至は白色固体を形
成する。
これらのエーテルの前述の液体溶媒への混入溶解量は適
宜、選ぶことができる。
混入溶解量を成る一定値以上に増加しても電気浸透度は
一定値以上は増加せず、却って液状組成物の粘度の上昇
により逆に電気浸透度を減少させる。加えて液状組成物
の固有抵抗値を著しく減少させたり、液体溶媒の蒸発時
に被電気浸透固体媒体に、或いは固体媒体を固着させた
りする不都合を生じる場合がある。
一方、混入溶解量が過少であると、電気浸透度の改善が
不充分となる。
従って通常、混入溶解量は重量係でo、01〜20%の
範囲内に選ばれ、高電気浸透性には0.1〜10チの範
囲が特に推奨される。油溶性染料は、前記液体溶媒に可
溶であることが必要であるが、必要に応じて任意に選択
できる。特に好しい油溶性染料を例示すると、ジスアゾ
系、フタロシアニン系。
キサンチン系、モノアゾ系、アントラキノン系等の油溶
性染料が挙げられる。
また、バインダー材料としては、不可逆的な硬化や変質
によって動作の不安定化を防止する点から、固形樹脂が
選ばれる。
この固形樹脂としては、例えば松脂等の天然樹脂を変性
した天然樹脂変性マレイ/酸樹脂、天然樹脂変性石炭酸
樹脂、天然樹脂変性ペンタエリスリトール樹脂、また石
油樹脂、ポリスチロール樹脂、100%石炭酸樹脂等が
好適である。
電気浸透液状組成物に対する被電気浸透固体媒体は、多
孔質若しくは非多孔質を問わず、また、9t′−−一 例エハセルローズエステル、ポリビニルクロライド、弗
素樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂等の合成樹脂
、ガラス、磁器材材料等、何れをも問わない。
多孔質膜の場合には、セルローズエステル、特にニトロ
セルローズ、酢酸セルローズ、またはこれらの混合エス
テル等が特に好しく、非多孔質板の場合にはソーダライ
ム、硼珪酸、珪酸ガラス等のガラス、アルミナ等の磁器
材料やベークライト等が特に好しい構成である。
被電気浸透固体媒体を多孔質膜で構成する場合、誘電体
繊維を接着、乃至は融着していわゆるデプスフィルタと
しても、直接、薄い膜に微細孔が貫通するマイクロポー
ラスメンブレンフィルタトスることができる。特に後者
の場合、微細孔の平均孔径が極端に小であると、液状組
成物の粘性抵抗により液体透過が困難になり電気浸透度
を低下させる。一方、過大であると、多孔質膜による液
状組成物の含浸保持性及び電気浸透圧が低下し、電気浸
透度−も低下する。以上から平均孔径は0.1〜10 
t’−二j 10μmの範囲内に選ぶことが望ましい。
第1図、第2図、第3図、第4図は、夫々、本発明にか
5る電気浸透制御素子の原理構成に関する実施例の縦断
面構造と、給電方式を示す図である。
図において、20は被電気浸透固体媒体10゜10’、
10“に対して電気浸透する本発明にか\る電気浸透液
状組成物である。
電極1a’、1a“に対しては電極2aが、また電極1
bに対しては電極2bが、さらに電極1Cに対しては電
極2C’、20“が夫々、固体媒体10゜10’、10
“を介在せしめる対をなす電極である。
なお、図では液状組成物20は、説明の便宜上、固体媒
体1o、10′、1o“に対して全て負電位方向に電気
浸透するものとして図示されている。
第1図の電気浸透制御素子201は、互に絶縁されたメ
ツシュ電極や、あるいは酸化錫スパッタ透明膜等の液状
体透過性電極1a’、1a“と、表面に平面電極2aを
被着した支持基材60との間に、誘電体材料から成る膜
状の多孔質体1oを介在せ11べ一゛ン しめる。この多孔質膜1oに液状組成物2oを含浸させ
、電極11L′及び1a“に対して電極2aに負電圧V
””VBal正電ffj’=Vab を印加し、多孔質
膜10の厚み方向の電気浸透202L ’ 、 202
L“を利用して、接合間隙60と多孔質膜表面11との
間を電気的に液状組成物2oを移動制御して、電極1 
a ’ 、 1 a”多孔質膜表面11及びその表面附
近の液状組成物2oの量、すなわち液体含浸率を制御す
るものである。
多孔質膜10を、着色誘電体材料で構成すると、上記液
状組成物20の含浸率の変化によって、多孔質膜表面1
1の光反射が制御され、反射型の電気浸透ディスプレイ
として利用される。
一方、多孔質膜10を透明誘電体材料で作り、この誘電
体材料に対して液状組成物20(単一材料、或いは複数
種の混合体)の屈折率をはX′等しく選ぶと、多孔質膜
表面11は、組成物20の含浸率に対応して光反射率や
光透過率が制御されるので、反射型や透過型の電気浸透
ディスプレイが構成できる。
第2図の電気浸透制御素子202は、被電気浸透固体媒
体10′が非多孔質の誘電体板から成り、その表面11
′に互に絶縁された電極1b、2bを交互に設け、その
表面11′における液状組成物2゜の表面方向の電気浸
透20b ’ 、 20b 〃にょって電極1 b 、
 2b上の液状組成体20の量を電気的に制御する。
この電気浸透20b’、20b〃により組成物2゜の厚
み変化、す外わち液面彎曲により透過光が曲げられて集
束乃至は発散するので、透過型の電気浸透ディスプレイ
が構成できる。
第3図の電気浸透制御素子は、第1図の実施例における
電極2aを、20’、2Q“の如く複数個に分割し、こ
れを支持基材60の表面から陥没すると共に、組成物2
0が移動可能な溝51の内部に収容する。電圧v−vB
a、v−vBb をメツシュ電極等の滴状体透過性電極
1cとの間に印加し、組成物2oを多孔質膜1oを介し
てその厚み方向電気浸透20a’ 、20a“に基く圧
力により、溝61内を矢印200′の如く吸引したり、
矢印20c“の如13 l’−” く圧送したり、可逆的に電気制御する。
第4図の電気浸透制御素子204は、第1図と第3図の
素子原理を組合せた関係にあり、第3図において支持基
材6oを、液状組成物20に対する第2の被電気浸透固
体媒体10“で構成する。
この場合10“は非多孔質の誘電体板で、第1の媒体1
oと同一の電気浸透極性(図では共に負電位方向の場合
を例示1に選ぶ。斯くすると、第3図の如く多孔質膜1
oを支持基材表面62へ圧接乃至は接着することなしに
、接合間隙61部における媒体表面11″の表面方向電
気浸20(1で、液状組成物2oの吸引20Q’、圧送
20C“を加速することができる。
第3図、第4図の実施例によると、溝61内の液状組成
物2oに染料等の色材を溶解して着色インクを形成し、
記録紙等に付着するように構成すると、電気浸透プリン
タが実現できる。
以上に述べた電気浸透制御素子201,202゜203
.204は前述の本発明にか\る電気浸透液状組成物と
被電気浸透固体媒体とを組合せるこ14 l。
とにより、高感度動作ができる。
以下に、被電気浸透固体媒体との関連で、本発明にか\
る電気浸透液状組成物の実施例について、その電気浸透
度と電気浸透極性を示す。
々お、実施例の溶媒は、東京化成工業■のEP或いはG
Rグレードの及び関東化学社の1級乃至は特級の試薬を
用いた。
電気浸透度Uは、被電気浸透固体媒体が多孔質膜の時は
、この膜を二枚のメソシュ電極で挾み、この電極間に直
流電圧を印加し、一方のメツシュ電極側から他方のメツ
シュ電極側に浸透する電気浸透液状組成物の単位電界強
度(V/a)当りの流速(幌りりで、その単位をc!/
V 、sec (但しVはボルト、渡は秒)で表示する
実験に使用される多孔質膜は、特に断わりのない限り、
厚さが100〜150μmの範囲内のメンブレンフィル
ターで、空孔率は60〜80%の範囲内にある。
なお、電気浸透度Uの測定は、多孔質の厚み方向に1μ
m当り2V、すなわち2×10’V/cmの電16 、
、−−二 異強度で測定した。なお、電気浸透極性は以下の実施例
において断りの無い場合は全て負極性で負電位方向に電
気浸透する。
実施例1 液体溶媒として0−ジクロロベンゼンを用い、アルキル
フェノールエーテルトシてHLB75:14.1ノポリ
オキシエチレンノニルフエノールエーテルを混入溶解せ
しめて電気浸透液状組成物を構成し、被電気浸透固体媒
体として、平均孔径0.3μmのニトロセルローズ系の
マイクロポーラスメンブレンフィルタを使用した場合の
、アルキルフェノールエーテルの混入重量係、δに対す
る電気浸透度Uの実験結果を第5図に示す。
δ二〇係の場合のUは4.3×10 rl/V、5PI
2であるのに対し、δ〉1o−2%以上ではUは著しく
増加しδz3チで1.○X10’cf/V、弐の最大値
を示しこの範囲内でUは自由に選択できる。δがこれ以
上の値では前記アルキルフェノールエーテルが高粘度液
体であるだめ逆にUは低下し、実用的にばδ−20%程
度が、混入限界である。なお、本実施例の組成物は、ソ
ーダライム、硼珪酸ガラス、珪酸ガラス、アルミナ磁器
等のガラス或いは磁器基板表面も負電位方向に電気浸透
する。
実施例2 実施例1において、被電気浸透固体媒体を平均孔径0.
5μmの酢酸セルローズ系のマイクロポーラスメンブレ
ンフィルタとした場合の実験特性を第6図に示す。
620%の場合のUは4,0X10−86・1.賞で、
第6図と同様にδ−10−2%程度からUの改善が効果
的で、623%ではu = 1.1x 1o−5(yl
/V 、sec cr)最大ヲ示す。δ〉3%ではアル
キルフェノールエーテルの混入により粘度が上昇し、U
は急激に低下する。
実殉例1、及び2共にδは1o−2〜20係程度が良好
な範囲で、溶体溶媒乾燥后のアルキルフェノールエーテ
ルによる固着はUの値を考慮すると特に好しいδの範囲
は1o 〜10%である。この組成物もソーダーライム
、硼珪酸ガラス、珪酸ガラス、アルミナ磁器等のガラス
や磁器基板表面17  l’−’ を負電位方向に電気浸透する。
実施例3 液体溶媒としてn−オクチルクロライド、アルキルフェ
ノールエーテルとしてHLB:=5.7のポリオキシエ
チレンノニルフェノールエーテル全2JP人溶M(−て
電気浸透液状組成物を構成し、被電気浸透固体媒体とし
て平均孔径0.3μmのニトロセルローズ系のマイクロ
ポーラスメンブレンフィルタを使用した場合の特性を第
7図に示す。
δ=0係ではu = 3.3 X 1O−8tyA/V
、SeC,δの増加と共にUは増加し、δ−2,5%で
3.6X10−6の最大値を示す。
実施例4 液体溶媒としてO−ジクロロベンゼン、アルキルフェノ
ールエーテルとしてHLB−17,8のポリオキシエチ
レンノニルフェノールエーテル全10重量係混入溶解し
て電気浸透液状組成物を構成し、被電気浸透固体媒体と
して平均孔径0.3μmのニトロセルローズ系のマイク
ロポーラスメンブレンフィルターを用いる。620%で
は実施例1に示18 戸−゛ した如(u = 4.3 X 1O−8cyl/V、w
 であるのに対し、δ=10チの本例ではu = 8.
9 X 10−604/V 、secである。
実施例6 実施例4において、アルキルフェノールエーテルとして
HLB=9.8のポリオキシエチレンオクチルフェノー
ルエーテルを用いるとδ=10%でu = 8.6 x
 1o−6(:t/V 、sec テある。
実施例6 実施例4において、アルキルフェノールエーテルとして
HLB=4のポリエチレングリコールドデシルフェノー
ルエーテルを用いるとδ=10チで、u = 5.OX
 10 ’ct/V 、SPC,テある。
実施例γ 液体溶媒として関東化学社の1級試薬のキシレンを用い
、これにHLB=6 のポリオキシエチレンノニルフェ
ノールエーテル溶解して電気W 透性液状組成物を構成
し、被電気浸透固体媒体として(Al  平均孔径3μ
mのニトロセルロ−ズ系のマイクロポーラスメングレン
フィルター、(B)平均孔19  l’−” 径0.5μmの酢酸セルローズ系のマイクロポーラスメ
ンブレンフィルターを用いた場合、混入重量係 δ=○
%において、fA) 、 (B)のUは夫々1.8×1
o s、  9.52 X 1O−9oj/V、w テ
アル。δ=3係では(A) 、 (B)は夫々6.71
 X 10−7.4.51X10  ’c!/V 、 
SeCである。
実施例8 実施例7において、液体溶媒をモノクロロベンゼンに換
えると、δ=olでは (A)ではu=1.7×1O−
7cyA/V、火、(B)ではUが極めて小さく測定不
能であった。δ−3係では(A) 、 (B)は夫々9
.57X10 ’  、  2.72X10−6cN/
V、S(Cテアル。
実施例9 液体溶媒ヲヘンゼン、アルキルフェノールエーテルとし
てHL B = sのポリオキシエチレンノニルフェノ
ールエーテル、平均孔径3μmのニトロセルローズ系の
マイクロポーラスメンブレンフィルターを用いると、δ
=○%ではu=9.7 X 1O−8(J/V 、 s
ec 、δ−3係ではu = 8.9 X 10 ’c
A/V、wである。
実施例1゜ 実施例9において、液体溶媒をトルエンに換えると、δ
=O%では、u=1.42X10  ’cyj/V、s
ct。
δ=3%ではu =1.23 X 10  ’Ca/V
 、secである。
実施例11 液体溶媒としてn−ヘキシルクロライド、アルキルフェ
ノールエーテルとしてHLB二14.1のポリオキシエ
チレンノニルフェノールエーテルヲ用イ、マイクロポー
ラスメンブレンフィルチーとして(Al平均孔径0.3
μmのニトロセルローズ系、(B)平均孔径0.5μm
の酢酸セルローズ系のマイクロポーラスメンブレンフィ
ルターを用いると、δ−0%では、(Alはu = 2
.9 X 10−’ca/V 、SeC,(BlばU−
3,2X 10  ’Od/V 、SeCfある。
δ−3%では(A) 、 (BlのUは夫々5.3 X
 10−6゜4.4 X 10 ’(J/V 、就テア
ル。
実施例12 実施例11において、液体溶媒をn−オクチルクロライ
ドに替えると、δ−0係で(A) 、 (B)は夫々前
述の如くuは、3.3X10  ” 、1.3X10−
721 ベー ca/V、宴である。δ−〇、4チでは夫々Uは、(A
)では2.7 X 10−’ cJ/v、Sir、CB
)では2.4X10−60)j/V、電である。
実施例13 液体溶媒をn−オクチルクロライド、アルキルフェノー
ルエーテルをHLB:14.1のポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテルトシテ液状組成物を構成し、被電
気浸透固体媒体が、硼珪酸塩ガラス繊維から成り、厚さ
が140μm、保留粒子が0.5μmのデプスフィルタ
ーを用いると、δ=O%ではu = 3 、7 X 1
0 ’cJ/V 、SeC,632%ではu−6,1×
1o−7c#/v、SeCテ電気浸透極性は正である。
実施例14 液体溶媒をn−オクチルクロライド、アルキルフェノー
ルエーテルをHLB=14.1のポリオキシエチレンノ
ニルフェノルエーテルトシて電気浸透液状組成物2oを
構成せしめた第2図の素子構成において、被電気浸透固
体媒体10’として厚さ1.6mの硼珪酸ガラス板を用
いる。その表面11′22、・−ジ に電極1b、2bとして幅0.5.ピッチ1問(1bと
2bの電極間隙がo、5mm)で、酸化錫あるいは金等
の金属酸化物あるいは金属蒸着による平行格子状の導電
膜電極を被着する。そして表面11′に上記液状組成物
2oを厚さ約50μmに塗布した電気浸透制御素子20
2では、電極1bに対して電極2bに負なる電圧VB!
Lを印加すると、電極1b上の液状組成体2oは図の矢
印20b ’の如く表面11′を伝わって電気浸透し、
電極2b上に集まる。
一方、逆極性の電圧v = VBbを印加すると、反対
に、電極2b上の液状組成体20は、電極1b側に図の
矢印20b“の如く移動し、負の電気浸透極性を有する
上記移動20b’、20b″を開始する電圧Vのスレッ
シホールドは共にδ=○チでは30Vである。
然るにδ−0,4%では2vに低下し、電圧の上昇と共
にその移動速度は速く々る。
斯くして、第4図に例示した多孔質膜1oの厚み方向電
気浸透と非多孔質体10“の表面方向電気浸透を、共に
同一電気極性に選んで構成する電23  tニー’ 気浸透制御素子204は、例えば本実施例と実施例12
とから、多孔質膜10として酢酸セルローズとニトロセ
ルローズ等のセルローズエステル。
非多孔質体10“として硼珪酸ガラス等のガラス板、こ
れらに対して共に負の電気浸透極性を有する本実施例の
電気浸透液状組成物20を用いると、δ−〇%の従来の
素子に比し極めて高感度に構成することができる。カお
、本実姉例の組成物20は、媒体10′がソーダライム
や硅酸ガラス、アルミナ磁器、ベークライト等でもその
基板表面を負電位方向に電気浸透する。
実施例16 第8図は、本発明にかかる電気浸透制御素子の一実施例
にか\る光透過型ディスプレイの断面構造で第1図の実
施例の応用例である。
第1図において、被電気浸透固体媒体たる多孔質膜20
の表面に、深さが2Oμm、上部開口径が16〜30μ
m程度下部底頂径が3μm程度の陥没部21を1インチ
当り200メソシュ程度の密度で配置し、この陥没部2
1を残して、多孔質膜20表面に黒鉛導電塗料電極1d
が被着され、透明ガラス基板6o上に被着された酸化錫
等の透明電極2oとの間に、スイッチSを介して電圧V
Bが印加されるよう構成される。
多孔質膜20としては厚さが120μm程度の透明誘電
体から成るマイクロポーラスメンブレンフィルタを使用
し、この光屈折率ndpと電気浸透液状組成物20の光
屈折率ndLとをはゾ等しく選び、組成物2oの電気浸
透極性を負極性に選ぶ。
スイッチSをb端子に接続した状態ではndpχndL
の関係から組成物2oが含浸された多孔質膜1oは透明
で、入力光L1に対1〜で明るい出力光L2が透過する
。然るにスイッチSを4端子に接続すると電圧VBが印
加され、組成物20は電極1d側から電極2側に電気浸
透し、陥没部21表面の液体含浸率が低下し、そのため
この表面では屈折率が不整合となり出力光L2は光散乱
を生じ、その投映光は暗くなり、パターンや画像の投映
表示が出来る。
従来、組成物20としてはγ−メタクリロキシ26/・
−、 プロピルトリメトキシシラン(nd=1.43)を光成
分としただめ、その溶解性からニトロセルローズ系は使
用できず、平均孔径0.5μm程度の酢酸セルローズ系
(n4p=、:1.+72)(7)マイクロポーラスメ
ンブレンフィルタを用い、前記シラン40容量部とアル
キルナフタレン(nd−1,68)15.4容量部を混
合して液状組成物20の屈折率ndし=”4p=1.4
72に選んで使用していた。その電気浸透度Uは6.7
 X 10−’ (J/V 、渡で、動作電圧VBとし
て70V程度を必要とし、その応答時定数は3Qlll
SeC程度、動作寿命は前記シランの加水分解や糊状化
により105回程鹿の短いものであった。
然るに本発明によると、HLB、=14.1のポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテル(” d=1.48
6 )を各0.4重量%(δ−0,4%)溶解せしめた
n−オクチルクロライド(nd = 1.432) 6
9重量部と0−シフo ロヘ7セ7 (nd=1.65
1 ) 41重量Kfl ヲU 合し&組成物20は”
dL、=ndp=1.472の屈折率をもち、その電気
浸透度υは8.OX 1O−6c7#/V’ 、 se
c モ(7)犬ナル値をもち、VBは10V程度で26
  l’−−−ノ 10m5eC程度の速い応答時定数を有し、107回以
1二の動作寿命が得られた。本組成物2oは、ニトロセ
ルローズ系(、nd=1.504)のマイクロポーラス
メンブレンフィルターにも安定に動作し、その平均孔径
0.3μm、また上記のδ二〇、4係のn−オクチルク
ロライド31重量部とO−ジクロロベンゼン69重量部
から成る組成物2oのUは1.7 X 10  ”Od
/V 、SeCテ、上記と同様ニVBカ10V程度、応
答時定数10m5ec以下で、107 回以上の動作寿
命をもたせることができる。
なお、上記においてn−オクチルクロライドをn−ヘキ
シルクロライドに替えることができる。
この場合にはδは3係程度が好適で同様に高感度に動作
する。また、この種のディスプレイは、光屈折率のマツ
チングを制御するため、平均孔径が過大になると、光散
乱効果が低下し、一方、過小に過ぎると電気浸透度Uが
低下するため、応答時定数が極めて大になる。特に好し
い平均孔径は0.1〜1μmの範囲にある。
カお、多孔質膜10に対する液状組成物20の27t 
− 光屈折率の整合には、上述のように多孔質膜10を構成
する透明誘電体材料の屈折率n’dpよりも犬なる屈折
率と小々る屈折率を有する液体の混合による方法が好適
である。上記例では、これら二種の液体は共に高いU値
を有する材料を使用して高感度動作を行なったが、必要
に応じてこれらの内一種は、電気浸透極性を反転させな
い限り、他の液体材料で置き換えることができる。
例えば、上述のO−ジクロロベンゼンを1ld=1.6
82.粘度が3.3センチストークスのアルキルナフタ
レン混合体に換えることができ、必ずしも本発明にかメ
る液状組成物の全てで構成する必要はなく、これらの一
部を含んでいれば良い。
実施例16 第9図は、本発明にか\る電気浸透制御素子の一実施例
で、第4図の具体例としてのインクプリンタの斜視部分
構造と給電方式を示す図である。
図において、記録ヘッド206は、記録電極2C(ピッ
チPは例えば126μm)、電極溝51(例えば幅αP
=35〜70μm、深さd−16〜30μm)を備えた
硼珪酸ガラス等の誘電体基板10“、例えば厚さが10
0〜150μm、平均孔径が3μmのニトロセルローズ
、酢酸セルローズ或いはその混合エステルから成るマイ
クロポーラスメンブレンフィルタで構成される多孔質膜
10、及びメソシュ電極1C(例えば厚さ5oμmの燐
青銅板に6o〜200メソシュ程度に穿孔した金属メツ
シュ)を構成材料とし、インク変調部8o(長さLは例
えば2m)とインク集束部81(長さL′は例えば10
0μm)を形成する。外部から供給される着色インクを
構成する電気浸透性液状組成物20′は、多孔質膜1o
の厚み方向、及び誘電体基板10“の表面11“を共に
負電位方向に電気浸透するように選ぶ。この条件は、前
述の実姉例1,2゜12.14等を利用して満足させる
ことができる。
記録電極2Cには、多孔質膜10の厚み方向電気浸透2
0a′によって電極溝61先端部のインク20′□を図
の矢印20C′の如く吸い上げる一定振幅の正のオフ電
圧V。ffと、Vo ff電位を基準として入力信号で
そのパルス幅(Pw)が変調された負の29ペ−二 記録電圧vsを交互に加える。
インク20’は、後方部が封着剤70で封着されている
ため、vs による多孔質膜10の厚み方向電気浸透2
0a“によって電極溝61へ圧送されその変位が多孔質
膜10内のL/cl (前述のd=20μm。
L=2ffでは1o3 に彦る)倍に加速され、矢印2
00“の如くインク集束部81側へ押し出される。
インク集束部81では、このインク20′は記録電極2
0間の電界(Vs−Voff)/P(1−a>に基〈誘
電体基板表面11“の表面方向電気浸透2oaで集束さ
れ、記録プラテン91上の記録紙92に点状に接触記録
制御され、インク付着2015を生ずる。
従って、Vs + Voffを交互に切換え、矢印93
の如く紙送りすることによって、入力信号に対応し、且
つvsのパルス幅(Pw)に対応したオプチカル濃度で
、二分割線順次で、高速、高解像度で文字や中間調画像
のインク記録ができる。
従来のインク構成は、γ−メタクリロキシグロビルトリ
メトキシシランに染料を溶解せしめていたが、多孔質膜
1oがその溶解性から酢酸セル口3C)lニーダ ーズ系に限定され、電気浸透度Uも染料溶解によって低
下し平均孔径o、5μmの多孔質膜10では10  ’
c7J/V 、%以下の低いものであった。そのため、
記録線速度も50o yx/1ine程度と遅く、然も
染料溶解性が悪いため記録濃度も0.5程度のもので、
然も、インクの加水分解、糊状化によって動作も不安定
であった。
然るに、電気浸透液状組成物たるインク20′として、
n−オクチルクロライドにHLB二14.1のポリオキ
シエチレンノニルフェノールエーテルをδ−0,4%溶
解し、この液体にジスアゾ系の黒色油溶性染料C,1,
5olvent Black 3 (化学式基で以下同
様に示す)を6重量%混入し、これを平均孔径o、06
μmのマイクロポーラスメンブレンフィルタで濾過して
未溶解分を除去したインク20’は、表面張力が28タ
ーイン/ cm 、粘度が2センチストークス、固有抵
抗が約1o8Ωmで、平均孔径3μmのニトロセルロー
ズ系マイクロポーラ31 l  ゛ スメンブレンフィルターから成る多孔質膜1oに対する
電気浸透度Uは、1.0×1O−5Cd/V 、 Se
cテ極めて改善される。その電気浸透極性は負、また硼
珪酸ガラスから成る誘電体基板10“の表面11′T対
しても負の電気浸透極性を示す。
この記録ヘッドに、オフバイアスvOf f”十100
V 。
記録電圧vsの振幅を一250Vとして入力信号でパル
ス幅変調し、Voff + Vsを5m5PC毎に切換
えて二分割線順次記録すると、記録線速度1omsec
/1ine 、記録電極密度81ines−m (P 
= 125μm)で、最大a3度1.4の高速、高解像
度で、文字や中間調画像のインク記録ができる。なお、
記録電極51は、クロム蒸着の上に金蒸着して構成され
た。
なお、多孔質膜10は、酢酸セルローズや、或いはニト
ロセルローズとの混合エステルでも同様に動作し、基板
10“とじては上記の他にソーダライム、珪酸ガラス、
アルミナ磁器、フェノール樹脂板等も負の電気浸透極性
を示し、同様に使用することができる。
斯くして本発明によると、混入溶解される油溶性染料の
色数を減色法によるシアン、マゼンタ。
イエローに選び、これに前記の黒色を含めて3色乃至は
4色の記録ヘッド205を備えることにより、フルカラ
ー画像のインク記録も行える。
油溶性染料の選択には、その溶解によって電気浸透液状
媒体たるインク20′の電気浸透極性を変化させたり、
電気浸透度Uを著しく低下させ彦いように材質の配慮が
必要であるが、本発明にか\る液状組成物に溶解する油
溶性染料の殆んどがこの条件を満足する。
この条件を満たす特に好しい油溶性染料を例示すると、
黒色染料は上述のC,1,5olvent Black
3 (C,1,Con5titution  1270
0)、シアン染料にはフタロシアニン系のC、I 、5
odvent Blue2 rs (C0I、Con5
titution γ4350)、 マゼンタ染料には
キサンチン系のC,1,5olvent Red 49
(C,I 、Con5titution 45170 
: 1 化学式3式% 一染料にはモノアゾ系のCJ、5olvent Yel
low〇H3 この他の着色染料を例示すると、黒色染料ではオリエン
化学工業社のOil Black 803.緑色染料で
はシラド化学社のQilGreen FF New 、
青色染料ではアントラキノン系のオリエント化学工業社
の011 Blue l N  、等があり、これらは
本発明にか\る液状組成物20に混入溶解してインク2
0′を構成するに好適で、全て負の電気浸透極性を示す
以下、上記油溶性染料の代表的なものについてインク2
0′を構成した場合の電気浸透度Uを示す。
なお、各実施例は、n−オクチルクロライドにHLB=
14.1のポリオキシエチレンノニルフェノールエーテ
ルを0.4重量%溶解し、この液に染料を6重量%混入
し、未溶解分を平均孔径0.06μmのメンブレンフィ
ルターで除去し、多孔質膜は平341゛−二′ 均孔径3μmのニトロセルローズ系のメンブレン17 
 G、工、5olvent Blue 25 1.5X
10−518  C,1,5olvent Red 4
9  1.4X10−519  C,1,Solven
tYellowle  1.lX1O−52001Gr
een FF New    1.:2×10−5また
、上記において、n−オクチルクロライドをO−ジクロ
ロベンゼンに替え、多孔質膜を平均孔径0.3μmとし
、染料混入量を2重量%とした時、 電気浸透度U 実施例   染  料       C鋳/V、5ec
21  0id Black 803     1.7
X 10−522  011 Blue  UN   
    2.2X10  ’何れも良好々電気浸透性を
示す。
一般にインク記録に当っては、着色染料の光退色性が問
題になる。この耐光性の改善にはプラスチック材料等の
バインダー材料の混入溶解が有効である。然し、このバ
インダー材料の混入溶解に36 ページ よって、インク20′の電気浸透極性を逆転さぜたり、
電気浸透度Uの著しい低下を回避する配慮が必要である
。また、このバインダー材料は、溶媒の蒸発によって不
可逆的々硬化や変質を生ずると、多孔質膜を誘電体基板
に固着きせだりし、記録動作を不能とする場合がある。
これらの条件を満足させるバインダー材料としては、固
形樹脂が好適で、本発明にか\る電気浸透液状組成物に
対しては、例えば100%石炭酸樹脂、松脂等の天然樹
脂変性石炭酸樹脂、天然樹脂変性マレイン酸樹脂、天然
樹脂変性ペンタエリスIJ )−ル樹脂(以上の樹脂の
商品名を例示すると例えば大日本インキ化学工業社の商
品名でベラカサイト)、や石油樹脂(例えば日本石油化
学社の商品名 目方ネオポリマー)やポリスチロール樹
脂等が好適である。インク20’における混合重量%は
その液体溶媒による溶解性をも考慮して通常166重量
部内に選ばれる。
この重量係が過大にすぎるとインク20′の粘度が上昇
し電気浸透度Uを著しく低下させるので、このU値を考
慮して適当に犬に選ばれる。
上記のバインダー材料例において、特に良好な特性を示
すものを例示すると、天然樹脂変性マレイン酸樹脂(商
品名でペソ力サイ)F−266)。
石油樹脂(目方ネオポリマーNP−12o)がある。
これらは、芳香族炭化水素やハロゲン化ベンゼン、ハロ
ゲン化パラフィンに良く溶解する。
例えば、n−オクチルクロライドにHBL二14.1の
ポリオキシエチレンノニルフェニルエールを0.4重量
係溶解しだ液状組成物に対する溶解重量係は、常温でN
P−120が約29係、F−266が約36%である。
上記液状組成物81重量部、上部バインダー材料6重量
部、 0.1:、5olvent Black 3を5
重量部を混合溶解し、前述の如く未溶解分を除去した黒
色インク20′の、平均孔径3μmのニトロセルローズ
系メンブレンフィルターに対する電気浸透度を、実施例
23.24に示す。
37ベーと 実施例  バインダー  電気浸透度uc紗循バ23 
   NP−1207,8X 10  ’24    
 F−2669,9X 10−にれらのインク組成物を
、実施例16のインク20′に替えて記録実験すると、
記録濃度は若干低下するが10m sec/7?ine
の記録線速度を有し、記録画像の耐光性は、バインダー
材料を含有しない実施例16の場合が太陽光照射下のブ
ルースケールで約1級の耐光性であるのに対し、実施例
23゜24によると、そのバインダー効果により3級以
上の耐光性を持たせることができる。
なお、実施例23.24のインクは、ソーダガラスや珪
酸ガラス、アルミナ磁器、ベークライト等の誘電体基板
に対しても同様に負の電気極性を有す。
前述の他のバインダー樹脂、染料についても同様に適用
でき、耐光性が改善できる。
実施例16において、voff + Vsの振幅関係を
調節して例えば記録線速度を2m5ec/7ins程度
にまで、高速化すると、記録むらを生ずる場合があ38
、・−S・ る。その原因は、インク集束部81に高速でインク20
′が矢印20c ’ 、 20c“の如く出入、移動す
ることにより、泡が発生することによる。
この泡の発生は、電気浸透度を改善するために混入され
たアルキルフェノールによって引き起こされる場合が多
い。この改良には、アルキルフェノールエーテルの混入
以外の方法による電気浸透度の改善が要求されることに
々る。
この改善の有効々方法は、液体溶媒に混入溶解される油
溶性材料によって行なうことで、アルキルフェノールエ
ーテルの混入に替えることである。
前記の油溶性染料にとゾまらず、前記種々の液体溶媒に
溶解する種々の油溶性染料は、この条件を満足する。
以下、前記染料を例に取り、その電気浸透度の測定結果
を示す。
液体溶媒としてはn−オクチルクロライドを例に取り、
これに染料を5重量%混入し、未溶解分は平均孔径0.
05μmのメンブレンフィルタで除去する。この液状組
成物を平均孔径3μmの二トロ39、ニー−ご セルローズ系のメンブレンフィルターを電気浸透させた
例を以下に示す。
25  C,I、5olvent Black 3  
 8.7 X 10−626  C,1,5olven
t Blue 25   1.2 X 10−527 
0.1.5olvent、 baa 49   1.2
 X 10−528 0.1.5olvent Yel
low    9.OX 10 ’29 0i、l G
reen FF New     1 、OX 10−
5上記において、バインダー材料を混入した場合の代表
例として、実姉例25において、更にバインダーを6重
量係混入した実姉例を以下に示す。
実施例  染   料     バインダー   u(
cJ/V、要)30  CJ、5olvent Bla
ck 3  ネオポリマー   6.2X10−6NP
−−120 ペソ力サイト   7.9X10  ’31     
  ″          F−22液状組成物として
単にn−オクチルクロライドのみを使用して、平均孔径
3μmのニトロセルローズ系のメンブレンフィルターを
電気浸透させた場合の電気浸透度Uが5,4 X 10
−’(J/V 、SIK、であるのに対し、実施例26
〜31のUは遥かに改善され、犬き々値をもっているこ
とが判る。
実姉例26〜31の液状組成物は、例えばソーダライム
、硼珪酸ガラス、珪酸ガラス、アルミナ磁器、ベークラ
イトなどの誘電体基板表面を負の電位方向に電気浸透す
る。
斯くして、」−記の着色液状物を20’として使用する
と、アルキルフェノールエーテルを混入した場合と比較
すると若干、U値は低下するが、泡発生等による動作不
安定化なしに、第9図等のプリンターの高速インク記録
が行える優れた効果を有する。
なお、実施例25〜31にとど甘らず、液体溶媒トシて
例t ばベンゼン、トルエン、キシレン等ノヘンゼン系
炭化水素、例えばモノクロロベンゼンやO−ジクロロベ
ンゼン等のハロゲン化ベンゼン、例えばn−ヘキシルク
ロライドやn−オクチルクロライド等のハロゲン化パラ
フィンを、丑だ染料としても他の油溶性染料を、またバ
インター材料も前述の固形樹脂、多孔質膜や非多孔質誘
電41  、・−2 体基板も酢酸セルローズ系や、ニトロセルローズト耐酸
セルローズの混合システム等のセルローズエステルを含
めて、ガラス、アルミナ等の磁器。
ポリビニルクロライド、弗素樹脂、ポリイミド樹脂、フ
ェノール樹脂材料等に替えて同様に実施できる。
力お、本発明にか5る電気浸透液状組成物は、必要に応
じて複数種を混合したり、或いは他の溶媒で稀釈して用
いることもできる。
発明の効果 以上、詳述したように本発明における電気浸透液状m放
物u、ベンゼン、アルキルベンゼン等のベンゼン系炭化
水素、ハロゲン化ベンゼン、まだはハロゲン化パラフィ
ンのうち少くとも一種を含む液体溶媒に、ポリオキシエ
チレンアルキルフェノールエーテルまたは前記液体溶媒
に溶解する油溶性染料のうち少くとも一方を溶解せしめ
て電気浸透度を改良したもので、このアルキルフェノー
ルエーテルや油溶性染料の量を変えることにより、電気
浸透度を改善したり、広い範囲で可変にして、42、・
−z7 ディスプレイ素子おインクプリター素子等、高感度の電
気浸透制御素子が実現でき、その産業上の効果は極めて
人である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる電気浸透制御素子の原理構成に
関する一実施例を示す構造図、第2図は本発明にかかる
電気浸透制御素子の原理構成に関する他の実施例を示す
構造図、第3図は本発明にかかる電気浸透制御素子の原
理構成に関する更に他の実砲例を示す構造図、第4図は
本発明にか\る電気浸透制御素子の原理構成に関する他
の実施例を示す構造図、第6図は本発明にか\る電気浸
透液状組成物の実施例に関する特性図、第6図は本発明
にか\る電気浸透液状組成物の実施例に関する他の特性
図、第7図は本発明にか\る電気浸透液状組成物の更に
他の実施例に関する特性図、第8図は本発明にか\る電
気浸透制御素子のディスプレイへの適用例を示す構造図
、第9図は本発明にか\る電気浸透制御素子のプリンタ
への適用例を示す構造図である。 431−8 1&、1b、IC,1(1,2&、2b、2C・・−・
・・電極、10.10’、10″・・・・・・被電気浸
透固体媒体、20,20′・・・・・・電気浸透液状組
成物、6o・・・・・・支持基板、51・・・・・・電
極溝、7o・・・・・・封着剤、8o・・・・・・イン
ク変調部、81・・・・・・インク集束部、91・・・
・・・記録プラテン、92・・・・・・記録紙、201
゜202.203 、204 、20E5・・・・・・
電気浸透制御素子。 代理人の氏名 弁理士 中 尾 敏 男 ほか1老母1
 昭 キ ト 旬 瀝ト に 第5図 混入重量γ・(J) 範6図 ン昆入重量 ≠ とJつ 第7図 混入重量γ、(5) 纂8図 第9図 4〉 2 2o・ /c N −リ  “。 −、、f、、c′、、、  2oct !@L a’j
;:’ジ°・2− ξ乙・7,7G、−1−θ、   
   7 嘴  ′螢・ご:、?ノ よ ゛よ “        L′ ・ \                   /?/
Vs 1酊/IE(P+o+>

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  ベンゼン、アルキルベンゼ/、ハロゲン化ベ
    ンゼン、またはハロゲン化パラフィンのうチ少くとも一
    種を含む液体溶媒に、ポリオキシエチレンアルキルフェ
    ノールエーテルまたは前記液体溶媒に可溶な油溶性染料
    のうち少くとも一方を溶解せしめたことを特徴とする電
    気浸透液状組成物。
  2. (2)液体溶媒に、少くとも油溶性染料を溶解せしめる
    とともに、実に固体樹脂からなるバインダー材料を溶解
    せしめたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    電気浸透液状組成物。
  3. (3)対を力す電極間に設けられた電気浸透液状組成物
    と、前記電気浸透液状組成物に接する被電気浸透固体媒
    体とを備え、前記電気浸透液状組成物力、ヘンゼン、ア
    ルキルベンゼン、ハロゲン化ベンゼン、またはハロゲン
    化パラフィンの2  tj−ジ うち少くとも一種を含む液体溶媒に、ポリオキシエチレ
    ンアルキルフェノールエーテルマタハ前記液体溶媒に可
    溶々油溶性染料のうち少くとも一方を溶解せしめてなる
    ことを特徴とする電気浸透制御素子。
  4. (4)電気浸透液状組成物が、液体溶媒に少くとも油溶
    性染料を溶解せられ、更に固体樹脂からなるバインダー
    材料を溶解せしめられてなることを特徴とする特許請求
    の範囲第3項記載の電気浸透制御素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61193123A (ja) * 1985-02-21 1986-08-27 Canon Inc 光変調装置
JPS61193122A (ja) * 1985-02-21 1986-08-27 Canon Inc 光変調装置

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JPS61193123A (ja) * 1985-02-21 1986-08-27 Canon Inc 光変調装置
JPS61193122A (ja) * 1985-02-21 1986-08-27 Canon Inc 光変調装置
JPH0584487B2 (ja) * 1985-02-21 1993-12-02 Canon Kk

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