JPS59224757A - 断熱舗装方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は無機質発泡体盛付（以下殻材と略称）を建築
物の屋上や床面の防水層上に敷設して防水層の外側に断
熱層を形成する方法、もしくはコンクリートスラブ面に
敷設し、殻材の接続目地にシーリング材を充填して断熱
防水層を形成する方法、あるいけ単にコンクリートスラ
ブ面に敷設して断熱舗装とする方法に関するものである
。

建築物屋上の断熱方法のタイプは、一般に次のような種
類のものが実施されている。

表−１断熱層の配置 表−２断熱層の配置が構造体に与える影響表−３断熱層
の種類 表−１で示すように、コンクリート陸屋根に於ける断熱
層の位置は大別すると４種であるが、配置部位によって
外部の気象条件、とりわけ太陽熱は表−２のように構造
体や防水層に大きく影響する。すなわちイでは防水層を
通してコンクリート構造体が吸熱し、しかも室内への放
熱は断熱層に妨げられるので、熱はコンクリートに蓄積
される状態となる。昼間と夜間の加熱冷却による構造体
の伸縮サイクルは、コンクリートスラブのされつ発生の
原因の一つである。口、及びハは断熱層がコンクリート
スラブ外側に配置されるので、スラブの断熱効果はある
が、防水層が断熱層の真上に配置されるため、日射熱が
防水層に蓄積されて、断熱層がない場合よりも約２０℃
温度が上昇する。

防水層はアスファルトやゴム類などの有機質材料である
から、蓄積熱による劣化差けいちぢるしく大きく、防水
層の耐久性に多大の影響を与えろ。

最後に、断熱層が防水層の真上、すなわち陸屋根面の最
上層に配置される表−１，二は、コンクリートスラブと
防水層を断熱するため、前述の構造体の伸縮サイクルや
防水層への蓄熱は減少するので最も望ましい方法である
。しかるに表−３゜二に示すように、この位置に配置さ
れる断熱材は耐候性や物理的強度を必要とするため、表
−８゜イ及び口、ハに示すような品種は使用できない。

一般的にｌｉジノンーコンクリートが用いられているが
、吸水性が大きい軽量骨材を配合するため、固結したコ
ンクリート層は雨水を吸収して断熱性能は甚だしく低下
する。壕だ８０〜４０ｃｒｎ乎方のコンクリート平板の
四隅に、高で３σ程度の脚柱をつけ、防水層上に敷きな
らべるベンチレーンヨンブロックは外部断熱としては合
理的な方法であるが、下地との接合は脚柱部分のみで一
種の浮かし貼りとなっているため、風飛びや耐荷重に弱
点があるとされている。１だ材質は普通のコンクリート
であるから、それ自体の断熱性は小さいのも難点の一つ
である。

この発明は非透水性で物理的強度を有する無機質断熱材
に関するものであって、上述の従来におけろ陸屋根建築
の断熱構造の諸問題を解決する方法に係るものである。

ここに使用される盛付は火山灰、軽石等を粉砕した粉体
を主材料として、これに発泡剤等を添加し成形、焼結せ
しめた特許５７−１０７８６９　Ｋ記述する軽量建築材
料であるが、該盛付の有する材質が特許請求の範囲第１
項の諸性能を充足した状態に於て、建築物陸屋根外側最
−４一部に配置する断熱材に要求される諸性質、すなわ
ち非透水性、軽比重、物理的強度、耐候性等の条件をす
べて満たし得ることに着目し、コンクリートスラブ屋上
に実施して無断熱部分、及び市販のインスレージョン型
断熱ブロック施工部分とのスラブに対する温変上昇差を
比較した結果、優れた断熱性を有することを確認した。

これによって従来から要望されている物理的強度と断熱
性を兼ね備えた無機質断熱材を用いた断熱防水方法を提
供するものである。

以下、本発明の内容を実施例によって詳細に説明する。

第１図の屋上コンクリートスラブ（厚み１５０ｍ＋ｎ）
■に約２０咽厚の均しモルタル■を塗布した防水下地に
１約８瓢厚のゴムアスファルト塗膜防水層を施工した。

防水層施工５日後に、セメント１００部（重量比、以下
同様）、６号硅砂２０（）部、ＳＢラテックス（商品名
ワンコートミックス、中外商工（２）製品）４０部、水
１０部を混合したポリマーセメントモルタル合材を厚み
ＩＩＩＩＩＩ＋程度塗布して防水保護層■とし、保護層
の乾燥固結後、七メンｈ　１００部、６号硅砂２００部
、ＳＢラテックス（前述）　２０部、水２０部よりなる
ポリマーセメントモルタルを厚み約２〜３閣に接着用モ
ルタル■として塗布しながら本発明に係る無機質発泡体
殻材（商品名ニートロック、中外商工＠０製品）■を圧
着しながら敷設し、殻材間に生じる接合目地には高濃度
ゴムアスファルトエマルンヨン（商品名ハルコート８５
日本合成ゴム（銅製品）を注入充填し目地部防水ンーリ
ング含とした。また比較のため、防水保護層面に市販の
イ４ンスレーンヨン型断熱ブロック（藤田商事＠ｌ製品
）を敷設した部分と、いずれの断熱材も敷設しない部分
を設け、測定の比較資料とし゛た。

断熱性能測定の時期は夏季（８月末）の晴天の日を選び
、上記各供試体表面及びスラブ室内側面に等間隔に測定
点を各５点配置し、銅コンスタンクン熱電対で早朝から
日没後までの屋上表面と屋上スラブ内側面の温度変化状
態を測定した。第２図、第８図に以上の測定結果の平均
値を示す。第２゛図に於ける表面温度比較でＶｌＡ（点
線）断熱層のない防水保護層面の温度が８時過ぎから急
速に上昇し、１３〜１４時にほぼ７０℃近くまで達する
。Ｂ（破線）インスレージョンブロックは脚部を除いて
は下地スラブとブロックとの間に約３０陥の空隔があり
、これが熱を発散する空気流の通路となっているので、
表面の温度上昇は比較的緩和される。

Ｃ（実線）本発明による殻材ニートロ、りは表面の大半
が空気層とｌろので熱感触が不妊＜、３種の供試体中も
っとも温度の上昇が小である。

第３図の屋上スラブ内側面温度変化では、６時の測定始
発時点でＣが断熱材としての保温性がコンクリートスラ
ブの放熱を阻止するので幾分高めであるが、日照が強ま
る１００時過には断熱の差があられれ、午後にはコンク
リートスラブが蓄熱体となるＡｆ′ｉ約４０℃に達する
。

これに対してｃｄ温度上昇の程度が極めてなだらかて室
内気温の恒温を保つのに適した性能であることを示し、
本発明の目的である残物性の無機質発泡体による断熱構
造がブロック系断熱材と比較して顕著な断熱のあること
を実証した。なお、日没後ｌ″ｔＡｌｄ断熱層がないの
で外部へ放熱しゃすく、スラブ内面温度は漸次低下する
が、ｃｆ′ｉ前述のように蓄熱されたコンクリートを保
温するため夜中ではＡの方が温度は低くなり、したがっ
て建物躯体の温度による膨張収縮は大幅に減少する。

上述の結果から、該ニートロック（以下、本商品名で呼
称）はその発泡体の構造により、屋上防水層舗装に必要
な物性を有する断熱材として、コンクリート陸屋根の断
熱と防水舗装に極めて有益な効果をもたらすことが明ら
かとなった。

一般に用いられている発泡ガラスブロックなどの無機質
断熱材はそれ自身の物理的強度が脆弱なため、更にポリ
マーセメントモルタルやアスファルトモルタル等の補強
用保護モルタルを要し、加えて美観上若しくは日光反射
の必要上、カラー塗料や反射塗料の塗装が必要である。

しかるに当該ニートロック断熱構造に於てけそれ自身が
仕上材としての美装効果を有Ｌ１且っ屋上舗装の必要条
件を充たす物理的強度を具備しており、器材貼付は面を
そのまま歩行や運動などに使用でき、建物躯体に余分な
荷重負担を加える前述の断熱材保護モルタルは一切不要
となり、施工作業の工期やコストを大幅に軽減すること
ができる。また比較に用イタインスレーンヨンブロック
とのｄ当りの重量を比較すると、インスレージョンブロ
ックカ約７０ｖＲに対し、ニートロ、りｄ約４５〜鷹で
、約２５励の重量差があり、建物構造にがかる負担の軽
減に多大の貢献をすることができる。

以上の断熱性測定と併行して、高物性の非透水発泡体で
ある特性を利用し、防水層のないコンクリートスラブに
ニートロックを１５ｍｍ前後の防水用緩衝目地部を形成
して貼り、該目地部に特許請求の範囲第２項に記載する
ゴムアスファルト、ポリマーセメントペースト若しくは
ボリマーセメントモルタル、その他ポリウレタン及びそ
の変性体、ポリサルファイド等の不定形シーリング材を
単独若しくけ複合して充填し、断熱層が同時に防水層と
なることを実証し、発明を完成した。ンーリング材けい
ずれも可撓性あるいけ弾性を有するもので、建物躯体の
膨張収縮や震動による動きを緩衝し、水密性に優れた目
地部を形成する。これによって従来の屋上全面をアスフ
ァルトやシート、塗膜等で椋覆するいわゆる面防水工法
に加えて、非透水体殻材の目地部のみをンールして得る
線防水工法が可能とナリ、従来工法の主体である面防水
層に併設した場合、雨水は当該ニートロック断熱防水層
で完全に遮断されるので面防水の効能は予備的と７Ｚ　
リその結果断熱防水工事に要する全体としての経費を大
幅に軽減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図　屋上スラブに敷設したニートロック断熱舗装盤
の断面図 第２図　屋上表面温度変化 第３図　屋上スラブ内側面温度変化 ■　コンクリートスラブ（１５０ｍｍ）■　均しモルタ
ル（約２０間） ■　ゴムアスファルト防水層 ■　ポリマーセメントペースト保護層（防水層保護）　
　　　　　　　　　　　　■ニー１−　］」−７■　ポ
リマーセメントペースト接着層（盤拐接着）Ａ　断熱層
のない防水保護層面（点線）Ｂ　インスレーンヨンブロ
ック面（破Ｍ　）Ｃニートロック面（実線） 測定日　昭和５７年８月３０日 特許出願人　　中外商工株式会社はが１名Ｕ；３＊ｆ’
）、’ｔ’ｌｒ　３（＋Ｌ４被−１：　−，７ｙ　ｔ、
　Ｉ−）第１図 第２図 （０Ｃ） 第３図 手続補正書（方式） 昭和５８年１２月に９０ 昭和５８年１２目２４日差出 特許庁長官　　若　杉　和　夫　　　殿Ｉ　事件の表示
　　昭和５８年特許願第１００５８２号３　補正をする
者 事イ牛との関係　　特許出願人 ２８９−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ｌ）気乾比重０６〜α９、曲げ強度４０〜８０　Ｋｆ輸
   圧縮強度８０〜１２ｏｒ＋７、ヤング係数６〜９×１０
   ３１［ｒｉｄ　、熱伝導率αｌ〜α２　Ｋｎ１４＋４．
   　℃　　の物性を有する独立気泡非透水性の無気質発泡
   体殻材を建築構造物コンクリートスラブもしくは防水層
   を施したコンクリートスラブ面に敷設し、断熱性を有す
   る舗装を行なう方法。 ２）舗装した上述無機質発泡体殻材の接続目地に、ゴム
   アスファルトエマルジョンの単体モしくけセメント混和
   体ＳＢＲ，ＣＲ等のラテックス、ポリアクリル酸エステ
   ル、ポリ酢酸ビニル及びその共重合体エマルジョンの単
   独もしくは複合体とセメントとの混和体であるポリマー
   セメントペーストあるいはポリマーセメントモルタル、
   その他ウレタン、ポリサルファイド等の不定形シーリン
   グ材を単独あるいけ複合して充填し断熱防水舗装を形成
   する特許請求の範囲第１項記載の方法。