JPS5922456Y2 - 冷蔵庫などの箱体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は冷蔵庫などの箱体の改良に関するものである
。

前記のような箱体として、外箱と内箱との間に断熱材を
発泡充填させたものが一般に用いられており、またこの
ような箱体の下部には背面が開口した機械室が形成され
ている。

そして、従来のこの種箱体として、外箱の背面板の下部
を側断面はぼ逆コ字状に屈曲させて機械室の土壁、前壁
および底板を形成したものが知られている。

しかし、この箱体は背面板の展開面積が大きく、重くな
ると共に材料費が高くなるという欠点があった。

この考案は、外箱の背面板の下部を切起して庫内側に折
曲げ、折曲片で機械室の底板のみを形成することにより
、前述した従来のものの欠点を解消し、かつ機械室に設
置する圧縮機の合板を小形化できるようにした冷蔵庫な
どの箱体を提供することを目的としている。

以下この考案の一実施例を図面に基いて説明する。

第１図、第２図において、１は冷蔵庫の箱体で、この箱
体１は、底壁１７と両側壁３とを鋼板を折曲して一体に
形成した主板１２と、この主板１２の背面開口を覆う背
面板４と、主板１２の上面開口を覆うトップテーブル（
図示せず）などによって構成した外箱２内に、内箱１６
を外箱２内面との間に空間を形成して設置し、内箱１６
と外箱２との間に、発泡性ウレタンなどの断熱材１５を
発泡充填させて構成されている。

また、５は冷蔵庫の箱体１背面下部に形成されて圧縮機
６などを設置する機械室で、後記詳述する。

７は前記外箱２の背面板４外面に取付具（図示せず）に
よって固定された凝縮器である。

前記背面板４は、第３図に示すように、下部にほぼ倒立
凹字形の切込み８と、この切込み８の下方に位置する破
線状の長孔９とを形成し、長孔９に沿って切込み８に囲
まれた部分を切起して、第４図に示すように庫内側にほ
は゛水平に折曲し、この折曲片１０が底板を構成する機
械室５を折曲片１０上方に背面板４のほは゛全幅にわた
って形成したものである。

また、前記折曲片１０には、圧縮機６の前部係止用突出
片１１を折曲片１０の折曲前に切起しておき、前記突出
片１１を折曲片１０の折曲によってその上方に直立させ
る。

第１図、第２図、第４図に示すように、「形の台板１３
が、背面板４外面の機械室５下縁に接してその下方にね
じによって固着してあり、台板１３上には前記突出片１
１と対応させて圧縮機６の後部係止用突出片１４が直立
させである。

そして、前記断熱材１５は、外箱２の底壁１７と折曲片
１０と間隙にも充填され、かつ機械室５の前壁、両側壁
および土壁を構成するように内箱１６の庫外側面に積層
されている。

なお、この積層は、後面が開口する箱形のボール紙、プ
ラスチックシートの成形量を機械室を形成する部分に、
内箱１６との間に空間を形成して嵌め、この空間に断熱
材１５を充填発泡させて行なうことが好ましい。

さらに、前記突出片１１．１４の先端部に穿った孔１８
．１９を用いて、圧縮機６に取付けたゴム脚２０を介し
、スナップピン、スプリットピン（図示せず）で係止す
ることにより、圧縮機６を折曲片１０および台板１３上
に固定するものである。

なお、この考案は、冷蔵庫に限られることなく冷凍庫な
どの冷凍サイクルを備えたものの箱体に適用できる。

以上説明したように、この考案は、外箱２と内箱１６と
の間に断熱材１５を発泡充填させた冷蔵庫などの箱体に
おいて、外箱２の背面板４の下部をほぼ全幅にわたり切
起して庫内側にほぼ水平に折曲し、この折曲片１０で機
械室５の底板のみを構成し、機械室の前壁、両側壁およ
び土壁を前記内箱１６に積層した断熱材１５で形成する
と共に、前記折曲片１０の一部を切起して圧縮機６の係
止片１１を一体に形成したものである。

したがって、この考案によれば、前述した従来のものに
比べ箱体の背面板の展開面積が小さいすなわち背面板材
が小形のものでよく、また機械室の土壁、前壁および両
側壁は紙またプラスチックシートの箱形成形品を用いて
内箱に断熱材１５を積層すればよいことにより、従来の
ものに比べて機械室の圧縮機が設置される底板が従来の
ものと実質的に同じ強度をもつものでありながら、強度
があまり大きく要求されない機械室の前壁、土壁には背
面板を利用していないため、従来のものに比べて軽量か
つ安価な箱体が得られ、また前記折曲片１０と外箱２の
底壁との間に断熱材１５を充填することにより、圧縮機
６などの重量物を載置してもその重量に十分に耐えられ
る強度の機械室５底板にすることができ、折曲片１０に
圧縮機６の係止用突出片１１を設けたので、圧縮機６の
支持用の台板１３を小形にできるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例による冷蔵庫の下部を示す
背面斜視図、第２図は同側断面図、第３図は同背面板の
折曲片を折曲しない状態の背面斜視図、第４図は同背面
板の折曲片を折曲した状態の背面斜視図である。 １・・・・・・冷蔵庫の箱体、２・・・・・・外箱、４
・・・・・・背面板、５・・・・・・機械室、６・・・
・・・圧縮機、１０・・・・・・折曲片、１１・・・・
・・係止用突出片、１３・・・・・・台板、１５・・・
・・・断熱材、１６・・・・・・内箱。 なお、図中同一符号は同一部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外箱２と内箱１６との間に断熱材１５を発泡充填させた
   冷蔵庫などの箱体において、外箱２の背面板４の下部を
   ほぼ全幅にわたり切起して庫内側にほぼ水平に折曲し、
   この折曲片１０で機械室５の底板のみを構威し、機械室
   ５の前壁、両側壁および土壁を前記内箱１６に積層した
   断熱板１５で形成すると共に、前記折曲片１０の一部を
   切起して圧縮機６の係止用突出片１１を一体に形成した
   ことを特徴とする冷蔵庫などの箱体。