JPS5921639Y2 - 畝用フイルムの支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、支持ローラーの支持圧を適宜に調節できるよ
うにし、敵側フィルムが適宜な張力によって被覆され、
整然と被覆できるようにしたことを特徴とした敵側フィ
ルムの支持装置に関する。

従来、敵側フィルムは、通称マルチによって被覆される
が、そのとき、フィルムが抵抗なく繰出されると、フィ
ルムの両側は踏圧輪で引張られるので、横方向に多数の
皺ができる。

また、フィルムの繰出しに抵抗が多すぎると縦方向に皺
ができる。

そこで両側のフィルムの支持ローラーを、支持主杆の両
側に設けた逆り形杆に対し、発条によって押付けるよう
にして抵抗を持たせたり、または、逆り字形杆と支持ロ
ーラーとの間に発条を介し、支持ローラーを内側に押圧
させて抵抗を持たせてフィルムの繰出しを制限し、フィ
ルムに皺ができないようにしていた。

しかし、フィルムの径が大きいときは丁度よい抵抗であ
っても径が小径となると、同じ発条の強さでは抵抗が多
くなり、フィルムに縦皺が多数できることとなった。

そこでこれを解決するためには、支持主杆の両端の逆り
形杆のネジを緩めて少しく調節していたが、その操作も
困難であるし、微調節ができず思うような調節ができな
い欠点があった。

そこで、本考案は、支持主杆の端部に、適宜長さに固定
する逆り形杆を設け、その垂下部の下端近くに貫通孔を
穿設し、その貫通孔の外方に、内面に突子を有するカラ
ーを取付け、頭部を有するボルトの螺旋側の軸方向に溝
部を設け、そのボルトに、コイル発条、一端側に鍔部を
有する支持ローラーを挿通し、そのボルトの螺旋側を、
前記貫通孔、カラーに挿通し、前記カラーの突子をボル
トの溝部内に嵌合し、ボルトの螺旋に螺子を螺合したも
のとし、螺子を回動することによって、コイル発条を締
付けたり弱めたりして支持ローラーとカラー、ボルトと
の抵抗を強弱させて、フィルムの繰出しに適度の抵抗を
与えて、フィルムを整然と被覆し、前記の欠点を解消し
たものである。

その構造を図面について説明するに、１は中空の支持主
杆であって、その両端には逆り形杆２の水平部３が挿入
され、支持主杆１の両端寄りに設けられた螺子４によっ
て適宜長さで検定できるようになっている。

５は逆り形杆２の垂下部であって、下端寄りに貫通孔６
が設けられ、この貫通孔６の外方にはカラー７が一体に
設けられ、その内部に突子８が突出している。

９はボルトであって、頭部と反対側、すなわち螺旋１０
側に軸芯と同一方向に溝部１１が設けられている。

１２はボルト９に挿通されたコイル発条、１３は座金、
１４は支持ローラ−で、一端側に鍔部１５が設けられ、
他端側は傾斜状と細くなっており、この外周に溝部１６
が設けられたもので、座金１３に次でボルト９に挿通さ
れ、一側面には凹部１７が設けられている。

１８は支持ローラー１４に次でボルト９に挿通されたワ
ッシャーで、その端部より突出した脚片１９は、前記凹
部１７に挿入されている。

２０は次にボルト９に挿通された座金である。

そしてボルト９は、螺旋１０側を、前記貫通孔６および
カラー７に挿通し、突子８を溝部１１内に嵌合し、螺旋
１０に螺子２１を螺合している。

２２はフィルム、２３は巻芯、２４は他側の支持ローラ
ーである。

本考案は前記のような構造であるので、螺子４を緩めて
逆り形杆２を伸縮し、支持ローラー１４゜２４間にフィ
ルム２２の巻芯２３の両端を挿入し、螺子２１を回転し
てコイル発条１２に適度の反発力を与えてマルチによっ
て畝にフィルム２２の被覆を行うものである。

最初はフィルム２２の径が大きく支持ローラー１４は適
度の抵抗によってフィルム２２に皺を生にないが、フィ
ルム２２の径が小さくなると抵抗が多くなって、フィル
ム２２の繰出しが悪くなり、フィルム２２に縦の皺を生
じる不都合ができる。

そのとき螺子２１を少しく回動してコイル発条１２を弱
くすると、ボルト９は少しく内方に戻り、ワッシャー１
８と座金２０、支持ローラー１４とコイル発条１２との
抵抗が少しく弱くなり、フィルム２２の緊張を弱め適度
の緊張によってフィルム２２を繰出し整然と被覆するこ
とができる。

本考案は、螺子２１の回動によってコイル発条１２を強
弱することで支持ローラー１４の抵抗を変えることがで
きるので、マルチの走行中でも容易に螺子２１を調節で
きて便利である。

また、ボルト９は溝部１１が設けられ、これが、垂下部
５と一体になっているカラー７の突子８に係合している
ので、ボルト９は水平移動のみ行い確実に調節すること
ができる。

そして本考案は構成が簡単で安価にできる等の効果を奏
する。

なお、支持ローラー１４に溝部１６を設けると、フィル
ム２２の巻芯２３とに抵抗ができて、空廻りすることが
ない。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の一実施例を示すものであって、その第
１図は本考案の一部縦断正面図、第２図は一部拡大斜視
図、第３図は逆り形杆の斜視図、第４図は第２図の縦断
正面図、第５図は第２図の分解斜視図、第６図は支持ロ
ーラーの断面図、第７図はその側面図、第８図はボルト
の斜視図である。 １・・・・・・支持主杆、２・・・・・・逆り形杆、５
・・・・・・垂下部、６・・・・・・貫通孔、７・・・
・・・カラー、８・・・・・・突子、９・・・・・・ボ
ルト、１０・・・・・・螺旋、１１・・・・・・溝部、
１２・・・・・・コイル発条、１４・・・・・・支持ロ
ーラー、１５・・・・・・鍔部、２１・・・・・・螺子
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支持主杆１の端部に、適宜長さを固定する逆り形杆２を
   設け、その垂下部５の下端近くに貫通孔６を穿設し、そ
   の貫通孔６の外方に、内面に突子８を有するカラー７を
   取付け、頭部を有するボルト９の螺旋１０側の軸方向に
   溝部１１を設け、そのボルト９に、コイル発条１２、一
   端側に鍔部１５を有する支持ローラー１４を挿通し、そ
   のボルト９の螺旋１０側を、前記貫通孔６およびカラー
   ７に挿通し、前記カラー７の突子８をボルト９の溝部１
   １内に嵌合し、螺旋１０に螺子２１を嵌合したことを特
   徴とした敵側フィルムの支持装置。