JPS5913806Y2

JPS5913806Y2 - 畝用フイルムの支持装置

Info

Publication number: JPS5913806Y2
Application number: JP14630181U
Authority: JP
Inventors: 茂樹佐野
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1981-10-01
Filing date: 1981-10-01
Publication date: 1984-04-23
Also published as: JPS5850657U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、支持ローラーの支持圧を適宜に調節できるよ
うにし、鉄用フィルムが適宜な張力によって被覆され、
整然と被覆できるようにしたことを特徴とした鉄用フィ
ルムの支持装置に関する。

従来、鉄用フィルムは、通称マルチによって被覆される
が、そのとき、フィルムが抵抗なく繰出されると、フィ
ルムの両側は踏圧輪で引張られるので、横方向に多数の
皺ができる。

また、フィルムの繰出しに抵抗が多すぎると縦方向に皺
ができる。

そこで、両側のフィルムの支持ローラーを、支持主杆の
両側に設けた逆り形杆に対し、発条によって押付けるよ
うにして抵抗を持たせたり、または、逆り形杆と支持ロ
ーラーとの間に発条を介し、支持ローラーを内側に押圧
させて抵抗を持たせてフィルムの繰出しを制限し、フィ
ルムに皺ができないようにしていた。

しかし、フィルムの径が大きいときが丁度よい抵抗であ
っても、径が小径となると、同じ発条の強さでは抵抗が
多くなり、フィルムに縫皺が多数できること・なった。

そこで、これを解決するためには支持主杆の両端の逆り
形杆のネジを少しく調節していたが、その操作も困難で
あるし、微調節ができず思うような調節ができない欠点
があった。

そこで本考案は、頭部を有するボルトの螺旋部の軸方向
に溝部を設け、そのボルトの頭部側より支持ローラー、
カラー、コイル発条を順次挿通し、そして次に、円形の
ハンドルの螺旋をボルトに螺合し、カラーの内面に突出
している突子を溝部に係合し、そのようにしたボルトの
螺旋側を支持主杆の端部に適宜長さに固定できるように
した逆り形杆の垂下部に固着したものとし、ハンドルを
回動することにより、コイル発条を締付けたり弱めたり
して支持ローラーとカラー、ボルトとの抵抗を強弱させ
て、フィルムの繰出しに抵抗を与えて、フィルムを整然
と被覆し、前記の欠点を解消するようにしたものである
。

その構造を図面について説明するに、１は中空の支持主
杆であって、その両端には、逆り形杆２の水平部３が挿
入され、支持主杆１の両端寄りに設けられた螺子４によ
って適宜長さで１定できるようになっている。

逆り形杆２の垂下部５の下端寄りに貫通孔６が設けられ
ている。

７はボルトであって、頭部と反対側の螺旋部８端に少し
く細い小螺旋部９を一体に設け、螺旋部８には、軸方向
に溝部１０を設けている。

１１はワッシャー、１２は支持ローラーで、一端に鍔１
３を設け、他方に行くに従って少しく小径とし、鍔１３
側の外面に滑動ワッシャー１４を突出状に一体に固定し
ている。

その固定手段としては、支持ローラ１２の鍔１３側の外
面に溝１５を設け、ワッシャー１４より突出した脚１６
を溝１５に挿入している。

１７はカラーで、内面に突子１８が突出している。

１９はコイル発条、２０は円板状のハンドルで、中心に
はボルト７の螺旋部８に螺合する螺旋２１が設けられて
いる。

そしてボルト７には頭部側よりワッシャー１１．支持ロ
ーラー１２を挿通し、次でカラー１７を突子１８が溝部
１０に挿入されて挿通し、コイル発条１９を挿通してハ
ンドル２０の螺旋２１を螺旋部８に螺合し、ボルト７の
小螺旋部９を貫通孔６に挿通し、ナツト２２締めしたも
のである。

２３はワッシャー、２４はフィルム、２５はその巻芯で
ある。

２６は他側の支持ローラーである。

本考案は前記のような構造であるので、螺子４を緩めて
逆り形杆２を伸縮し、支持ローラ１２．２６間にフィル
ム２４の巻芯２５の両端を挿入し、ハンドル２０を回転
してコイル発条１９に適度の反発力を与えてマルチによ
って畝にフィルムの被覆を行うものである。

最初はフィルム２４の径が大きく、支持ローラー１２．
２６は適度の抵抗によってマルチで被覆を行っても、フ
ィルムに皺を生じないが、フィルム２４の径が小さくな
ると抵抗が多くなって、フィルム２４の繰出しが悪くな
り、フィルム２４に縦の皺を生じる不都合ができる。

そのときハンドル２０を少しく回動してコイル発条１９
を弱くすると、カラー１７とボルト７の頭部と支持ロー
ラ１２の摩擦が少くなくなって、抵抗が弱くなり、フィ
ルム２４の緊張を弱め、適度の緊張によってフィルム２
４を繰出し、整然と被覆することができる。

本考案は、フィルム２４が緊張して皺ができたならば、
支持主杆１と逆り形杆２の幅を調節することなく、ハン
ドル２０の回動によって、支持ローラー１２の抵抗を変
えてフィルム２４の緊張を調節するので、マルチによっ
てフィルムの被覆作用を行っている最中でも適宜行うこ
とができ、フィルム被覆を整然と行うことができる。

また、ボルト７には溝部１０が設けられ、これにカラー
１７の突子１８が係合しているので、支持ローラー１２
の回動によってカラー１７が回動しない。

よってハンドル２０も操作しない限り回動しないので調
整が確実に行われる。

以上のように支持主杆１と逆り形杆２の幅調節でなく、
ハンドル２０の操作でフィルム２４の緊張を変化できる
ので、作業が容易で能率を高めるし、本考案は構成が簡
単で安価にできる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の一実施例を示すものであって、その第
１図は本考案の一部縦断正面図、第２図は、一部斜視図
、第３図はその縦断正面図、第４図はその分解斜視図、
第５図は分品の斜視図、第６図は逆り形杆の斜視図、第
７図は支持ローラーの断面図、第８図はその側面図、第
９図はボルトの斜視図である。１・・・・・・支持主杆、２・・・・・・逆り形杆、５
・・・・・・垂下部、７・・・・・・ボルト、８・・・
・・・螺旋部、１０・・・・・・溝部、１２・・・・・
・支持ローラー、１７・・・・・・カラー、１８・・・
・・・突子、１９・・・・・・コイル発条、２０・・・
・・・ハンドル、２１・・・・・・螺旋である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

頭部を有するボルト７の螺旋部８の軸方向に溝部１０を
設け、そのボルト７の頭部側より、支持ローラー１２、
カラー１７、コイル発条１９を順次挿通し、そして次に
円形のハンドル２０の螺旋２１をボルト７の螺旋部８に
螺合し、前記カラー１７の内面に突子１８を突出させ、
これをボルト７の溝部１０に係合させ、ボルト７の螺旋
部８端を、支持主杆１の端部に適宜長さに固定できる逆
り形杆２の垂下部５に固着したことを特徴とした鉄用フ
ィルムの支持装置。