JPS5921339B2 - 発泡体並びにその製造法 - Google Patents
発泡体並びにその製造法Info
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- JPS5921339B2 JPS5921339B2 JP3474579A JP3474579A JPS5921339B2 JP S5921339 B2 JPS5921339 B2 JP S5921339B2 JP 3474579 A JP3474579 A JP 3474579A JP 3474579 A JP3474579 A JP 3474579A JP S5921339 B2 JPS5921339 B2 JP S5921339B2
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は柔軟性を有する発泡体並びにその製造法に関す
る。
る。
現在化粧用パラ材として各種発泡体(スポンジ)が広く
利用されている。
利用されている。
例えばポリビニルアルコールを原料としてホルマリン架
橋により得られるスポンジが水性化粧品用パラとして使
用されている。該スポンジは水を含水した状態で極めて
滑らかな感触を有し好ましい素材であるが反面乾燥状態
では硬い欠点を有する。従つて水を使用しない油性化粧
品とか粉末化粧品用のパラとしては使用出来ない。この
様な非水性化粧品用パラとしては、NBR(ニトリルー
ブタジエンラバー)又は天然ゴムより誘導されるスポン
ジが使用されている。しかしながら該スポンジよりなる
化粧用パラは、女性の肌に対しゴム的性質に基因する滑
りの悪さ並びにカサ付きがあり使用時に不快感を与える
のみならず時として肌を傷める等の欠点を有する。本発
明者等は上記の如き種々の問題点を改善すべく鋭意検討
し本発明を完成した。本発明の目的は肌に対し滑りがよ
く柔らかな感触を有し且つある程度の吸水性能をもつ乾
燥時にも柔軟な発泡体を提供するにある。
橋により得られるスポンジが水性化粧品用パラとして使
用されている。該スポンジは水を含水した状態で極めて
滑らかな感触を有し好ましい素材であるが反面乾燥状態
では硬い欠点を有する。従つて水を使用しない油性化粧
品とか粉末化粧品用のパラとしては使用出来ない。この
様な非水性化粧品用パラとしては、NBR(ニトリルー
ブタジエンラバー)又は天然ゴムより誘導されるスポン
ジが使用されている。しかしながら該スポンジよりなる
化粧用パラは、女性の肌に対しゴム的性質に基因する滑
りの悪さ並びにカサ付きがあり使用時に不快感を与える
のみならず時として肌を傷める等の欠点を有する。本発
明者等は上記の如き種々の問題点を改善すべく鋭意検討
し本発明を完成した。本発明の目的は肌に対し滑りがよ
く柔らかな感触を有し且つある程度の吸水性能をもつ乾
燥時にも柔軟な発泡体を提供するにある。
他の目的は肌に対し滑りがよく柔らかな感触を有し且つ
ある程度の吸水性能をもつ乾燥時にも柔軟な発泡体を工
業的容易に製造する方法を提供するにある。本発明は絹
フィブロイン0.5〜10重量%とNBR又はSBR或
いは天然ゴム90〜99.5重量%とよりなり、且つ嵩
密度が0.02〜0.3F7/Cdである発泡体であり
、又本発明方法はアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属
塩を含有する水溶液に精練絹原料を溶解した後透析して
得た1〜20重量%のフイプロイン水溶液とNBR又は
SBR或いは天然ゴムの水分散液又は水性エマルジヨン
溶液と架橋剤とを混合し、次に得られた混合液を界面活
性剤の存在下発泡後固化せしめ、次いで架橋処理するこ
とを特徴とする。本発明に使用する原料としての絹は、
まゆ、生糸、まゆ屑、生糸屑、ビス、揚り綿、絹布屑、
ブーレツト等のいずれでも使用可能であり、これらを常
法に従い必要に応じ界面活性剤の存在下、温水中で又は
酵素の存在下温水中でセリシンを除去し乾燥したものを
使用する。
ある程度の吸水性能をもつ乾燥時にも柔軟な発泡体を工
業的容易に製造する方法を提供するにある。本発明は絹
フィブロイン0.5〜10重量%とNBR又はSBR或
いは天然ゴム90〜99.5重量%とよりなり、且つ嵩
密度が0.02〜0.3F7/Cdである発泡体であり
、又本発明方法はアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属
塩を含有する水溶液に精練絹原料を溶解した後透析して
得た1〜20重量%のフイプロイン水溶液とNBR又は
SBR或いは天然ゴムの水分散液又は水性エマルジヨン
溶液と架橋剤とを混合し、次に得られた混合液を界面活
性剤の存在下発泡後固化せしめ、次いで架橋処理するこ
とを特徴とする。本発明に使用する原料としての絹は、
まゆ、生糸、まゆ屑、生糸屑、ビス、揚り綿、絹布屑、
ブーレツト等のいずれでも使用可能であり、これらを常
法に従い必要に応じ界面活性剤の存在下、温水中で又は
酵素の存在下温水中でセリシンを除去し乾燥したものを
使用する。
得られた精練后の絹をアルカリ金属又はアルカリ土類金
属を通常15〜80重量%含有する水溶液に添加して室
温であるいは加温下に二ーダ一の如き装置内で均一に溶
解する。
属を通常15〜80重量%含有する水溶液に添加して室
温であるいは加温下に二ーダ一の如き装置内で均一に溶
解する。
ここで液比は通常精練后の絹に対し2〜50倍、好まし
くは3〜30倍である。本発明に適用し得るアルカリ金
属塩又はアルカリ土類金属塩としてはLici.LiB
r.NaLLiNO3、Mgcl2、MgBr2、Mg
(NO3)2、Zncl2、Zn(NO3)2等が使用
されるが、溶解性並びに取り扱いの容易さ及びコストの
点からCacl2、Ca(NO3)2、Mgcl2、M
g(NO3)2が好ましい。
くは3〜30倍である。本発明に適用し得るアルカリ金
属塩又はアルカリ土類金属塩としてはLici.LiB
r.NaLLiNO3、Mgcl2、MgBr2、Mg
(NO3)2、Zncl2、Zn(NO3)2等が使用
されるが、溶解性並びに取り扱いの容易さ及びコストの
点からCacl2、Ca(NO3)2、Mgcl2、M
g(NO3)2が好ましい。
又該金属塩濃度は通常15〜80重量%、好ましくは3
0〜70重量%、特に好ましくは40〜60重量%であ
る。又精練絹の溶解性をより一層良好ならしめるために
該水溶液にアルコール類を添加することができる。
0〜70重量%、特に好ましくは40〜60重量%であ
る。又精練絹の溶解性をより一層良好ならしめるために
該水溶液にアルコール類を添加することができる。
添加時期は、絹の溶解の前又は途中が良く又添加量は該
金属塩溶液に対し20〜60重量%、好ましくは25〜
50重量%である。得られた溶解液をセロフアン膜に代
表される透析膜や中空繊維を使用した透析器を用いて前
記塩類をほぼ完全に除去する。
金属塩溶液に対し20〜60重量%、好ましくは25〜
50重量%である。得られた溶解液をセロフアン膜に代
表される透析膜や中空繊維を使用した透析器を用いて前
記塩類をほぼ完全に除去する。
ここで本発明に係る発泡体の高い機械物性を充分に保持
するために残留塩濃度は0.003〜0.06重量%程
度に保つことが肝要である。この意味より透析を行うに
際し透析量と透析膜面積を調整するのが好ましく、例え
ば膜表面積(Cd) ≧10 プライミング容量(d) を満足する多層膜構造物又は中空糸集束構造物を使用し
て脱塩するのが好ましい。
するために残留塩濃度は0.003〜0.06重量%程
度に保つことが肝要である。この意味より透析を行うに
際し透析量と透析膜面積を調整するのが好ましく、例え
ば膜表面積(Cd) ≧10 プライミング容量(d) を満足する多層膜構造物又は中空糸集束構造物を使用し
て脱塩するのが好ましい。
ここでプライミング容量とは、透析チユーブ又は膜間の
内容積を示す。又該条件は例えば多層膜構造物の場合、
膜間隔を2〜以下に保持するとか又中空糸集束構造物の
場合は、中空糸の径を4〜以下にすることにより達成さ
れる。得られた残留塩濃度の極めて低い透析液は、絹フ
イプロインの固形分濃度を1〜20重量%、好ましくは
2〜20重量%に調整する。
内容積を示す。又該条件は例えば多層膜構造物の場合、
膜間隔を2〜以下に保持するとか又中空糸集束構造物の
場合は、中空糸の径を4〜以下にすることにより達成さ
れる。得られた残留塩濃度の極めて低い透析液は、絹フ
イプロインの固形分濃度を1〜20重量%、好ましくは
2〜20重量%に調整する。
本発明に適用しうるNBR.SBR又は天然ゴムは常法
に従いアクリロニトリルとブタジエン又はスチレンとブ
タジエンを重合することにより得られた共重合体であり
水性エマルジヨンの形態で提供される。
に従いアクリロニトリルとブタジエン又はスチレンとブ
タジエンを重合することにより得られた共重合体であり
水性エマルジヨンの形態で提供される。
ブタジエンモノマーのモル分率は両者共50〜90モル
%であり、分子量は2〜20万である。又天然ゴムは水
分散状態(ラテツクス)で供給される生ゴムを意味する
。上記ゴム弾性体は単独乃至混合して使用しうる。
%であり、分子量は2〜20万である。又天然ゴムは水
分散状態(ラテツクス)で供給される生ゴムを意味する
。上記ゴム弾性体は単独乃至混合して使用しうる。
本発明に係る発泡体は、前記NBR.SBR又は天然ゴ
ム(以下ゴム弾性体という)を90〜99.5重量%、
好ましくは95〜99重量%、特に好ましくは96〜9
8,5重量%含有し又前記絹フイプロインを0.5〜1
0重量%、好ましくは1.0〜5重量%、特に好ましく
は1.5〜4.0重量%含有してなるものである。ゴム
弾性体が90重量%未満で絹フイプロインが10重量%
を越えると、得られた発泡体は、柔軟性に欠けるし又強
度が低〜吹点を有する。又ゴム弾性体が99.5重量%
を越え絹フイプロインが0.5重量%未満の場合、柔軟
な発泡体が得られるものの、肌に対する滑りが悪くカサ
カサした感触を与え好ましくない。又適度の吸水性が不
足し所謂水性化粧品に対しハブとして使用出来ない。本
発明の発泡体は嵩密度が0.02〜0.3y/CTII
、好ましくは0.05〜0.25y/CwL、特に好ま
しくは0.1〜0.2f7/CTiLである。
ム(以下ゴム弾性体という)を90〜99.5重量%、
好ましくは95〜99重量%、特に好ましくは96〜9
8,5重量%含有し又前記絹フイプロインを0.5〜1
0重量%、好ましくは1.0〜5重量%、特に好ましく
は1.5〜4.0重量%含有してなるものである。ゴム
弾性体が90重量%未満で絹フイプロインが10重量%
を越えると、得られた発泡体は、柔軟性に欠けるし又強
度が低〜吹点を有する。又ゴム弾性体が99.5重量%
を越え絹フイプロインが0.5重量%未満の場合、柔軟
な発泡体が得られるものの、肌に対する滑りが悪くカサ
カサした感触を与え好ましくない。又適度の吸水性が不
足し所謂水性化粧品に対しハブとして使用出来ない。本
発明の発泡体は嵩密度が0.02〜0.3y/CTII
、好ましくは0.05〜0.25y/CwL、特に好ま
しくは0.1〜0.2f7/CTiLである。
嵩密度が0.027/(7i1未満の場合、発泡体の強
度が低いし、又0.30y/〜を越えると発泡体が硬く
なるし又吸水性の低下が著るしい欠点を有する。本発明
に係る発泡体は、含水率が100〜1000%、好まし
くは300〜900%、特に好ましくは400〜800
%を有する。
度が低いし、又0.30y/〜を越えると発泡体が硬く
なるし又吸水性の低下が著るしい欠点を有する。本発明
に係る発泡体は、含水率が100〜1000%、好まし
くは300〜900%、特に好ましくは400〜800
%を有する。
含水率は一般に発泡体の連続気孔率、嵩密度、素材に因
り決定されるが、本発明においては絹フイプロインと上
記弾性体の相溶性が良くこれが為、絹フイプロインの有
する優れた吸水性が発泡体の高い含水率に大きく寄与し
ていると考えられる。ここで含水率の測定方法は、1X
1X5C!!lの長方体の発泡体を100CCの水中に
浸漬させ1時間放置后取出し、浸漬前后の重量増加より
求める。即ち 又本発明に係かる発泡体は、吸水速度が大きい長所を有
する。
り決定されるが、本発明においては絹フイプロインと上
記弾性体の相溶性が良くこれが為、絹フイプロインの有
する優れた吸水性が発泡体の高い含水率に大きく寄与し
ていると考えられる。ここで含水率の測定方法は、1X
1X5C!!lの長方体の発泡体を100CCの水中に
浸漬させ1時間放置后取出し、浸漬前后の重量増加より
求める。即ち 又本発明に係かる発泡体は、吸水速度が大きい長所を有
する。
例えば発泡体表面からの水の拡散又は水の吸い上げ等が
大きく特に水性化粧品用ハブとして使用する場合有利で
ある。又本発明に係かる発泡体に含有される絹フイプロ
インは結晶化度が20%以上、好ましくは30%以上、
特に好ましくは40%以上である。
大きく特に水性化粧品用ハブとして使用する場合有利で
ある。又本発明に係かる発泡体に含有される絹フイプロ
インは結晶化度が20%以上、好ましくは30%以上、
特に好ましくは40%以上である。
結晶化度が20%未満の場合得られた発泡体の滑り性が
良くなく絹様感触を充分に発揮出来ない。ここで結晶化
度の測定は本発明に係かる絹フイフロインの1.0重量
%水溶液を温度110℃にて噴霧乾燥して得られた粉末
のX線を無定型とし一方生糸のX線との相対値により求
めたものである。本発明の発泡体はフイプロイン水溶液
と、ゴム弾性体の水分散液又は水性エマルジヨン溶液と
を混合し界面活性剤の存在下発泡後固化脱水して得られ
るが、通常はゴム弾性体の水分散液又は水性エマルジヨ
ン溶液に界面活性剤例えば高級脂肪酸アルカリ石けんを
添加し、必要により空気、窒素ガス等の不活性ガスを吹
き込みながら強力攪拌し発泡後フイプロイン水溶液を添
加混合する。ゴム弾性体の水分散液等の固形分濃度は3
0〜75重量%、好ましくは50〜70重量%に調整す
る。又ここで適宜増粘剤を添加することも出来る。好適
な増粘剤としては、でんぷん、ポリビニルアルコール、
CMC、アルギン酸ソーダ、ゼラチン等である。発泡さ
れたゴム弾性体の水分散液又は水性エマルジヨン溶液に
架橋剤と前記せるフイプロイン水溶液を添加し、攪拌下
均一に混合せしめる。
良くなく絹様感触を充分に発揮出来ない。ここで結晶化
度の測定は本発明に係かる絹フイフロインの1.0重量
%水溶液を温度110℃にて噴霧乾燥して得られた粉末
のX線を無定型とし一方生糸のX線との相対値により求
めたものである。本発明の発泡体はフイプロイン水溶液
と、ゴム弾性体の水分散液又は水性エマルジヨン溶液と
を混合し界面活性剤の存在下発泡後固化脱水して得られ
るが、通常はゴム弾性体の水分散液又は水性エマルジヨ
ン溶液に界面活性剤例えば高級脂肪酸アルカリ石けんを
添加し、必要により空気、窒素ガス等の不活性ガスを吹
き込みながら強力攪拌し発泡後フイプロイン水溶液を添
加混合する。ゴム弾性体の水分散液等の固形分濃度は3
0〜75重量%、好ましくは50〜70重量%に調整す
る。又ここで適宜増粘剤を添加することも出来る。好適
な増粘剤としては、でんぷん、ポリビニルアルコール、
CMC、アルギン酸ソーダ、ゼラチン等である。発泡さ
れたゴム弾性体の水分散液又は水性エマルジヨン溶液に
架橋剤と前記せるフイプロイン水溶液を添加し、攪拌下
均一に混合せしめる。
ここで架橋剤としては通常分子状イオウ及び加硫促進剤
として酸化亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸ルジヨン
系のものばかりでなく水性の化粧品にも使用し得る等そ
の効果は大きい。以下実施例にて詳述する。
として酸化亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸ルジヨン
系のものばかりでなく水性の化粧品にも使用し得る等そ
の効果は大きい。以下実施例にて詳述する。
実施例 1
キキ(機械生皮革)1k9をセリシン分解酵素により5
0℃にて12時間処理し、水洗したものを更にマルセル
石けん0.5重量%水溶液301中に浸漬し、80℃で
1時間攪拌混合し、実質的に残留セリシン及び油分を完
全に除き、充分に水洗後70℃で乾燥したものをフイプ
ロイン原料とした。
0℃にて12時間処理し、水洗したものを更にマルセル
石けん0.5重量%水溶液301中に浸漬し、80℃で
1時間攪拌混合し、実質的に残留セリシン及び油分を完
全に除き、充分に水洗後70℃で乾燥したものをフイプ
ロイン原料とした。
65重量%の硝酸カルシウムと35重量%の水との混合
液1k9とエチルアルコール0.4k9の入つた二ーダ
一中に該精練ずみのキキ0.2kgを投入し80〜85
℃で1時間攪拌溶解した。
液1k9とエチルアルコール0.4k9の入つた二ーダ
一中に該精練ずみのキキ0.2kgを投入し80〜85
℃で1時間攪拌溶解した。
得られた粘稠な溶解液に80℃の温水0.8k9を加え
希釈し、続いて透析により硝酸カルシウムを除去した。
得られたフイプロイン水溶液のフイプロイン濃度は5.
4重量%で、残留硝酸カルシウム濃度は0.031重量
%であつた。更に該フイプロイン水溶液を10重量%に
濃縮し、発泡体製造に供した。
希釈し、続いて透析により硝酸カルシウムを除去した。
得られたフイプロイン水溶液のフイプロイン濃度は5.
4重量%で、残留硝酸カルシウム濃度は0.031重量
%であつた。更に該フイプロイン水溶液を10重量%に
濃縮し、発泡体製造に供した。
一方ゴム弾性体として固形分濃度60重量%のNBR水
性エマルジヨンを用いた。該NBR水性エマルジヨン1
007に1重量%オレイン酸カリウム水溶液0.57を
添加し空気を吹き込みながら強力攪拌することにより発
泡させた。
性エマルジヨンを用いた。該NBR水性エマルジヨン1
007に1重量%オレイン酸カリウム水溶液0.57を
添加し空気を吹き込みながら強力攪拌することにより発
泡させた。
攪拌を継続しつつコロイド硫黄15重量%、酸化亜鉛2
0重量%、及びメルカプトベンゾチアゾール亜鉛とジエ
チルジチオカルバミン酸亜鉛とが7重量%づつ含有する
水分散液107、そして体×第1表に示す割合でフイプ
ロイン水溶液を添加して、十分に混合しつつ体積を50
0d程度に調整した。気泡を十分に均質化したのち25
重量%のケイフツ化ナトリウム水分散液57を投入混合
した。
0重量%、及びメルカプトベンゾチアゾール亜鉛とジエ
チルジチオカルバミン酸亜鉛とが7重量%づつ含有する
水分散液107、そして体×第1表に示す割合でフイプ
ロイン水溶液を添加して、十分に混合しつつ体積を50
0d程度に調整した。気泡を十分に均質化したのち25
重量%のケイフツ化ナトリウム水分散液57を投入混合
した。
更に一辺10CTrLの立方体のアルミニウム製容器へ
該発泡液を流し込み、室温にて静置した。数分後にゲル
化した発泡物を120℃の飽和水蒸気の雰囲気中で30
分処理したのち、容器より取出し十分に水洗後、70℃
、1門Hgで減圧乾燥を5時間行なつた。得られたNB
R−フイプロイン混合発泡体を適当な大きさに切断して
フイフロインとNBRとの比率と物性との関連を比較し
た。
該発泡液を流し込み、室温にて静置した。数分後にゲル
化した発泡物を120℃の飽和水蒸気の雰囲気中で30
分処理したのち、容器より取出し十分に水洗後、70℃
、1門Hgで減圧乾燥を5時間行なつた。得られたNB
R−フイプロイン混合発泡体を適当な大きさに切断して
フイフロインとNBRとの比率と物性との関連を比較し
た。
柔軟性と肌に対する平滑性については19〜30才の女
性20人を選び、各サンプル1つづつを好ましい程度を
5点満点で採点し、総合得点が85点以上を◎(非常に
良好)、70〜84点を○(良好)、55〜69点を△
(やや不良)、54点以下を×(不良)として評価した
。実験1、2のように絹フイプロイン量が0.5重量%
未満の場合には柔軟ではあるが、顔面の皮膚との摩擦が
大きくザラつく感じであつた。
性20人を選び、各サンプル1つづつを好ましい程度を
5点満点で採点し、総合得点が85点以上を◎(非常に
良好)、70〜84点を○(良好)、55〜69点を△
(やや不良)、54点以下を×(不良)として評価した
。実験1、2のように絹フイプロイン量が0.5重量%
未満の場合には柔軟ではあるが、顔面の皮膚との摩擦が
大きくザラつく感じであつた。
又実験例8の如く絹フイプロイン量が10重量%を超え
ると非常に硬くなるとともに強度的にもろく、少しの抵
抗で発泡体表面がはがれ落ちた。しかるに本発明方法に
より製造した発泡体はいずれも柔軟で弾性にも富み、か
つ肌に対する親和性も非常に好ましいものであつた。実
施例 2 実施例1と同様にして溶解透析して得られたフイプロイ
ン水溶液を濃縮し、フイプロインの10重量%の水溶液
を得、これを発泡体原料とした。
ると非常に硬くなるとともに強度的にもろく、少しの抵
抗で発泡体表面がはがれ落ちた。しかるに本発明方法に
より製造した発泡体はいずれも柔軟で弾性にも富み、か
つ肌に対する親和性も非常に好ましいものであつた。実
施例 2 実施例1と同様にして溶解透析して得られたフイプロイ
ン水溶液を濃縮し、フイプロインの10重量%の水溶液
を得、これを発泡体原料とした。
発泡体の製造方法も実施例1と同じ手順で行ない、フイ
プロインとNBRの割合をそれぞれ3と97重量%とな
し、攪拌発泡時に200m1ないし5000m1の体積
となした後、ゲル化せしめ種々の嵩密度を有する発泡体
を得た。柔軟性、肌に対する平滑性については実施例1
と同様の評価を行なつた。
プロインとNBRの割合をそれぞれ3と97重量%とな
し、攪拌発泡時に200m1ないし5000m1の体積
となした後、ゲル化せしめ種々の嵩密度を有する発泡体
を得た。柔軟性、肌に対する平滑性については実施例1
と同様の評価を行なつた。
実験例1のように嵩密度が0.027/〜未満の場合に
は強度が非常に小5さく、孔径も大きくなり発泡体を圧
縮すると元の形態を保持し得なかつた。実験例6のよう
に嵩密度が0.37/〜を超えると柔軟性が著しく低下
し、硬く肌に対する刺激が大きかつた。一方本発明によ
る方法で得られた発泡体は柔軟9性に富み、肌に対する
平滑性も良好であり、化粧用ハブとして優れたものであ
つた。
は強度が非常に小5さく、孔径も大きくなり発泡体を圧
縮すると元の形態を保持し得なかつた。実験例6のよう
に嵩密度が0.37/〜を超えると柔軟性が著しく低下
し、硬く肌に対する刺激が大きかつた。一方本発明によ
る方法で得られた発泡体は柔軟9性に富み、肌に対する
平滑性も良好であり、化粧用ハブとして優れたものであ
つた。
実施例 3
実施例1と同様にして得た10重量%のフイフロイン水
溶液と市販(日本ゼオン社製NipOl)のNBR.S
BR、天然ゴムの各水性エマルジヨン又は水分散液を原
料として用いた。
溶液と市販(日本ゼオン社製NipOl)のNBR.S
BR、天然ゴムの各水性エマルジヨン又は水分散液を原
料として用いた。
フイプロインとゴム弾性体の比率はそれぞれ4及び96
重量%として実施例1と同様の手法により直径7(17
71厚さ10mmの大きさの化粧用ハブを作成し、市販
の化粧用ハブと化粧品の塗布試験で比較した。試験方法
は化粧品として水性固型フアンデーシヨン及び油性フア
ンデーシヨンを用い、本発明品のNBR−フイプロイン
、SBR−フイプロイン及び天然ゴムーフイプロインパ
フと市販の天然ゴム系ハブ及びポリビニルアルコール系
ハブの5種を比較した。評価は18〜31才の女性20
人を選び、それぞれの発泡体への化粧品ののり具合、顔
面への塗布時の肌触り感及び化粧品のいわゆるのび具合
の3項目について好ましい順に5点から1点をつけ、総
合得点で評価した。水性固型フアンデーシヨンの場合は
各発泡体を水に含浸後、十分に手で絞つたのちに使用し
た。又油性フアンデーシヨンの場合は乾燥状態のまま使
用した。第3表に示すように水性フアンデーシヨンの場
合本発明例3種とポリビニルアルコール系ハブでは発泡
体の親水性により水性化粧品のハブののりが良好で、か
つ肌に対する親和性、あるいは化粧品ののびも好ましか
つた。
重量%として実施例1と同様の手法により直径7(17
71厚さ10mmの大きさの化粧用ハブを作成し、市販
の化粧用ハブと化粧品の塗布試験で比較した。試験方法
は化粧品として水性固型フアンデーシヨン及び油性フア
ンデーシヨンを用い、本発明品のNBR−フイプロイン
、SBR−フイプロイン及び天然ゴムーフイプロインパ
フと市販の天然ゴム系ハブ及びポリビニルアルコール系
ハブの5種を比較した。評価は18〜31才の女性20
人を選び、それぞれの発泡体への化粧品ののり具合、顔
面への塗布時の肌触り感及び化粧品のいわゆるのび具合
の3項目について好ましい順に5点から1点をつけ、総
合得点で評価した。水性固型フアンデーシヨンの場合は
各発泡体を水に含浸後、十分に手で絞つたのちに使用し
た。又油性フアンデーシヨンの場合は乾燥状態のまま使
用した。第3表に示すように水性フアンデーシヨンの場
合本発明例3種とポリビニルアルコール系ハブでは発泡
体の親水性により水性化粧品のハブののりが良好で、か
つ肌に対する親和性、あるいは化粧品ののびも好ましか
つた。
しかるに天然ゴム系の対照品では親水性に欠けるため化
粧品とのなじみが悪く、好ましい使用感が得られなかつ
た。又油性フアンデーシヨンを用いた場合、ポリビニル
アルコール系ハブは乾燥時に非常に硬いため使用困難で
あつた。又天然ゴム系の対照品の場合柔軟ではあるが、
ゴム特有のネバつき感、肌に対してのザラツキ感が大き
かつた。しかるに本発明例では絹フイプロインの添加に
より、このようなゴム弾性体の欠点が改善されハブへの
化粧料ののり、肌に対する親和性とも非常に優れたもの
であつた。上記の如く、本発明方法により製造した化粧
用ハブは絹フイプロインに由来する親和性と平滑性が生
かされ、水性と油性の両方の化粧品に使用できるという
従来にない利点を有していた。
粧品とのなじみが悪く、好ましい使用感が得られなかつ
た。又油性フアンデーシヨンを用いた場合、ポリビニル
アルコール系ハブは乾燥時に非常に硬いため使用困難で
あつた。又天然ゴム系の対照品の場合柔軟ではあるが、
ゴム特有のネバつき感、肌に対してのザラツキ感が大き
かつた。しかるに本発明例では絹フイプロインの添加に
より、このようなゴム弾性体の欠点が改善されハブへの
化粧料ののり、肌に対する親和性とも非常に優れたもの
であつた。上記の如く、本発明方法により製造した化粧
用ハブは絹フイプロインに由来する親和性と平滑性が生
かされ、水性と油性の両方の化粧品に使用できるという
従来にない利点を有していた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 絹フィブロイン0.5〜10重量%とNBR又はS
BR或いは天然ゴム90〜99.5重量%とよりなり且
つ嵩密度が0.02〜0.3g/cm^3である発泡体
。 2 絹フィブロインが1.0〜5.0重量%である特許
請求の範囲第1項記載の発泡体。 3 含水率が100〜1000%である特許請求の範囲
第1項記載の発泡体。 4 絹フィブロインの結晶化度が20%以上である特許
請求の範囲第1項記載の発泡体。 5 アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩を含有する
水溶液に精練絹原料を溶解した後透析して得た1〜20
重量%のフィブロイン水溶液とNBR又はSBR或いは
天然ゴムの水分散液又は水性エマルジョン溶液と架橋剤
とを混合し、次に得られた混合液を界面活性剤の存在下
発泡後固化せしめ、次いで架橋処理することを特徴とす
る絹フィブロイン0.5〜10重量%とNBR又はSB
R或いは天然ゴム90〜99.5重量%とよりなり、且
つ嵩密度が0.02〜0.3g/cm^3である発泡体
の製造法。 6 アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩を含有する
水溶液の金属塩濃度が15〜80重量%である特許請求
の範囲第5項記載の製造法。 7 発泡後ヘキサフルオロケイ酸塩で固化する特許請求
の範囲第5項記載の製造法。 8 架橋処理を50〜130℃の飽和蒸気で行なう特許
請求の範囲第5項記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3474579A JPS5921339B2 (ja) | 1979-03-22 | 1979-03-22 | 発泡体並びにその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3474579A JPS5921339B2 (ja) | 1979-03-22 | 1979-03-22 | 発泡体並びにその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55125133A JPS55125133A (en) | 1980-09-26 |
JPS5921339B2 true JPS5921339B2 (ja) | 1984-05-19 |
Family
ID=12422853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3474579A Expired JPS5921339B2 (ja) | 1979-03-22 | 1979-03-22 | 発泡体並びにその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5921339B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110982452B (zh) * | 2019-12-17 | 2021-04-27 | 南京师范大学 | 一种具有稳定力学性能的乳胶类乳液胶粘剂及其制备方法 |
-
1979
- 1979-03-22 JP JP3474579A patent/JPS5921339B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55125133A (en) | 1980-09-26 |
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